「朝鮮経済衰退」論は詭弁
−2011年11月10日−


 朝鮮中央通信社は10日、「何を狙った『経済衰退』説なのか」と題する論評を発表した。その全文は次のとおり。


 米国と南朝鮮で、我々の経済に関する雑言が出ている。

 北朝鮮経済が2年越しの衰退をしているだの、朝鮮に投資する際に「慎重」になるよう注意を喚起する文書を配布する国もあるだののつまらない中傷である。

 どれもすべて、我々の自立的民族経済の真の姿を歪曲するためにでっち上げた笑止千万な詭弁である。

 敵が騒ぐ最近2年間について言えば、それは、朝鮮の人民生活の向上と社会主義の建設で前例のない奇跡と革新が創造された激動の時期である。まさにこの期間に、我々があれほど待ち焦がれ、断固として成熟させてきた経済現代化計画が次々と輝かしい結実をもたらした。経済強国建設の転換的局面が開かれた。

 こんにち、我々の経済は、自国の発展で、かつてない一大全盛期を迎えている。

 人民経済の主体化、現代化、科学化の実現で画期的な前進が遂げられている。

 21世紀の産業革命のような巨大な変革が朝鮮で起きている。

 知識で現代産業を推し進める社会主義経済建設の高い段階に至った。

 煕川蓮河機械総合工場が11軸(マシニングセンター)の最先端を突破した。CNC技術、機械製作工業で世界に王手をかけて先頭を走っている。

 チュチェ鉄生産システムが完成し、チュチェ繊維、チュチェ肥料があふれ出ている。

 核融合に成功したし、バイオテクノロジーの発展でも大きな前進が遂げられた。

 百パーセント我々の原料と技術に依拠した軽水炉が力強く稼働する日が目の前に迫っている。

 人民が豊かな文化生活を送れる確固たる土台が築かれ、効果をあらわしている。

 これらすべては、我が党と共和国政府が強力な核抑止力を築き、それに基づいて経済建設と人民生活の向上に力を集中した大高揚時代の偉大な申し子である。

 我が国は強大な経済の土台と潜在力、無尽蔵な資源を保有しており、アジア太平洋地域の中心国家として経済的、地理的にうってつけの場所にあるので、他国の投資熱が日々高まっている。

 周辺諸国との経済関係の発展で大きな転換が起きている。

 こうした時期に、白も黒というふうに、あえてネガティブキャンペーンに熱を上げるのは、国際舞台で朝鮮への投資を阻み、共和国の対外経済関係を遮断しようとするところに目的をおいた愚かで卑劣な行為である。日々、良好に発展する朝中、朝ロ関係にくさびを打ち込み、離間をつくろうとする不純な企図がこれににじみ出ている。

 「朝鮮経済衰退」説は、2012年の勝利の大門を前にした我々の怒濤の進軍に恐れをなした者が流す浮説である。

 経済の衰退や破局は、約2000万人の極貧者を抱える米国や失業者の山、民生の破綻のなかで毎日平均40人以上の自殺者が増えて頭を痛める南朝鮮にある。

 米国と南朝鮮の敵対勢力がつまらない詭弁にしがみつくこと自体が、我々との対決で敗北したことを認めたも同然である。

 彼らがねたみ腹を立てるほど、さらに度胸をもって、歩武堂々と進むのが我が軍隊と人民の気質であり、本来の姿であり、伝統である。

 共和国はこれまでと同様に、今後も自立経済の潜在力と威力をさらに高く誇示して我々と友好的に接するすべての国と幅広い協力を実現していくであろう。【朝鮮通信=東京】





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