平壌宣言−社会主義偉業を擁護し前進させよう−
1992年4月20日


 社会主義の勝利をめざしてたたかう世界各国の政党代表は、社会主義偉業を擁護し前進させる確固たる信念のもとに、この宣言を発表する。

 現代は自主性の時代であり、社会主義偉業は人民大衆の自主性を実現するための神聖な偉業である。

 近年、一部の国で社会主義が挫折した事態をまえにして、帝国主義者と反動はあたかも社会主義が「終末」を告げたかのように喧伝している。これは、資本主義を美化粉飾し、旧秩序を庇護しようとする詭弁にすぎない。一部の国で社会主義が挫折し資本主義が復帰したことは、社会主義偉業実現で大きな損失となるが、それは決して社会主義の優位性と資本主義の反動性を否定するものとはならない。

 社会主義は以前から人類があこがれてきた理想であり、人類の未来を代表する社会である。

 社会主義は本質において、人民大衆がすべての主人となり、すべてが人民大衆のために奉仕する真の人民の社会である。

 金がすべてを決定する資本主義社会は、人間による人間の搾取が支配し、ごく少数の搾取階級が主人のようにふるまう「富益富・貧益貧」の不公平な社会であり、政治的無権利と失業と貧窮、麻薬と犯罪、人間の尊厳を蹂躪するあらゆる社会悪を必然的に伴う。

 唯一、社会主義だけがあらゆる形態の支配と従属、社会的不平等をなくし、人民に実質的に自由と平等、真の民主主義と人権を保障することができる。

 人民大衆は、社会主義の勝利をめざして長期間、厳しいたたかいを繰り広げ、血も多く流した。

 社会主義の道は前人未到の道であり、したがって前進途上に難関や試練があって当然である。

 一部の国で社会主義建設がうまくいかなかったのは、それらの国で人民大衆の根本要求にあう社会構造を樹立できず、科学的社会主義理論の要求にあわせて社会主義を建設できなかったことに、その原因の一つがある。

 社会主義社会の前進のための保証は、人民大衆を社会の真の主人とすることである。こうした社会は勝利のうちに前進するというのが、理論上からも実践上からも示す真理であり現実である。

 社会主義を志向する党と進歩的人類は、実に貴重な教訓を見いだした。社会主義偉業を擁護し前進させるためには、各党が自主性を確固と堅持し、みずからの力量をしっかりと築かなければならない。

 社会主義運動は自主的運動である。社会主義は国と民族国家単位で開拓され建設される。各国における社会主義偉業は、その国の党と人民が責任をもって遂行しなければならない。

 各党は自国の実情と人民の要求にあう路線と政策を立て、それを人民大衆に依拠して貫徹しなければならない。

 各党はいつ、いかなる環境のなかでも革命的原則を捨ててはならず、社会主義の旗印を高く掲げていかなければならない。

 社会主義偉業は民族的偉業であると同時に、人類共同の偉業である。

 すべての党は自主性、平等の原則で、同志的団結と協力、連帯のきずなを強化しなければならない。

 社会主義をめざすたたかいで国際的団結は必須である。

 国際的に帝国主義者と反動が連合し、社会主義と人民を攻撃している状況で、社会主義を建設する党と社会主義を志向する党は、国際的範囲で社会主義を擁護し前進させ、また、帝国主義支配と資本の従属、新植民地主義に反対し、社会的正義と民主主義、生存権と平和をめざすたたかいで、相互支援と連帯を強化しなければならない。

 こうすることが、社会主義をめざすすべての党と進歩的勢力に提起される国際的義務であると同時に、みずからの偉業のために役立つことになる。

 我々は、社会主義を固守し、資本主義と帝国主義に反対してたたかう世界のすべての進歩的政党、団体、人民とかたく団結し、社会主義の旗印を高く掲げて前進するだろう。

 みなこぞって社会主義偉業にたいする確固たる信念をもって、人類の未来を開拓するため最後までたたかおう。

 終局的勝利は、社会主義をめざし団結してたたかう人民にある。

 社会主義偉業は必勝不敗である。

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