金 正 日

現代修正主義の反動的本質と反修正主義闘争において
わが党が堅持している革命的立場について
金日成総合大学学生への談話 
−1962年12月29日− 

 わたしは今日みなさんに、現代修正主義の反動的本質と弊害、反修正主義闘争においてわが党が堅持している原則的立場について述べたいと思います。

 まず、現代修正主義の反動的本質と弊害について述べましょう。

 現代修正主義との闘争を強化するためには、何よりも修正主義の反動的本質と弊害についてよく知ることが重要です。ただ修正主義が悪いと言うだけでは、反修正主義闘争を原則にもとづいておこなうことができません。

 金日成同志は、この3月の党中央委員会第4期第3回拡大総会で、党員と勤労者に修正主義について明確に認識させ、彼らが事の正否をはっきり弁別(識別)できるようにしなければならないと述べました。

 現代修正主義の反動的本質と弊害を明確に認識するためには、まず、それがどのように生まれたかを理解する必要があります。

 いま、少なからぬ人が現代修正主義発生の根源について正しい認識をもっていません。

 国際共産主義運動の内部で修正主義は、マルクスとエンゲルスが世を去った後、マルクス主義の革命的真髄を骨抜きにする目的で、この学説を全面的に修正する日和見主義的潮流としてあらわれました。

 資本主義が帝国主義の段階に入り、労働者階級と資本家階級との闘争がますます先鋭化するにつれて、独占資本家は革命的労働運動に対する弾圧を強化する一方、労働運動を内部から切り崩す目的で労働者階級の上層部を買収し、手先として利用しました。こうして、資本家階級に買収された裏切り者、堕落分子が、マルクス主義を修正しようとし、こうした潮流を修正主義と呼ぶようになりました。

 修正主義の最初の代表者は、ドイツの日和見主義の頭目であるベルンシュタインでした。ドイツでのベルンシュタイン派の出現とほとんど時を同じくしてフランスの入閣派、イギリスのフェビアン協会、ロシアの合法的マルクス主義者と経済主義者があらわれ、その後はロシア社会民主労働党内に日和見主義的分派としてメンシェビキがあらわれました。これらの卑劣な裏切り者たちは国籍は異なりましたが、ひとしくマルクス主義を修正する方向に進みました。修正主義は、その発生当初から国際的な性格を帯び、したがって、反修正主義闘争も国際的な性格を帯びるようになりました。

 修正主義は、当初から労働運動と共産主義運動に計り知れない悪影響を及ぼしました。修正主義者は、労働者階級の党を日和見主義の泥沼に陥れ、ついに第2インターナショナルを崩壊させました。10月革命後は、新生ソビエト・ロシアに反対する国際帝国主義の「十字軍の遠征」を公然と弁護しました。

 労働者階級の革命偉業に忠実な共産主義者は、修正主義に反対する原則的闘争を不断に繰り広げてきました。共産主義運動の歴史は、修正主義をはじめ、あらゆる日和見主義に反対する闘争で貫かれています。共産主義者の原則的闘争によって修正主義は甚大な打撃を受けました。

 しかし、こんにち、修正主義は再び頭をもたげ、共産主義運動を破壊しようと悪辣に策動しています。

 こんにち、社会主義は、一国の範囲を超えて世界的な体制となっています。社会主義の威力が日ごとに強まっている反面、帝国主義の全般的危機はますます深刻化しています。国際的規模で社会主義と帝国主義、革命勢力と反革命勢力との熾烈な闘争が展開されるにつれて窮地に陥った帝国主義者は、革命的人民と被抑圧民族に対する弾圧を強化する一方、社会主義諸国と国際共産主義運動の内部で革命を恐れる卑怯者をかき集め、自分たちの手先として利用しようと狡猾に策動しています。

 内ではブルジョア的影響があり、外では帝国主義者の圧力がある状況のもとで、それに屈服する者が出る恐れがあり、共産主義運動の内部にそのような者があらわれると修正主義が生まれるものです。内ではブルジョア的影響のとりことなり、外では帝国主義の圧力に屈服する、まさにこれが修正主義発生の根源だと言えます。

 もちろん、ブルジョア的影響があり、帝国主義の圧力があるからといって、どの国でも修正主義が発生するわけではありません。いくらブルジョア的影響が甚だしく、帝国主義の圧力が強いとしても、それに屈服しなければ修正主義が発生しえず、例え、発生したとしても、それをすぐ克服することができます。

 ブルジョア的影響のとりことなり、帝国主義の圧力に屈服する者は、資本主義国でも社会主義国でも出る恐れがあります。

 修正主義は、政権を握っていない党でも政権党でも生まれる恐れがあります。政権党に修正主義者があらわれたからといって、おかしいと思うには及びません。政権党だからといって修正主義が発生せず、革命を始めて久しい党だからといって修正主義が発生しないという保証はありません。

 では、現代修正主義の反動的本質と弊害はなんでしょうか。

 金日成同志が述べているように、現代修正主義も本質においては過去の修正主義と同じです。現代修正主義も過去の修正主義も、時代が変わったという口実を設けてマルクス主義の基本原則を否定し、帝国主義者と反動階級の利益を図って革命闘争の放棄を求めます。しかし現代修正主義は、日和見主義的路線と政策を党と国家の政策として押しつけているので、第2インターナショナルの修正主義よりはるかに危険です。

 現代修正主義者は何よりも、革命と建設に対する労働者階級の党の指導を否定します。

 周知のように、労働者階級の党は、革命の参謀部であり、プロレタリア独裁体制における嚮導的力量です。労働者階級は、革命的党の指導のもとでのみ、革命と建設を成功裏に遂行し、その歴史的使命を果たすことができるのです。

 ところが現代修正主義者は、革命と建設に対する党の指導をあくまで否定しています。

 現代修正主義者は、「全人民的党」という看板を掲げ、党の労働者階級的性格を骨抜きにしようとしています。彼らは、社会主義制度が勝利した状況下で、共産党はある階級の利益のみを代表することはできず、労働者階級の党が「全人民的党」に発展するのは合法則的であり、共産主義社会建設の必須の要求だと強弁しています。

 修正主義者のこうした主張は、労働者階級の革命的党建設に関する初歩的な原理にも合わない荒唐な詭弁です。実際上、階級性を離れた党というものはあり得ません。階級性を離れた党があるとすれば、それは、もはや本来の意味での党ではありません。

 労働者階級の党が存在する限り、それはあくまで労働者階級の党として存在するのであって、他の階級の党や「全人民的党」になることはあり得ません。

 現代修正主義者が「全人民的党」だのなんだのと唱えているのは、つまるところ、党の階級的性格とその指導的役割を否定し、ひいては、階級闘争を放棄しようとするところに、その目的があります。

 現代修正主義者はまた、党の指導は、すなわち官僚主義を生むとして、革命と建設に対する労働者階級の党の指導を否定しています。

 党の指導を否定するのは、本質上、党の存在そのものを否定するのと同じです。もし、労働者階級の党が革命と建設に対する指導的役割を果たさないのなら、そのような党はもはや革命の参謀部とは言えません。

 革命と建設に対する党の指導を否定する現代修正主義者の策動は、領袖の権威と威信を失墜させるところに集中的にあらわれています。

 現代修正主義者は、「個人崇拝」反対を唱え、攻撃の矛先を労働者階級の領袖に向けています。歴史的に、すべての日和見主義者と反党反革命分派分子は、例外なく、自分たちの日和見主義的策動を領袖の権威と威信を失墜させることから始めました。

 我々は現代修正主義者の策動と関連して、労働者階級の革命偉業の遂行における領袖の役割について明確に認識する必要があります。

 革命闘争における領袖の役割に関する問題は、歴史における個人の役割に関する一般的な論議に溶解させてはならず、人民大衆の役割と対立させて考察してもなりません。

 革命闘争において、人民大衆の創造的力を抜きにした領袖の役割について論じることができないのと同様に、領袖の指導を抜きにした人民大衆のいかなる役割についても考えることはできません。一般に歴史を創造し発展させるのは人民大衆です。しかし、それは、決して、人民大衆が自然発生的に革命運動に参加し、社会を変革することができるということを意味するのではありません。

 人民大衆は卓越した領袖の指導を受けてこそ、闘争の道を踏み出し、社会発展の強力な原動力、歴史の有力な創造者となるのです。国際労働運動の歴史的経験とわが国の民族解放運動と共産主義運動の歴史的経験がこれを証明しています。

 現代修正主義の弊害はまた、プロレタリア独裁を否定するところにあります。

 プロレタリア独裁は、労働者階級が革命の獲得物を固守し、その歴史的使命を完遂する全期間にわたって堅持していくべき革命の基本武器です。

 プロレタリア独裁を堅持するか否かは、革命をあくまでなし遂げようとするか否かを示す基準です。プロレタリア独裁に対する態度と立場は、革命的立場と日和見主義的立場を見わける試金石となります。

 労働者階級の革命闘争史が示しているように、帝国主義者や日和見主義者などあらゆる敵は、いつも労働者階級の革命偉業を抹殺するため、プロレタリア独裁に反対し、それを弱めたり、なくそうとありとあらゆる策動をおこないました。

 いま、現代修正主義者は、「自由」だの「民主主義」だの「人道主義」だのと言って、人々の階級意識を麻痺させ、プロレタリア独裁を弱める方向に進んでいます。

 現代修正主義者は、プロレタリア独裁を否定する「論拠」として、社会主義が勝利して階級の敵が一掃され、鎮圧の対象がなくなったことをあげていますが、それは事実に反しています。

 もちろん、社会主義制度が確立すれば、社会的・階級的構造において根本的な変化が起こるのは確かです。だからといって、敵対勢力がなくなり階級闘争がなくなるわけではなく、プロレタリア独裁が無用になるわけでもありません。これは、社会主義諸国の現状が如実に物語っています。

 現代修正主義の弊害はまた、アメリカ帝国主義者の核威嚇政策に恐れをなして屈服し、帝国主義に対する幻想をふりまいて反帝闘争をおこなえないようにするところにあります。

 金日成同志が述べているように、こんにちの我々の時代は、世界的規模で激烈な階級闘争が展開され、地球上のすべての被搾取人民と被抑圧民族が解放闘争に立ち上がっている偉大な闘争の時代、革命的嵐の時代です。

 しかし、現代修正主義者は、革命的立場、階級闘争の見地とはかけ離れて、現代は平穏な「協調」の時代であるとして、「平和共存」を対外政策の総路線として宣し、帝国主義との妥協を露骨に説いています。

 いま、現代修正主義者は、帝国主義が「理性」的になったので平和的に共存することができ、核兵器が出現した状況下で帝国主義との対決は世界的な核戦争の惨禍をもたらすことになると喧伝しています。一言で言って、彼らは帝国主義への幻想と恐怖を同時にふりまき、人々を反帝闘争から切り離そうとしています。

 現代修正主義者は、「武器のない世界」「戦争のない世界」について喧伝し、戦車をつぶしてからすきをつくろうと唱えています。彼らは愚かにも、「全般的かつ完全な軍備撤廃」が実現すると、帝国主義者が軍隊と武器を保持できなくなるだろうから、被抑圧民族の解放がおのずとなし遂げられ、諸国間の「平和的競争」を通じて帝国主義が滅亡し、社会主義が勝利する新時代が到来するだろうと考えています。

 修正主義者は、こんにちに至って反帝闘争は共産主義者のスローガンではなく、ただ「平和共存」だけが唯一のスローガンとなるかのように言い立て、あらゆる恥ずべき行動をとっています。

 共産主義者のあらゆる路線と政策は、あくまで革命的立場に立って労働者階級の根本的利益に即して策定されなければなりません。

 「平和共存」は、決して社会主義国家の対外政策の総路線とはなり得ません。共産主義者は、地球上から帝国主義を最終的に一掃し、共産主義を建設するためにたたかうのですから、帝国主義と仲よくすることを内容とする「平和共存」を対外政策の総体的課題とすることはできません。もちろん、共産主義者は帝国主義者の狂乱的な軍備競争と戦争挑発策動に断固反対しなければなりません。しかし、我々は決して、ブルジョアジーが武器を手放さない状況下で先に武器を手放そうとしてはならず、また帝国主義者がみずから武器を手放すだろうという幻想を抱いてもなりません。

 現代修正主義者は、帝国主義と平和的に共存すべきだとして、植民地民族解放闘争にまで反対しています。彼らは、被抑圧人民の武装闘争を「世界核戦争」の「火種」とみなし、民族解放闘争を「自殺行為」「人類を滅亡させる無謀な行為」と冒涜しています。

 いま、現代修正主義者は、共産主義者が世界革命のためにたたかうと帝国主義者を驚かせることになり、いまにも一大事が起こるかのように考え、震え上がっています。

 世界の革命勢力が以前とは比べようもなく成長し、帝国主義勢力が衰退、没落の一途をたどっているこんにち、何が怖くて階級的原則と革命的尊厳を捨て、帝国主義者に平和を請うのでしょうか。帝国主義者に平和を請うのは、革命の裏切り者にしかできないことです。

 現代修正主義者の投降主義的路線は、帝国主義者をますます傲岸不遜にし、世界平和をいっそう危うくしています。アメリカ帝国主義者は、現代修正主義者が阿諛屈従すればするほど暴威をふるい、その侵略的野望を遂げるため、どこまでも「力の立場」を押し通すことでしょう。

 帝国主義の侵略的本性は変わるはずがなく、帝国主義が残っている限り戦争の根源はなくなりません。平和は、アメリカを頭目とする帝国主義に抗して断固たたかってこそ勝ち取ることができるのです。我々は修正主義者の投降主義的路線に従ってはならず、帝国主義にいかなる幻想も抱いてはなりません。

 現代修正主義の弊害はまた、兄弟党間の相互関係の規範を粗暴に踏みにじり、社会主義諸国の統一と国際共産主義運動の団結を崩すところにあります。

 いま、現代修正主義者は、兄弟党、兄弟国の内政に強引に干渉し、帝国主義者の面前で何のはばかりもなく階級的兄弟を攻撃しています。

 もちろん、兄弟党間には、具体的な革命任務と活動条件が異なるので意見の相違が生じることもあり得ます。意見の相違は、労働者階級の革命理論に対する誤った認識と革命闘争に対する誤った立場から生じることもあり得ます。

 兄弟党間に意見の相違が生じたら、同志的な協議を通じて解消すべきです。兄弟党が完全な平等と自主性、相互尊重と内政不干渉、同志的協力を基本とする相互関係の規範を厳守すれば、社会主義諸国と国際共産主義運動の団結を真に自発的で強固なものにし、意見の相違も順調に解消することができるでしょう。

 しかし、現代修正主義者は、自分の不当な意思を一方的に押し付け、他国の内政に強引に干渉して大国主義的な専横をほしいままにしています。彼らは、国際共産主義運動と社会主義諸国を分裂させ、全世界の労働者階級が長期にわたる血みどろのたたかいを通じて勝ち取った革命の獲得物を一つ一つなくそうとしています。

 現代修正主義者の策動により、兄弟党、兄弟国間に生じた意見の相違は、こんにち、単なる闘争方法の問題ではなく、革命に対する根本的立場と態度の問題、個々の問題ではなく労働者階級の革命理論と戦略戦術の全般的な問題を包括する深刻な問題となっています。

 いま、修正主義者は、頭ごなしに自分たちの指揮棒に従うことを要求し、兄弟国が自立的民族経済を建設することにまで反対しています。

 彼らは、自立的民族経済は閉鎖的な経済だのなんだのと言って、自立的民族経済を建設するのは政治的に危険であり、経済的に有害であると説いています。

 自立的民族経済の建設は、決して、社会主義諸国間の相互協力を排除したり門戸を閉ざすことを意味するのではありません。社会主義諸国は経済建設において互いに緊密に協力すべきであり、それはあくまでも個々の国の自主的発展を保障する方向でなされなければなりません。協力を口実に兄弟国間で自主権を侵したり、自立的民族経済の建設を妨げるようなことがあっては絶対になりません。

 このように、現代修正主義者は、「情勢の変化」と「創造的発展」を口実に労働者階級の革命思想の真髄を骨抜きにし、社会主義・共産主義偉業の遂行に重大な弊害を及ぼしています。

 我々は、現代修正主義の反動的本質と弊害について明確に認識し、反修正主義闘争を強力に展開して、我々の隊伍内に修正主義が絶対に浸透できないようにしなければなりません。

 次に、反修正主義闘争においてわが党が堅持している革命的立場について述べましょう。

 現代修正主義が我々の隊伍内に足場をつくれないようにするためには、党員と勤労者が反修正主義闘争において、わが党が堅持している革命的立場を明確に理解し、厳守しなければなりません。

 いま、我々の前には、現代修正主義に反対して革命的立場をあくまで堅持するか、修正主義に転落して革命を放棄し、帝国主義に屈服するかという二つの道があります。これまでわが党は、革命的原則を堅持し、現代修正主義に反対して断固たたかってきました。

 金日成同志は最近また、現代修正主義に対するわが党の原則的な立場を表明し、他国の人たちが革命を放棄して修正主義の道を進むとしても、我々はいささかも動揺することなく革命を続け、帝国主義に反対してあくまで断固たたかわなければならないと述べました。

 金日成同志が述べているように、わが党の立場は明白です。我々は、絶対に修正主義者に追従して帝国主義と妥協する道を進むわけにはいかず、反帝闘争からいささかも退くわけにはいきません。

 我々は、まだ全国的範囲で革命の勝利を達成していません。朝鮮の共産主義者には、革命を続けて共和国北半部において社会主義の完全な勝利を達成し、アメリカ帝国主義を南朝鮮から追い出し、祖国の自主的統一を実現すべき任務が課せられています。

 我々が現代修正主義者の言いなりになって反帝闘争を放棄するなら、祖国統一の偉業を遂行することができず、長期にわたる革命闘争で勝ち取った貴重な獲得物さえ失うことになります。

 我々は、現代修正主義者がいくら言いがかりをつけ、政治的・経済的圧力をかけてきても断固はねのけ、わが党の革命的立場を堅持していかなければなりません。

 何よりもまず、全党と全人民が、金日成同志のまわりにかたく結束し、金日成同志の思想と指導に忠実に従わなければなりません。

 全党と全人民が、ひたすら金日成同志の偉大な革命思想で武装し、金日成同志の賢明な指導に忠実に従うのは、いかなる状況のもとでも革命と建設を立派に遂行するための決定的な保証です。

 こんにち、金日成同志がわが党と人民を賢明に導いているがゆえに、わが党は複雑な情勢のもとでも革命的立場を堅持し、革命と建設において世人を驚嘆させる奇跡を生み出しながら力強く前進しているのです。

 内外の情勢が複雑をきわめる厳しい時期にも、わが党と人民は金日成同志のみをかたく信じ、その賢明な指導のもとに革命的原則を堅持し、革命の途上に横たわる難関を果敢に切り抜けました。

 我々は、ひたすら金日成同志のまわりにかたく団結し、その賢明な指導に忠実に従ってこそ、党を強化し、革命陣地を打ちかためることができ、いかなる波風や試練も勇敢に乗り越え、朝鮮革命の最終的勝利をもたらすことができるということを確固不動の信念としなければなりません。

 次に、金日成同志の教えとその具現であるわが党の政策で武装しなければなりません。

 わが党は朝鮮革命と国際革命運動の利益に即して、自主的かつ原則的な立場に立って現代修正主義に反対する闘争方針を打ち出し、それを貫徹しています。

 金日成同志の教えと党の政策で武装してこそ、現代修正主義との闘争においてわが党が堅持している革命的な立場と闘争方針について明確に知ることができるのです。

 金日成同志の教えと党の政策で武装しなければ、どれが革命的立場で、どれが日和見主義的立場なのか判別できず、結局知らず知らず修正主義に追従するようになります。

 我々は、朝鮮労働党第4回大会での報告、党中央委員会第4期第3回拡大総会での結語『党の組織活動と思想活動の改善について』、最高人民会議第3期第1回会議での演説『朝鮮民主主義人民共和国政府の当面の課題について』をはじめ、金日成同志の著作を全面的に深く学習して、わが党の反修正主義闘争の方針を深く体得すべきです。

 次に、反修正主義闘争においてわが党の革命的立場を堅持するためには、革命勝利への確固たる信念をもたなければなりません。

 革命闘争が困難をきわめ長期化すると、革命勝利への信念が弱い人は倦怠を覚え、動揺しかねません。だから、階級的教育、革命伝統教育を強化して、すべての人、特に、革命の試練を経ていない新しい世代に、朝鮮革命は必ず勝利するということを、深く認識させ、彼らがいかなる難関や試練もものともせず、あくまで革命を進めるという強靭な意志をもつようにしなければなりません。そうしてこそ、いかなる風が吹きつけようとも動揺することなく、革命の道を突き進むことができるのです。

 反修正主義闘争においてわが党の革命的立場を堅持するためにはまた、あらゆる面で事大主義、教条主義に反対して主体性を確立し、自力更生の革命精神を発揮しなければなりません。

 金日成同志が教えているように、共産主義者は他人への依存心をもってはなりません。他人への依存心があると、自分の力を信じなくなり、国内の源泉を最大限に引き出すために努力せず、取るに足りない難関を前にしてもすぐへこたれてしまいます。情勢が複雑をきわめ困難が重なるほど、我々は自分の力を信じて自力更生する革命的気風を発揮しなければなりません。

 最近の事態の進展からしても、我々は決して他国の近代兵器を信じて安心していてはなりません。帝国主義との対決を恐れ、民族利己主義から侵略者との屈辱的な妥協を追求し、果ては他人を犠牲にすることもためらわない人たちを信じて革命を進めるわけにはいきません。

 我々は、最近の国際舞台における一連の事態の進展を見て信念を失ったり動揺してはならず、あくまでみずからを信じて自分の力を養っていかなければなりません。

 金日成同志は、このたび党中央委員会第4期第5回総会を開き、新たな情勢に対処して国防力をさらに強化するという革命的な措置を講じました。

 我々は、困難で複雑な時期であるほど、革命闘争と建設事業で生じるすべての問題を自力で解決するため極力努力しなければなりません。

 最後に、革命的秩序と規律を確立し、気を引きしめて生活することにより、修正主義と西洋かぶれの風潮が我々の内部に絶対に浸透できないようにしなければなりません。

 いま、現代修正主義者は、あらゆる日和見主義的思想・理論を広めるとともに、ブルジョア思想と腐り切ったブルジョア生活様式を引き入れて勤労者の階級意識を麻痺させ、若い世代を思想的、道徳的に病ませています。彼らは、芸術分野において「超階級的な人類の芸術」を主張し、資本家の生活様式をたたえてジャズ楽団まで設けました。最近、修正主義者がつくった「傑作」といわれる映画を見ても、例外なく、戦争恐怖症と厭世主義、革命闘争への倦怠感、個人の享楽と安逸など、極度の思想的混乱と道徳的堕落に満ちています。

 いま、修正主義に走っている国々では、少なからぬ人たちがブルジョア思想とブルジョア生活様式に毒されて、次第に祖国愛も薄れ、階級の敵も見分けられない俗物になっています。特に、革命の試練を経ていない青少年の間で、精神的に病む傾向が顕著にあらわれています。彼らは、少しの仕事で多くの報酬を得ようとし、組織生活や軍隊服務さえいやがり奢侈放蕩にふけっています。

 革命的教育を強化しなければ、わが国の青年・学生の間にもブルジョア生活様式と修正主義の思想的毒素が浸透しかねません。いま、一部の青年・学生の間に不健全な思想と生活要素があらわれています。

 最近、修正主義に走っている国々の画報などがかなり出回っていますが、我々が修正主義的出版物や放送、映画などに対する警戒を厳重にしなければ、それらを通じて修正主義と西洋かぶれの風潮が我々の内部に浸透しかねません。

 我々は、革命的な規律と秩序を確立し、常に気を引きしめて生活を戦闘的におこない、さ細な安逸や気の緩みにも強く反対しなければなりません。そして、我々の隊伍内に党の思想に反するいかなる不純な思想やブルジョア生活様式も足を据えることができないようにすべきです。

 国際共産主義運動は、あらゆる日和見主義的思想潮流との熾烈な闘争を通じて発展し勝利してきました。反日和見主義闘争の過程には一時的な紆余曲折もありましたが、勝利は常に革命的立場を固守してたたかった共産主義者の側にありました。

 一時、第2インターナショナルの修正主義も形勢が非常に有利になると思われましたが、結局破滅し、国際共産主義運動は新たな高い段階へと発展しました。

 現代修正主義者も一時的にはレーニン主義を装って人々を欺くことができても、その日和見主義的正体は、日を追ってあらわになり、やがては最終的破滅を免れないでしょう。

 歴史上、いかなる反動勢力や日和見主義も決して革命の偉大な真理を抹殺することはできず、歴史の流れと国際共産主義運動の力強い前進を阻むこともできませんでした。

 資本主義の滅亡と社会主義の勝利が必然的であるように、修正主義の破滅と国際共産主義運動の勝利もやはり必然的です。

 こんにち、内外の情勢が複雑をきわめ、国際共産主義運動は重大な試練に直面していますが、金日成同志の賢明な指導があり、不敗の戦闘的党があり、金日成同志のまわりに一つの思想、意志でかたく結束した全党と全人民の確固不動の政治的・思想的統一がある限り、我々はいかなる試練も乗り越え、必ずや最後の勝利を手中に収めるでしょう。

 我々はこれまでと同様に、今後も引き続きわが党の革命的立場を堅持し、帝国主義と修正主義に反対して断固たたかわなければなりません。

出典:『金正日選集』増補版1



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