新型中長距離弾道ミサイル「火星12」型の試射
−2017年5月14日−


 朝鮮労働党委員長で朝鮮国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志の遠大な核強国建設構想に従って、世界にこれ見よがしに新たな目標に向かって果敢に突進しているミサイル研究部門の科学者、技術者は14日、新しく開発した地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の試射を成功裏におこなった。

 わが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志が、新型ミサイルの試射を現地で指導した。

 敬愛する最高指導者を李炳哲、金正植、チョン・スンイル、張昌河の各氏をはじめとする朝鮮労働党の責任活動家と朝鮮人民軍の金絡謙戦略軍司令官(戦略軍大将)、ミサイル研究部門の活動家と科学者、技術者が迎えた。

 年代と世紀をまたぐ米帝との対決を終わらせて最後の勝利に王手をかける核攻撃手段、戦略兵器の開発を直接構想し、全国津々浦々を股にかけ、昼夜を分かたず労苦を注いでいる敬愛する最高指導者は、ミサイル研究部門に標準化された核弾頭だけでなく、大型重量核弾頭も装着できる中長距離弾頭ミサイルを速やかに開発することに関する戦闘的課題を示し、天才的な科学的英知と傑出した指導でその実現のための創造的なたたかいを賢明に導いた。

 新たな兵器体系の開発の重要性と戦略的意義について明らかにした敬愛する最高指導者の貴重な教えと熱い呼びかけに総決起したミサイル研究部門の活動家と科学者、技術者は、党があれほど重視する新型の中長距離戦略弾道ミサイルを何が何でも必ず主体的に、完全無欠に完成させる必死の覚悟で気概に満ちて取り組んで、短期間に世界を揺るがす立派な兵器体系をつくり上げた。

 敬愛する最高指導者は、試射を1日後に控えてミサイル組み立て戦闘の現場を訪れて発射準備の過程を直接指導し、科学者、技術者を熱く鼓舞した。

 敬愛する最高指導者は、我々の軍需労働者階級がロケット工業部門に残っていた教条主義、保守主義、形式主義を焼き払い、主体的な立場で我々の実情に即して新たに設計、着想し、研究して完成させた新型の地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型を見て、わが党の軍事戦略・戦術思想とこんにちの要求に合うもう一つの完璧な兵器システム、「チュチェ弾」の誕生に喜びを禁じ得なかった。

 敬愛する最高指導者は、発射当日の未明、再びミサイル発射場に出向いて地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の試射計画を了解した。

 今回の試射は、威力の強い大型重量核弾頭の装着が可能な新型の中長距離戦略弾道ミサイルの戦術的・技術的諸元と技術的特性の確証に目的を置き、周辺諸国の安全を考慮して最大高角発射方式(ロフテッド軌道)でおこなった。

 敬愛する最高指導者の命令に従って午前4時58分、新型の地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型が発射された。

 発射されたミサイルは、予定された飛行軌道に沿って最大頂点高度2111.5キロまで上昇飛行して距離787キロの公海上の設定された目標水域を正確に攻撃した。

 ミサイルの試射を通じて、我々の国防科学者、技術者が我々式に完全に新しく設計した中長距離戦略弾道ミサイルの誘導および安定化システム、構造システム、加圧システム、検閲および発射システムのすべての技術的特性が完全に実証されたし、新たに開発されたロケットエンジンの信頼性が実際の飛行環境条件で再確認された。

 また、過酷な再突入環境のなかで制御弾頭部のホーミング誘導特性と核弾頭爆発システムの動作の正確性を実証した。

 敬愛する最高指導者は、監視所で活動家とともにミサイル試射の結果を具体的に分析、評価した。

 敬愛する最高指導者が新たに開発した地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の試射を大成功であると結論付けると、天地を揺るがして飛び立ったミサイルのとどろきのような力強い「万歳!」の歓呼の声が発射場を揺るがし、敬愛する元帥を取り囲んで皆が一つになって涙の海をなした世界のどこにも見られない熱いシーンが広がった。

 敬愛する最高指導者は、ミサイル研究部門の活動家を抱き締めてその間ご苦労であった、本当に大きなことをやり遂げたと高くたたえ、試射に参加した活動家と科学者、技術者と意義深い記念写真を撮った。

 敬愛する最高指導者は、子孫万代に譲り渡す貴い国宝である「チュチェ弾」には指導者は科学者を信じ、科学者は自分の指導者を絶対的に信頼して従う一心団結の思想、混然一体の魂が高鳴っており、死んでも党に立てた誓いを最後まで貫徹しようという信念のスローガンを心で叫び、血のにじむ決死のたたかいを繰り広げてきたミサイル研究部門の活動家と科学者、技術者の英雄的なたたかいの歴史が宿っていると述べ、試練の千万の峠を頑強に乗り越えて、ついに我々式の中長距離戦略弾道ミサイルをつくり上げた彼らを重ねて高く評価し、自身の名で特別感謝を贈った。

 敬愛する最高指導者は、わが共和国が到達した国防科学技術発展の高みを示す地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の試射の大成功は、朝鮮半島と地域の平和と安定の保障に極めて重大で特別な意義をもち、何物にも比べられない朝鮮人民の偉大な勝利になると信念に満ちて述べた。

 敬愛する最高指導者は、誰が認めようが認めまいが、わが国家は名実共に核強国であると堂々と宣言し、想像できないほど速い速度で著しく強化され、発展した我々の核抑止力で核の恐喝に明け暮れる者を断固治めるであろうと力強く述べた。

 また、米国がいわゆる圧力だの何のと朝鮮半島周辺に戦略核を大々的に投入して我々を威嚇、恐喝しているが、核のない国、力の弱い民族ばかりを選んで軍事的に籠絡するひきょうな米国式の虚勢は我々には通じないし、実に笑止極まりないと述べ、米国がわが国家に反対して、あえて軍事的挑発を選択するなら、喜んで対応する準備ができていると指摘した。

 そして、世界で最も完成された兵器体系が、決して米国の永遠の独占物にならないであろうし、我々も相応の報復手段を使える日が来るものと確信すると述べ、米国はその機会に朝鮮の弾道ミサイルが米国に実際に脅威になるかどうかを納得いくまで見れば良いであろうと指摘した。

 敬愛する最高指導者は、米国がつまらない軽挙妄動でわが国に下手に手出しするなら、史上最大の災難を免れないであろうと述べ、米本土と太平洋作戦地帯が我々の攻撃圏内に入っている現実、せん滅的な報復攻撃のあらゆる強力な手段が我々の手中にあるという現実に背を向けても、誤断してもならないと強く警告した。

 敬愛する最高指導者は、ミサイル研究部門の科学者、技術者が収めた成果に満足せずに引き続き拍車をかけて米国とその追従勢力が目を覚まして正しい選択をする時まで高度に精密化、多種化された核兵器と核攻撃手段をより多く製造し、必要な実験準備をさらに推し進めることに関する命令をくだした。

 敬愛する最高指導者の大きな信頼を受けたミサイル研究部門の活動家と科学者、技術者は、国の国防力強化の第一線の塹壕を守って立った重大な使命を自覚し、我々式の威力あるチュチェ兵器と先端装備をさらに多く開発、生産することで、東方の核強国、アジアのミサイル盟主国の地位に堂々と立ったチュチェ朝鮮の自衛的国防工業の威力を全世界に誇示し、朝鮮労働党の戦略的核強国建設構想に実践的成果で従っていく燃える誓いを立てた。【平壌15日発朝鮮中央通信=朝鮮通信】






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