金正日総書記革命活動史

第7章 領袖永生の大業を立派に実現、
先軍政治をより高い段階で全面的に実現し、
「苦難の行軍」、強行軍を勝利に導くために

第4節 朝鮮式社会主義の政治的・思想的基盤をかためるために

 金正日総書記は、朝鮮式社会主義の政治的・思想的基盤を打ちかためることをチュチェの社会主義偉業を最終的に完遂するためのかなめの問題とみなし、これを賢明に導いた。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「社会主義を守り勝利に導くためには、思想活動を強化しなければならない。人民大衆を社会主義思想で武装させ、社会主義の思想的基盤をかためてこそ、社会主義を強化し発展させ、いかなる狂風に見舞われても社会主義をかたく守りとおすことができる」

 社会主義の変質は、思想の変質から始まり、思想部門が崩れれば社会主義のすべての部門が崩れ、しまいには社会主義そのものを台無しにしてしまう。これは、いくつもの国での社会主義の挫折がもたらした最も深刻な教訓である。

 思想活動を強化して社会主義の思想的基盤をかためることは、特に、帝国主義者が朝鮮式社会主義制度を内部から崩壊させようと思想的・文化的浸透策動を執拗に強化している状況のもとで、さらに切実な要求となった。

 金正日総書記は、朝鮮式社会主義の思想的基盤をいっそう打ちかためた。

 まず、社会主義思想・理論を擁護し、現実発展の要求に即してさらに深化発展させる活動に大きな力を注いだ。

 総書記は、『社会主義は科学である』『思想活動を優先させるのは、社会主義偉業の遂行にとって必須の要求である』『革命と建設において主体性と民族性を固守するために』をはじめ、数多くの著作を執筆して発表した。

 総書記はこれらの著作で、社会主義の科学性と真理性、不敗の生命力を論証し、一部の国で社会主義が挫折した原因を社会主義理念と社会主義制度そのものに求めようとする帝国主義者とその手先の反動的な詭弁に決定的な打撃を与えた。そして、最も優れた人民大衆中心の朝鮮式社会主義を強化、発展させ、社会主義偉業を最終的に完遂するうえでのすべての理論的・実践的問題をチュチェ思想と革命的領袖観の原理にもとづいて解明した。

 総書記は、チュチェの社会主義思想・理論の純潔を固守し、それをさらに輝かせるためにチュチェ思想の研究と宣伝活動を強化することにも深い関心を払った。

 1996年7月26日、朝鮮労働党中央委員会理論誌『勤労者』に寄せた談話『チュチェ哲学は独創的な革命哲学である』をはじめ、多くの著作と談話で、チュチェ思想の研究と宣伝においてあらわれている偏向や原因を明らかにし、社会科学の研究と理論・宣伝活動で主体的な立場と方法論を堅持すべきだと強調した。

 総書記は、人民大衆を社会主義思想で武装させるための思想教育活動を強化することにも大きな力を注いだ。

 総書記は、労働者階級の党は、社会主義偉業を遂行するための正しい指導思想と指導理論を打ち出すこととともに、それをもって人民大衆を武装させるための教育活動に力を入れるべきだと指摘した。

 思想教育の内容を複雑な国際情勢と朝鮮革命発展の要求に即して深めることに深い関心を向けた総書記は、党員と勤労者の間で偉大性教育、忠実性教育、信念教育を強化することを重視し、この活動を着実におこなうよう導いた。

 こうして、党員と勤労者に党と領袖の偉大さをより深く認識させたうえで、金日成主席と金正日総書記に忠義を尽くすことを革命的信念、道義として身につけるようにする教育が強化されるようになった。

 総書記は、チュチェ思想教育を党の思想活動の基本としてとらえ、党員と勤労者の間でチュチェ思想の原理教育を引き続き強化し、彼らがチュチェの革命的世界観を確立してチュチェ思想の要求どおりに生き働くようにした。

 総書記は、複雑な情勢に対処して党員と勤労者の間で、必勝の信念と難関克服の精神を植え付けるための教育を一段と強化するようにした。

 1996年1月14日、党中央委員会の責任幹部たちに「今日のための今日を生きるのでなく、明日のための今日を生きよう」(著作)というのが自分の人生観であり、革命家が持すべき信念、胆力だとし、信念教育を強化するよう強調した。また、1997年2月17日と同年3月5日をはじめ、機会あるたびに、革命的信念と良心は革命家と背信者を分かつ基本表徴に、試金石になるということを強調し、幹部と党員の間で革命的信念と信義を重んじる教育を強化するようにした。

 総書記は、革命伝統教育を深めることにも大きな力を注いだ。

 1995年1月、金日成主席が「解放の千里の道」を歩んだ70周年に際しておこなわれる全国の高等中学校生徒の踏査行軍をはじめ、学生・生徒と勤労者の間で革命戦跡、革命史跡を通じての革命伝統教育をさらに強化するようにした。

 総書記は、反帝・反米教育、階級的教育を引き続き強化するようにした。

 1994年12月10日、党員と勤労者、特に、次世代の間で階級の敵にたいしては、いささかの幻想も抱かないように階級的教育を強化するよう強調した。特に、1998年11月22日、信川博物館を現地指導した際、この博物館を反米意識を高める重要な拠点に、階級の敵にたいする憎悪心と闘争精神を高める重要な階級的教育の拠点にすべきだと強調した。そして、平壌と各地方の都市に階級的教育館を、各級学校、工場、企業、農村の里には、階級的教育室を新設してそれを通しての階級的教育を強化するようにし、アメリカ帝国主義の武装情報収集艦「プエブロ」号を平壌の大同江畔につなぎとめて反米教育に利用するようにした。(現在は、祖国解放戦争勝利記念館に展示されている)

 総書記は、党員と勤労者を社会主義的愛国主義で教育することにも深い関心を払った。

 人民に社会主義的愛国主義精神と朝鮮民族第一主義の精神を深く植えつけるため、朝鮮史を正しく体系化して広範に宣伝し、人民的で健全な民俗資料を発掘、整理してこんにちの現実に即して発展させていくようにした。これとともに、自分の住んでいる村や職場、国土をより立派に整備するための実践活動の過程で、社会主義祖国を熱烈に愛する感情が強くはぐくまれるよう導いた。

 総書記は、思想活動が当時の苦難と試練にうちかつ動力となるようにした。1996年12月をはじめ、数次にわたり、軍隊が、火線宣伝、火線鼓舞活動をするように、幹部が大衆の中に深く入って彼らと苦楽をともにしながら、大衆の胸を打つ政治活動をするよう強調した。また、1997年5月には、全国の芸能宣伝隊と機動芸能宣伝隊の生産鼓舞活動を現実発展の要求に即して革新する措置をとって、生産鼓舞活動を軍隊でのように火線式におこなうようにした。これとともに、人民軍が利用している卓上教育カードを社会のすべての部門、すべての単位に一般化させて、党思想活動に生新の気を吹き込んだ。

 総書記は、大衆を社会主義思想で武装させるための思想教育活動を、非社会主義的傾向を一掃する活動と密接に結びつけて進めるようにした。

 総書記は、帝国主義者が資本主義思想と生活様式をはびこらせるために思想的・文化的浸透策動をかつてなく強化している状況下で、それが浸透するルートを徹底的に遮断するとともに、内部にあらわれるさ細な傾向にたいしても、そのつど徹底的に一掃するようにした。こうして、思想活動はさらに深化するようになり、社会主義の思想的基盤はいっそう強固なものになった。

 金正日総書記は、党をしっかりかため、革命隊伍の一心団結をさらに強化する活動に大きな力を注いだ。

 総書記は、金日成主席の革命偉業を断固擁護し、あくまで完成していくためには、党をしっかり打ちかため、領袖、党、大衆の一心団結を強化しなければならないと強調した。

 まず、党をしっかり打ちかためるための活動を積極的に推し進めた。

 総書記は、1995年10月2日に発表した著作『朝鮮労働党は偉大な領袖金日成同志の党である』で、主席がチュチェの党建設偉業を切り開き導いてきた過程で築き上げた業績を守り、輝かせていくことによって、党を永久に栄えある金日成同志の党として強化、発展させるための課題を示した。

 そして、主席の革命思想をかたく守り、立派に具現し、主席が築き上げた党の統一団結を瞳のように守り、よりしっかりかため、党と人民の血縁的つながりを一段と強化し、全社会の一心団結を絶えず強化、発展させなければならないと強調した。

 総書記は、党内に唯一思想体系と唯一的指導体系を確立する活動をさらに深め、全党を一つにかたく結束することに引き続き大きな力を注いだ。

 すべての党員と勤労者が、党中央の唯一的指導下で一糸乱れず動く革命的規律を確立し、全党と全社会に党の路線と政策を無条件に受け入れ、あくまで貫徹する革命的気風を確立するための活動を強力に繰り広げるようにした。

 総書記は、党の活動方法と闘争気風に画期的な転換をもたらすため、1997年1月と1998年1月、2回にわたって全党活動家会議を開催し、人民軍の党政治活動気風が全党に確立されるようにした。

 総書記は、革命隊伍の一心団結を一枚岩のようにかためる活動をさらに深化させた。

 1994年12月31日、党中央委員会の責任幹部たちに、革命隊伍の一心団結は、わが国、わが祖国をより富強にする重大な保証であり、ここで重要なのは、全党、全軍、全人民が、指導者により忠実に従うようにすることであると強調した。

 総書記は、幹部が党の指導により忠実に従うようにすることに大きな関心を払い、抗日革命闘争の時期に金日成主席を仰いで革命の道を変わることなく歩んできた抗日革命闘士の気高い革命精神を見習い、良き日にも厳しい日にも変わりなく党に従ってあくまでたたかっていくよう導いた。

 そして、機会があるたびに金赫、車光秀、金策、崔賢など抗日革命闘士の気高い模範について語り、すべての幹部が指導者への彼らの絶対的な信頼と高潔な人生観を見習うよう強調した。そして、幹部が実際の活動と生活において闘士たちの忠実性の模範を具現するために大いに努力するよう導いた。

 また、幹部だけでなく、すべての党員と勤労者が、朝鮮革命の各年代に指導者に心から忠義を尽くしてきた典型、特に、指導者への清らかな忠誠心を抱いて自分の持ち場をしっかり守っている90年代の典型、時代の英雄の模範を大いに見習うようにした。

 総書記は、同志愛と革命的信義によって指導者と戦士との渾然一体をいっそう強固なものにした。

 民族最大の痛恨事で全国が悲しみに沈んでいた時期にも、抗日革命闘士の健康問題に深い関心を払い、彼らが革命の道を変わることなく歩むように気を配り、愛国烈士陵を新しく建設して世を去った愛国烈士を生前の影像で永生の丘に立たせた。また、党と領袖を仰いで忠実に働いてきた人たちを大いに押し立て、先立った英雄戦士や革命戦士の遺族が革命の道で誇り高く生きていくよう導いた。

 総書記は、全社会に社会主義的道徳気風を確立することにも大きな力を注いだ。

 1996年2月26日、党中央委員会の責任幹部への談話をはじめ、多くの著作と談話で、全社会に社会主義的道徳気風の確立がもつ意義とその貫徹のための具体的な課題を示した。

 総書記は、党と領袖への忠実性教育だけで社会主義的道徳教育がスムーズになされるものと思う幹部たちの観点を正し、礼儀・道徳と公衆道徳をはじめ、革命家が身につけるべき道徳の範囲を包括して道徳教育の内容を正しく定め、それにもとづいて社会主義的道徳教育をさらに深めていくようにした。

 特に、育ち行く新しい世代にたいする社会主義的道徳教育を強化するために、学校で社会主義的道徳課目の教育内容を正しく設定し、全社会的に社会主義的道徳教育を強化する画期的な措置をとった。そして、社会と集団、同志のためにすべてをささげる美風を広く宣伝し、全社会に健全な社会主義的道徳気風がみなぎるようにした。

 総書記は、幹部が人民への献身的な奉仕精神をもって人民のためにすべてを尽くして働くよう導いた。

 総書記は、幹部が「全党が大衆のなかへ!」という党のスローガンを高くかかげて大衆のなかに深く入り、大衆を教え大衆に学び、大衆の革命的熱意と創造的積極性を呼び起こして負わされた革命課題を実行する革命的で人民的な活動態度を身につけるようにした。そして幹部の間で、謙虚でおおらかな性格をもち、質素で清廉潔白な生活をする気風を確立するため、彼らにたいする思想教育を絶えず強化するようにした。

 こうして、すべての幹部が、人民の真の忠僕としてよりしっかり鍛えられ、党の崇高な仁徳政治が実現され、党と革命隊伍の一心団結はいっそう強固になった。

 総書記は、軍民一致の思想を具現することによって、全社会の一心団結をいっそう強固にした。

 軍民一致とは、革命的軍人精神にもとづいて軍隊と人民の思想と闘争気風の一致をなし遂げるということを意味し、これは朝鮮において社会の根源をなす。

 総書記は1998年2月22日、人民軍指揮メンバーへの談話と同年3月29日、軽喜劇『手紙』を見た際の談話で、軍民一致思想の本質的内容とその地位を新たに規定し、人民軍が軍民一致をなし遂げるうえで主動的役割を果たすようにした。そして、党の軍民一致思想を実現することを各級党組織の重要な課題の一つとし、それを実現するための大衆運動を着実に展開するようにした。これとともに、軍民一致をテーマにした軽喜劇『手紙』をより多くの軍人と人民に観覧させ、その効力を発揮させる運動を広範に進めるようにした。この過程で、人民軍を肉親のように愛しいたわり、支援する気風がいつにもまして高く発揮され、軍隊と人民の血縁的つながりはいっそう強固なものになった。

 金正日総書記の指導によって、社会の一心団結がいっそう強まり、朝鮮式社会主義の政治的・思想的基盤はさらに強化された。





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