金正日総書記革命活動史

第8章 先軍の旗を高く掲げて社会主義強盛国家を
建設するために

第1節 社会主義強盛国家建設路線を提示

 金正日総書記は、社会主義強盛国家建設路線を提示し、それを実現するための闘争を賢明に指導した。

 社会主義強盛国家を建設するのは、金日成主席の遺志であり、金正日総書記の確たる決心であり、朝鮮人民の理想であり闘争目標である。

 金正日総書記は、かつてその類例を見ない「苦難の行軍」、強行軍のさなかに、強盛国家を建設するための準備を整えた。

 金日成主席の遺志を体して1994年12月31日、党中央委員会の責任幹部への談話『金日成同志の遺志を継いで、わが国、わが祖国をさらに富強にしよう』と、1995年1月1日、新年を迎えて全人民に送った直筆の書簡で、富強祖国を建設する意志と決意を内外に明らかにした。

 総書記は、人民軍の強化に第一義的な力を注ぎ、全人民が革命的軍人精神を見習って革命の首脳部を断固擁護し、党の指導に従ってチュチェの革命偉業を達成するためにいっそう力強くたたかっていくよう導いた。

 総書記は、人民軍の各部隊と地方の各部門の活動を現地指導しながら、経済建設と人民生活の向上で新たな飛躍を起こすための土台を築いた。

 1998年の年初から、経済建設において重要な役割を果たす工場、企業を現地指導し、特に慈江道を何回も現地指導して新たな革命的大高揚を起こすようにし、全国の労働者を強盛国家の建設に奮い立たせた。

 総書記の賢明な指導のもとに、軍隊と人民は「最後の勝利をめざし強行軍で前進せよ!」という党のスローガンを高くかかげ、江界の精神、城鋼(城津製鋼連合企業所)ののろしに従い、「苦難の行軍」を楽園への行軍に変える高揚の火の手を上げ始め、その過程で富強祖国建設の跳躍台がもたらされた。

 人民経済の各部門で経済振興の好ましい兆候があらわれ、各地で大衆的運動で中小発電所を大々的に建設して不足する電力問題を少なからず解決できるようになり、農業部門でも食の問題を解決し、畜産業と蚕業を大々的に発展させる新たな土台が築かれた。

 金正日総書記は、革命発展の現実的要求に即して、1999年1月1日、党中央委員会の責任幹部への談話『今年を強盛大国建設への偉大な転換の年として輝かせよう』と、2000年1月1日、党中央委員会の責任幹部への談話『社会主義強盛大国の建設において決定的な前進を遂げるために』をはじめ、多くの談話で社会主義強盛国家建設路線を打ち出した。

 総書記はまず、社会主義強盛国家の本質的内容とその革命的性格を明確に示した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「我々が言う強盛国家とは、社会主義強盛大国です。国力が強くすべてが栄え、人民が満ち足りた生活を営む国が社会主義強盛大国です」

 総書記が示した強盛国家は、その性格においてチュチェの社会主義強盛国家である。

 総書記は次に、社会主義強盛国家の建設において堅持すべき基本原則を明らかにした。

 人民大衆の自主的要求と利益を擁護し具現すること、革命と建設において主体性と民族性を具現することを社会主義強盛国家建設の基本原則として明示した。人民大衆は、国と民族を単位として暮らしており、みずからの運命を開いている。国と民族から遊離した社会主義強盛国家はあり得ない。すべての国と人民は、自分の祖国と民族の自主性を実現することを求め、自民族の優れた固有の特性を保持し発展させることに切実な利害をもっている。人民大衆の心に深く根を下ろし、彼らの支持と信頼を受ける社会主義強盛国家を建設するためには、主体性と民族性を具現しなければならない。

 主体性と民族性は、国際主義と矛盾するものではない。国際的団結と連帯は、それぞれの国と民族の自主性を尊重する基礎のうえに立ってこそ真に自発的で強固な関係となる。主体性と民族性を固守してこそ、国際的団結と連帯を強め、社会主義強盛国家の建設に有利な国際的環境と条件を整えることができるのである。

 総書記は、思想重視、銃剣重視、科学技術重視の路線を堅持することを社会主義強盛国家建設の基本原則の一つとして明示した。

 総書記は、社会主義強盛国家を建設するための課題と方途を明確に示した。

 まず、社会主義強盛国家建設における課題を示した。

 それは、第一に社会主義祖国の政治的・思想的基盤をさらに強固に打ちかためることであるとした。社会主義の威力は、政治的・思想的威力であり、社会主義祖国の政治的・思想的基盤を打ちかためることは、強盛国家建設の必須の要求である。したがって、革命と建設の深化、発展に即して思想活動を積極化し、軍隊と人民の無限の精神力を全面的に発揮させ、政治・思想強国としての社会主義朝鮮の偉容をさらに強くとどろかせなければならない。

 総書記は、先軍の旗を高くかかげ、国防力の強化に引き続き大きな力を注ぐべきだとした。

 国防力は、先軍朝鮮の自主権と生存権であり、権威と尊厳であり運命である。国防力を引き続き強化してこそ祖国と人民の安全を守り、社会主義強盛国家の建設を軍事的に確固と保証することができるのである。

 総書記は、社会主義経済建設を強力に推し進めて国を経済強国にすべきだとした。

 経済建設は、強盛国家建設の基本的部門である。経済建設を促進して社会主義経済強国を打ち立ててこそ先軍朝鮮の政治的・軍事的威力をいっそう強め、国を富強にし、人民の生活を画期的に高めることができるのである。

 総書記は、教育と保健医療、文学・芸術をはじめ、社会主義文化建設のすべての分野を全面的に発展させるべきだとした。

 総書記は、社会主義強盛国家建設のための方途を明確に示した。

 社会主義強盛国家を建設するためには、党の指導のもとに先軍の威力、一心団結の威力を高く発揮しなければならず、また、千万軍民の不屈の精神力と愛国心を高く発揚し、現代科学技術にもとづく自力更生の革命精神を強く発揮すべきだとした。

 金正日総書記によって社会主義強盛国家建設路線が示されることにより、朝鮮労働党と人民は、強盛国家建設の明確な目標と青写真をもって社会主義強盛国家の建設に力強く立ち上がった。




inserted by FC2 system