金正日総書記革命活動史

第5章 全社会の金日成主義化をさらに促進するために

第4節 党の基礎構築を完成し、
朝鮮労働党をチュチェ型の革命的党として
さらに強化発展させるために

 金正日総書記は、チュチェの革命偉業をしっかり継承し、全社会の金日成主義化をあくまで完成するため、党をさらに強化することに心血を注いだ。

 金正日総書記は、党の基礎構築を完成するために力を尽くした。

 党の基礎構築を完成することは、1980年代に入って党と革命発展の合法則的要求となっていた。1970年代にチュチェ偉業継承のための党の基礎構築が強力に推進されて、革命と建設にたいする総書記の指導がしっかり保障されるようになり、広範な人民大衆が党のまわりにかたく結束し、総書記にたいする全人民の信頼はさらに高まった。党の基礎構築で得た成果は、1980年代に党の基礎構築を完成するための確固たる保証となった。

 総書記は1980年12月3日、党中央委員会および平壌市党委員会責任幹部協議会でおこなった演説『党組織のいくつかの課題について』と、1981年4月3日、道党責任書記協議会でおこなった演説『道・市・郡党委員会の課題』で、党の基礎構築を引き続き強力に推進するという方針を提示した。

 総書記は、党の基礎構築を引き続き強力に推進するためには、先を見通して幹部陣容をかため、党内に強い規律を確立し、党員の組織観念を高め、党生活を強化し、党員と勤労者の間で党への忠実性を培うための教育活動を強化しなければならないと指摘した。

 総書記は、党の基礎構築を完成するための活動をより積極的かつ着実に進めるようにした。

 まず、先を見通して幹部陣容をかためることに優先的な力を注いだ。そのために、党への忠実性を基本とし、党中央の指導に忠実に従う政治的・思想的覚悟の強い前衛闘士で幹部陣容をかためた。また、老、壮、青を組み合わせる原則にもとづき、先を見通して幹部陣容をかためるようにした。

 総書記は、党幹部養成事業を改善強化することにも大きな関心を払い、1981年6月、全国党幹部養成機関の教員講習会の参加者に送った書簡『党幹部養成事業を改善するためのいくつかの課題』で、学生を金日成主義精鋭分子に育て上げることを党幹部養成機関の基本任務、党の基礎構築のための重要な問題として提起し、それを実現するうえで提起される原則的問題を明らかにした。そして、各級党組織が養成対象を正しく選抜するようにし、党幹部養成機関で教育の質を一段と高めて学生を金日成主義精鋭分子に育て上げ、党への忠実性を高めることに主眼を置いて現職の幹部の再教育と講習会を高い水準でおこなうようにした。

 総書記は、党内に一糸乱れず行動する規律を確立し、幹部と党員の党生活を強化するようにした。そのために、すべての党組織と幹部と党員が党事業と党活動、革命闘争と建設事業で提起される原則的問題を党に報告し、その結論に従って処理する活動秩序と規律を厳守するようにした。また、1982年に全党的におこなわれた新しい党員証の授与を契機に党生活の水準を一段と引き上げ、党組織が党生活を着実に指導するようにした。

 総書記は、幹部と党員の間で党への忠実性を培うための活動を強力に推し進めた。

 1981年10月、「80年代の金赫、車光秀になろう!」というスローガンを提示し、党員と勤労者の間で、朝鮮革命の黎明期における青年共産主義者の金日成主席への絶対的な忠誠心を見習う運動をさまざまな形式と方法で力強く繰り広げるようにした。そして、1982年2月27日、党中央委員会の責任幹部に、すべての幹部は金策同志の忠誠心を見習うべきだと強調した。領袖決死擁護の典型である金赫、車光秀、金策同志に見習う運動は、全党的に展開され、すべての幹部と党員、勤労者が党への忠実性を革命的信念、信義とする真の革命家として育っていった。

 総書記は、党員と勤労者の間で、革命偉業の遂行における領袖と、その後継者の地位と役割、党の偉大さを深く体得させるための教育活動をさまざまな形式と方法で集中的におこなうようにした。

 1980年代の前半、金日成主席の革命偉業を代を継いで継承、達成するための党の基礎構築の歴史的課題は立派に実現された。党の基礎構築が完成することにより、朝鮮では、領袖の後継者問題、革命偉業継承における根本問題が完全に解決され、朝鮮労働党を永遠にチュチェ型の革命的党として強化発展させるための確固たる保証がもたらされた。

 金正日総書記は、朝鮮労働党をチュチェ型の革命的党としてさらに強化発展させるために精力を傾けた。

 金正日総書記は次のように述べている。

 「わが党をチュチェ型の革命的党に一層発展させるのは、あらゆる難関を克服し、チュチェの革命偉業を完成するための決定的保障である」

 総書記は、1982年10月17日に発表した著作『朝鮮労働党は栄えある「トゥ・ドゥ」の伝統を継承したチュチェ型の革命的党である』をはじめ、多くの著作で、わが党をチュチェ型の革命的党としてさらに強化発展させるうえで提起される理論的・実践的問題を解明した。

 まず、チュチェ型の革命的党としてのわが党の革命的性格と本質的特徴を明確に規定した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「実に、わが党はチュチェ思想を指導的指針として建設され活動する党、全党に唯一思想体系が確立され、チュチェ思想にもとづいて鉄の統一、団結をなし遂げた党、人民大衆との血のかよったつながりを保ち、彼らの役割を強めてチュチェ革命偉業の完成をめざしてたたかう党、栄えあるチュチェ型の革命的党である」

 総書記は、党をチュチェ型の革命的党としてさらに強化発展させるうえで提起される原則的問題を明らかにした。

 まず、社会主義偉業の遂行において党を絶えず強化し、その指導的役割を強める必要性を明らかにするとともに、全党のチュチェ思想化を党建設の根本問題として打ち出し、それを実現するための課題を示した。そして、全党に唯一思想体系を確立する活動を絶えず深め、チュチェの伝統を固守し汚れなく継承しなければならないと指摘した。また、党の統一団結を代を継いで固守し、さらに強化するとともに、すべての党員をチュチェ型の革命家としてしっかり鍛え、全党に金日成的活動方法を確立しなければならないとした。

 総書記は、党をチュチェ型の革命的党としてさらに強化発展させるため、党の指導思想であるチュチェ思想で党員と勤労者を武装させることに優先的な力を注いだ。

 1986年7月15日、朝鮮労働党中央委員会の責任幹部への談話『チュチェ思想教育における若干の問題について』で、発展する現実の要求に即してチュチェ思想教育を深化させるうえで提起される原則的問題を明らかにし、その活動を賢明に指導した。

 そのために、党員と勤労者にチュチェ思想の原理、特に、革命の主体についての正しい認識をもたせることに深い注意を払い、著作『チュチェ思想教育における若干の問題について』の全党的な学習をおこなうようにした。そして、『労働新聞』『勤労者』をはじめ、多くの出版物に革命の主体の原理を深く、わかりやすく解説した文章を掲載するようにした。また、党と領袖にたいする忠実性を培う教育、党政策教育、階級的教育、革命伝統教育、社会主義的愛国主義教育など、すべての思想教育活動をチュチェ思想の基本原理と結びつけ、革命の主体を強化することに方向づけて着実におこなわなければならないとした。

 総書記は、党の統一団結の純潔性を守り強化発展させることに大きな力を入れた。

 1985年1月26日の朝鮮労働党中央委員会の責任幹部への談話『一心団結の旗を高く掲げて進もう』、1986年1月3日、朝鮮労働党中央委員会の責任幹部におこなった演説『党と革命隊伍の強化発展と社会主義経済建設の新たな高揚のために』をはじめ多くの著作で、党の統一団結、一心団結の特徴と威力を明らかにし、党の統一団結を代を継いで固守し、強化発展させるための課題と方途を示した。

 総書記は、党の統一団結をさらに強化するために、党組織が抗日革命闘争の時期に青年共産主義者、抗日革命闘士によって築かれた領袖を中心とする統一団結、一心団結の伝統を代を継いで継承していくための教育活動を強化するようにした。そして、幹部と党員が統一団結を阻害する些細な傾向も黙過せず、強くたたかうようにすることに深い注意を払った。また、幹部と党員を党の反分派闘争の経験で武装させ、彼らが党の統一団結を断固固守し、代を継いで強化発展させるようにした。

 党の統一団結を代を継いで固守し継承、発展させるための活動が強力に展開された結果、党の統一団結は金日成主席と金正日総書記を中心とする最も強固で、かつ威力ある一心団結となった。

 総書記は、全党に革命的な党風を確立するための運動を強力に推し進めた。

 党風とは、党を建設し、革命と建設を指導する歴史的な道程で形成され強固になる党の気風であり、党の組織・思想生活の過程で発現する党生活気風、党活動の過程で発現する党活動気風をいう。

 総書記は、党の基礎構築の歴史的偉業が実現し、全党をチュチェ思想化するためのたたかいが深化している現実的条件に即して、革命的党風を確立するためのたたかいを新たな高い段階で推進した。

 1988年1月10日の朝鮮労働党中央委員会責任幹部会議で「全党に革命的党風を確立しよう!」というスローガンを提示し、それを実現するための課題と方途を示した。また、1989年8月には、党中央委員会書記局特別指示文を各級党組織に下達し、それを実行するための活動を偏向を犯すことなくおこなうようにした。

 党風確立のための各級党組織の会議は、幹部と党員の党と領袖への忠実性をさらに高め、古い活動方法と作風を根絶することに重点を置いておこなわれた。こうして、党内に革命的な党活動気風と党生活気風が確立され、党の戦闘力がいつにもまして強化された。

 総書記は、党の栄えある革命伝統を断固擁護し、汚れなく継承し発展させていった。

 まず、革命烈士陵と愛国烈士陵を革命伝統教育の拠点として立派に整えるよう導いた。1982年10月、革命烈士陵の改作形成試案を見て革命烈士陵の改造・拡張に関する具体的な方向と方途を示し、党中央委員会書記局指示書を下達して革命烈士陵の改造・拡張工事が全党的、全国家的な事業として進められるようにするとともに、党員突撃隊をはじめとする建設陣容を整えた。そして、1984年6月と11月をはじめ、数度にわたって建設現場を訪ね、工事を指導した。

 革命烈士陵とともに愛国烈士陵の建設にも深い関心を払った総書記は1984年4月、愛国烈士陵を建設することを提案し、烈士陵の位置から陵に安置する対象に至るまで細かな指示を与えた。こうして、1985年10月、革命烈士陵は子々孫々に伝わる記念碑的建造物として改造、拡張され、1986年9月、愛国烈士陵は立派に完成された。

 総書記は、白頭山地区をはじめ、国内の広い地域で抗日革命闘争の時期の秘密根拠地と革命的スローガンを記した樹木、革命遺跡・遺物を全面的に発掘し、原状のまま保存するようにした。

 総書記は、白頭山密営を発掘して原状に復することに優先的な力を注いだ。

 金日成主席の指示どおりに小白水谷の集中踏査を手配して白頭山密営の跡を探し出すようにした総書記は、密営を原状に復するために建設陣容と資材、設備を優先的に送るようにし、建設者の生活条件の保障に至るまで具体的な対策を立てた。こうして、白頭山密営は原状に復元され、1987年2月に公開された。

 1988年8月18日、白頭山密営を訪れた総書記は、白頭山密営地区を整備するうえで提起される原則的問題を明らかにした。

 総書記は、全国的規模でスローガンを記した樹木と秘密根拠地を全面的に発掘して原状に復するようにした。

 1987年5月初、白頭山密営の周辺で革命的スローガンを記した樹木を発見したという報告を受けた総書記は、その発掘作業を全国的な規模でおこなうべきであると指摘し、1988年8月末には、樹木に記されたスローガンを肉眼で見られるようにする技術を開発するよう指示した。こうして、見えなくなったスローガンを試薬で見えるようにする技術が開発され、発掘作業が全国の各道・市・郡・区域で全党的な大衆あげての事業として進められ、数多くの革命的スローガンを記した樹木と秘密根拠地が発掘された。

 総書記は、党の革命伝統を思想・理論的に擁護するために力を尽くした。1989年3月、党の革命伝統を思想・理論的に擁護するための原則的問題を提示した総書記は、革命伝統を断固擁護し広く宣伝し、革命歴史資料の発掘作業を大々的に行うようにした。

 1980年代に、チュチェの革命伝統を擁護し、立派に継承し発展させるためのたたかいを通じて、抗日の革命伝統を万代に伝える貴重な革命の財産がもたらされた。





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