李明博逆賊一味の4年間の10大反統一罪悪
祖国統一研究院備忘録
−2012年2月21日−


 朝鮮中央通信によると、祖国統一研究院(祖統研)は21日、「同胞の統一の念願を踏みにじり、北南関係を最悪の破局に追い込んだ李明博逆賊一味の10大罪悪を決算する」と題する備忘録を発表した。その全文は次のとおり。


 2008年2月に李明博保守一味が、かいらい政権の座についてから4年になった。

 李明博一味の執権4年は、同胞の統一の念願を踏みにじり、北南関係を最悪の破局に追い込んだ絶望と悪夢の4年であり、民族の胸に癒しがたい深い傷を残した罪悪の4年であり、民族の呪いと恨みが天に達した怒りの4年であった。

 わずか4年間に北南関係がこんにちのようにぶち壊しになり、すべてが惨たんとひっくり返るとは誰も想像できなかった。

 祖統研は、全民族とともに逆賊一味に対する込み上げる憤激を禁じ得ず、李明博逆賊一味が執権4年間に犯した10大反統一罪悪を全世界に告げるためこの備忘録を発表する。


罪悪の決算書

 1.両北南共同宣言を否定、蹂躙した罪悪

 李明博一味の反統一罪悪のなかで何よりも重大なのは、両北南共同宣言を否定し、蹂躙したことである。

 歴史的な6.15共同宣言と10.4宣言は、半世紀以上持続した分断の歴史上初めて北と南の首脳が対面して採択した新世紀の祖国統一の大綱であり、里程標である。

 両北南共同宣言は、発表されるや全民族と全世界の一様な支持、歓迎を受けた。

 歴史的な両北南共同宣言により、反目と対決で凍りついていたこの地に和解の春が訪れ、断ち切られた地脈と血脈が一つにつながる感激的な出来事が起きた。

 6.15時代は、全同胞を統一に対する希望と信念で激しく沸き返るようにした。

 しかし、李明博一味は、権力を握ってそれらすべてを凄惨に踏みにじった。

 かいらい一味は、両北南共同宣言を白紙に戻し、その基本精神である我が民族同士の理念を否定したし、6.15時代を「失われた10年」と冒涜した。

 そればかりでなく、両北南共同宣言に明示された内容を一つも履行しなかったし、6.15時代におさめられた成果をすべて破壊してしまった。

 かいらい一味はそれにも満足せず、共同宣言関係者と支持者を野蛮に弾圧し、6.15共同宣言と10.4宣言に署名した前職の「大統領」たちまで迫害して死へ追い込んだ。

 両北南共同宣言に対する否定、蹂躙は、北南関係に対する全面否定であり、同胞の統一の念願に対する挑戦である。

 我が民族に統一の明るい展望を開いた歴史的な両北南共同宣言を踏みにじった李明博一味の罪悪は、優先的に厳重に決算されなければならない最も恥ずべき反統一・反民族的犯罪である。

 2.北南対話を破綻させた罪悪

 北南対話は、北南関係改善と平和統一のための先決条件であり、必須の過程である。

 民族問題、統一問題を解決するには、北と南の責任ある当事者が対座して真摯に協議しなければならない。

 6.15以後、北と南の間では総理会談と閣僚級会談をはじめ、各分野で多くの対話が活発に行われ、対話と接触を通じて北南間の不信と対決を解消し、和解と協力を図る事業で大きな前進が遂げられた。

 我々は、南朝鮮に李明博「政権」が発足した以降も北南対話を連続して提案し、その実現のために積極的に努力した。

 しかし、李明博かいらい一味は、「北に引きずられる対話はしない」「南北対話を5年間しなくてもいい」「任期未まで南北関係を凍結状態に置く覚悟ができている」と言って対話を全面拒否し、対話のための我々の誠意ある努力を悪辣に愚弄、冒涜した。

 逆賊一味は、対話に仕方なく引っ張り出されてきて極めて誠意がなく傲慢、不遜に振る舞って対話の場を対決の場にし、結局はすべて決裂させてしまった。

 昨年の初頭、我が共和国の政府、政党、団体が、連合声明を通じて示した積極的かつ幅広い協議提案に対してもかいらい一味は、「誠意が見えない」だの、「戦術であるかもしれない」だの何のとむやみに拒否した。

 こうして、李明博執権4年間に北南の間では、一度もまともな対話を行えなかった。

 1970年代初に北南対話の扉が開かれて以来、こんにちのように対話の扉が固く閉じられた時はかつてない。

 李明博一味が最近になって「柔軟性」だの何のと対話に関心があるかのように振る舞うのは、対話破綻の責任を免れ、当面の選挙に関連して民心と世論を愚弄しようとする欺瞞劇にすぎない。

 かいらい一味の北南対話破綻策動は、当然、決算すべきもう一つの許しがたい反統一罪悪である。

 3.民間の接触と往来を阻んだ罪悪

 祖国統一は全民族的偉業であり、祖国統一の主体は全朝鮮民族である。

 北南関係を祖国統一に志向するように積極的に前進させるためには、北と南の各階層の自由な接触と往来が保障されなければならない。

 北南関係は、決して当局の独占物ではない。

 にもかかわらず、李明博一味は、北南関係を独占して民間の接触と往来さえ悪辣に阻んだ。

 特に、かいらい一味は、挑発的な事件をでっち上げ、それをきっかけに、いわゆる「5.24措置」のようなものを持ち出して民間の接触と交流を全面的に不許可にした。

 かいらい一味の遮断策動により各階層の北南往来が絶たれ、民間団体が接触もできなくなり、6.15統一行事をはじめ、共同行事も北と南が別々に行わなければならなくなった。

 李明博一味は、南側の民間団体と人士が第三国で我々と会うことさえ犯罪視している。

 この世に同族同士が互いに往来も、面会もできなくする悪党は李明博一味しかいない。

 民間の往来と接触を遮断したかいらい一味の罪悪は、南朝鮮人民の初歩的な人権さえ抹殺した重大な犯罪行為であって、絶対に許されない。

 4.北南協力事業を窒息、抹殺させた罪悪

 北南協力は、民族の和解と団結を図り、統一的発展と共同の繁栄を遂げるための重要な事業である。6.15時代になって内外の大きな関心のなかで北南協力事業が積極的に推し進められた。

 開城工業地区が建設され、金剛山および開城観光が活性化し、北南鉄道と道路が開通され、経済、文化、保健医療、スポーツなど各分野の協力事業で驚異的な成果がおさめられて全同胞を喜ばせた。

 しかし、これらすべてが、李明博保守一味の執権とともに窒息、抹殺された。

 かいらい一味は、「核を頭の上にいただいては、経済協力をすることができない」だの、「この10年間北に供与したものが核とミサイルになって戻ってきた」だの、「協力でもして南北関係が改善されると考えてはならない」だのと、見当違いな「対北事業4原則」なるものを持ち出してかんぬきをかけた。

 金剛山観光事業については、誰それの「金づる」だの何のと言いがかりをつけたあげく、みずからの落ち度から起きた観光客事件を口実に一方的に中断させてしまった。開城工業地区事業も、北に助けを与えるとしてなくしてしまおうと策動して思いどおりにならないと、企業に圧力をかけて、物資と人員、車両の出入りを制限するなど「枯死作戦」にしがみついて大きく萎縮させた。

 かいらい一味の協力事業抹殺策動によってこの4年間に受けた被害は、南朝鮮の企業だけでも実に130億ドル以上に及び、北南協力事業に命綱を託していた多数の企業が倒産、没落して住民が生計を失い、自殺する騒ぎまで起きた。

 外国独占資本に対しては扉を開け放ち、同族との協力事業の扉はがんじがらめに縛って窒息、抹殺させた李明博かいらい一味の反民族的罪悪は、全同胞の糾弾、断罪の対象となっている。

 5.人道事業を妨害した罪悪

 人類の普遍的な人道事業は、外部勢力によって分断を強いられて北と南に分かれて暮らす我が民族にとって特別に切実な問題として提起される。

 北と南はこれまで、崇高な人道主義の精神と同胞愛の立場から離散家族・親戚の再会と相互扶助の良風美俗によって互いに助ける事業を少なからず行った。

 しかし、李明博かいらい一味は、当初から崇高な赤十字および人道事業を不純な政治目的に悪用して人道問題解決を悪辣に妨げた。

 李明博一味は、執権4年間に離散家族・親戚の再会をはじめ、赤十字および人道事業に関する会談や接触を一度も先に提案したことがなく、我々の主動的な努力による北南赤十字実務接触と会談に出てきては、いわゆる「拉北者」だの、「国軍捕虜」だの、「定例化」だのと謀略と妨害策動だけに明け暮れた。

 6.15以降2007年まで、前「政権」時代に北南間に離散家族・親戚の再会が毎年何度も行われた反面、李明博一味が政権を握った2008年からの4年間、再会事業がわずか2回しか行われなかった事実は、かいらい一味が人道事業にどんなに誠意なく不誠実に接したのかをそのまま示している。

 かいらい一味は、北南の間で人道物資を受け渡すことに対しても「透明性」だの、「軍事転用」だの何のと米一粒、セメント1グラムさえ北に渡らないようにした。

 一方、我々の住民に対する集団的な誘引・拉致行為をさらに露骨に働いた。

 神聖な人道事業まで対決の目的に悪用した李明博一味の策動は、実に驚愕すべき反人倫的罪悪である。

 6.統一運動を野蛮に弾圧した罪悪

 祖国統一は民族共同の偉業であり、その担当者である全同胞の積極的な参与のもとでのみ、民族の意思と念願に即して成功裏に実現される。

 これまで、北と南、海外の全同胞は、国の統一のためにたゆみなくたたかってきた。

 特に、6.15を契機に祖国統一運動では新たな転換が起きた。

 南朝鮮では、両北南共同宣言の旗印のもとに各階層の人民が数多くの統一運動団体を結成し、北と海外との連帯のもとに民族の和解と団結、自主統一のための闘争を力強く展開した。

 しかし、南朝鮮人民の統一運動は、李明博保守一味の執権とともに風霜にさらされた。

 逆賊一味は、悪名高いファッショ悪法を振り回して、統一運動団体と中核人士を「従北」「容共」「スパイ」にまで仕立てて野蛮に処罰した。

 かいらい一味がファッショ的な「保安法」を適用して統一運動団体を弾圧した事件は、その前の「政権」時代に比べて4倍以上増え、不当に拘束した統一愛国人士は数百人に及ぶ。

 かいらい一味は、6.15共同宣言発表10周年を契機に共和国北半部を訪問した南朝鮮の統一愛国人士韓相烈牧師に対しても、牧師が戻るなり投獄して迫害したあげく、重刑を科した。

 南朝鮮の統一運動団体に対する弾圧は、日を追ってさらに横暴になっており、最近は統一言論にまで暴圧の魔手が伸びている。

 南朝鮮人民の統一運動に対するかいらい一味の野蛮な弾圧策動は、当然、決算されるべき反統一罪悪である。

 7.体制対決を悪辣に追求した罪悪

 国の統一を平和的に実現するには、北と南が互いに相手側の思想と制度を認めて尊重し、体制対決を追求してはならない。

 北と南は、既に以前に祖国統一の3大原則でそれを確約し、歴史的な6.15共同宣言で全世界に宣明した。

 しかし、李明博一味は、祖国統一と北南関係のこの根本原則を否定し、「自由民主主義体制下の統一」だの、「ドイツ式統一」だの、「急変事態」だの何のと体制対決策動に血眼になって狂奔した。

 特に、「北と大明天地にともに生きることができない」「北をともに生きていく同族としてのみ思ってはならない」「北の政権と住民を分離して対応しなければならない」と我々の最高の尊厳を冒涜し、我々の最も優れた社会主義制度を中傷して反共和国人権騒動に狂奔した。

 さらには、いわゆる「崩壊論」の妄想に浮かされて「統一が泥棒のように真夜中に来るかもしれない」という妄言を吐く一方、極めて不純な「統一教育」だの、「統一税」だのの茶番にしがみつき、「主敵論」を復活させるなど、同族対決策動に狂奔した。

 南朝鮮でかいらい政権が数回交代したが、李明博一味のように体制対決を露骨に唱えて愚かな妄想を実現しようと悪辣に狂奔したかいらい支配層はいなかった。

 北南間の体制対決を悪辣に追求して不信と敵対感を極大化させた李明博一味の罪悪は、永遠に拭えない反統一犯罪である。

 8.北侵戦争の戦雲を引き込んだ罪悪

 平和は民族の一様な願いであり、国の統一を平和的に実現するための基本前堤、先決条件である。

 我々は、平和統一を祖国統一の3大原則の一つとして宣明し、その実現のために終始一貫努力してきた。

 しかし、李明博保守一味は、当初から平和統一は眼中になく、北侵戦争策動に狂奔した。

 かいらい一味は、執権期間に主人の米国と結託して「作戦計画5027」「作戦計画5029」をはじめ、北侵戦争計画を新しく補充、完成し、それを実戦の行動に移すために悪名高い「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」「ウルチフリーダム・ガーディアン」など大規模な北侵戦争演習をさらに大々的に行った。

 李明博「政権」が、執権4年間に強行した各種の北侵戦争演習は実に1600余回に及ぶ。

 北侵戦争演習では、我々の核施設に対する先制攻撃、平壌市街戦、占領地域での民事作戦など、極めて挑発的で危険千万な訓練が行われた。

 かいらい軍部好戦狂は、かいらい軍前方部隊と予備軍の訓練場に、あえて我々の最高の尊厳を傷つける標的とスローガンまでかけて銃弾・砲弾を撃ちまくる狂気を振りまく一方、傘下のかいらい軍部隊が自由に挑発できるように軍事的対応指針と作戦守則をより危険なものに修正した。

 一方、最新戦争装備を大々的に搬入して、かいらい軍の陣地を補強し、米帝侵略軍との連動システムを強化するなど、北侵戦争準備にさらに拍車をかけた。

 かいらい一味の分別のない北侵戦争狂気により、朝鮮半島では軍事的緊張が前例なく激化し、戦争の危険性はいっそう増大した。

 民族の頭上に北侵戦争の戦雲を引き込んだかいらい一味は、当然戦犯としてその罪悪を厳重に裁かれるべきである。

 9.特大型挑発事件をでっち上げた罪悪

 朝鮮半島は、世界で軍事的対峙状態が最も厳しい地域である。

 特に、朝鮮西海は、さ細な偶発的事件によっても戦争の火ぶたが切られかねない一触即発の危険地域であって、過去に大小の紛争が絶え間なく起きて北南関係に重大な影響を及ぼした。

 北と南は2007年の10.4宣言を通じて、軍事的衝突防止のために朝鮮西海平和協力特別地帯を設置することにした。

 しかし、李明博一味は10.4宣言を乱暴に踏みにじり、朝鮮西海の5島一帯に侵略武力を大々的に増強し、北侵戦争演習の火遊びをさらに危険に行った。

 2010年3月と11月には、天安事件、延坪島砲撃事件のような特大型挑発事件を起こして情勢を戦争の瀬戸際へ追い込んだ。

 天安事件と延坪島事件が、かいらい好戦狂の謀略と対決、戦争策動の産物であるのは周知の事実である。にもかかわらず、李明博逆賊一味は、盗人猛々しく「報復」と「膺懲」を騒ぎ、それをきっかけに北侵戦争策動にさらに狂奔した。

 過去に歴代かいらい好戦狂が、米国と結託して我々に対する軍事的挑発策動を数え切れないほど働いたが、李明博一味のようにかいらい軍兵士と住民を人質にして重大な挑発を働いた実例は探せない。

 前代未聞の特大型謀略事件をでっち上げ、それを口実に北南関係を全面破局へと追い込んだかいらい一味の罪悪は、最も恥ずべき記録として残るであろう。

 10.民族の大国喪を冒涜した永遠無比の罪悪

 不幸があったとき、互いに慰め弔意を表するのは、人間の初歩的な道義であり、礼儀である。これには、国境もなく肌の色や言語の違いもない。まして、同じ血筋を引いた同胞の間なら言うまでもない。

 北と南は、思想と制度が異なるが、同じ血肉であり、同胞である。しかし、李明博一味は、昨年末に同族の大国喪に極悪非道な野蛮行為でこたえた。

 李明博一味は、悲しみに身を震わす同族に対して慰めと弔意の表明はおろか、かいらい軍と警察、公務員、海外の大使館まで非常警戒態勢に入るようにし、対決と戦争熱を鼓吹する一方、南朝鮮の人民が弔意の表明もできないように焼香所をむやみに踏みにじり、彼らの平壌行きを阻んだ。

 特に、逆徒一味は、大国喪を自分らの不純な目的を達成する絶好の機会とみなし、混然一体をなした我々の一心団結を壊すためあらゆる不純な策動の限りを尽くしたし、さらには同族の血の涙まで甚だしく愚弄した。

 これは、李明博一味が、既に人間の理性を喪失し、同族の血まで失った天下の野蛮人であり、民族の極悪な敵であることを示している。

 民族の大国喪を冒涜して刃物を振り回した李明博一味の反民族的・反人倫的罪悪は、永遠に呪われ、決算されるべき最も重大な永遠無比の大罪である。


罪悪の主犯は誰か

 北南関係をこんにちのような破局に追い込んだ罪悪の主犯は、ほかならぬ李明博逆徒である。

 李明博逆徒は執権後、「韓米関係優先論」をかかげて、北南関係を徹底的に対米関係に服従させた。

 逆徒は、前の「政権」の最大の過ちは米国との関係をおろそかにしたことであるとし、北南関係はしなくても構わないが、対米外交の重要性はいくら強調してもやりすぎではないとはばかることなく言った。

 そうして、米国との関係を「国政の最優先課題」「総体的目標」に宣布した。

 李明博逆徒がどれほど醜悪な親米分子であるのかは、彼の実兄である李相得がかいらい国会副議長を務めていた際、米国大使と会って自分の弟を紹介し「骨の髄まで親米」と保証した事実だけを見てもよくわかる。

 親米事大、反統一対決に狂った李明博逆徒は、政権を握ってかいらい行政機関を整備して外交通商部を強化する反面、北南関係を扱う統一部は完全になくそうとし、それが世論の糾弾によって挫折すると、米国との関係のなかで北南関係を扱わなければならないとし、統一部を外交通商部に所属させようと策動した。

 それも世論の糾弾、排撃を受けるや、李明博逆徒は統一部を反統一対決部にするために機構を全面改変し、統一部はもちろん、青瓦台と情報院までも全員悪質な反統一対決分子にかえた。

 一方、李明博逆徒は「非核・開放・3000」だの何のを「対北政策」にかかげ、北の核問題が解決されなければ北南関係を一歩も前進させられないとして、「先核放棄」を北南関係の前提条件にかかげる一方、誰それの「変化」を騒いで、それなしには北南関係がないと公言した。

 かいらい保守一味が、執権期間に念仏のように唱えた「誠意」だの、「原則固守」だの、「待つ戦略」だのの反統一対決的妄言と詭弁の主犯もまさに李明博逆徒であり、「今の南北関係が正常」であると妄言を吐いた者も、ほかならぬ李明博逆徒である。

 李明博逆徒がどれほど我々に対する悪意に満ちているのかは、彼が側近を集めて北を内部から瓦解させなければならない、北の民心を騒がしくしてこそ我々が願う統一を実現することができる、北の経済状況が良くなれば統一がそれだけ遅れるので北を経済的に助けることを絶対にしてはならない、いまの「対北政策」が正当であると信じているのでそれを見直す考えはない、「急変事態」が来ればその機会を絶対に逃がしてはならない、私の任期中に北の態度を必ず変化させるなどと、悪態をついた事実からも如実にあらわになっている。

 我々の尊厳と社会主義制度について最もあくどく中傷した者も李明博逆徒であり、内外の世論の非難にもかかわらず悪質な反統一分子を最後までかばった者も李明博逆徒である。

 逆徒は、北南関係を完全に台無しにした前かいらい統一部長官の玄仁沢に対する世論の恨みの声があれほど高いにもかかわらず、解任せずに引き続きとどめてこれ以上耐えられなくなると青瓦台統一政策特別補佐官に異動させたし、青瓦台対外戦略秘書官であった金泰孝に対しては対外戦略企画官に昇進させることで自分の醜悪な対決的下心をいっそうさらけ出した。

 これらすべての事実は、北南関係を破局に追い込んだ主犯がほかならぬ李明博逆徒であることをはっきり示している。

 このような者に、もはやこれ以上何を期待できるというのか。

 実に、李明博逆徒が、北南関係に及ぼした莫大な悪影響は、とうてい数え切れない。

 李明博逆徒のような横暴非道な親米反統一対決狂信者によって統一に向かった同胞の足取りが数年間遅滞し、北南関係が遠く後退することになったのは、実に嘆かわしいことにほかならない。

 李明博逆徒に対する南朝鮮人民をはじめとする全民族の怒りは天に達している。

 李明博逆賊一味が権力の座に居座る限り北南関係は破局を免れることができないし、戦争の惨禍しかもたらすものはないというのはこれ以上疑う余地がなくなった。

 これがまさに、逆徒の執権4年間に得た最終結論であり、総括である。

 いま、かいらい保守一味は、民心の裁きを免れようと「刷新」の看板のもとにあらゆる欺瞞術策にしがみついているが、南朝鮮の人民は2度とそのような術策にだまされないであろう。

 いま、南朝鮮の人民は、4年前の選択を誤ったことについて痛切に後悔している。

 李明博逆徒は、既に生ける屍となっており、最後の裁きは時間の問題となっている。

 李明博逆徒は民族の恥であり、不幸である。

 全同胞は、李明博逆徒の反統一的罪悪を絶対に許さないし、必ず厳重に決算するであろう。【朝鮮通信=東京】




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