朝中友好の歴史に末永く伝えるべき国際主義的信義
−2010年9月14日−

 朝鮮中央通信は14日、「朝中友好の歴史に末永く伝えるべき崇高な国際主義的信義」と題する文を発表した。その全文は次のとおり。


 反帝・自主、社会主義を目指す共同の血みどろの闘いのなかで結ばれた朝中友好のきずなと友誼が日増しに厚くなっているなか、我が軍隊と人民は、金日成主席の著作「中国人民の革命闘争を積極的に支援しよう」発表65周年を意義深く迎えている。

 金日成主席が、1945年9月15日に同著を発表して蒋介石一味に反対し、中国人民の解放闘争を援助するための「抗蒋援華」の旗印を高く掲げて中国革命の勝利に永遠に不滅の貢献をしたことにより、朝中友好の礎はさらにしっかり打ち固められ、友好関係は活力に満ちて前進してきた。

 最近、中国を再び訪問した金正日総書記を歓迎する席で胡錦濤総書記は、中国東北地域の至る所に金日成主席の革命の足跡が歴々と宿っていると述べ、主席が朝鮮の独立をなし遂げただけでなく、中国革命の勝利にも大きな寄与をしたと強調した。

 金日成主席が、抗日革命の長久な20星霜に続いて祖国解放後、中国軍命の勝利のために惜しみない支援を行った崇高な国際主義的信義は、世界の革命運動史上最も誠実で同志的なものであることにより、朝中友好を切っても切れない特殊で強固な関係として固く結合させた。

 中国人民の革命闘争に貢献した金日成主席のこの不滅の業績は、朝中最高指導者らによって日増しに良好に発展する両党、両国、両人民間の友好とともに青史に燦然と輝いている。


 熱い同志的信義の大勇断

 今から65年前、中国革命はまたも厳しい難局に直面した。

 1945年8月、日帝が敗北すると、中国の蒋介石一味は共産党との平和談判の裏で米帝と結託して武力を大々的に拡張しながら、東北地域を掌握しようと悪辣に画策した。

 抗日戦争勝利後、政治的、経済的、軍事的に重要な戦略的位置にある東北地方を守ることは、中国共産党に提起された最大の急務であった。

 中国革命の峻厳な情勢を洞察した金日成主席は、解放された祖国の地に人民の新しい国を打ち立てるための千万の重大事業が提起される緊迫し、複雑多端ななかでも、共通の理念と革命の勝利を目指す抗日の血戦の道で結ばれた同志的信義を何よりも重んじて中国人民の革命闘争を支援する大勇断をくだした。

 朝中人民の革命的団結を強化することについてたびたび強調した主席は、歴史的な談話「中国人民の革命闘争を積極的に支援しよう」を発表して、中国革命を血をもって援助するという革命的立場を厳かに宣明した。

 主席の著作は、中国革命に対する支援の重要性と朝鮮の革命家の国際主義的義務、東北地方に中国革命の砦をしっかりと築き、中国人民の解放闘争を支援するうえで提起される戦略的・戦術的問題と方途を全面的に明示したことにより、中国の東北解放と革命勝利に積極的に寄与した綱領的指針となった。

 主席は、中国東北地方に派遣される朝鮮人民革命軍の軍事・政治幹部と行ったこの談話で、中国革命がアジア諸国人民の民族解放闘争の一環であり、東北地方を守ることが中国革命の勝利を促すうえで重要な意義を持つとして、中国共産党が同地域を占めることになれば中国革命に大きな役割を果たすことになるであろうと強調した。

 主席が武装隊伍組織を積極的に援助することを優先課題として提示したことにより、強力な武装力量なしには革命闘争で勝利することができないという先軍革命の哲理が改めて宣明された。

 中国東北地方での民主的政権の樹立と党組織を整え、大衆団体を組織する活動、すべての民主勢力の団結のための統一戦線の結成に協力し、朝中人民の団結を強化することに特別に力を注ぐという教えは、金日成主席が革命の実践を通じて真理として実証した最も正当な路線であった。

 厳しい抗日革命闘争時期に歴史的な明月溝会議と腰営口会議、南湖頭会議、小哈爾巴嶺会議をはじめ、多くの契機を通じて宣明してきた朝中両国革命家と人民の戦闘的団結に関する金日成主席の思想と意図は、同著の発表以降、新たな高い段階で具現されるようになった。

 中国人民の革命闘争を積極的に支援するための主席の決定的措置に従い、朝鮮人民革命軍の優秀な軍事・政治幹部と隊員が中国東北地方の新しい戦域に大々的に派遣された。

 東北地方は抗日戦争直後、毛沢東主席が中国共産党第7回全国代表大会で、現在の根拠地をすべて失うとしても東北だけあれば中国革命は土台が残ることになると指摘したように、中国革命にとって極めて重要な戦略的要衝であった。

 東北解放戦争をはじめ、中国革命を私心なく援助するという主席の高い志を体して、姜健、朴洛権、崔光、林春秋の各氏をはじめ、多数の朝鮮の革命家が東北地方に駆け付けて献身的に戦った。

 延辺地区に派遣された朝鮮人民革命軍の指揮官は、野戦軍と保安隊、軍政大学などを網羅した吉東保安司令部(後の吉東分区司令部)を創設して数万人の朝鮮青年を武装させ、12万余人を半軍事組織に網羅するなど、東北各地に多くの朝鮮人武装隊伍を組織した。

 これらの朝鮮人部隊が後日、東北民主達軍に参加して中国人民を解放聖戦へと呼び起こすことに積極的な影響を及ぼすようになったことより、1945年末に27万4000余人であった東北民主連軍は翌年末には36万人、2年後には51万人に急速に成長することになった。

 朝鮮人民革命軍の軍事・政治幹部は、延辺地区に党組織と大衆団体、統一戦線組織である延辺民主大同盟を結成し、土地改革をはじめ、諸般の民主改革を実施して同地区を東北解放のための強力な革命根拠地に変貌させた。

 朝鮮の革命家と武装部隊は、延辺地区は言うまでもなく、通化をはじめ、南満州と北満州、そして吉林周辺地域で反革命勢力に糾合されていた日帝敗残兵とかいらい満州国軍隊の残党、土豪、土匪と手先を一掃することにより、蒋介石一味の「内応外合」企図を破綻させて東北解放の有利な条件を整えた。


 中国革命の勝利に貢献した国際主義的支援

 金日成主席は、徒手で新しい祖国を打ち立てる難関のなかでも、我が国が東北解放戦争と中国革命の勝利のための強固な国家的後方の役割を果たすようにする崇高な同志的信義の世界を広げた。

 中国共産党の東北解放作戦に必要な兵站機関を設けるようにした主席は、多くの物資と人員を南浦、羅津など我が国の領内を利用して疎開および輸送させるようにし、負傷者だけでなく戦闘員と家族、後方人員も温かく見守るようにした。

 1948年の1年間だけでも、30万余トンに及ぶ戦略物資を我が国から前送したし、数年間にわたって多くの部隊と人員が我が国の境内を通過して東北の戦域へと派遣された。

 主席は、解放直後に正規武力建設で1丁の武器、1グラムの爆薬も貴重であったが、陳雲、周保中ら中国代表が訪れて提起するすべての問題をその場で解決し、1946年春に10万余丁の武器を送ったのをはじめ、何度も各種の武器と弾薬、爆薬、医薬品、軍服の布地と靴など莫大な軍需物資を支援した。

 中国東北民主連軍の指揮官であった周保中は、1946年夏から1948年まで2年半の間に朝鮮から送られた支援物資は車両2000余台分に及ぶ、当時の状況でこれは実に大したものであり、我々の解放戦争に回してくれた金日成主席をはじめとする朝鮮人民の私心のない国際主義的支援について中国人民は絶対に忘れてはならないと熱く語った。

 金日成主席は、新しい祖国建設の重責を一身に担ったなかでも、東北解放戦争の重要な時期ごとに戦略的・戦術的助言と高見で勝利の前途を明示した。

 1945年11月末、危険を冒して中国の丹東にまで赴いて遼寧軍区司令員をはじめ、指揮メンバーを鼓舞し、戦線の根本的転換のための戦略的・戦術的対策を立てた主席の指導は、血で結ばれた朝中友好の崇高な精華であった。

 当時の指揮メンバーであった黄玉清はみずからの回想実記で、金日成主席の教えを息を凝らして聞いていた我々指揮員が、もはや中国革命が救われたと叫んでいた光景がはっきりと思い浮かぶ、主席の知略に接した我々の心中に渦巻いたのは、ぼうぼうたる大海原で航路を失ってさ迷っていて灯台を見付けた船員の心情そのものであったと回顧した。

 主席の絶妙な知略に従って朝鮮人部隊が東北民主連軍を助けて長春解放戦闘を英雄的に行って勝利したことは、蒋介石一味を破滅の運命に追い込むうえで重要な契機となった。

 中国のある図書は、先見の明と科学的洞察力がうかがえる金日成主席の助言は中国軍隊の軍事作戦に大きな助けとなった、そうした意味から見るとき、東北解放戦争の主要作戦の勝利も金日成主席の名と切り離すことができないと叙述した。

 主席の指導に従って数十万の血のたぎる朝鮮の青年は、四平、書林、瀋陽など東北の戦場ごとで比類ない英雄性と犠牲的精神を発揮して赫々たる武功をとどろかせた。

 当時、東北人民解放軍の総司令員は四平解放戦闘を勝利で締めくくるよう意見し、惜しみない支援を行った主席に深い信頼と尊敬、感謝の念を込めて贈り物をし、これについて中国の指揮メンバーらは髪の毛で靴でも作って主席に恩返ししたい心中のあらわれであると込み上げる感情を吐露した。

 四平戦闘を通じて国民党軍隊を完全な守勢に追い込んだ朝鮮人部隊とすべての東北人民解放軍は、決定的な攻勢に転じて1948年11月まで中国東北地域を完全に解放した。

 長春解放戦闘後に開かれた模範戦闘員会議参加者の80%が朝鮮人であり、黒山、大好山戦闘で朝鮮人部隊である第28師第84連隊第2大隊第8中隊が、「鋼鉄8中隊」の称号を受けて全解放軍にその名声をとどろかした事実などは、東北解放にささげた朝鮮の革命家の不滅の偉勲をよく示している。

 主席が予見したとおりに、朝鮮の革命家の参戦は、東北地方での革命勢力と反革命勢力間の力関係を画期的に変化させることで、ついに東北解放偉業をなし遂げられるようにし、情勢を有利に転換させて中国革命の勝利に大きく寄与した。

 朝鮮人部隊は、中国管内での解放戦争にも勇敢に参加して英雄的偉勲を立てることにより、北京と天津、長江を経て南端の海南島に至る数万里(朝鮮の1里は400メートル)の血みどろの戦いの道に朝中友好の花園を広げた。

 中国の指導者と中国人民解放軍の指揮官は、朝鮮人部隊でなければ国内戦争初期に東北の難局を打開することができなかったであろうとし、五星紅旗には朝鮮人の赤い血が染み込んでいると熱く語り、蒋介石一味は主席の戦略と戦術に自分らが崩れ、朝鮮が軍隊を送ったため敗れたと悲鳴を上げた。


 偉大な歴史と伝統で輝く朝中友好

 解放後、中国革命の勝利のためにすべてを尽くした金日成主席の不滅の業績により、朝中友好は歴史に類例のない不敗の関係として打ち固められた。

 反帝階級闘争の苛烈な戦線で結ばれ、厚くなった両国指導者の熱い同志的信義のなかで朝中人民間の伝統的友好と革命的団結は日を追って開花し、絶え間なく昇華した。

 これは、中国の周恩来首相が、国内革命戦争と抗日戦争の期間に朝鮮人民の優れた息子と娘は命を惜しまずに中国人民を支援し、朝鮮の同志が大きな援助を与えたことについていつも忘れないであろうと語ったことを通じてもよくわかる。

 中国の革命家と人民は、金日成主席こそ長く数十星霜「抗日援華」「抗蒋援華」の旗印を高く掲げて中国革命を誠心誠意援助した偉大な国際主義者であり、中国人民の最も親しい友人であるとたたえて朝中友好の強化・発展に誠意を尽した。

 同志的信義と友誼で結合された朝中友好は、中国人民の抗米援朝によってさらにしっかり継がれた。

 朝中両国の軍隊と人民は、中国東北地方で抗日戦争と中国解放戦争の烈火をともに乗り越えてきた偉勲の伝統を継いで祖国解放戦争(朝鮮戦争)でも固く手を取り合って勇敢に戦って米帝に史上初めてとなる大惨敗を与えたし、両国革命の貴い獲得物とアジアと世界の平和を誇らしく守り抜いた。

 主席は戦後の革命活動の全期間、何度も兄弟の隣邦である中国を訪問し、各国に対する訪問過程に感慨深い中国東北地方を行き来しながら朝中友好の新たなページを絶え間なく開いた。

 実に、金日成主席の不滅の革命歴史と業績によってさらに輝く中国の東北地方は、我が人民と中国人民に格別な親近感を与える忘れがたい歴史の地に、主席の熱烈な同志的友誼と国際主義的信義を伝える朝中友好の証明者になっている。

 東北の懐かしい山野と、ともに戦った中国の同志に対する思いを心中にいつも抱いていた主席の一生は、朝中友好のために尽きない労苦と心血を注いできた偉大な革命家、傑出した国際主義者の貴い生涯であった。

 主席が中国の老世代の指導者とともに築いた伝統的な友好関係は、時代と世代を継いで新世紀にさらに強化され、発展している。

 朝中両国の最高指導者が相互往来して友誼を厚くし、友好関係をさらに強化し、発展させており、中国の党と政府、人民は社会主義強盛大国を建設するための我が人民の聖なる偉業を積極的に支援している。

 金正日総書記が主席の著作「中国人民の革命闘争を積極的に支援しよう」発表65周年、中国人民志願軍朝鮮戦線参戦60周年にあたる今年に行った2回の中華人民共和国非公式訪問は、長い伝統を持っており、歴史の風波と試練に打ち勝った朝中友好は歳月が流れ、世代が交代しても変わり得ないということを改めて全世界に示した。

 朝中友好関係を常に重視している総書記は今回、主席の不滅の足跡が宿る東北地方の各所を見て回り、朝中友好の万年の土台を築いた主席の不滅の業績を感慨深く回顧した。

 中国の胡錦濤国家主席は、外来侵略者に反対する共同闘争のなかで朝中友好の歴史的根源がもたらされた吉林省と黒竜江省に対する総書記の訪問は両国の伝統的な友好・協力関係をより高い段階へ発展させるうえで特別な意義を持つと高く評価し、共通の富である朝中友好を強化し、発展させようとする中国の党と政府の確固たる意志を表明した。

 総書記が今回再び中国を非公式訪問したことにより、中国東北地方とともに輝く主席の革命活動史と業績は両国人民の心の中にいっそう大事に刻み付けられるようになり、朝中友好・協力関係を引き続き強化し、発展させようとする我が党と共和国政府の変わりない意志が誇示された。

 反帝・自主偉業を目指す革命の一路で社会主義を共通の理念として血で結ばれ、両国の老世代指導者が貴い富として譲り渡した不敗の朝中友好のバトンを次代にきちんと渡し、強化し、発展させていくのはこんにち、両国共通の歴史的責任であり、重大な使命である。

 朝鮮労働党と共和国政府は、我々の強盛大国建設偉業に対する中国の党と政府の積極的な支援を忘れていないし、立派な伝統を有している朝中友好をいつも高度に重視している。

 永遠に不滅の朝中友好とともに偉大な国際主義的信義の一生を輝かした金日成主席の革命業績は万代に末永く伝えられ、朝中両党、両国、両人民間の深い関心と緊密な協力のなかで共通の偉業は必ず実現されるであろう。

2010.9.14 朝鮮中央通信−朝鮮通信=東京


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