金正日総書記革命活動史

第5章 全社会の金日成主義化をさらに促進するために

第2節 金日成主席の誕生70周年を迎えて
主席の不滅の革命業績をとわに輝かせるために

 朝鮮人民は、朝鮮労働党第6回大会が示した課題を実現するために奮闘している時に金日成主席の誕生70周年を迎えることになった。

 金日成主席の70星霜の長きにわたる革命的生涯と活動は、主席が朝鮮革命と世界の自主化偉業を輝かしい勝利の道に導き、時代と歴史の前に偉大な業績を築き上げた栄光に満ちた歴史であった。それゆえ、朝鮮人民と世界の革命的人民は、金日成主席にたいする限りない尊敬と欽慕の念を抱き、主席の誕生70周年を大慶事として迎えることを願っていた。

 金正日総書記は、朝鮮人民と世界の革命的人民の意思と願いを体し、金日成主席の誕生70周年を意義深く迎えるために心血を注いだ。

 総書記は、金日成主席の革命業績を子々孫々に伝えることに優先的な力を入れた。

 総書記は、金日成主席の著作を出版し、主席の革命業績を盛り込んだ図書と記録映画をつくることを、主席の偉大さを子々孫々に伝え、広く宣伝するための最も重要な問題とみなし、これに優先的な力を注いだ。

 主席の革命思想が集大成された『金日成著作集』を主席の誕生70周年に際して20巻まで発行するという目標を打ち出し、主席の革命活動を示す写真と親筆を挿入して編纂、発行するよう絶えず指導した。そして、『チュチェの思想、理論、方法に関する偉大な領袖金日成同志の教示』(抜粋)を主席の誕生70周年記念図書として出版するようにした。また、『偉大な領袖金日成同志の革命活動史』と『偉大な領袖金日成同志の伝記』(1〜3巻)の編纂の全過程を細かに指導し、『チュチェの光のもと創造と建設の40年』(1〜5巻)、『チュチェ思想の偉大な勝利』(1〜3巻)をはじめ、多くの革命伝統教育図書と記念図書を出版するようにした。それとともに、主席の革命活動史と革命業績を盛り込んだ記録映画と革命映画、長編小説をつくるよう導いた。

 総書記は、金日成主席の革命業績をとわに伝え、輝かせるための大記念碑的建造物の建設を精力的に指導した。

 総書記はまず、チュチェ思想塔と凱旋門を時代の大記念碑として立派に建設するようにした。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「チュチェ思想塔と凱旋門を立派に建設すべきです。チュチェ思想塔と凱旋門を建設するのは、人民を革命的に教育し、金日成同志の偉大さを子々孫々に伝えるための重要な事業です」

 総書記は、金日成主席の誕生60周年を迎えた1972年4月から主席の革命思想と業績をたたえ、とわに伝える大記念碑を建てる構想を練り、1979年3月には、主席の誕生70周年を迎えて平壌にチュチェ思想塔と凱旋門を建てることを提唱した。同年10月12日と31日には、チュチェ思想塔と凱旋門の形成図案を検討し、位置の選定から規模や形式、内容はもちろん細部の要素に至るまで最高の水準で形成するよう具体的な指示を与えた。

 1979年11月21日、党中央委員会政治委員会では、チュチェ思想塔と凱旋門の建設工事を全党、全国、全人民的な事業として進めるという決定書が採択され、党と国家の責任幹部からなるチュチェ思想塔および凱旋門建設中央指導委員会が設けられた。そして、平壌市をはじめ、各道で党員突撃隊が組織されて大記念碑の建設工事に当たることになり、工事を支援するための社会的運動が広範に繰り広げられた。

 総書記は、大記念碑を最高の水準で建設するため、1980年だけでも13回にわたって指示を与え、何度も建設現場を訪ねて指導した。党員突撃隊員と支援者は、突撃戦を展開して工事を早め、全国の人民と南朝鮮の人民、海外同胞と世界の革命的人民は記念碑の建設に真心を尽くした。こうして、チュチェ思想塔と凱旋門は、1982年4月に除幕された。

 総書記は、金日成競技場などの大記念碑的建造物も最高の水準で建設するよう導いた。

 金日成主席は、次のように述べている。

 「金正日同志は、いつも、わたしに喜びを与えるために心を砕いています。彼はわたしの70歳の誕生日を前にして、わたしにかかわる事績資料をくわしく調べ、わたしが久しい前から構想してきた問題のうち実現されていないものを探し出し、それを一つ一つ実現させました」

 首都平壌に近代的な競技場や図書館、アイススケート・リンク、遊園地などを建てることは、金日成主席が以前から構想してきた問題であった。

 総書記は1981年7月、主席が歴史的な凱旋演説をおこなった牡丹峰競技場(当時)を近代的に改造、拡張するための措置を講じ、自分の40歳の誕生日に当たる日(1982年2月16日)にも現地を訪れ建設工事を指導した。そうして、改造拡張工事は着工後4カ月で完了し、牡丹峰競技場は「金日成競技場」と改称された。

 総書記はまた、人民大学習堂とアイススケート・リンク、万景台遊園地を最高の水準で建設するよう導いた。

 こうして、金日成主席の不滅の革命業績を子々孫々に伝える貴重な財産が築かれ、70歳の誕生日を迎える主席に大きな喜びと満足を与えることができるようになった。

 総書記は、全国の子どもと生徒・学生、世帯に主席の贈り物を与えることを提案し、この事業を精力的に指導した。人民経済各部門で贈り物製品の生産に必要な原料、資材、石炭、電力を優先的に提供し、原材料の輸送に飛行機や大型貨物船まで利用する措置を講じた。そして、1981年10月には、贈り物製品の見本を見て改善策を講じ、すべての世帯に贈り物が行き渡るようにした。

 金正日総書記は、金日成主席の誕生70周年慶祝行事を、主席の偉大さと業績をたたえ、とわに輝かせる大政治祭典として執り行うために心血を注いだ。

 総書記は、党中央委員会政治局決定書「偉大な領袖金日成同志の誕生70周年をわが党と祖国の歴史にとわに輝く民族最大の慶事として迎えるために」を採択して、全人民が主席の誕生70周年を盛大に祝うための準備に取り組むようにした。

 そして、記念講演会、科学討論会、図書・写真・美術展覧会、映画鑑賞会が高い水準で行われるよう深い関心を払った。特に、主席の誕生70周年記念全国チュチェ思想討論会を盛大に開催するようにし、1982年3月31日には討論会に論文『チュチェ思想について』を寄せて、主席の革命思想、チュチェ思想を広く宣伝するうえで新たな転機を開いた。

 総書記は、音楽舞踊叙事詩とマスゲームを創作、公演するようにした。

 すでに1978年11月に音楽舞踊叙事詩『栄光の歌』を創作することを提案し、数度にわたってその創作活動と試演会を指導し、主席の70年にわたる革命活動史を集大成し、生き生きとした芸術的絵巻として見せるようにした。

 1980年10月に、主席の誕生70周年に際して形式も新しく水準もいっそう高いマスゲームを創作すべきだとし、同年12月には、チュチェ思想を創始し、朝鮮革命を勝利の道に導く過程で築き上げた主席の業績を高い水準で描き出すようにと指示した。そして、1982年2月には、マスゲームのタイトルを『人民は金日成主席をたたえます』とし、その「種子」と思想・主題の内容を鮮明にした。

 こうして、5000人の芸術家による音楽舞踊叙事詩『栄光の歌』と、5万人の青少年・学生によるマスゲーム『人民は金日成主席をたたえます』が記念碑的傑作として完成され、成功裏に公演された。

 総書記は、主席の誕生70周年慶祝中央報告集会と祝賀夜会も盛大に催すようにした。

 まず、中央報告集会の報告が主席の70年の革命活動史全般を包括し、その革命業績を深く反映するよう細かに指導した。また、祝賀夜会の形式を大衆舞踊と芸術公演を結合した新しいものにし、広場の照明、器具の設置、俳優の衣装に至るまで具体的な指示を与えた。

 こうして1982年4月14日、首都平壌では中央報告集会が開かれ、翌15日には金日成広場をはじめ、市内の各広場で祝賀夜会が催され、各地方でも多彩な慶祝行事が執り行われ、民族最大の祝日を意義深く祝った。

 総書記は、主席の誕生70周年を国際的な大政治祭典として盛大に祝うため、世界各国から多くの代表団を招いて慶祝行事に参加させるようにした。

 世界の進歩的人民は、主席の誕生70周年を意義深く祝うため、自国で各種の行事を催すと同時に、主席に直接祝意を表すため朝鮮を訪問することを希望していた。そうして、主席の誕生70周年慶祝行事は14人の国家首班、副首班、首相と9人の党首、37人の特使をはじめ、世界5大陸118カ国の226の代表団と代表、著名な各界の人士1049人の参加のもとに執り行われた。

 総書記は、世界各国の芸術家による祝賀公演も盛大におこなうようにした。訪朝を希望する世界各国の芸術家を招き、合同公演に彼らが望む演目をすべて入れるようにした。こうして4月15日、万寿台芸術劇場では金日成主席の臨席のもとに世界各国の芸術団と朝鮮の芸術家の合同公演が盛大におこなわれ、これはその後、「4月の春親善芸術祭典」として伝統化された。

 金日成主席の誕生70周年を祝う行事は、世界各国でも多彩に催された。

 インドの首都ニューデリーでは、チュチェ思想に関する国際討論会が盛大に催され、多くの国でチュチェ思想に関する研究集会や討論会が開かれた。また、世界の5大陸と各地域、各国で祝賀大会、祝賀報告会、祝賀集会、記念集会、記念講演会、祝賀宴、祝賀芸術公演、写真展示会、映画鑑賞会などの行事が催され、数多くの記念図書が出版され、各種報道・出版物には特集が組まれた。そして、主席には、世界79カ国の国家元首をはじめ、130カ国の各界の人士から3500余の親書、祝電、祝賀の手紙が、121カ国から数千点の贈り物が寄せられた。

 このように、金正日総書記の深い関心のもとに、金日成主席の誕生70周年慶祝行事は、主席の不滅の革命業績と希世の偉人としての姿を誇示する人類共通の大政治祭典として盛大に執り行われた。





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