金正日総書記革命活動史

第8章 先軍の旗を高く掲げて社会主義強盛国家を
建設するために

第10節 朝鮮労働党第3回代表者会議を指導、
先軍革命偉業継承の問題を立派に解決

 金正日総書記は、党と革命の発展が新たな歴史的転換期に入っていた2010年に、朝鮮労働党の最高指導機関選挙のための朝鮮労働党第3回代表者会議の開催を発議し、代表者会議が成功裏におこなわれるよう賢明に指導した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「今度の党代表者会議では、チュチェの革命偉業、社会主義強盛大国建設偉業の遂行において決定的転換がもたらされているわが党と革命発展の新たな要請に即して、朝鮮労働党の最高指導機関の選挙をおこなうことになります」

 朝鮮労働党中央委員会政治局は2010年6月23日、決定書「朝鮮労働党代表者会議の開催について」を採択した。決定書には、社会主義強盛国家建設偉業の遂行において決定的転換がもたらされている党と革命発展の新たな要請に即して朝鮮労働党最高指導機関選挙のための朝鮮労働党第3回代表者会議を2010年9月に開催することを決定するという内容が言及されている。

 金正日総書記は、朝鮮労働党第3回代表者会議を高い政治的熱意と勤労の成果をもって迎えるための活動を賢明に指導した。

 まず、党代表者会議を高い政治的熱意と勤労の成果をもって迎えるための組織・政治活動に第一義的な力を注いだ。全国各地で、機関、工場、企業、協同農場、大学、専門学校の単位別に、党代表者会議を高い政治的熱意と勤労の成果をもって迎えるための決起集会が開かれた。党代表者会議を高い政治的熱意と勤労の成果をもって迎えようという内容の講演会がおこなわれ、「朝鮮労働党代表者会議を高い政治的熱意と勤労の成果をもって迎えよう!」「朝鮮労働党代表者会議をわが党と祖国の歴史に末永く輝く慶事として意義深く迎えよう!」というスローガンが、町と村、職場ごとにかかげられた。

 『労働新聞』をはじめ、新聞と放送、出版物では、党の偉大性の宣伝とともに、党代表者会議を契機に革命的大高揚を起こすよう鼓舞する報道宣伝と集中放送、集中編集がおこなわれた。

 総書記は、中央と地方の芸術団体と機動芸能宣伝隊、芸能サークルが公演活動を活発に展開して全国をわき立たせるようにした。一方、党代表者会議開催に関する対外宣伝も活発におこなうようにした。

 総書記は、党代表者会議を迎え、党のまわりにかたく団結した革命隊伍の政治的・思想的威力をさらに強く誇示するようにした。

 人民に党を絶対的に信頼する革命的信念をもたせるための思想教育をさまざまな形式と方法でおこない、党員と勤労者の間で、一心団結の精神力の核心をなす領袖決死擁護の精神がより強く発揮されるようにし、党の大衆路線を貫徹して一心団結の威力がさらに強まるようにした。

 総書記は、党代表者会議を勤労の成果をもって迎えるための大高揚進軍にいっそう拍車をかけるようにした。

 人民経済の各部門を引き続き現地指導しながら生産と建設で難渋している問題を解決し、党員と勤労者の勤労闘争を激励した。

 2010年7月15日には、完成された大渓島干拓地を見て回り、党代表者会議に贈る誇り高い勤労の成果だ、党代表者会議に贈る贈り物のうちでこれ以上偉大で立派な贈り物はないと高く評価した。そして、2010年7月31日にはある連合企業所を現地指導しながら、この企業所の労働者が短期間で最新技術にもとづく近代化、科学化を実現し、新しい技術を開発して最新式の電子製品を作り出したことは大きな成果だとし、党創立65周年と党代表者会議に贈る立派な贈り物をもたらした彼らの偉勲を高く評価した。

 2010年8月2日には2.8ビナロン連合企業所を現地指導しながら、連合企業所が重要な対象の建設を短期間で終え、集団的技術革新運動によってビナロン生産を飛躍的に増やし、ビナロン綿の質を高めて再び勝利を宣言したとし、立派な成果をおさめた企業所の労働者を高く称賛した。

 総書記の賢明な指導により、党代表者会議と党創立65周年を迎えて全国的に250余カ所の対象建設が完成され、主要工場、企業が年間計画を繰り上げて完遂した。軽工業部門では、前年の同期に比べ指標別の生産を1.2倍に増大させ、数多くの年間計画完遂者を輩出した。

 金正日総書記は、朝鮮労働党第3回代表者会議の準備を精力的に指導した。

 2010年7月13日、党中央委員会の責任幹部への談話をはじめ、多くの機会に、党代表者会議を成功裏に開催する問題について指摘した。

 チュチェの革命偉業、先軍革命偉業の遂行において歴史的な転換がもたらされていた当時の現実は、朝鮮労働党を全面的に強化し、その指導的役割をさらに高めるよう党規約を改正することを求めていた。そのため朝鮮労働党の規約は、金日成主席を党と革命の永遠なる領袖として高く仰ぎ、朝鮮労働党の創立と強化、発展に尽くした金日成主席と党の業績について新たに反映させ、革命の首脳部を中心とする組織的・思想的全一体としての党の特性に即して朝鮮労働党最高指導機関の構成とその地位と役割について新たに規定した。

 また、党の当面の目的は、共和国北半部で社会主義強盛国家を建設し、全国的規模で民族解放民主主義革命の課題を遂行することであり、最終目的は全社会をチュチェ思想化して人民大衆の自主性を完全に実現することであると規定した。これとともに、チュチェ革命の新時代の要請に即して党員の義務と各級党組織の活動内容を全般的に修正、補充し、「党と人民政権」「党マーク、党旗」の章を新たに設け、人民政権と青年同盟にたいする党の指導を強化し、人民軍内の党組織の役割を強める内容を補充した。

 党代表者会議の開会の辞と決定書、代表たちの討論文にも、党の指導のもとに社会主義強盛国家建設偉業を立派に遂行していく軍隊と人民の信念と意志がそのとおり反映された。

 こうした準備にもとづき、朝鮮労働党代表者会議のための朝鮮労働党朝鮮人民軍代表会議、道、政治局代表会議が開催された。

 2010年8月25日に朝鮮労働党代表者会議に参加する代表者選挙のための朝鮮人民軍党代表会議が開かれ、それについで各道の党代表会議と朝鮮人民内務軍、内閣、鉄道省、文化省の代表会議がおこなわれた。

 朝鮮労働党朝鮮人民軍代表会議と道、政治局代表会議では、全党員と人民軍将兵、人民の一致した意志をこめて、金正日総書記を朝鮮労働党代表者会議の代表として推挙した。それぞれの代表会議では、党と革命に限りなく忠実であり、新たな革命的大高揚の各分野で愛国的献身性を発揮している軍人と勤労者、幹部が、朝鮮労働党代表者会議の代表として選出された。

 2010年9月28日、平壌では、全国の党員と人民軍将兵、人民の大きな関心と期待のなかで朝鮮労働党第3回代表者会議が開催された。代表者会議には、朝鮮労働党朝鮮人民軍代表会議、道、政治局代表会議で選出された1653名の代表と517名の傍聴者が参加した。

 代表者会議では、1番目の議案として「わが党と人民の偉大な指導者金正日同志を朝鮮労働党総書記として変わりなく高く推戴することについて」を討議し、金正日同志を朝鮮労働党総書記として変わりなく高く推戴するという決定を採択した。

 代表者会議では、2番目の議案として「朝鮮労働党規約改正について」を討議して党規約を改正した。そして、3番目の議案として朝鮮労働党中央指導機関を選挙した。

 代表者会議は、全党員と人民軍将兵、人民の等しい意思と念願をこめて、朝鮮労働党の創立者である偉大な領袖金日成同志を党の最高指導機関に永遠に戴くことを宣言した。

 代表者会議は、朝鮮労働党規約と朝鮮労働党最高指導機関選挙細則にもとづき、朝鮮労働党総書記である金正日同志が、党中央委員会政治局常務委員会委員、党中央委員会政治局委員、党中央委員会委員、党中央軍事委員会委員長に推戴されたことを公表した。

 代表者会議では、朝鮮労働党中央指導機関を選挙した。

 金正日総書記は、社会主義強盛国家建設のための闘争を指導しながら、先軍革命偉業継承問題の解決に格別の関心を払った。

 革命偉業継承の問題を解決することは、新たなチュチェ100年代が始まり、新しい世代が革命と建設の主役として登場している重大な歴史的転換期の切実な要求であった。チュチェの革命偉業、先軍革命偉業継承の歴史的転換期に、党と軍隊と人民は傑出した政治実力と指導者の資質と品格を十分備えた敬愛する金正恩同志を絶対的に信頼し敬慕し、金正日総書記の唯一の後継者として推戴することを等しく念願した。

 実生活を通じて金正恩同志の偉人としての風格と業績の偉大さに魅せられた全党員と人民軍将兵、人民は、金正恩同志を金正日総書記の後継者として厚く敬慕し仰ぎ慕った。全党員と人民軍将兵、人民は、金正恩同志を「金将軍」「われらの将軍」と称揚し絶対的に信頼して高く仰ぎ、「足どり」など尽きせぬ尊敬と欽慕の念をこめた頌歌をつくって歌った。

 金正恩同志が2010年に世界で最も影響力のある名士10人のなかの一人として選ばれたことをはじめ、世界の進歩的人民も金正恩同志を熱烈に敬慕し称賛した。こうしたなかで、全国の党組織と人民軍将兵、人民は、いろいろな契機に、金正恩同志を仰ぎ、その指導に従ってチュチェの革命偉業、先軍革命偉業を代々継承し完成させていく誓いをこめた手紙を寄せた。特に、朝鮮労働党第3回代表者会議を控えて、金正恩同志を党と軍隊、国家事業全般を受け持つ公職に推戴することを求める数多くの請願書が寄せられた。

 まさにこうした時期、2010年9月に朝鮮労働党第3回代表者会議が開かれたのである。

 朝鮮労働党第3回代表者会議では、参会者の一致した支持と賛同により、党と軍隊と人民の組織的意思を反映させて、金正恩同志を党中央指導機関の一員に、党中央軍事委員会の副委員長に推戴した。

 その後、金正日総書記の遺訓に従い、2011年12月30日、党中央委員会政治局会議では、金正恩同志を朝鮮人民軍最高司令官に推戴した。そして、2012年4月11日には、朝鮮労働党第4回代表者会議で金正日同志を永遠なる朝鮮労働党総書記として戴き、金正恩同志を朝鮮労働党第1書記に推戴した。ついで4月13日に開かれた最高人民会議第12期第5回会議では、金正日総書記を朝鮮民主主義人民共和国の永遠なる国防委員会委員長とし、金正恩同志を国防委員会第1委員長に推戴した。

 金正恩同志を党と国家、軍隊の首位に戴き、その指導体系を確立するための活動が力強く展開されることによって、朝鮮では先軍革命偉業継承の問題が立派に解決された。

 こうして、金日成主席が切り開き、金正日総書記が導いてきたチュチェの革命偉業、先軍革命偉業は、金正恩同志の指導のもとに前進する新たな高い段階に入ることになった。





inserted by FC2 system