金正日総書記革命活動史

第4章 全社会の金日成主義化を実現するために

第6節 思想、技術、文化の3大革命の深化発展、
3大革命赤旗獲得運動の創造

 金正日総書記は、全社会の金日成主義化偉業実現の基本的方途である3大革命をさらに深化発展させるために心血を注いだ。

 思想、技術、文化の3大革命をさらに深化発展させるため、総書記は、1975年11月に「思想も、技術も、文化もチュチェの要求どおりに!」という新しいスローガンを提示した。

 思想、技術、文化をチュチェの要求どおりに改造するということは、人間改造、自然改造、社会改造を徹底的にチュチェの思想、理論、方法どおりにおこなうということを意味する。

 思想をチュチェの要求どおりに改造するということは、社会の全構成員をチュチェ型の革命家、真の金日成主義者にするということである。これは、全社会の金日成主義化を実現するうえでの第一の課題である。

 技術をチュチェの要求どおりに改造するということは、人々を骨の折れる労働からも完全に解放し、彼らに自主的で創造的な生活を保障する技術にするということである。これは、搾取と抑圧から解放された勤労者を自然の束縛からも解放するための重要な政治的課題である。

 文化をチュチェの要求どおりに改造するということは、社会の全構成員を文化・技術水準が高い文化の主人、技術の主人にし、人民的で革命的な真の社会主義的文化を建設するということである。これは、社会の全構成員を全面的に発達した人間に育て上げ、彼らの文化的需要を充足させるための重要な課題である。

 この革命的スローガンの根本的要求は、思想、技術、文化を改造するための革命闘争においてチュチェ思想の要求を具現することによって、国家と社会の主人としての人民大衆の地位をしっかり保障し、主人としての彼らの役割を最大限に強めることである。

 金正日総書記は、「思想も、技術も、文化もチュチェの要求どおりに!」というスローガンのもとに、思想、技術、文化の3大革命をさらに深化発展させるためのたたかいを力強く推し進めた。

 まず、金日成主席が提唱した3大革命グループ運動を深化発展させることに大きな力を注いだ。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「3大革命グループは、思想・技術・文化革命の遂行を指導するために組織されたものであり、3大革命グループ運動は党が直接掌握し指導する運動です」

 金日成主席が提唱した3大革命グループ運動は、政治・思想上の指導と科学技術上の指導を結合し、上部が下部を助け、勤労人民大衆を奮起させて思想、技術、文化の3大革命を推し進めていく新しい形式の指導方法である。

 総書記は、3大革命グループ運動をすべての部門に拡大し、それにたいする整然とした指導体系を確立した。

 1974年に3大革命グループを調整配置し、工業と農業の重要な部門だけでなく、建設、運輸など人民経済の各部門に派遣するという画期的な措置を講じた。ついで、科学・教育部門をはじめ、各部門に3大革命グループを派遣するようにした。その結果、1975年に至り、3大革命グループ運動は、全国のすべての部門、すべての単位を包括し、党あげての事業としていっそう活発に繰り広げられるようになった。

 総書記は、1974年2月に工業部門と農業部門の3大革命グループの活動を党中央委員会が統一的に掌握、指導するよう措置を講じ、1975年3月には、中央から道、市、郡に至るまで3大革命グループ総合室を3大革命グループ指揮部に改編し、3大革命グループの活動をより着実に指導できるようにした。また、1976年にはグループの活動を総括する制度を新たに設け、グループの活動を掌握、統制する合理的な指導体系を確立した。

 総書記は、3大革命グループの陣容をしっかりとかため、彼らの政治・実務水準を絶えず高めるよう導いた。1975年に3大革命グループの陣容を毎年、金日成総合大学、金策工業大学(当時)をはじめ、各大学と党幹部養成機関の卒業生でかためるようにした。

 総書記は、3大革命グループのための種々の講習会を催すとともに、3大革命グループの責任者に助言も与え、党中央委員会政治委員会と国の重要な会議にも3大革命グループを参加させた。また、3大革命遂行のモデルケースを多くつくり、そこで3大革命グループのための模範講習を催すとともに、3大革命展示館を建設し、全国のグループにそれを見学させるようにした。

 総書記は、3大革命グループが、その本務である思想、技術、文化の3大革命にたいする指導を強めることに力を入れるよう導いた。

 1974年5月、3大革命グループが本務である思想・技術・文化革命にたいする指導に力を入れるよう活動方向を正した。また、1976年2月には、3大革命グループ中央指揮部の活動家に、3大革命グループは3大革命赤旗獲得運動を正しく指導し積極的に後押しするとともに、党組織と力を合わせて3大革命をいっそう力強く推し進めるべきであると述べた。

 総書記は、3大革命グループ運動にたいする全党と全社会の関心を高めるようにするとともに、3大革命グループの活動と生活に深い関心を払った。

 1974年8月、党組織と党活動家が、3大革命グループの活動に関心を払い、彼らの活動を積極的に助けるとともに、出版・報道手段を通じて3大革命グループ運動の宣伝を強化するようにした。そして、1976年12月には、道党責任書記協議会で各党組織が3大革命グループ運動を党活動の主要な構成部分とみなし、この運動の発展に深い関心を払うようにと強調し、その年だけでも数度にわたって3大革命グループの活動に関する指示を与えた。また、3大革命グループがおさめた成果を高く評価し、彼らを激励した。

 金正日総書記は、思想、技術、文化の3大革命をさらに深化発展させるため、3大革命赤旗獲得運動を提唱し、賢明に指導した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「我々は、金日成同志の意を体して、以前チョンリマ作業班運動を起こしたように、こんにち、社会主義建設のすべての部門で3大革命赤旗獲得運動を繰り広げることにしました」

 総書記は、「思想も、技術も、文化もチュチェの要求どおりに!」というスローガンのもとに3大革命赤旗獲得運動を展開することを提唱し、そののろしを上げた。

 1975年11月の党中央委員会責任幹部協議会で、新たな高い形態の大衆運動である3大革命赤旗獲得運動を提唱した。それにこたえて、同年12月の初めに工業部門では、検徳鉱山が、農業部門では青山協同農場がのろしを上げた。そして、全国のすべての部門、すべての単位で検徳鉱山と青山協同農場の呼びかけにこたえる大衆集会が開かれた。こうして、3大革命赤旗獲得運動の炎は1カ月余りの間に工業、農業、交通運輸、科学、教育、保健医療などすべての部門に燃え広がり、全社会的な大衆運動として急速に拡大した。

 総書記は、1976年1月1日におこなった演説『今年の党活動で力点を置くべきいくつかの中心的課題について』で、3大革命赤旗獲得運動を展開するうえでの原則的問題を明示した。

 まず、3大革命赤旗獲得運動の本質と中心的課題、重要な特徴を明らかにした。

 3大革命赤旗獲得運動は、速度戦、思想戦の原則を具現し、人々の思想改造と経済・文化・国防建設における集団的革新運動を有機的に結合して力強く推し進めることによって、社会主義建設を最大限に促進する新しい大衆運動である。この運動の中心的課題は、思想革命、技術革命、文化革命を全面的にさらに促進することである。この運動の重要な特徴は、全社会の金日成主義化の要求に即して思想革命を力強く展開して社会の全構成員を熱烈な金日成主義者にするための高い形態の大衆的思想改造運動であり、工業化が完成し社会主義建設がより高い段階に入った新たな現実の要求を反映した高い形態の大衆的技術改造運動であり、完全に勝利した社会主義社会の建設が日程にのぼっている革命発展の新たな段階に展開される高い形態の大衆的文化改造運動であるということである。

 総書記は、3大革命赤旗獲得運動を力強く展開するための方途を示した。

 総書記は、その段階を正しく設定し、段階別の課題を明確に定め、総括と評価を的確におこなわなければならないと述べた。そして、3大革命赤旗獲得運動を常に重要な党の活動としてとらえ、この運動に対する党の指導を強化するようにした。そのために、3大革命赤旗獲得運動を党活動の重要な構成部分とみなし、この運動が提起した課題を遂行することに力を集中するとともに、党員の組織・思想生活にたいする指導もこの運動と密接に結びつけておこなうようにした。特に、3大革命赤旗獲得運動を指導するうえで3大革命グループを大いに押し立て、この運動にたいする指導を党委員会の活動としてとらえていくようにした。

 総書記は、3大革命赤旗獲得運動を大衆自身の事業にするための組織・政治活動を強化するよう導いた。

 党員と勤労者に3大革命赤旗獲得運動の意義と重要性を広く解説、宣伝し、広範な大衆をこの運動に決起させるための思想動員活動を積極的におこなうようにした。また、1976年6月に3大革命赤旗獲得運動に関する指導書を下達し、それを実行するための全党的な討議をおこなうようにし、同年11月には、全党的な経験交換会と模範講習を催し、すべての部門、すべての単位が、この運動をより高い水準で力強く展開するようにした。

 そして、出版・報道手段を通じて3大革命赤旗獲得運動がおさめた貴重な成果と経験を広く紹介、宣伝し、『労働新聞』で忠誠心に関する紙上討論をおこなって、この運動を強力に推進するようにした。

 総書記は、隠れた英雄の模範を見習う運動を提唱し、この運動を3大革命赤旗獲得運動と密接に結びつけて力強く推し進めるよう導いた。

 金日成主席は1979年10月、いかなる名誉や報酬も望まず、かげひなたなく、他人の評価を気にせず、ただ党と革命、祖国と人民のためにすべてをささげてきた隠れた英雄たちを探し出し、みなが彼らの模範を見習うべきだと述べた。

 総書記は、1979年10月7日に道党責任書記協議会でおこなった演説と1980年1月8日に党中央委員会責任幹部協議会でおこなった演説で、隠れた英雄の模範を見習う運動を提唱し、この運動を党の重要な方針として打ち出した。隠れた英雄の模範を見習う運動は、社会の全構成員を模範的事実で感化して党と領袖に限りなく忠実な革命家に育て上げ、彼らの革命的熱意と創造的積極性を発揮させて、社会主義建設で一大高揚を起こすための大衆運動である。

 総書記は、隠れた英雄の模範を見習う運動は、全社会の金日成主義化が前面に押し出されている革命発展の新たな高い段階の要求にかなった大衆運動であるとして、すべての党組織がこの運動を力強く推し進めるようにした。

 党機関紙をはじめ、種々の出版・報道手段を通じて隠れた英雄の模範を広く紹介、宣伝し、党組織がそれに関する会読会や学習をおこなうとともに、党機関紙で隠れた英雄の気高い思想的・精神的品格を見習うための紙上討論を広範におこなうようにした。一方、各級党組織が、隠れた英雄の模範を見習う運動を力強く展開するための討議をおこない、組織・政治活動を綿密におこなうようにし、1980年1月には、党中央委員会書記局の決定「隠れた英雄の模範を見習う運動をさらに深化発展させるために」を下達し、この運動を党委員会の活動としてとらえ、力強く推し進めるようにした。そして、党組織がこの運動を3大革命赤旗獲得運動と密接に結びつけて推進するようにした。こうして、隠れた英雄の模範を見習う運動は大きな生命力と牽引力を発揮し、急速に拡大した。





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