李明博一味は、北南民間協力を破壊した張本人
民族経済協力連合会告発状
−2012年4月5日−


 朝鮮中央通信によると、民族経済協力連合会は5日、「李明博逆賊一味は、北南民間協力事業を破壊、抹殺した張本人である」と題する告発状を発表した。その全文は次のとおり。


 こんにち、北南民間協力事業は、李明博一味の類例のない反共和国対決策動によって窒息状態に瀕している。

 かいらい一味は6.15以降、我が民族同士の旗印のもとに活性化していた北と南の民間レベルの協力、交流にかんぬきをかけ、それを無残に踏みにじってしまった。

 北南間に民間協力事業が始まって以来、こんにちのように完全に遮られたことは、かつてなかった。

 民族経済協力連合会は、全同胞とともに逆賊一味に対する込み上げる怒りを禁じ得ず、同族対決に狂って北南民間協力事業を悪辣に破壊、抹殺した李明博一味の前代未聞の反民族的犯罪行為を暴露するためにこの告発状を発表する。




 北南協力事業は、民族の和解と団結を促し、統一と民族共同の繁栄を遂げるための崇高な事業である。

 6.15時代に北と南の民間団体は、民族の和合と統一に寄与しようとする一念から北南共同宣言の基本精神に基づいて協力事業に愛国の心をささげてきた。

 この過程に我が同胞は、同族同士力と知恵を合わせていく、まさしくここに自主統一と平和繁栄の道があることを確信することになったし、それ以前の時代には想像すらできなかった驚くべき成果をおさめた。

 しかし、李明博保守一味の執権以降、北南間の民間協力事業は一朝にして深刻な打撃を受けた。

 李明博一味は何よりも、南朝鮮の民間団体を自分らの反民族的な「対北政策」の遂行に徹底的に服従させるための手なずけに狂ったようにしがみついた。

 執権前から、南朝鮮の民間団体が北と行う協力事業を、目の上のこぶのようにみなしていたかいらい一味は、権力の座につくや否や、いわゆる実態把握だの、了解だのの口実のもとに民間団体に対する全面的な監査劇から行った。

 そして、これまでの協力事業をむやみに問題視して言いがかりをつけ、罰金を払わせたり、活動を中止させたりし、それに関与した人々に「親北」のレッテルを張って政治的迫害と弾圧を加える方法で民間団体の命脈を締め付けた。

 かいらい統一部は、自分らの弾圧策動を合理化するため2008年12月に南北協力基金の運営史上初めて基金執行に関する白書なるものを発表し、これまでの「政府」の政策を中傷して、今後、毎年、民間団体に対して監視を行うと宣布した。

 その一方で、専門研究機関に依頼して民間団体の協力事業をいわゆる妥当性、効率性、有効性などのあらゆる側面から点数を付けて総合的に評価する基準表なるものを作って流し、制限的措置を講じた。

 かいらい一味はいわゆる「申告制」だの、「登録制」だのと民間団体の手足を徹底的に縛り付けたし、協力事業を人為的に抑制するための法律的・制度的装置も次々と考案した。

 2009年1月、かいらい一味が「南北交流協力法」に行政調査制度なるものを新たに付け加えて、統一部長官が北と協力事業を行う人士や団体に対していつでも必要な資料などを要求できるし、「法」に抵触したり、「不当な事実」が発見されれば即時、処分できるようにしたのは、その端的な実例である。

 一方、かいらい一味は、南朝鮮の民間団体が自分らの「対北政策」に従うよう露骨に圧迫した。

 南朝鮮の50余の民間協力団体の集いである「対北協力民間団体協議会」が、2009年1月に発表した共同行動規範は、かいらい当局に立てた誓約書も同然であった。

 そして、ただでさえ当局の悪質な監査劇に気勢をくじかれた民間団体は、生存のための苦悶の末、「対北支援の原則と実施基準、支援物資の分配監視強化、情報共有」などを骨子とする共同行動規範に署名しなければならなくなった。

 かいらい一味は、北を訪問する南朝鮮の民間団体から「北の一方的な政治宣伝、主張に同調する言行をしないこと」を誓う、いわゆる確約書なるものを取り付ける茶番を演じる一方、それでも飽き足らず技術者、後援者などの帽子をかぶせた手先を潜り込ませて訪問者の一挙一動を徹底的に監視、統制するようにした。

 かいらい統一部は、民間団体の我が方地域訪問に対して、誰はだめだの、何人を超えてはだめだというやり方で人員を厳格に制限したし、いわゆる「状況」だの、「検討」だのと時間をずるずると引き延ばして、間に合うよう承認をせずに団体が訪問計画を取りやめざるを得なくした。

 また、ややこしい基準と複雑な手続きを絶えずつくり上げ、雑多な条件をかかげて民間団体が物資の搬出入をまともに行えないようにするなど、協力事業を計画どおり推進できないよう各方面から妨害した。

 一方では、泥棒猫のように民間団体が我々と交換する通信をすべて盗聴、監視し、そのうえ第三国にまで手先を派遣して我々と自由に会えないように妨害し、後をひそかにつけ、写真を撮って、いわゆる証拠資料に用いた。

 かいらい一味は、南朝鮮の地方自治団体が、北と協力事業を提案したり、推進しようとすることに対しても何としても破綻させるため陰に陽に策動した。

 かいらい統一部の連中は、表では地方自治団体の協力の熱意を歓迎するふりをし、裏では「中央政府に速度を合わせよ」というふうに冷や水を浴びせ、彼らの提案にあれこれ口実を設けて引き続き握りつぶすなど、することなすこと妨害した。

 結局、6.15北南共同宣言の発表で全土に民族の和合と統一の熱気をさらに増し、我が民族同士の精神に基づいて拡大、発展していた北南の多様な協力事業は、李明博一味の執権以降きえてしまった。

 南朝鮮の民間団体の協力事業を悪辣に妨害していたかいらい一味は2009年、我々の合法的な衛星の打ち上げと自衛的な核実験を口実に好機とばかりに殺気立って協力と交流を完全に遮断するための策動に狂奔した。

 かいらい一味は、いわゆる「安全」だの、「国民世論」だのと騒ぎ立て、民間団体の北行きの道を一切遮断し、何の値打ちもない基金審議まで完全に打ち切った。

 また、南朝鮮の民間団体と企業家が、我が方地域に入って行っていた協力事業をすべて行えなくして撤収させるなどの卑劣な措置を相次いで講じ、「北の威嚇的な措置と言動」だの何のと、むしろ、その責任を我々になすり付けようと画策した。

 北南民間協力事業を完全に破綻させるためのかいらい一味の策動は、天安沈没事件を契機に極限に達した。

 かいらい一味は、いわゆる「5.24措置」なるものをつくり上げては、それに従って北との接触と協力、交流を全面遮断したし、たった1人の人員、たった1グラムの物資と1文の資金も自分らの封鎖網を絶対に抜け出せないようにしようと血眼になって狂奔した。

 かいらい一味は、第三国を迂回した物資の搬出入を防ぐとして「合同政府点検団」なるものを設けたし、釜山、京畿道の平沢などのすべての税関と港に殺伐とした警戒網を張り、帳簿と物資をくまなくあさる茶番を演じた。

 そのうえ、いわゆる「資金遮断」だの、「接触の危険」だのと、南朝鮮の人々が第三国で我々が運営する食堂に行って食事も自由にできないよう釘を刺すつまらない行為もためらわなかった。

 かいらい一味の協力事業妨害策動の魔手は、開城工業地区事業にも伸びた。

 かいらい保守一味は「開城工団は、中断しても差し支えない」だの、「人質に取られかねない」だのと騒ぎ立て、開城工業地区に入っている南側企業の人員と原材料の搬出入を厳格に制限、遮断し、いつでも撤収できる準備を整えることに関する秘密指令までくだした。

 李明博一味の悪辣な遮断策動によって6.15時代とともに絶え間なく継がれてきた北南間の多岐にわたる民間レベルの協力事業にはすべて遮断棒がおろされ、同族対決はよりいっそう激化することになった。

 実に、李明博一味のように北南の民間協力事業を完全に窒息させ、破壊、抹殺するためにあれほど悪辣で卑劣に狂奔した逆賊の群れはかっていなかった。




 李明博逆賊一味が、北南民間協力事業を骨抜きにし、抹殺するため血眼になって狂奔するのは、協力事業を体制対決のテコに悪用しようとすることと重要に関連している。

 かいらい一味は、米国の反共和国対決と制裁策動に自分らも積極的に合流して北南民間協力事業まで完全に阻むことになれば、我々が折れざるを得なくなり、結局、自分らの「待つ戦略」も実現すると愚かに打算した。

 そこで、金剛山観光再開に関する我々の忍耐のある努力をあくまで拒んで南朝鮮人民の観光の道を断ったし、開城工業地区事業が心おきなくできないよう引き続き障害をつくり出して、いわゆる金づるを絶とうと悪辣に策動した。

 かいらい一味が統一部をなくそうとして南朝鮮各界の強力な反対に直面して意を遂げられなくなるや、その機能を大幅に縮小し、弱めて民間協力団体に対する政治的迫害と圧迫を執拗に加えてきたのもやはり、北南協力事業を再整理、再編成して自分らの反共和国対決政策に服従させるための術策に発したものであった。

 かいらい一味は2010年10月、南北協力基金を誰それの「急変事態」を狙った統一税の研究と宣伝のための費用に用いることを決定して南朝鮮各界の抵抗に直面した。

 ここから当然の教訓を得るかわりに、かいらい一味は今年2月初、「国会」で「統一のつぼ」だの何のといわゆる「統一勘定」の新設を骨子とする「南北協力基金法改正案」なるものを持ち出して再び大きな反発を買った。

 北南民間協力事業に対するかいらい一味の遮断策動は、いわゆる「対北事業予算」なるものを編成するところに集中的にあらわれた。

 かいらい一味は、南朝鮮の民間団体に支出していたわずかな基金まで大幅に減らすかわりに、主に情報収集と分析、データベース構築など反共和国謀略策動のさらなる強化に莫大な資金をつぎ込んだ。

 これは、かいらい一味が云々する「対北協力事業」だの、「協力基金」だのが、どこに目的をおいているのかをはっきりと示している。

 笑止なのは、かいらい一味が民間レベルの純粋な人道協力の場まで、我々の内部をどうにかするための不純な目的の実現に使おうと策動した事実である。

 かいらい一味は、いわゆる「選択と集中」だの、「北の政権と住民の分離」だの何のと騒ぎ、民間団体にわずかなくだらない物資に限ってのみ搬出を認め、それすら徹底した現場確認を強いるなど、下品極まりなく振る舞った。

 国際的な支援と協力関係では全く見られないこのような事項を、同じ血筋を引いた同族に適用しようとするかいらい一味の醜態は、実に民族の恥にほかならない。

 同族対決に狂ったかいらい一味は、南朝鮮の民間団体を自分らの「対北政策」実現の突撃隊に駆り出すことにも飽き足らず、烏合の衆が反共和国人権団体に資金を供給し、我々の国境地域でつまらない物資散布劇を行う茶番もはばかることなく演出した。

 李明博一味は、自分らの北南民間協力事業遮断策動に対する非難の声が高まるや、それを合理化するための鉄面皮な欺瞞劇にしがみついた。

 元来、同族対決観念が体質化した李明博逆徒は、執権前から北との協力事業が「北の政権にだけ力を与えて統一をさらに遠ざける」だの、「南側の内部の葛藤が増幅して国民の税金が浪費される」だのの類いの詭弁を並べ立て、対決の下心を余すところなくさらけ出した。

 このような李明博逆徒であるので、権力の座につくなり保守メディアを動員して「供与」論と「対北支援無用」論を大々的に流布させ、北との協力事業が社会の理念葛藤をあおる要因になるだの何のと自分らの反共和国対決と協力遮断策動を口を極めて合理化した。

 かいらい一味は、北南民間協力事業を完全に窒息させておきながらも、ずうずうしい詭弁を並べ立てている。

 昨年2月、かいらい統一部は、「南北関係がすべて絶たれたのではない」だの、「人的交流と物的交流を見るとそうではない」だの何のと自画自賛する笑えない喜劇を演じた。

 かいらい一味は、今年に入って南北協力基金を特別に貸し出す、物資搬出の条件を緩和する、人道支援と民間交流の拡大を通じた雰囲気をつくると言って連日術策を弄している。

 しかし、これは、怒った南朝鮮の民心を少しでも静め、内外世論をミスリードして最悪の統治危機を収拾し、迫る選挙を無難に終えようとすること以外の何物でもない。

 李明博一味こそ、北南民間協力事業を同族対決の政治的玩弄物にして自分らの執権維持のための手段にためらいなく悪用する天下にまたとない反逆の群れである。




 北南民間協力事業に対する李明博逆賊一味の反民族的策動によってまねかれた結果は実に重大である。

 南朝鮮のメディアが報道した資料によっても、「5.24措置」以降の1年半の間に北南民間協力事業に参加していた南朝鮮の民間企業が被った経済的被害額は、開城工業地区事業縮小、北南の交易と賃加工の中断などによる直接損失が27億5000万ドル、間接損失は74億8000余万ドルに及んだ。

 また、金剛山観光事業に関連して遮断以降およそ3年間に現代側が被った被害額だけでも、南朝鮮の通貨で実に4800余億ウォンに及ぶ。

 かいらい一味の北南協力事業遮断策動によって、6.15とともに活気を帯びていた南朝鮮の多くの民間協力企業と団体が存在を消したり、倒産の運命に瀕している。

 北南協力事業の中断で物価上昇、外資流出、企業の軒並み倒産などの事態をまねいておよそ30万の職場がなくなり、南朝鮮の通貨で5兆9720億余ウォンに及ぶ莫大な被害が発生した。

 北南民間協力事業に命綱を託していた南朝鮮住民の生活は日増しに貧しくなっており、これ以上生きる希望すら失って自殺の道を選ぶ人が増えている。

 したがって、こんにち、南朝鮮各界と、そのうえ執権層内部でまで当局の北南協力遮断策動は、「南北の葛藤をさらにあおり、何の罪もない国民だけを犠牲にする自害措置」「政府は、殺人者」であるとの怒りの声が連日激しく上がっている。

 いま、民心に見捨てられて破滅の運命に瀕した李明博逆賊一味は、いわゆる「民間交流の拡大」だの、「承認」だのと、あたかも北南協力事業に関心があるかのように騒いでいる。

 しかし、そのような権謀術数で北南民間協力事業を空に吹き飛ばした自分らの許しがたい罪悪を絶対に隠せない。

 とりわけ、民族の偉大な父を失って悲憤に暮れる北の同胞兄弟と悲しみをともに分かち合うために弔問の途についた南朝鮮人民を銃剣で阻み、弔意式場を無残に踏みつぶしたあげく、あえて“蟷螂の斧”のように我々の最高の尊厳まで中傷、冒涜した破倫、背徳の群れが協力、交流について語る何の資格も、体面もない。

 北南協力と民族の和合と統一のために優先的にすべきことは、李明博のような反逆の群れから断固一掃することである。

 国内外の全同胞は、北南民間協力事業を破壊、抹殺した張本人である李明博逆賊一味を必ず審判し、民族の和解と繁栄の新時代を力強く開くべきであろう。【朝鮮通信=東京】




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