金 正 日

建築芸術論
−1991年5月21日−


 我が国で建築革命がはじまって以来、長い歳月が流れた。我が国の建築家、建設者はこれまで、偉大な領袖金日成(キムイルソン)同志の遠大な建築構想に従って、党の建築創作方針を貫徹するため高い忠誠心と創作的知恵を遺憾なく発揮することによって、新しく独創的で革命的な朝鮮式のチュチェの建築を立派に創造して祖国の様相を一新し、チュチェ朝鮮の偉容を全世界に誇示した。これは我が党の建築創作方針がもたらした貴重な結実であり、党と領袖にかぎりなく忠実な建築家、建設者が達成した誇らしい成果である。

 我が国の建築家、建設者が世界ではじめて革命的な朝鮮式のチュチェの建築を創造した結果、朝鮮は社会主義・共産主義建築創造の発祥地となり、モデルとなった。

 建築革命を起こし、朝鮮式の建築を創造する過程でチュチェの建築理論が全一的に体系化され、建築と社会、建築と人間の相互関係が最も科学的に、全面的に解明され、労働者階級の党が建築創造において一貫して堅持すべき建築の創作理論と形成理論および指導方法が確立された。

 チュチェの建築理論は、チュチェ時代の要請と人民大衆の志向と要求を立派に具現する社会主義的・共産主義的建築を創造するための最も科学的で革命的な建築学説であり、偉大な建築綱領である。

 我々は、チュチェ時代の要請と人民大衆の志向と要求を実現するための建築革命の過程で豊かに発展し、社会主義的・共産主義的建築創造の実践を通してその科学性と正当性が立証されたチュチェの建築理論を立派に具現することによって、新しく独創的かつ革命的な朝鮮式の建築を創造し、その生命力を十分に発揮しなければならない。


1 建築と社会
1 建築は、社会・歴史の創造物である
2 社会主義的・共産主義的建築は、領袖の革命偉業に寄与する
3 チュチェ建築は、人民大衆中心の建築である

2 建築と創作
1 チュチェ建築は、革命的領袖観で貫かれなければならない
2 建築は、朝鮮式に創造すべきである
3 建築創造において、党性、労働者階級性、人民性を具現すべきである
4 建築創造において、民族的特性と現代性を正しく結合させるべきである
5 建築の質と経済性を高めなければならない

3 建築と形成
1 建築は、総合芸術である
2 建築形成での基本は、調和である
3 独創性は、建築本来の要求である
4 多様性は、建築の造形芸術的質を高める

4 建築と指導
1 建築家は、創作家であり作戦家である
2 建築創作の指導に集団主義を具現すべきである
3 建築創造活動にたいする党の指導を強化すべきである
出典:金正日選集 11巻

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