「火星14」型試射成功
−2017年7月4日−

 
 敬愛する最高指導者金正恩同志が7月3日、ICBM「火星14」型試射の断行について親筆による命令をくだした。朝鮮中央通信が伝えた。



 朝鮮労働党委員長で朝鮮国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志の直接的な指導のもとに国防科学院の科学者、技術者は4日、新たに研究開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM) 「火星14」型の試射を成功裏におこなった。

 わが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志がICBM「火星14」型の試射を現地で指導した。

 李炳哲、金絡謙、金正植、チョン・スンイル、張昌河、全日好、劉進、趙甬元の各氏が同行した。

 帝国主義者の前代未聞の政治的恐喝と経済封鎖策動のなかでもわが共和国を世界的に幾つもない核兵器保有国、人工衛星製作および打ち上げ国、戦略潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)保有国に急上昇させたのに続いて再び、この惑星で最強のICBM保有国になるために精力的に導いてきた敬愛する最高指導者は、今年中に米本土攻撃能力を示すICBMの試射を必ず断行する確固たる決心と意志をもって、その準備を陣頭で直接、指揮した。

 党中央の戦略的構想と命令なら、どんな隘路や難関も排して無から有を創造する国防科学院の科学者、技術者は、真夜中も、早朝も砂ぼこりが立ち込め、危ない試射現場を気兼ねなく訪れ続けて新型の先端ミサイル開発の草分けの道を一歩一歩開いていく敬愛する最高指導者の燃える献身と労苦に限りなく鼓舞され、爆発的な精神力と技術能力を最大に発揮することで、大型重量核弾頭の装着が可能なICBMを短期間で我々式に新しく設計し、製作した。

 敬愛する最高指導者は、試射を控えて数日間、ミサイル組み立て戦闘の現場を訪れ続けて緊張した戦闘をおこなう科学者、技術者とともにいて、発射準備の過程を細かに指導した。

 敬愛する最高指導者は、誰かの資源や技術移転による模倣ではなく、徹頭徹尾我々の科学技術にもとづいた開発、創造の道で新たに誕生したICBM「火星14」型を眺め、美男子でどっしりしていて立派である、本当によくつくったと大変満足した。

 そして、米帝との長い対決がついに最後のラインに入った、我々の警告を無視して我々の意志を試す米国にはっきりと示す時が来たと力を込めて述べた。

 敬愛する最高指導者は、発射当日の早朝、再びミサイル試射場に出向いてICBM「火星14」型の試射計画を了解した。

 今回の試射は、新たに開発した大型重量核弾頭の装着が可能なICBMの戦術的・技術的諸元と技術的特性を実証し、特に、我々が新たに開発した炭素複合材料でつくったICBM弾頭ノーズコーンの耐熱特性と構造安定性をはじめ、再突入弾頭部のすべての技術的特性を最終的に実証することに目的を置いておこなった。

 敬愛する最高指導者の命令に従って午前9時、チュチェ朝鮮のICBM「火星14」型が溶岩のような炎を噴いて勢いよく発射された。

 発射されたミサイルは、予定された飛行軌道に沿って最大頂点高度2802キロまで上昇飛行して距離933キロの朝鮮東海の公海上に設定された目標水域を正確に攻撃した。

 ミサイル試射を通じて、ICBM発射の際、ミサイルの発射台離脱特性とブースト段階で段階別誘導および安定化システム、構造システムの技術的特性を実証した。

 また、1段目の高出力ロケットエンジンの始動および停止特性を再度実証し、実際の飛行条件で新たに開発された推進力がはるかに高い2段目のロケットエンジンの始動および停止特性と作業特性を実証した。

 これとともに、新たに設計した段階分離システムの動作の正確性と信頼性を検討したし、弾頭部分離後のミッドコース段階で重量弾頭部の姿勢制御特性を再度実証し、最大の過酷な再突入環境条件で終末誘導特性と構造安定性を実証した。

 特に、再突入の際、弾頭部に作用する数千度の高温と過酷な過負荷および振動条件でも弾頭ノーズコーン内部の温度は25〜45度の範囲で安定して維持され、核弾頭爆発制御装置は正常に動作したし、弾頭部は何の構造的破壊もなく飛行して目標水域を正確に攻撃した。

 ICBMを装着した移動式発射台車両の機動特性と発射準備工程のすべての技術的特性も兵器体系の戦術的・技術的要求に合致することを実証した。

 敬愛する最高指導者は、監視所で同行した活動家とともにモニターに表示されるICBMの飛行状態を具体的に見守った。

 敬愛する最高指導者がICBM「火星14」型の試射結果を分析し、完全な大成功であると宣言すると、発射場は言い知れない熱い感激と歓喜でるつぼのように沸き返った。

 敬愛する最高指導者は、生死運命をともにし、今日の特大の出来事をもたらした国防科学院の科学者、技術者と活動家を愛の広い懐に抱き、長い間喜びをともに分かち合った。

 敬愛する最高指導者は、実に絶妙な時点で傲慢な米国の連中の顔を張り飛ばす重大な決断をくだしたことに痛快さを禁じ得ない活動家と科学者、技術者に、今日、我々の戦略的選択を注視していたであろう米国の連中が大変不愉快に感じたであろう、「独立記念日」に我々から受け取った「贈り物」があまり気に入りはしないであろうが、今後、退屈しないよう大小の「贈り物」をしばしばしようと豪快に笑いながら述べた。

 敬愛する最高指導者は、国防科学院の科学者、技術者が、去る5月だけでも「火星12」型、「北極星2」型をはじめ、新型の戦略兵器の実戦能力を相次いで誇示して今回、再び米国の心臓部を攻撃できるICBM「火星14」型の試射まで1回で痛快に成功させたことで、チュチェ朝鮮の自主的尊厳と英雄的人民の不屈の気概を余すところなくとどろかし、わが党の絶対的な権威を決死擁護したと高く評価した。

 敬愛する最高指導者は、ICBM「火星14」型の大成功は、長々数十年の歳月、世紀をまたぐ反帝・反米対決戦でわが人民がおさめたもう一つの輝かしい勝利になると述べ、米帝とその追従勢力の横暴な挑戦と積み重なる試練のなかでも少しの揺るぎもなくわが党の並進路線を絶対的に支持し、従ってきた偉大な朝鮮人民に崇高な敬意と感謝を贈ると熱く指摘した。

 敬愛する最高指導者は、わが共和国が原爆、水爆とともにICBMまで保有したことで、わが祖国の総合的国力と戦略的地位は新たな高みに至ったと述べ、我々は敵対勢力の執拗な圧力と制裁のなかでも強力な核戦争抑止力をしっかり打ちかためたことについて当然の自負心をもたなければならないと誇りに満ちて指摘した。

 敬愛する最高指導者は、米国の対朝鮮敵視政策と核の脅威が根本的に片付かない限り、我々はいかなる場合も核と弾道ミサイルを協議のテーブルに乗せないし、我々が選択した核戦力強化の道からただの一歩も退かないであろうと力強く述べた。

 敬愛する最高指導者は続いて、ICBM「火星14」型の試射を成功裏に断行したすべての国防科学院の科学者、技術者、活動家を熱烈に祝い、彼らとともに意義深い記念写真を撮った。

 金日成主席と金正日総書記が、生涯歩んだ核戦力強化の道を歩み続けることを畢生の使命にし、国の自主権と人民の幸福をしっかり守るための険路逆境の道で自身のすべてを丸ごとささげてわが国を尊厳ある核強国、ミサイル強国に押し上げた敬愛する最高指導者金正恩同志の不滅の業績は祖国の青史に末永く輝くであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】






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