朝鮮労働党第1回全党初級党委員長大会
金正恩委員長の結語
−2016年12月25日−


 朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党の金正恩委員長の指導のもと、第1回全党初級党委員長大会がわが党の強化、発展とチュチェ革命偉業の遂行で新たな里程標を刻んで成功裏におこなわれた。

 金正恩委員長は25日、第1回全党初級党委員長大会の3日目で歴史的な結語「初級党を強化するために」を述べた。

 金正恩委員長は、すべての党員と活動家、勤労者の大きな関心と期待のなかで開かれた第1回全党初級党委員長大会で、参加者の強い熱意によってこれまで初級党組織の活動でおさめられた成果と経験、あらわれた欠点が正しく分析、総括され、こんにち、初級党の活動を改善するうえで提起される実際の方途が十分に討議されたと述べ、次のように指摘した。


 朝鮮労働党中央委員会は、革命発展の要求に即してわが党の歴史で初めて全党初級党委員長大会を招集したし、今大会を党大会に劣らず重視しています。

 私は、第1回全党初級党委員長大会が党中央の意図に即して成功裏におこなわれていることを満足に思い、今後、初級党の活動を改善、強化するうえで重要に提起される幾つかの問題について述べようと思います。

 こんにち、わが革命は、全社会の金日成−金正日主義化を全面的に実現する新たな高い段階に入ったし、わが党にはすべての党組織を百折不撓の戦闘隊伍に精鋭化し、第7回党大会が示した社会主義強国建設の雄大な綱領を輝かしく実現すべき歴史的課題が提起されています。

 チュチェ革命の新時代の要求に即してわが党を偉大な金日成−金正日主義党にさらに強化し、発展させ、社会主義強国の建設を力強く推し進めていくうえで初級党の位置と役割が極めて重要です。

 初級党は、党員を受け入れて政治・組織生活を送る党の基層組織であり、党の路線と政策を執行していく基本戦闘単位です。

 党員は誰もが党の基層組織である党細胞と初級党に所属しており、初級党を基本単位にして党員の政治・組織生活が企画されおこなわれます。初級党を強化してこそ、すべての党員を党の思想と指導に忠実な真の金日成−金正日主義者に育てられるし、党の基礎をしっかり打ちかためて、わが党を不敗の威力を備えた革命的党に強化し、発展させられます。

 党の路線と政策は、初級党を通じて執行されることになります。党の路線と政策を貫徹するうえで各級の党組織が皆重要な役割を果たすが、特別に初級党を重視するのは党の路線と政策が初級党を基本戦闘単位にして執行され、党政策の運命が初級党の役割にかかっているからです。初級党は、砲兵に例えて言えば戦闘部隊と同じです。初級党の戦闘力はすなわちわが党の戦闘力であり、初級党の強化に全党強化の近道があります。

 基層党組織の建設を重視して押し立てるのは、偉大な金日成主席と偉大な金正日総書記が創造し、具現してきた独創的な党建設方式であり、革命の実践でその正当性と生命力がはっきりと実証されたチュチェの革命的党建設の貴い伝統です。

 こんにち、初級党を強化してその戦闘力を高めるのは、日々露骨になる帝国主義者とあらゆる敵対勢力の執拗な反社会主義策動を粉砕して第7回党大会が示した全党金日成−金正日主義化の路線を貫徹し、チュチェの社会主義偉業を完成させるたたかいでさらに切実な問題として提起されています。

 チュチェ革命偉業を完成させるたたかいの道は、決して坦々とした大道ではないし、我々は、党をあげての、人民あげての総攻撃戦で直面する隘路と難関を乗り越えて必ず最後の勝利をおさめなければなりません。いま、すべての党員と勤労者は、党に帯する絶対的な信頼と燃える愛国の熱意を抱き、革命の勝利にたいする確固たる信念に満ちて社会主義強国建設のためのたたかいに積極的に立ち上がっています。問題は、初級党組織が大衆の高揚した熱意をさらに高めて第7回党大会の決定を貫徹する組織・政治活動をどうおこなうのかにかかっています。

 初級党組織は、初級党を重視する党中央の意図に合わせて党組織を最精鋭戦闘隊伍に打ちかため、活動家と党員、勤労者を社会主義強国建設偉業の遂行へと力強く組織、動員することで、初級党強化の新たな全盛期を開いていかなければなりません。

 こんにち、初級党組織の基本任務は、全社会の金日成−金正日主義化の旗印を高くかかげて第7回党大会の決定貫徹のためのたたかいで党の基本戦闘区分隊としての責任と役割を果たすことです。

 初級党組織は何よりも、党の思想貫徹戦、党政策擁護戦で当該部署の政治的参謀部としての使命と本分を円滑に遂行しなければなりません。

 党の革命思想と革命路線を積極的に擁護して党の政策を徹底的に貫徹するのは、党組織の基本使命であり、初級党組織の戦闘力と活動の成果は党政策の貫徹にあらわれなければなりません。

 初級党組織は特に、自分の部門、自分の部署に示された党の政策、基本革命課題を徹底的に遂行することに党の活動の火力を集中しなければなりません。

 いま、初級党組織のなかには、第7回党大会の決定に従って決死貫徹の精神と頑強な実践力を発揮してみずからに示された党の路線と政策、基本革命課題を立派に遂行していく部署が多いです。その反面、党の政策を口先だけで唱えてその執行のための活動を見せかけ式、要領主義的におこなう部署がある一方、敗北主義に陥って泣き言を言い、党の政策が執行されなくても構わない、自分の部署が頓挫して持ち直せなくても無為無策の無力な党組織もあります。みずからに任された基本革命課題をろくに遂行できない初級党組織は、そのような党組織が果たしてわが党と革命に必要なのかということについて深刻に反省すべきでしょう。

 すべての初級党組織は、第7回党大会の決定貫徹のためのたたかいの成否、わが革命の前進速度がまさに初級党組織の役割にかかっていることを深く銘記し、党の活動を党が任せた革命課題を徹底的に遂行することに志向させていかなければなりません。

 偉大な主席と偉大な総書記の教えと党の政策には、初級党組織に提起される闘争課題とその遂行のための方向と方途がはっきりと明らかにされています。偉大な主席と偉大な総書記が教えたとおりにおこない、党の政策が明らかにしたとおりにさえおこなえば我々に不可能などないし、万事がすべてうまく運ぶでしょう。これは、わが党と人民の革命の実践によって実証された真理であり科学です。

 すべての部門、すべての部署の初級党組織は、偉大な領袖金日成同志と偉大な指導者金正日同志の教えと党の政策に立脚して革命課題遂行のための正確な方向と方途を立て、組織・政治活動を綿密におこなって課された革命任務を必ず遂行しなければなりません。

 生産部門の初級党組織は、自分の部署の実情に即して企業戦略、経営戦略を正しく立てて自力、自彊の原則で原料と資材、設備の国産化の割合を決定的に高め、今年の200日戦闘と咸鏡北道の北部被害復旧戦闘の過程におさめられた生産の高揚がさらなる勝利へとつながるようにしなければなりません。特に、人民経済の先駆け部門(電力、石炭、金属工業、鉄道輸送)と人民生活と直結している部門の初級党組織が生産を高い水準で正常化し、先端突破戦を力強くおこなって人民経済計画を超過遂行するようにすることにすべての力を集中しなければなりません。


 金正恩委員長は結語で、人民軍をはじめ、武力機関のサポート部門の初級党は党の活動を気迫にあふれて戦闘的におこない、軍人生活をさらに改善するのに積極的に寄与しなければならないと述べ、次のように指摘した。


 国家保衛機関と人民保安機関の初級党組織は、力強い党政治活動で活動家と党員、軍人を領袖防衛、制度防衛、人民防衛の聖なる使命と任務を円滑に遂行するたたかいへと組織、動員しなければなりません。軍需工業部門の初級党組織は、党の並進路線の貫徹へと党員と勤労者を力強く奮い起こして我々式の威力ある先端装備を積極的に開発し、より多くつくり出すようにしなければなりません。

 党中央は、今大会を契機に、いまだに沈滞状態を抜け出せていない映画・芸術部門をはじめ、一部の部署の初級党組織に警鐘をならし、これらの部署が発奮して革命課題の遂行で転換を起こすよう期待します。

 すべての初級党組織は、党の軍事重視路線に従って、自分の部署に任された軍事課題を徹底的に執行しなければなりません。自分の部署に下達された軍事命令を寸分のずれもなく執行し、銃重視、軍事重視の気風を確固と立てて軍民一致の伝統的美風を高く発揮していかなければなりません。我々が今後、敵と決戦をおこなって祖国統一の歴史的偉業を成就しなければならないだけに、初級党組織はこんにちの情勢を太平の世であると見る安易な観点をなくし、いったん有事には即時戦時体制に移って全人民抗戦を力強くおこなって敵に襲いかかってたたきのめせるよう万端の戦闘動員準備を整えなければなりません。

 初級党組織が任された革命課題を成功裏に遂行するには、大衆の精神力と科学技術、給養活動を基本の要に捉えて自彊力を最大に増大させていかなければなりません。

 自彊力はわが革命の必勝の武器であり、それは大衆の精神力と科学技術、給養活動によって保証されます。

 社会主義強国の建設で我々が信じるのは、決してどこかの外部の力や資源でもなく、わが人民の思想の力、大衆の精神力です。

 初級党組織は、大衆の精神力をすべて動員するのを党政策貫徹の根本の鍵に捉え、思想活動、政治活動を積極的におこなわなければなりません。党の思想と方針を党員と勤労者に随時正確に知らせ、繰り返し解説して誰もが党の政策を自分の家の中のことのように熟知するようにしなければなりません。初級党の活動家は、戦闘現場で大衆とともに仕事もし、火線宣伝、火線扇動を一点突破式におこなってすべての戦闘場が万里馬速度創造のためのたたかいで、ふつふつと沸くようにし、そのるつぼの中で敗北主義と保身主義、輸入病と安逸、緩みのようなあらゆる思想的病根を燃やさなければなりません。

 3大革命赤旗獲得運動と君子里労働者階級称号獲得運動をはじめとする大衆運動と最近党がよく強調するように、追い付き追い越し・見習い・経験交換運動を力強く企画、展開して党政策貫徹のためのたたかいで、その生命力が高く発揮されるようにしなければなりません。

 初級党組織は、科学技術を発展させて積極的に活用することに生産成長の予備があり、党政策貫徹の近道があることをはっきりと銘記し、これに力を集中しなければなりません。地中から宝を掘り当てるように科学技術人材を探し出して適材適所に配置し、彼らの水準を絶えず高めて自前の科学技術陣をしっかり整えなければなりません。科学者、技術者、技能工を大胆に信じて活動条件と生活条件を責任をもって保障し、政治的評価と物質的評価もしっかりおこなって彼らが創造的才能と情熱を余すところなく発揮するようにしなければなりません。科学技術普及室と電子図書室を立派に設け、その運営を綿密におこなって、誰もが現代科学技術を備えて価値ある発明と創意考案で自分の部署の革命課題の遂行と科学技術の発展に積極的に寄与するようにしなければなりません。


 金正恩委員長は、給養活動はすなわち政治活動であると述べた主席の教えはまさに名言の中の名言であると述べ、初級党の活動家が給養活動を改善するために懸命に努力し、すべての予備と潜在力を動員して給養拠点を将来を見通して整え、それにもとづいて従業員にたいする給養活動を正常化することに言及した。

 そして、給養活動をしっかりおこなう部署の経験を見習って畜産拠点一つを建設し、文化厚生施設一つを建てるにも、従業員が実際にその恩恵に浴するようにしなければならないと強調した。

 金正恩委員長は、初級党組織は、行政・経済活動家が革命課題の遂行で自分の本分を果たすよう党をあげて積極的に助け、後押ししなければならないと述べ、次のように続けた。


 初級党組織は、行政・経済事業の主人である行政・経済活動家が党の経済政策貫徹のための活動を大胆に講じて頑強に推し進められるよう政策的柱を立てて活動の権威を保ち、活動で欠点が生じれば随時正さなければなりません。

 経済活動がうまくいかないときには、行政・経済活動家よりも残念がり、緊急な経済課題が提起されれば彼らとともに積極的に仕事を気迫をもってやり遂げなければなりません。

 初級党委員長と支配人と技師長が三位一体になることに深い党の注目を払わなければなりません。三位一体の主人は、初級党委員長です。

 初級党委員長は、当該部署の政治委員として自分の位置に正確に立って支配人と技師長の意見を尊重しなければならないし、彼らが党の意図に即して働いていくようにしっかり導かなければなりません。初級党委員長は、常に支配人、技師長と向き合って虚心坦懐に活動を話し合い、呼吸を合わせて働いていかなければなりません。


 金正恩委員長は、初級党組織が党の唯一の指導体系を立てる活動を基本に捉え、党内部の活動に大きな力を入れて党と革命隊伍の戦闘的威力をあらゆる面から強化することについて指摘した。また、わが党をいかなる風波と試練のなかでも、揺るぎなく、革命と建設を真っすぐ勝利の一路へと確信をもって導いていく百折不撓の革命的党に強化し、発展させるには、党組織、特に、党の基層組織を精鋭化された戦闘隊伍に整えなければならないと述べた。

 金正恩委員長は、党の唯一の指導体系を立てる活動を絶えず深化させなければならないと述べ、初級党組織ですべての党員と勤労者が崇高な衷情と道義心を備えて金日成主席と金正日総書記の思想と業績をしっかり擁護、固守して輝かし、主席と総書記の遺訓を徹底的に貫徹することについて指摘した。そして、初級党組織は、党の権威をあらゆる面から擁護し、党の指導に革命的信念で従っていく活動を第一の課題に捉えなければならないと述べた。また、すべての党員と勤労者が、わが党以外は何も知らないというかたい信念をもって誠心誠意党中央を絶対的に信じて従うようにすることに言及した。

 金正恩委員長は、初級党組織は、もっぱら党中央が指し示す一方向にだけ進まなければならないし、党の思想と路線を貫徹する道でわずかな脱線や無駄な足踏みもあってはならないと強調した。そして、初級党組織は、党の唯一の指導のもとにすべての活動をおこなっていく厳格な紀綱を立てなければならないと述べ、自分の部署で提起される問題を漏れなく把握して事実どおり上級党に随時報告し、党がいったん結論をくだした問題については、どの部署を問わず、無条件そのまま執行する厳格な規律と秩序を立てることについて指摘した。

 金正恩委員長は、幹部隊列と党隊列を金日成−金正日主義精粋分子で整える活動に大きな力を入れ、幹部と党員にたいする党生活の手配と指導を決定的に改善、強化することに言及した。そして、現在、幹部と党員にたいする党生活の手配と指導で基本は、彼ら皆を社会主義にたいする信念、革命の勝利にたいする確固たる信念を抱いて、いかなる災難が直面し、千万の試練が重なっても変わりなくわが党だけをかたく信じて従う信念の強者、熱血闘士にしっかり準備させることであると強調した。

 金正恩委員長は、初級党組織は自分の部署の実情や幹部と党員の思想・精神状態に合わせて5大教育を正しい方法論にもとづいて実質的におこなうことに言及し、次のように指摘した。


 党員にたいする党生活の手配と指導を革命課題の遂行を基本にしておこない、すべての党員が任された革命課題を責任をもって遂行するようにし、実践の過程を通じて党性を絶えず鍛錬していくようにしなければなりません。

 初級党組織は、党細胞の強化を初級党強化の重要な要に捉え、党細胞の戦闘的機能と役割を高めていかなければなりません。

 党細胞委員長の隊列をしっかり整えて彼らの政治実務水準を高め、細胞委員長が受け持った仕事をしっかりおこなっていくように積極的に助けなければなりません。党細胞が党員の党生活水準を高めて彼らが党政策貫徹で先鋒の役割を遂行するように教育して導き、党細胞が生気はつらつと動く気迫あふれる組織になるようにしなければなりません。

 こんにちの情勢と現実発展の要求に即して大衆との活動をさらに深化させ、すべての大衆を党のまわりにしっかりと結集させなければなりません。

 初級党組織は、中核的な大衆との活動に力を入れて、彼らが階級的本分を忘れずに革命課題の遂行で主導的な役割を果たすようにしなければなりません。この地に生まれた人であれば皆受け入れて教育しなければならないし、革命隊伍の一心団結をあらゆる面から強化する方向で広範な大衆との活動に多くの手間をかけなければなりません。家庭環境が複雑な人や素行に問題がある人も差別なく温かく懐に受け入れて導いて、彼らがわが党、我々の社会主義制度と最後まで運命をともにするようにしなければなりません。


 金正恩委員長は、我々の内部を瓦解させようとする敵の策動と民心を騒がせるあらゆる不健全な現象について警戒心を高め、それとのたたかいを強度におこなうことについて述べ、次のように指摘した。


 勤労者団体組織の活動を正しく指導し、各同盟組織が党の紐帯、外郭団体としての役割を果たしていくようにしなければなりません。特に、金日成−金正日主義青年同盟の活動にたいする指導に力を入れ、青年同盟組織が第7回党大会の決定貫徹のためのたたかいで党の斥候隊、側面部隊としての威力を力強くとどろかすようにしなければなりません。

 今大会に里(地方行政区画の最下位の単位で行政機関をもたない)党委員長が全員参加したが、現在の農村里党活動で力を入れるべき問題について強調しようと思います。

 偉大な領袖金日成同志と偉大な指導者金正日同志は、党活動を指導して農村里党活動を大変重視し、農村の党活動の強化、発展のために大きな心血と労苦をささげました。わが党は、革命に提起された差し迫った任務と現実的要求から農業戦線を社会主義守護戦の第1梯隊第一線の塹壕に押し立てて農村里党組織の活動に深い関心を払ってきました。

 しかし現在、農村里党活動は、党の意図に照らし合わせたとき、活発におこなわれていません。一部の農村里党組織が、戦闘力のある組織としてしっかり整えられず、初級活動家が自分の役目を果たせていないことから、農業生産が速やかに成長できずに農村地盤が弱まって党の指導業績が損なわれています。


 金正恩委員長は、党中央は現在、農村党活動を改善、強化することが主席と総書記の社会主義農村建設業績を輝かし、人民の食糧問題の解決で大変重要な要求として提起されるので今大会にすべての里党委員長を全員参加させるようにしたことに言及し、次のように続けた。


 里党委員長は、自身にたいする党中央の大きな期待と里党組織の位置と任務の重要性を改めて深く胸に刻んで里党活動で新たな転換を起こさなければなりません。

 現在、農村里党活動で中心は、社会主義農村地盤を政治・思想的に強化して党が示した農業生産目標を必ず遂行することです。

 里党組織は、農村の政治・思想基盤、階級基盤の強化に優先的な力を入れ、すべての活動家と農業勤労者を農村の真の主人、愛国農民にしっかり準備させなければなりません。農場管理活動家と初級活動家の間で自分の利益を満たし、農作業への参加を嫌がる現象をなくし、彼らが生産労働に積極的に参加して自身を鍛錬し、農場員と苦楽をともにしていくようにしなければなりません。自分の農場の実情に合わせて農場員の生活を安定、向上させるための対策を立てて農業勤労者の愛国的熱意を最大限に発揚していかなければなりません。苛烈な戦火の日々に銃弾、爆弾が降り注ぐなかでも犠牲をいとわず戦時の食糧を必ず生産、供給した前世代の農民のように、自分に課された農業生産計画を何があっても必ず遂行し、一日も早くわが人民皆が他人をうらやむことがない幸福な生活を思う存分送れるようにするよう積極的に寄与しなければなりません。

 初級党組織が党と革命に担った使命と任務を立派に遂行するには、初級党委員長の責任感と役割を決定的に高めなければなりません。

 初級党委員長は、わが党の中核であり、党の強化、発展と党政策貫徹の第一線の哨所を守って立つ火線政治活動家です。初級党の活動が党の思想と意図に即してしっかりおこなわれるかどうかは全的に、初級党委員長の責任感と役割にかかっています。

 初級党委員長は、党にたいする高い忠実さを備えて党中央を先頭で擁護し、支える朝鮮労働党委員長の分身にならなければなりません。

 初級党委員長は、自身を党と革命、祖国と人民のための道で運命をともにする同志であると信じ、一つの部署の党の活動に責任をもつ活動家に押し立てた党の政治的信任と期待を常に忘れてはならないし、高い党の自覚と責任感をもって革命任務の遂行に心身をすべてささげなければなりません。

 初級党委員長は、白玉のように清らかな良心を備えた真の党活動家にならなければなりません。初級党委員長は、どんな状況でも一瞬の動揺や変心もなく、もっぱら、党の思想と意図どおりにのみ思考し、行動しなければなりません。

 初級党委員長は、いつ、どこでも党の原則を生命として心に刻まなければならないし、原則的な線から脱線することがあってはなりません。すべての問題を政治的に、階級的に鋭く分析、判断し、党の唯一の指導体系に反する現象や党と革命隊伍の一心団結を阻害する現象については、少しも黙過せず、妥協なしにたたかって随時正さなければなりません。

 初級党委員長は、大衆の先頭で率先垂範の模範で突破口を開く隊伍の旗手、機関車にならなければなりません。

 初級党委員長は、いったん始めた仕事は、中途半端になることなく最後まで頑強に推し進める革命的展開力を備え、「私に従って前へ!」の号令を叫び、党員と勤労者を党政策の貫徹へと奮い起こさなければなりません。常に、戦闘現場に位置を定めて大衆のなかに深く入り、巧みな大衆工作方法で大衆を動員し、柔軟な戦闘指揮と力強い掌握力で党が任せた革命の課題を寸分のずれもなく遂行していかなければなりません。

 初級党委員長は、わが党の崇高な人民観、人民哲学を心で体得し、人民のために滅私服務する人民の真の忠僕、優しい母にならなければなりません。

 初級党委員長は、偉大な主席と総書記が生涯、天のようにあがめて師と仰いだ偉大な人民のために自分がいるということを深く自覚し、人民を尊重して彼らの声に耳を傾け、大衆の力に依拠して党政策を貫徹していかなければなりません。人々の政治生命に責任をもって輝かし、母の心情で人々の胸のなかに残っている問題を真心をささげて解決しなければなりません。

 初級党委員長は、人民の生活に自分が全責任をもっているという立場に立たなければなりません。初級党委員長が人民の豊かで文化的な生活のために真心をささげるほど、大衆の目には母なる党の真の姿が親しく映るようになり、すべての集団が一つの家族として団結し、人々の心は党中央委員会の庭と一つの血筋でさらにかたくつながるようになるでしょう。

 初級党委員長は、専横と独断、権柄と官僚主義を振るい、正しく行動できずに大衆の非難を受けることがあってはなりません。初級党委員長は党の権威をもって活動するだけに、自分が言葉一つ、行動一つを誤れば、わが党の尊厳ある姿に泥を塗ることになることを銘記し、人との活動を即興的におこなったり、偏狭で粗暴におこなってはなりません。大衆の訴えと請願を重く受け止め、大衆のなかで提起される問題を私心と偏見をもつことなく党の原則で公明正大に処理しなければなりません。

 初級党委員長は、自分の活動と生活の全過程が人民のために一身をためらうことなくささげる滅私服務の道になるようにすることで、人民から「我々の初級党委員長」と親しく呼ばれなければなりません。

 初級党委員長は、絶えず水準を高め、自身を革命化して有能な党活動家に準備していかなければなりません。

 初級党委員長は、活動での権威が職権や看板によってではなく、実力によって保証されることを自覚し、精力的な学習とたゆまぬ努力で党の思想と政策を深く体得し、幅広く多面的な知識を所有しなければならないし、革命実践のなかで活動経験を積み、党活動家としての活動能力を養っていかなければなりません。

 党活動家が情緒がすさんで木石のように堅苦しいと、大衆となじめないし、香りのない党活動家は大衆が従いません。初級党委員長は、多情多感な情緒と高い文化的素養を備えて誰よりも生活を熱く愛さなければならないし、大衆となじんで歌も歌い、踊りも踊って大衆スポーツ活動にも積極的に参加し、楽天的に活動して生活しなければなりません。

 初級党委員長が、自分を完成した活動家のように思って格式張り、傍若無人に行動すれば党活動家の責任を果たせないし、自分の政治生命も維持できなくなります。初級党委員長は、常に自身を振り返って絶えずむちを打たなければならないし、党政策決死貫徹の戦闘場に飛び込んで大衆と息吹をともにし、自身を革命的に鍛錬していかなければなりません。初級党委員長は私心があってはならないし、酒、色、金に警戒して、生活を質素で清潔白にしなければなりません。

 党中央委員会の各部署と道市郡の党委員会、それと同じ機能を遂行する党委員会が党の初級党重視思想、初級党強化方針に従って初級党を強化する活動に注力しなければなりません。

 初級党委員長の隊列を一つの部署を受け持って党の意図に即して仕事をやり遂げられる有能な活動家でしっかり整えなければなりません。党に忠実で党活動経験があり、大衆の信望が厚く推進力がある活動家を選抜して適材適所に配置しなければなりません。党活動の年数が短く、経験が浅い活動家が初級党委員長の隊列に多く入っている現実に即して初級党委員長の政治実務水準を高める活動に深い関心を払い、彼らが課された任務を立派に遂行するようしっかり助け、導かなければなりません。


 金正恩委員長は、初級党組織にたいする党の指導を実質的におこなってすべての初級党を党の唯一の指導のもとに一丸となって動く戦闘的な組織にすることについて指摘した。

 また、指導業績部署の初級党組織が活動で手本になるようにし、すべての初級党組織がその模範を積極的に見習って党活動で転換を起こすようにしなければならないと述べ、特に今大会で高く評価された部署の経験を一般化する活動を力強くおこない、第1回全党初級党委員長大会が初級党組織を強化する転換的契機になることについて強調した。

 金正恩委員長は、党活動で行政・官僚化を決定的になくすための機運を起こさなければならないと指摘した。

 また、かつて、主席と総書記は、さまざまな機会に政権党であるわが党で党活動が行政化、官僚化するのが深刻な問題であると数多く教えたことに言及した。さらに、党活動での行政・官僚化は、指示して命令するなどの行政的で官僚主義的な活動方法であり、政治活動、人との活動を基本とするわが党の伝統的な党活動方法に根本的に反するものであると述べ、もともと、行政・官僚化は、権力で人民を抑え付けて統治する古い搾取社会の遺物であると指摘した。そして、党活動での行政・官僚化は、党活動に行政・実務的に接して大衆を軽んじる誤った観点に根差しており、それは事務室的活動方法と行政代行、要領主義と功名主義、権勢と専横、不正、腐敗をはじめ、あらゆる誤った活動方法と作風を派生させる根源になっていると述べ、次のように指摘した。


 党活動で行政・官僚化は、大衆の精神力と想像力を動員できなくして党政策貫徹を甚だしく妨害し、党にたいする人民の信頼を損ねて党と人民大衆を離脱させる重大な結果をもたらします。

 党活動で行政・官僚化を克服できなければ結局、わが党が指導的政治組織としての使命を果たせなくなって革命を台無しにし、しまいには自分の存在を維持できなくなります。過去に社会主義を建設した一部の国で党が人民に見捨てられて崩壊し、社会主義が潰れたのには、それらの党に行政・官僚化がまん延したことと重要に関連しています。

 わが党は、党活動を現実発展の要求に即して改善していくうえで行政・官僚化をなくすことを主力を注ぐ方向に定め、党活動で行政・官僚化を克服するための一大思想攻勢をおこなうことを決心しました。

 全党的に党活動で行政・官僚化を克服するための機運を起こすことで、もっぱら、党の方法、政治的方法で大衆を教育し、動かしていくのが朝鮮労働党の確固たる党風になるようにしなければなりません。

 大会に参加した初級党委員長とすべての党活動家は、党の意図と決心を心に深く刻み、自身のこれまでの党活動状況を深刻に振り返らなければならないし、行政・官僚化を克服するための決定的な対策を立てなければなりません。

 党活動で行政・官僚化を克服するための根本の方途は、偉大な主席式、総書記式の活動方法を徹底的に具現するところにあります。偉大な主席式、総書記式の活動方法は、常に人民大衆の利益を第一に置き、人民のなかに深く入って彼らと生死苦楽をともにしてすべての問題を大衆の力と知恵に依拠して解決していくチュチェの活動方法です。

 すべての党活動家は、偉大な主席式、総書記式の活動方法を深く研究、体得し、積極的に見習って党活動に徹底的に具現しなければなりません。党活動家は、人民に指示して号令するのではなく、人民の声を注意深く聞いて大衆の統制を受けることを体質化しなければなりません。

 党活動で行政・官僚化を克服する思想教育と思想闘争を強くおこなわなければなりません。

 党活動家にチュチェの党建設理論と党活動原理を深く体得させる活動をさまざまな形式と方法で実質的におこなわなければなりません。特に、党活動を新たに始める活動家がチュチェの党活動原理を正しく体得して活動するようにしなければなりません。


 金正恩委員長は、党活動の行政・官僚化を克服するたたかいを、それが根絶する時まで根気よく、強度におこなわなければならないと述べ、全党的に権柄と官僚主義、不正・腐敗行為を根本的になくすための対策を強く立てていくことについて強調した。

 金正恩委員長は、わが革命に重く膨大な革命の課題が提起されているこんにち、党中央は、全党の初級党委員長が党の強化、発展と社会主義強国建設の最前線を守って立つ基本戦闘単位の政治委員らしく党の思想貫徹戦、党政策擁護戦の第一線で雪道をかき分けていくことを願っていると述べた。

 また、我々のすべての初級党委員長が、自分の部門、自分の部署の活動に党とわが革命に全責任をもったという高い自覚を抱いて党活動を革新していくとき、チュチェ革命偉業の最後の勝利の日はさらに早まるようになるであろうと強調した。

 金正恩委員長は、大会参加者と全党の初級党委員長に偉大な党、偉大な人民のために、聖なるチュチェ革命偉業の勝利のために献身、奮闘していこうと切々と呼びかけた。

 金正恩委員長が第1回全党初級党委員長大会でおこなった歴史的な結語は、チュチェ革命の新時代の要求に即して全党と全社会の金日成−金正日主義化実現のための荘厳なたたかいの活路を明示した綱領的文献であり、すべての党員と勤労者を第7回党大会の決定貫徹へと力強く鼓舞、激励する気迫あふれる旗印となる。【朝鮮通信=東京】







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