金正日総書記革命活動史

第8章 先軍の旗を高く掲げて社会主義強盛国家を
建設するために

第4節 政治的・思想的基盤をかためるために

 金正日総書記は社会主義強盛国家の建設において、朝鮮革命の政治的・思想的基盤を強固にし、政治・思想強国の偉容をとどろかせるための活動を賢明に指導した。まず、党を先軍革命の導き手として強化し発展させた。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「強盛大国を建設するためには、党活動に新たな転換をもたらさなければなりません」

 総書記は、全党に唯一的指導体系をさらに強く確立することに第一義的な力を注いだ。

 2004年6月9日、党中央委員会の責任幹部への談話『党の先軍革命指導に従い、党活動に革命的転換をもたらすために』と2006年10月17日、党および軍隊の責任幹部への談話『「トゥ・ドゥ」の伝統を継承してチュチェの革命偉業を最後まで完成させていこう』、2007年4月18日、党および軍隊の責任幹部への談話『偉大な先軍の旗を高くかかげて金日成同志の偉業、チュチェの革命偉業を成功裏に完成させていこう』、2010年10月8日、朝鮮労働党創立65周年に際して発表した著作『朝鮮労働党は金日成同志の革命偉業を成功裏に継承し完成させていく偉大な党である』など数々の著作と談話で、党の唯一的指導体系を確立するうえで提起される諸問題を明らかにした。

 総書記は、すべての党組織が重要な問題を党に報告し、結論を受けて処理する規律を打ちたて、党の路線と方針を無条件受け入れて最後まで実行する革命的気風を確立するようにした。また、全党、全軍、全人民が、党の唯一的指導のもとに等しく動く革命的規律と秩序を確立するようにした。

 総書記は、党組織の戦闘的機能と役割を強めることに大きな力を注いだ。まず、党の隊伍を打ちかため、その威力を最大限に発揮させるようにした。

 党の中核であり根幹である幹部陣容を質的に充実させ、彼らの責任感と役割を強めるために、革命の首脳部を決死の覚悟で守り、党の先軍政治に忠実に従う人たちで幹部陣容をかため、彼らがすべての活動において旗手となるよう教育する措置をとった。特に、人民軍で鍛えられ、専門技術を身につけた人たちを幹部に登用するようにした。

 幹部陣容とともに党員の隊伍を強固にかため、彼らの役割を強めることにも大きな力を注ぎ、党員が党の先軍革命路線、先軍政治を擁護、貫徹するうえで、中核的、前衛的役割を果たすようにした。そして2009年2月には、金日成主席の生誕100周年に当たる2012年までに強盛国家の扉を開くための革命的大高揚において朝鮮労働党員が自己の本分を尽くすべきだと強調した。また、組織・思想生活を強化して、すべての党員が思想も意志も運命も党とともにする忠実な革命戦士にならなければならないと述べた。これとともに、実践を通じて鍛えられ点検された人たちを党に受け入れる原則を厳格に守るようにした。

 総書記は、党組織が新たな情勢と革命発展の要請に即して党活動を創造的に、革新的に展開するよう導いた。

 党組織が、幹部と党員の間で革命的党生活気風を打ち立て、党生活にたいする手配と指導を革命課題の遂行と結びつけて行うようにした。

 2000年1月1日と12月3日には、党活動家が「実力によって党を支えよう!」というスローガンをかかげて政治・実務水準を絶えず高めることを強調し、特に、党組織と党活動家が党の革命的指導芸術を修得し、それを強盛国家の建設をめざす活動に具現していくようにした。

 さらに、党組織が指導的政治組織としての使命と役割を果たせるようにするため、細胞の活動を強化することに特別な関心を払い、すべての党組織が忠誠の細胞創造運動を適切な方法論をもって着実に推し進めるようにし、2007年10月には朝鮮労働党第3回細胞書記大会を契機に細胞の機能と役割を一段と高めるようにした。

 2009年7月29日、党・国家経済機関の責任幹部への談話『新たな革命的大高揚によって強盛大国の扉を開くうえで幹部の責任感と役割を強めることについて』では、党組織と党活動家が革命と建設のすべての部門で絶えず革新を起こして総進軍を早めるための組織・政治活動を力強く繰り広げ、新たな革命的大高揚を起こすために党員と勤労者の精神力を最大限に発揮させるよう強調した。

 総書記は、革命と建設にたいする党の指導を強めるようにした。党組織が科学技術上の問題を適時に解決し、経済管理において社会主義的原則を堅持するようにした。

 総書記は、党の思想活動を積極的に展開して全人民の精神力を全面的に発揚させるようにした。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「革命と建設の深化、発展に応じて思想活動を強力に進め、わが軍隊と人民の底知れない精神力を全面的に発揚させ、政治・思想強国としての社会主義朝鮮の威容をさらに高くとどろかせなければなりません」

 2001年4月12日、全国党初級宣伝活動家大会の参加者に送った書簡『新世紀の革命的進軍の要求に即して、党初級宣伝活動家の役割をいっそう高めよう』と2008年4月10日、党中央委員会の責任幹部への談話『現在、党の思想活動を改善、強化するために提起される諸問題について』、2009年6月25日、党、軍隊、国家経済機関の幹部への談話『金日成民族の偉大な精神力によって、強盛大国建設のすべての部門で革命的大高揚の炎をさらに強く燃え上がらせよう』など多くの著作で、党の思想活動を改善、強化するための原則的諸問題を明らかにした。

 まず、強盛国家を建設するための総攻撃において幹部と党員と勤労者の精神力を最大限に発揚させることに党の思想活動の力点を置くようにした。

 総書記は、チュチェ思想、先軍思想教育を絶えず深め、全人民を思想と信念の強者、強い精神力の持ち主に育てることに第一義的な力を注いだ。

 2002年10月、先軍政治の偉大さと正当性を幅広くしかも深く解説、宣伝することを党の思想活動の総体的方向、基本的課題とし、すべての宣伝・鼓舞活動を先軍思想で一貫されたものにし、先軍政治の宣伝に服従させるようにした。また、先軍政治の偉大さと生命力をこんにちの生々しい事実をもって解説、宣伝して、党員と勤労者に先軍政治の不敗性にたいする強い信念をもたせるようにした。

 2008年4月には、チュチェ思想、先軍思想についての原理教育を先行させ、チュチェ思想、先軍思想の旗を高くかかげて百戦百勝をとどろかせてきた党の先軍革命実録による教育を強めるようにした。

 総書記は、チュチェ思想、先軍思想教育とともに革命伝統教育を絶えず深めていくようにした。

 2000年3月、白頭山地区の革命戦跡に関する事業を現地指導した際の幹部への談話『革命戦跡、革命史跡を通じた革命伝統教育を強化するために』で、主席が抗日革命闘争の時期に築いた革命伝統を永遠に固守し、継承、発展させ、その伝統にもとづいてチュチェの革命偉業をあくまで完成しようとするのは党の確固たる意志であり決心であるとし、革命の世代が替わり、革命が深化するほど、なお革命伝統教育を積極的に進めなければならないと強調した。そして、全国各地の革命戦跡と革命史跡を訪ね、革命戦跡、革命史跡を原状どおり整備し、それを通じての教育を強化するようにした。そして、2002年11月25日、党中央委員会の責任幹部への談話『金日成同志の革命的信念と意志、胆力をもって新たな勝利の道を切り開こう』では、党員と軍人、勤労者、青少年の間で主席の革命活動史の学習をさらに強化するよう強調した。また2008年7月30日にも、党中央委員会の責任幹部への談話『朝鮮革命博物館は金日成同志と党の革命事績が集大成されている大国宝館であり、革命伝統教育の殿堂である』で、革命事績を通じての教育を強化するよう指摘した。

 総書記は、社会主義教育を強化することにも深い関心を払った。

 2002年9月5日と8日、党中央委員会の責任幹部への談話『公民としての自覚をもって共和国公民の本分を尽くそう』と2006年12月20日、党中央委員会の責任幹部への談話『社会主義教育を強化することは我々の時代、朝鮮革命の切実な要求である』で、社会主義教育を強化するうえで提起される原則的諸問題を明らかにし、幹部と党員、勤労者の間で社会主義にたいする信念をもたせる教育と社会主義防衛精神で武装させる教育、社会主義的愛国主義教育を強化する課題を示した。

 総書記は、時代と革命発展の要請に即して党の思想活動の形式と方法を革新するよう導いた。

 思想活動においてその質的水準と効力を高めることに力を集中するようにし、党の思想活動が人々の心との活動になるようにした。同時に、情報産業時代の要請に即して宣伝・鼓舞手段も近代化し、マルチメディア編集物のような新しい形式の教育資料も大いに利用するようにした。また、党宣伝活動家の責任感と役割を決定的に高めるようにした。

 金正日総書記は、革命隊伍の一心団結を鉄壁にかためていった。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「一心団結を強化し打ちかためていく上で、その中心を確固と保障することがきわめて重要です。中心のない団結は団結ではなく、一団の烏合の衆にすぎません。わが党と軍隊、人民の一心団結の中心、核は革命の首脳部です」

 総書記は2007年2月17日、党中央委員会の責任幹部への談話『一心団結の威力で先軍朝鮮の尊厳と偉容をとどろかせるべきである』と2007年4月18日、党・軍隊の責任幹部への談話『偉大な先軍の旗を高くかかげ、金日成同志の偉業、チュチェの革命偉業を成功裏に完成させていこう』をはじめ、多くの談話で革命の首脳部を中心とする革命隊伍の一心団結をさらに強固にするうえで提起される原則的諸問題を明らかにした。

 2003年1月2日、党中央委員会の責任幹部への談話で、革命の首脳部と一心団結、社会主義は運命共同体であるという定義をくだし、すべての人民軍将兵と人民が党のまわりに思想・意志のうえで、道徳的信義をもってかたく団結し、党の思想と指導に忠実に従うようにした。

 2001年1月と2005年1月には、すべての活動家が、革命の指導者に純潔な革命的良心と信義をもって忠誠を尽くした金策と、チュチェ偉業継承のための党の基礎構築時期の活動家のようにたたかうよう強調し、2009年10月8日には、一心団結は文字どおり心の統一、思想の統一だとし、活動家は指導者の思想と意思に従わなければならないと述べた。

 また、2002年2月3日には、党員と勤労者に党と領袖の偉大さを深く体得させ、自分の領袖、自分の党が一番だという思想・感情が全社会にみなぎるようにすべきだとし、2007年2月には、全党、全軍、全人民がひたすら自分の指導者のみを信じ、生死、運命をともにする指導者の真の同志となり戦友となるべきだと説いた。

 総書記は、革命的同志愛にもとづく革命隊伍の一心団結をさらに強化するよう導いた。

 2004年4月7日、党中央委員会の責任幹部への談話『革命的同志愛は一心団結の基礎であり、朝鮮革命の推進力である』をはじめ、多くの談話で革命的同志愛にもとづいて革命隊伍の一心団結をさらに強めるうえで提起される原則的な問題を明らかにし、それを実現するための活動を賢明に導いた。

 総書記は仁徳政治をおこなって、すべての人が心から党のまわりに団結するようにした。

 党の大衆路線を貫徹することに第一義的な関心を払った総書記は、2003年10月28日には、党中央委員会の責任幹部への談話『幹部は人民のために献身する人民の真の奉仕者にならなければならない』で、すべての幹部が人民的活動作風を体得して人民から「われらの」と呼ばれる人民の真の奉仕者になるよう強調し、2006年9月1日と2007年2月17日、2008年9月をはじめ数回にわたって、党組織と党活動家は、民心を把握し、対人活動を正しくおこなって人民を党のまわりにかたく団結させなければならないと強調した。そして、2010年12月1日には、党中央委員会の責任幹部への談話『現実発展の要請に即して党の大衆路線を貫徹することについて』で、大衆路線を貫徹するうえでの重要な問題を具体的に提示した。

 総書記は、政治的・思想的基盤を崩し、一心団結を破壊しようとする敵の策動に警戒心を高め、それに断固として対処していくようにした。

 帝国主義者の思想的・文化的浸透策動と心理謀略戦を粉砕するための闘争を強力に繰り広げ、ブルジョア思想と生活風潮のさ細な要素も我々の内部に浸透できないようにすると同時に、一心団結を損ない弱める非社会主義的傾向があらわれないようにした。

 金正日総書記は、人民政権と勤労者団体の役割を強めることに深い関心を払った。まず、主権機関の代議員の選挙を通じて人民政権を強化するようにした。2003年8月と2009年3月の最高人民会議第11期、第12期代議員選挙に参加する全参加者に公開書簡を送り、金日成軍事総合大学と金日成政治大学を訪れて代議員候補者たちに賛成投票をした。

 また、道・市・郡人民会議の代議員選挙にも深い関心を払い、2007年7月29日には主席の現地指導を受けた咸州郡楸上協同農場へ出向いて選挙に参加して、道人民会議の代議員候補者である咸州郡上中協同農場の分組長と咸州郡人民会議の代議員候補である咸州郡楸上協同農場の管理委員長に投票した。

 総書記は、人民政権機関が行政・経済活動に全的に責任をもって活動するよう指導した。人民政権機関が行政・経済活動にたいする手配と指揮をぬかりなくおこなって経済課題を正しく実行し、行政規律を強めて国家の法令と決定、指示が確実に実行されるようにし、人民の生活に支障がないよう難問を責任をもって解決するようにした。

 総書記は、人民政権機関が全社会に革命的遵法気風を確立することに力を注ぐようにした。

 2002年9月5日と8日、勤労者にたいする遵法教育を強化し、全社会に遵法気風を確立して社会のすべての人が国家の法を遵守し、社会共同の生活規範と気高い社会主義的生活様式どおり働き生活するよう強調し、2007年2月には全国法務活動家大会の参加者に『社会主義順法生活を強化して先軍時代の革命的法秩序を確立しよう』と題する書簡を送り、先軍時代の社会主義遵法生活を強化するための指針を与えた。

 そして、法律執行機関の役割を強めることに第一義的な関心を払い、2010年1月23日には新しく建設された中央裁判所(当時)の法廷を見て回り、人民民主主義独裁を強化するうえで裁判機関がその役割を果たすための原則的諸問題を明らかにした。特に、2008年9月5日、党機関紙『労働新聞』と政府機関紙『民主朝鮮』に寄せた談話『朝鮮民主主義人民共和国は不敗の威力をもったチュチェの社会主義国家である』で、人民政権機関の活動家が時代と革命発展の要請に即して活動気風と活動方法を改善して自己の使命と任務を立派に遂行し、人民の奉仕者としての本分を尽くしていくよう強調した。

 総書記は、勤労者団体の役割をいっそう高めることに深い関心を払った。

 まず、青年重視思想を一貫して堅持し、青年同盟の役割を強めることに大きな力を入れた。1999年9月29日、金日成社会主義青年同盟の模範初級活動家大会の参加者に送った書簡『青年同盟初級組織の役割をさらに高めよう』と2001年1月3日、党中央委員会の責任幹部への談話『今年を新世紀の進撃路を開く転換の年にしよう』、2007年8月22日、青年事業部門の活動家への談話『青年はチュチェの青年運動の伝統を継いで先軍時代の青年前衛の栄誉をとどろかせていこう』で、青年同盟と青年の基本的使命と任務を示し、青年がその栄誉ある使命を果たすための課題と方途を明らかにした。

 青年の間で忠実性を培う教育を基本としながら、先軍思想教育、社会主義教育をはじめ思想教育を強化し、彼らを先軍革命偉業の頼もしい継承者としてしっかり準備させるようにした。これとともに、青年が社会主義強盛国家の建設と祖国防衛の第一線で朝鮮青年の英雄的気概と本領を発揮するよう導いた。

 総書記は、職業同盟、農業勤労者同盟、女性同盟の活動の改善にも大きな力を注いだ。

 職業同盟と農業勤労者同盟組織が、忠実性を培う教育を強化するとともに、「先軍烽火賞」獲得のための社会主義的競争をはじめ、さまざまな大衆運動を活発に展開し、彼らが強盛国家建設担当者としての使命と任務を立派に果たしていくよう導いた。

 また、女性同盟の役割を強めて女性を先軍時代の女性革命家に育てることにも深い関心を払い、2010年2月24日、党中央委員会の責任幹部への談話『強盛大国建設大戦でチュチェの朝鮮女性運動の誇りある伝統をさらに輝かせていこう』で、3.8国際婦人デー100周年を迎える全国の女性に祝意を表し、女性同盟組織に提起される課題を示した。





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