朝鮮労働党委員長で朝鮮国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志が、米国大統領の国連総会の演説に関連して声明を発表した。
わが党と国家、軍隊の最高指導者は21日、党中央委員会庁舎で、国務委員会委員長声明を発表した。全文は次のとおり。
最近、朝鮮半島の情勢が前例なく激化し、刻一刻と一触即発の危機状態へと突っ走っている深刻な状況で、国連の舞台に初めて立った米国執権者の演説内容は世界的な関心事にほかならない。
ある程度推測はしたものの、私はそれでも世界最大の公式の外交舞台であるだけに、米国大統領なる者が、以前のように自分の事務室で即興的に何でも出任せに言い放ったのとは、多少区別される型にはまった準備された発言でもおこなうものと予想した。
しかし、米国執権者は、情勢の緩和に役立つそれなりに説得力のある発言はおろか、わが国家の「完全破壊」という歴代のどの米国大統領からも聞けなかった前代未聞の横暴非道な気違いじみたラッパを吹いた。
おじけづいた犬ほどやかましく吠え立てるものである。
トランプに勧告するが、世界に向かってものを言うときは、当該の語彙を慎重に選択して相手を見て使い分けなければならない。
我々の政権を交代させたり、体制を転覆させるという威嚇の枠を超えて、一つの主権国家を完全に壊滅するという反人倫的な意志を国連の舞台で公然と騒ぐ米国大統領の精神病的な狂態は、正常な人にまで事理の分別と冷静さを失わせる。
今日、私は米国大統領選挙当時、トランプを「政治門外漢」「政治異端児」であると嘲弄した言葉を再び想起することになる。
大統領になって世界のすべての国を威嚇、恐喝し、世界をいつになく騒がせているトランプは、一国の武力を掌握した最高統帥権者としては不適格であり、彼は明らかに政治家ではなく、火遊びを好むならず者、ごろつきに違いない。
包み隠さぬ意思表明で米国の選択案について説明した米国執権者の発言は、私を驚かせたり、立ち止まらせたのではなく、私が選択した道が正しく、あくまでも進むべき道であることを実証した。
トランプが、世界の面前で私と国家の存在そのものを否定して侮辱し、わが共和国をなくすという歴代最も暴悪な宣戦布告をおこなった以上、我々もそれに相応する史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮するであろう。
言葉の意味もわからず、自分の言いたいことだけを言う老いぼれには行動で示すのが最善である。
私は朝鮮民主主義人民共和国を代表する者として、わが国家と人民の尊厳と名誉、そして、私自身のすべてをかけて、わが共和国の絶滅を言い散らした米国統帥権者の妄言に対する代価を必ず受け取るであろう。
これは、トランプが好む修辞学的表現ではない。
私は、トランプが我々のどの程度の反発を予想してそのような奇怪な言葉を吐いたのかを深く考えている。
トランプが何を考えたのであれ、それ以上の結果を見ることになるであろう。
米国の老いぼれの狂人を必ず、必ず火で制するであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】
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