金 正 恩

朝鮮労働党第4回細胞書記大会でおこなった演説
 −2013年1月29日−


 大会報告と討論を通じて、これまで党細胞活動でおさめられた成果と経験、欠点が正しく総括されたと見て、我が党と革命発展の要求に即して党細胞の機能と役割を決定的に高めるうえで提起される幾つかの問題について述べようと思います。

 同志の皆さん!

 こんにち、我々の革命は、新たな転換的局面を迎えました。

 我が党と軍隊と人民は、偉大な金日成主席と金正日総書記の不滅の太陽旗のもとにさらにかたく団結し、主席と総書記の遺訓を守って自主の道、先軍の道、社会主義の道に沿って真っすぐ前進しています。

 厳しい試練と難関のなかでも総書記が譲り渡した貴重な革命の遺産をかたく守り抜き、さらに輝かすことで、我々はさらなる勝利を獲得できる強力な土台と鍵を確固と手にすることになりました。

 特に、昨年に人工衛星「光明星3」号2号機を成功裏に打ち上げたのは、白頭山大国の限りなく強大な国力を世界に誇示した歴史的壮挙であり、我が共和国を圧殺するために悪辣に策動する敵対勢力に鉄槌をくだした特大の出来事でした。

 もはや、我々が帝国主義者との対決で主導権をさらに確固と握るようになったし、経済強国の建設と人民生活で転換を起こすのは時間の問題となりました。

 我々は、宇宙を征服したあの精神、あの気迫で経済建設と人民生活で決定的転換を起こし、社会主義強盛国家のいただきに勝利の赤旗を翻さなければなりません。

 我々が強盛国家の建設を力強く推し進めるには、革命の参謀部であり、嚮導的力量である党を組織・思想的にさらに強化し、すべての人民を党のまわりにかたく結集して党政策貫徹へと力強く組織、動員しなければなりません。

 全党が、一つの思想、意志でかたく結集し、党と人民が混然一体となって革命と建設を推し進めるのは、偉大な金日成・金正日同志の党の本性であり、伝統的な革命方式です。

 偉大な主席と総書記は、我が党を唯一の思想体系、唯一の指導体系が確立し、人民大衆のなかに深く根をおろした不敗の党に強化し、発展させたし、党のまわりに一枚岩のように結集した人民大衆の革命の熱意と創造の力に依拠して隆盛繁栄する社会主義強国を打ち立てました。

 勝利と栄光だけを記してきた我が党の赤旗とこの地にもたらされた社会主義獲得物には、領袖は党員と人民を信じ、党員と人民は領袖を絶対的に信頼して衷情で従ってきた一心団結の誇らしい歴史が宿っています。

 我々は、偉大な主席と総書記がおさめた不滅の党建設業績を万年の財宝として捉え、我が党を一つの思想、意志でかたく団結し、人民大衆のなかに深く根をおろした威力ある戦闘的参謀部にさらに強化し、発展させ、党と人民の混然一体の威力でこの地に全世界が仰ぎ見る天下一の強国、人民の楽園を必ず打ち立てなければなりません。

 チュチェ革命の新時代の要求に即して、我が党をさらに強化し、強盛国家の建設を力強く推し進めるうえで党細胞の位置と役割が大変重要です。

 党細胞は、党員の党生活の拠点であり、大衆のなかに張りめぐらされた党の末端神経であり、党政策貫徹の斥候隊です。

 党細胞さえ強ければ、どんな逆境のなかでも党が揺るがないし、この世に恐れるものがなく、不可能なこともありません。

 党細胞を強化することが、全党を強化するための第一歩、基本の要になるので、党中央は朝鮮労働党第4回代表者会後、党活動を改善するための最初の大会として細胞書記の大会を招集したし、今大会を党大会と党代表者会に劣らず重視しています。

 朝鮮労働党第4回細胞書記大会が、党の戦闘的威力をあらゆる面から高め、強盛国家の建設を推し進めるうえで決定的転換の契機になるようにするには、大会参加者をはじめ、全党の細胞書記が党の意図をしっかり知り、党細胞活動を根本的に改善、強化しなければなりません。

 こんにち、党細胞に提起される最も重要な課題は、党員を真の金日成−金正日主義者、我が党の真の同志、戦友に準備させることです。

 すべての党員を真の金日成−金正日主義者に準備させるのは、我が党を永遠の主席の党、総書記の党に強化し、発展させ、強盛国家の建設とチュチェ革命の最後の勝利をおさめるための先決条件であり、決定的な保証です。

 金日成−金正日主義者とは、金日成−金正日主義を確固たる信念とし、我が党の指導に従ってチュチェ革命の勝利のためにすべてをささげる主席と総書記の真の戦士、弟子を言います。

 党細胞は、党員を真の金日成−金正日主義者に準備させることを基本に捉え、党組織の思想生活の指導を綿密におこなわなければなりません。

 党員の間で金日成−金正日主義教育を実質的におこない、彼らを我が党のチュチェ思想、先軍思想で徹底的に武装し、革命の首脳部決死擁護精神と社会主義に対する透徹した信念、不屈の反帝階級意識を備えた熱烈な革命闘士にしっかり準備させなければなりません。

 我が党の最初の党組織である建設同志社の熱血闘士は、すべての党員が見習うべき亀鑑です。

 党細胞は、すべての党員が、車光秀、金赫の両同志をはじめ、我が党の第1世代の党員のように透徹した信念と清らかな良心で党と領袖を支え、一心団結の代をしっかり継ぐようにするための教育活動を力強くおこなわなければなりません。

 細胞内に高い党組織観念に基づいた自発的な党生活気風を立てて党員を党組織生活の溶鉱炉で鍛錬させ、党と領袖、祖国と人民に対する限りない忠実さと強い組織性、規律性を備えた鋼を鳴らす革命家に育てなければなりません。

 党員を真の金日成−金正日主義者に準備させるうえで、彼らに人民に対する愛と献身的服務精神を深く植え付けることに特別の注目を払わなければなりません。

 金日成−金正日主義は、本質において人民大衆第一主義であり、人民を天のように崇拝し、人民のために献身的に服務する人がまさに、真の金日成−金正日主義者です。

 偉大な主席と総書記を仰ぐように、我が人民をいただき、人民のためにすべてをささげようとするのは、我が党の確固たる決心です。

 「すべてを人民のために、すべてを人民大衆に依拠して!」のスローガンには、全党に人民に対する愛と信頼の精神が満ちあふれるようにしようとする党の意志が込められています。

 我々の活動家と党員は、誰もが皆、偉大な主席と総書記が生涯歩んだ人民愛の道を我が党とともにたゆまず歩んでいく真の同志、戦友にならなければなりません。

 党細胞は、活動家と党員に主席と総書記が備えた崇高な人民観を深く植え付け、彼らが人民を自分の父母、妻子のように敬い、愛するようにしなければなりません。

 特に、活動家が所属している党細胞で、活動家を人民の真の忠僕に準備させることを重要な課題に捉え、党生活の指導と掌握、統制を強化しなければなりません。

 偉大な主席は、我が党を創立した初日から活動家の間で生じる権勢と官僚主義を政権を握った労働者階級の党が最も警戒すべき危険な毒素とみなし、これに反対するたたかいを一貫しておこなうようにしました。

 偉大な総書記も「人民のために服務する!」のスローガンを示し、我が党を権勢と官僚主義を振るう党ではなく、人民大衆に忠実に服務する母なる党に強化し、発展させるためあらゆる労苦と心血をささげました。

 しかし、党組織が党から権勢と官僚主義をなくすことについて強調すれば、思想闘争会議を開いて幾人かの活動家を処罰することにとどまり、活動家を革命化する活動を根気よく推し進められませんでした。

 権勢と官僚主義は単純に、活動家の性格上の問題や活動作風の問題ではなく、思想の問題です。

 権勢と官僚主義を振るえば、活動家が大衆の信望を失って政治的生命に汚点を残すばかりか、党の権威が傷つき、社会主義のイメージを曇らせ、しまいには革命と建設を台無しにすることになります。

 敵が我が党と人民の一心団結を崩すため、いつにも増して悪辣に策動しているこんにち、権勢者、官僚主義者こそ我が党が断固討つべき主な闘争対象です。

 党中央委員会は、人民大衆中心の社会主義の花園に生えた毒草のような権勢と官僚主義を刈り取るだけでなく、根こそぎにすることをかたく決心しました。

 権勢と官僚主義に反対するたたかいは、すべての党組織と党員が立ち上がるべき全党挙げての活動です。

 権勢と官僚主義をなくすには、活動家と細胞書記が自身を革命的に修養するため積極的に努力し、党中央と道・市・郡党、初級党の各組織はもちろん、党細胞でも権勢、官僚主義とのたたかいを原則的に、強力におこなわなければなりません。

 活動では職級があっても、党生活では党員に上下が存在し得ないし、党内では二重規律が許されません。

 党細胞は、批判と思想闘争の雰囲気をしっかりつくり、特に下部からの批判を強化して活動家が権勢と官僚主義を徹底的に根絶し、真の人民の忠僕に準備するよう同志として助けなければなりません。

 活動家の要求と官僚主義を正確に見分け、権勢と官僚主義があらわれたときには、それが、たとえ些細なものであっても黙過せず、その都度たたかわなければなりません。

 すべての党細胞は、自分の細胞に所属していない活動家が権勢と官僚主義を振るうことに対しても背を向けず積極的にたたかい、深刻な問題は党中央委員会に至るまで上級の党組織にその都度報告しなければなりません。

 現在、党細胞に提起される重要な課題は次に、大衆との活動をしっかり行い、広範な大衆が、我が党と血縁の情でしっかりつながるようにすることです。

 大衆は、党が依拠している大衆的基盤であり、我が党が革命の最後の勝利をおさめる時まで生死、運命をともにしなければならない永遠の同行者です。

 党が大衆の支持と信頼を失えば大衆的基盤を失うことになり、自分の戦闘的使命を果たせないし、しまいには存在自体を維持することができなくなります。

 敵との熾烈な対決のなかで社会主義を守り、強盛国家を建設しようにも、祖国を統一しようにも大衆との活動をしっかりおこなって民心を確固とつかみ、一人でも多くの大衆を獲得しなければなりません。

 広範な大衆を党のまわりにかたく結集させることが党と革命の運命を左右する重大な問題であるので、昨年、偉大な主席の誕生100周年と偉大な総書記の誕生70周年を迎えて大赦を実施しました。

 そして、朝鮮少年団創立66周年祝賀行事に幹部の子女ではなく平凡な労働者、農民、軍人、知識人の子女を基本に参加させるようにし、国に罪を犯した人の子女であっても学習と少年団組織生活で模範的な児童、生徒は、差別せず代表に推薦するようにしました。

 病気にかかった子、傷を負った子を責めず、さらに気遣い、愛と情で抱いて痛む傷をかばい、また起こして押し立てる懐、それが母なる我が党の懐です。

 我々は、核兵器よりもさらに威力ある母なる党の愛と信頼が生む偉大な力ですべての人を思想と信念の強者に育てて党中央委員会のまわりに幾重もの城塞を築かなければなりません。

 すべての党細胞は、我が党の仁徳政治、幅広い政治を体して大衆との活動をしっかりおこなうことで、人々が深い山奥に独りでいても労働党万歳を叫ぶようにしなければなりません。

 それでこそ、決戦の時期にすべての人が党と革命、祖国のために死線を越えることができます。

 党細胞が大衆との活動を党の意図に即して立派におこなうには、人に対する評価を革命の利益の見地に立って正しくおこなわなければなりません。

 人は感情をもっており、性格によってその感情の表現もそれぞれ異なります。

 党細胞は、「千尋の水の中はわからずとも、一尋の人の心の中はわからなければならない」と述べた総書記の名言を指針とし、人々の本心をしっかり見抜き、人の評価を偏見なく正しくおこなわなければなりません。

 党細胞は、大衆教育をおこなううえで集団教育にだけしがみつくのではなく、個別教育にも大きな力を注がなければなりません。

 党活動、大衆との活動はいかなる公式や唯一の処方ではおこなえません。

 異なる性格をもつ人々に対する正しい教育方法を研究し、それを実践に具現して一人でも多く党の支持者にしなければなりません。

 たとえ、党の思想をよく受け入れない人であっても、ただ排斥しようとばかりしてはなりません。

 そうなると、党のまわりに結集すべき大衆が次第に減ることになるでしょう。

 党細胞は大衆に党の思想を注入するのではなく、彼らが進んで党の思想を受け入れるように手間をかけて忍耐強く教育しなければなりません。

 大衆を獲得するうえで、人に信頼を与えることが極めて重要です。

 政治的信頼には衷情が伴うが、不信には背反が伴うものです。

 人間は石仏でない以上、活動と生活の過程で過ちを犯すこともあり、許しがたい罪を犯すこともあります。

 たとえ重大な過ちや罪を犯した人であっても、その人に99%の欠点があってたった1%でも長所、良心があるなら、我々はその良心を重んじなければならないし、大胆に信じ、包容して再生の道へ導かなければなりません。

 難病にかかった人、傷心している人ほど、さらに温かく接しなければならないし、彼らの心に残っている問題の解決に特別な関心を払わなければなりません。

 そうしてこそ、すべての人を、砕けても白色を失わない白玉のように、火に燃えても曲がらない真竹のように、どんな逆境のなかでも我が党だけをかたく信じて従う不死身に育て上げられます。

 我が党は、すべての党細胞が、広範な大衆を党と血縁の情で結ぶ血脈となり、一心団結の城塞を支える城石になることを期待します。

 社会主義強盛国家の建設のための総進軍が力強くおこなわれているこんにち、党細胞に提起される重要な課題は、党政策の貫徹へと党員と勤労者を力強く組織、動員することです。

 我が人民に社会主義の富貴栄華を与えるために、生の最後の瞬間まで超強度強行軍の道を精力的に歩んだ偉大な総書記の崇高な念願を輝かしい現実に花咲かせるのはこんにち、我が党に提起されている最も重要な革命の任務です。

 経済強国の建設と人民生活で画期的な転換をもたらすには、各級党組織、特に党細胞が党政策貫徹の決死隊、斥候隊としての役割を立派に遂行しなければなりません。

 党政策の貫徹で力を尽くさない党細胞は、生きた党細胞であると言えません。

 こんにち、全党に党の唯一の指導体系をさらに徹底的に立てることについて重要に強調しているが、党の唯一の指導体系が立ったかというのはまさに、党政策の貫徹で集中的にあらわれます。

 いま、少なからぬ党細胞は、党の方針や指示を伝達でもしてそれを貫徹しようと呼びかけでもする方法で活動しています。

 このようにしては、党がいくら正しい政策を打ち出してもそれが十分に貫徹されないし、いつになっても人民生活の問題を解決できません。

 党細胞は、党の政策が人民生活で効果があらわれるまで根気よく貫徹していかなければなりません。

 いま、我々の活動家が党の権威を保つには本も多く書いて出し、宣伝も広くおこなわなければならないと言うが、党の指導的権威は文字や言葉を通じてではなく、党の政策を徹底的に貫徹してその恩恵に人民が浴してこそ保たれます。

 党細胞は、すべての党員と活動家が、自分の骨を削ってでも人民生活を高めるという並々ならぬ覚悟を抱き、党の政策を現実に花咲かせる元肥になるようにしなければなりません。

 党政策の貫徹のための活動を五分熱度(熟しやすく冷めやすいの意)式に行う偏向を決定的に克服し、最後まで頑強に推し進めて我が党の政策の正当性が人民の生活にあらわれるようにしなければなりません。

 党細胞が、党政策貫徹の決死隊、斥候隊になるには、金正日愛国主義の熱風を起こすための組織・政治活動を積極的におこなわなければなりません。

 祖国のために生涯をロウソクの火のように燃やした総書記の愛国主義で大衆の心臓が激しく鼓動する時、我々には切り抜けられない難関、占領できない城塞はありません。

 党細胞は、党員と勤労者が、金正日愛国主義を大切に胸に刻み、この地の石一つ、草一本も自分の胸に抱いて熱い血で熱く包み、党の路線と政策を貫徹するたたかいに全身全霊をすべてささげるようにしなければなりません。

 こんにち、我が党は、革命の太鼓の音を高らかに鳴らした1970年代の闘争精神を復活させて世界に向かって進む新たな時代の精神を創造することを求めています。

 こんにちの時代の精神の創造者は当然、革命の指揮メンバーであり、先鋒闘士である活動家と党員のなかから輩出しなければなりません。

 すべての活動家と党員が、偉大な総書記に従って労働党時代の一大全盛期を開いた1970年代の活動家と党員のように、自分の部門、自分の部署を先頭に立って導き、新雪をかき分けていく機関車となり、斥候隊となれば、すべての哨所で飛躍と革新が起こり、国の事業全般がうまく運ぶでしょう。

 党の路線と政策は、党員だけでなく、広範な大衆がこぞって立ち上がってこそ成功裏に貫徹されます。

 党細胞は、党員と中核の大衆を発動して1人が10人、10人が100人を奮い起こし、一部署の革新が他の部署の革新につながるようにしなければなりません。

 労働者階級と農業勤労者、知識人をはじめ、広範な大衆を党政策の貫徹へと力強く組織、動員して、社会主義経済強国建設と文明国建設のすべての戦線で年代と年代を飛び越える大革新、大飛躍を起こさなければなりません。

 大衆を党政策の貫徹へと組織、動員するうえで青年との活動に特別に力を入れなければなりません。

 青年は、我が革命の各時期、各段階で党と領袖を先頭に立って支えてきた前衛闘士です。

 戦後、降仙(降仙製鋼所=現・千里馬製鋼連合企業所)の炉の前で愛国の汗を流して千里馬大高揚の烽火を上げたのも青年であり、海州−下聖間(黄海南道)の鉄道工事現場で奇跡を創造したのも青年でした。

 党細胞は、新しい世代の青年が父、母の青春時代のように強盛国家建設の各戦区で青春の英知と勇猛を余すところなくとどろかし、時代を揺るがす英雄的偉勲を創造していくよう積極的に押し立てて導かなければなりません。

 こんにちは、科学技術の時代、知識経済の時代であり、科学技術を抜きにしては、富強祖国の建設とその未来について考えられません。

 党細胞は、科学者、技術者が、宇宙を征服した衛星(打ち上げ成功の)科学者のように最先端突破の熱風を激しく起こすよう積極的に鼓舞し、持続的に助けなければなりません。

 そして、活動家と党員と勤労者が、自力更生の秘訣も、生産成長の鍵も科学技術に求め、現代科学技術を学ぶために熱心に努力し、すべての問題を科学技術に依拠して解決していくよう党の指導を綿密に行わなければなりません。

 そうして、すべての部門、すべての哨所で偉大な総書記が上げた新世紀の産業革命の炎、最先端突破の熱風がさらに激しく燃え広がるようにしなければなりません。

 党細胞が時代と革命に担った重い使命と任務を立派に遂行するには、細胞書記の責任感と役割を高めなければなりません。

 党細胞の戦闘力は、細胞書記の準備の程度と役割に大きくかかっています。

 党細胞書記は、党を強化し、党の路線と政策を貫徹するうえで我が党の斥候兵です。

 全党の細胞書記が、革命の旗手、闘争の旗手となって、みずからの責任を果たすようになれば、党細胞が強化され、我が革命はそれだけ速く前進することになるでしょう。

 党細胞書記がみずからの役割を果たすには、一家庭の母のようにならなければなりません。

 細胞書記の活動で基本は、人々の心を動かす政治活動をしっかりおこなって人々を奮い起こすことです。

 細胞書記が人々の心を動かすには、子供のために5万の手をかける母のように人々に真心を尽くさなければなりません。

 歌「母の声」の歌詞に、母のその声は一家に響くが、我が党のその声は全国に響くという印象深い節があるが、母なる党の愛と信頼の声が全国に鳴り響くようにすべき人はまさに、細胞書記です。

 我々のすべての細胞書記は、歌「母の声」に自身をてらし、一家の母のように人々の心にさらに接近して彼らを党のまわりにかたく結集させなければなりません。

 細胞書記が一家の母のようになるには、誰もがみずから訪ねて自分の心中を打ち明けたいと思うほど心が熱く度量が広くなければなりません。

 細胞書記の心は、人々をどうすれば正しい道に導き、彼らの政治的生命を輝かせるかという思いで満ちていなければなりません。

 細胞書記は、自分の家のことよりも同志と大衆の間で提起されることを先に考えなければならないし、子供のためなら血と肉も、さらには生命までもためらわずにささげる母のように集団のために心身をすべてささげなければなりません。

 細胞書記は、常に主席と総書記の太陽像を心から仰ぎ、母らしい情に満ちたまなざしと明るい表情、礼儀正しい言行で人々に柔らかく温かく接しなければなりません。

 そうしてこそ、芳しい花に蜂が集まるように細胞書記のまわりに人々が集まり、集団内にむつまじい雰囲気が満ちあふれます。

 党細胞書記がみずからの役割を立派に遂行するには、革命課題の遂行で大衆の模範にならなければなりません。

 細胞書記が困難で骨のおれる部分に他人よりも先に飛び込み、党政策の貫徹のために足がすり減るほど駆け、また駆けるのが数百の言葉よりも威力ある政治活動になります。

 江原道人民保安局爆発物処理隊の党細胞書記であったキム・グムスさんのように、最も危険で骨のおれることに真っ先に飛び込んで進撃の突破口を切り開く人が、我が党が望む真の細胞書記です。

 細胞書記は、党員と勤労者に党政策の貫徹に立ち上がれと呼びかけるだけでなく、率先垂範で大衆を闘争と偉勲へと先導していかなければなりません。

 細胞書記が大衆の先頭に立って党と革命のために献身するには、他人よりも休息も少なく、睡眠もあまり取れないかもしれないが、それを苦労と思わず楽とみなさなければなりません。

 党細胞書記がみずからの責任と役割を果たすには、政治・実務水準を高めなければなりません。

 細胞書記がいくら覚悟がかたく熱誠があっても、水準が低ければ人との活動をうまく行えないし、大衆を党政策の貫徹へと力強く奮い起こすこともできません。

 細胞書記は、党の権威や看板で自分の発言権を保とうとするのではなく、実力で活動上の権威を保ち、大衆の信望を得なければなりません。

 細胞書記は、偉大な主席と総書記の著作と党の文書を深く学習して、党の思想と路線、政策を誰よりもよく知り尽くさなければならないし、特に、自分の部門、自分の部署と党活動部門に示した主席の教示と総書記の言葉、党の方針に精通しなければなりません。

 細胞書記は、党規約と党生活規範の学習を実質的におこなって党生活の組織と指導、党成長活動をはじめ、細胞活動で提起されるさまざまな実務的な問題をすべて知っていなければならないし、政治、軍事、経済、文化など各分野に対する多面的な知識を備え、情勢にも明るくなければなりません。

 人々の心を正しく見抜き、それを動かすことができるのは、細胞書記が備えるべき必須の資質です。

 細胞書記は、巧みな大衆指導方法を備えなければならないし、大衆の前で踊りもおどり、歌もうたい、アジ演説もおこなえる八面六臂の人にならなければなりません。

 時代と革命の発展の要求に即して党細胞の戦闘的機能と役割を高めるには、全党に細胞を重視して積極的に支援する気風を立てなければなりません。

 各級党委員会は、政治・思想的に堅実であり、党員の間で信望が厚く、実務的に準備された人で細胞書記隊列をしっかり整え、彼らの水準を高めるのに深い注目を払わなければなりません。

 細胞書記に党の文書と党の方針をそのつど伝達、浸透し、それを貫徹するための上級党の決定、指示を正常に知らせ、活動方向をはっきり示さなければなりません。

 各政党委員会は、下部指導で活動家が党細胞に直接入って党員の党生活を指導し、細胞書記を助けて教えることに関する党の要求を徹底的に貫徹しなければなりません。

 細胞書記の日も定期的に実質的に運営し、細胞書記のための講習と経験討論会なども広く組織しなければなりません。

 当面して、今大会が終わった後におこなわれる講習を実際に細胞書記の活動に役立つようにしっかりおこなわなければなりません。

 我が党を栄光に輝く金日成・金正日同志の党に強化し、発展させ、強盛国家の建設を推し進めるうえで党細胞書記が担っている責任と任務が極めて重いです。

 党中央委員会は、すべての党細胞書記と党活動家がチュチェの党旗を自分たちが握っていることを深く自覚し、党と革命に担った栄えある使命と任務を立派に遂行していくものとかたく信じます。

出典:『月間論調』2013年1月


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