金正日総書記革命活動史

第7章 領袖永生の大業を立派に実現、
先軍政治をより高い段階で全面的に実現し、
「苦難の行軍」、強行軍を勝利に導くために

第9節 著作『社会主義は科学である』を発表、
社会主義偉業・反帝・自主偉業を成功裏に前進させるために

 金正日総書記は、金日成主席の逝去後、帝国主義者の反社会主義策動を粉砕し、社会主義偉業、反帝・自主偉業を成功裏に前進させるための闘争を賢明に導いた。

 総書記は1994年11月1日、朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』に論文『社会主義は科学である』を発表した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「わたしは、社会主義に反たいする帝国主義者と反動勢力に打撃を加え、人民に社会主義は必ず勝利するという信念を抱かせるために、『社会主義は科学である』という論文を発表しました。この論文には、社会主義の科学性と真理性が明らかにされています」

 総書記は、論文で多くの国で社会主義は挫折したが、科学としての社会主義は依然として諸国人民の心のなかに生きているとし、社会主義は日和見主義によって一時心痛に耐えない曲折を経てはいるが、その科学性と真理性によって必ず再生し、最終的勝利をおさめるであろうと言明した。そして、社会主義の科学性と真理性、社会主義を固守し前進させるうえでの原則的問題について全面的に明らかにした。

 まず、人民大衆の自主性は社会主義によって実現するとし、個人主義にもとづく社会が人間本来の要求である集団主義にもとづく社会、人間の自主的本性にかなった最も先進的な社会である社会主義へと移行するのは、歴史発展の必然的要求であることを明らかにした。

 また、人間にたいする最も正確な主体的観点と立場にもとづいていることに朝鮮の社会主義の科学性と真理性があるということを解明した。そして、朝鮮の社会主義は、人民大衆にたいする主体的観点と立場にもとづいているがゆえに、人民大衆に絶対的に支持され信頼される最も優れた威力ある社会主義であることを明らかにした。

 論文の最後の部分で人間本位の社会主義、人民大衆中心の社会主義は、最も科学的で最も優れた、最も威力ある社会主義であるとし、社会主義はその科学性と真理性によって必ず勝利すると強調した。

 世界の革命的人民はこぞって、総書記の論文『社会主義は科学である』は、総書記の政治綱領、「現段階における世界の社会主義運動の指針」「進歩的人類が堅持していくべき革命路線」であると賛辞を惜しまなかった。

 金正日総書記は、チュチェ思想にもとづく社会主義運動の再建と反帝自主偉業を成功裏に前進させるためのたたかいを精力的に指導した。

 総書記は、チュチェ思想にもとづいて社会主義運動を再建するための革命的党と人民の闘争を積極的に鼓舞激励し、誠心誠意支援するようにした。そうして、金日成主席と総書記の著作が、数カ国語で翻訳、出版され、広く普及された。特に、著作『社会主義は科学である』は、発表されてから3カ月余りの間に世界各国210余の報道・出版物に掲載、紹介され、60余カ国で220余回にわたってセミナー、講演会、会読会、説明会などさまざまな形式と方法で研究、普及された。

 総書記は、チュチェ思想信奉者の国際的な討論会を通じてチュチェの社会主義思想・理論を広く宣伝、普及するようにした。

 1995年2月、デンマークの首都コペンハーゲンでは、各国政党の党首、代表団と代表、社会団体、チュチェ思想研究組織の代表団と代表、学界、出版・報道界の人士の参加のもとに世界の自主化に関するチュチェ思想国際討論会がおこなわれ、ここでは総書記の著作『社会主義は科学である』を討論会の公式文書として採択した。

 国際討論会はこのほかにも、1996年2月、ロシアの首都モスクワで催された自主、平和、親善に関するチュチェ思想国際学術討論会、同年4月、エクアドルのクエンカで催されたラテンアメリカの自主的発展のためのチュチェ思想国際討論会をはじめ、世界各地で数回にわたっておこなわれた。

 チュチェの社会主義思想・理論が集大成されている著作の出版、普及とチュチェ思想国際討論会は、世界の革命的人民をチュチェの真理で武装させ、チュチェの社会主義理論にもとづいて社会主義運動を再建するための彼らの闘争を力強く鼓舞激励するうえで大きな意義を有するものであった。

 総書記は、社会主義偉業のためにたたかう世界各国の革命的党と革命家の闘争を誠心誠意支援するようにした。

 ソ連式の社会主義が多くの国で挫折した後、チュチェ思想と朝鮮式の社会主義に憧憬を抱き、朝鮮の党建設と社会主義建設の経験を見習おうとする革命的党が急激に増え、社会主義が挫折した国では社会主義の再建をめざしてたたかう政党、団体が数多く出現した。

 こうした現状をかんがみて、朝鮮労働党代表団は多くの国を訪問し、それらの国の共産党をはじめ、革命的党との活動を積極的におこなった。

 朝鮮労働党代表団は、それらの国の革命的党の党大会と諸政党が共同で主催する党建設経験討論会などの国際的な会合に参加して、チュチェ思想と朝鮮労働党の建設理論と経験を説明し、社会主義をめざす彼らの闘争に全的な支持と連帯をあらわした。総書記は一方、社会主義再生のためにたたかう世界各国の政党の指導者と個々の人士を招いてチュチェ思想が具現された朝鮮の社会主義の現実を実見させた。

 こうして、社会主義が挫折した国の多くの左翼政党の党首や代表団、革命家が、朝鮮を訪問して党建設と社会主義建設の経験を目の当たりにし、社会主義偉業の正当性をさらに強く確信するようになった。

 総書記は、反帝・自主偉業を成功裏に前進させるための闘争を賢明に導いた。

 アメリカ帝国主義を頭とする帝国主義者が、「グローバル化」「一体化」の美名のもとに他の国と民族の主体性と民族性を抹殺し、彼らを同化させようと悪辣に策動している状況下にあって、帝国主義、支配主義に反対し、自主性を擁護してたたかうのは、人類の自主偉業の勝利のために格別重要な問題として提起された。

 総書記は、帝国主義者の「グローバル化」「一体化」の策動を粉砕し、国と民族の自主性を固守する思想的・理論的武器をもたらすために1997年6月19日、著作『革命と建設において主体性と民族性を固守するために』を発表した。

 著作は、帝国主義者の「グローバル化」「一体化」の詭弁の反動的本質をあばき、それを排撃するための闘争で堅持すべき原則と課題、方法を完璧に解明した。

 総書記は著作で、革命と建設において主体性と民族性を固守することは、社会主義偉業をその自主的本性と歴史的、現実的状況に即して遂行していくための原則的要求であり、国際的団結と連帯を強化し、世界革命運動の発展に真に寄与する必須の要求であることを明らかにした。

 また、愛国愛族の立場を守るのは、革命と建設において主体性と民族性を堅持するための前提条件であり、民族自主の原則で革命と建設をみずからの方式で進めるのは、主体性と民族性を固守するための基本的要求であると指摘した。そして、主体的力量を強化することは、主体性と民族性を固守するための闘争であることを明らかにした。

 そして、帝国主義、支配主義に反対してたたかうためには、帝国主義にたいする幻想と恐怖心をなくし、世界の進歩的人民の国際的団結と協力を強化しなければならないとし、そのための具体的方法を示した。

 総書記は、非同盟運動を反帝・自主の政治勢力に強化、発展させることに大きな力を注いだ。

 総書記は、バンドン会議40周年行事が、非同盟運動の発展に尽くした金日成主席の業績を輝かし、いかなるブロックにも加わらず、自主的に進むこの運動の根本的原則を固守し、統一団結を示威する重要な契機となるよう導いた。また、1995年10月、コロンビアの地方都市カルタヘナでおこなわれた第11回非同盟諸国首脳会議と、1998年9月、南アフリカの地方都市ダーバンで開かれた第12回非同盟諸国首脳会議が、この運動の根本理念と根本的原則にもとづいておこなわれるようにした。

 金正日総書記の指導により、朝鮮労働党と朝鮮人民は、「苦難の行軍」、強行軍をしていた困難な状況下でも、反帝・自主のための闘争を力強く繰り広げ、その過程で共和国の国際的権威と威信はさらに高まるようになった。





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