金正日総書記革命活動史

第4章 全社会の金日成主義化を実現するために

第5節 チュチェの革命伝統を全面的に
継承し発展させるために

 金正日総書記は、全社会の金日成主義化の要求に即応してチュチェの革命伝統を全面的に継承し発展させるために心血を注いだ。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「我々は、金日成同志が抗日革命闘争の時期に築いた輝かしい革命伝統を断固擁護し、代を継いで継承し発展させなければなりません」

 金日成主席が築いた栄えある革命伝統は、朝鮮労働党と朝鮮革命の歴史的根源であり、その代をつなぐ血筋であり、チュチェの革命偉業達成のための万代の礎である。

 金正日総書記は、チュチェの革命伝統を全面的に継承し、発展させるため、1974年3月、「生産も、学習も、生活も抗日遊撃隊式に!」というスローガンを打ち出した。

 生産を抗日遊撃隊式におこなうということは、金日成主席に限りなく忠実であった抗日遊撃隊員が発揮した自力更生の革命精神と革命的活動気風をもって与えられた革命任務を無条件にあくまで遂行するということであり、学習を抗日遊撃隊式におこなうということは、厳しく複雑な環境のもとでも学習を中断することなく地道におこなった抗日遊撃隊員の革命的学習気風を見習い、学習を第一の革命任務とみなして絶えず地道におこなうということである。また、生活を抗日遊撃隊式に営むということは、金日成主席と革命のために誉れ高く生きるという信念と志操をもち、革命家らしくすべての生活を健全かつ質素に営んだ抗日遊撃隊の生活気風を見習い、政治的生命を第一の生命とし、すべての生活を革命的、文化的に、かつ質素に営むということである。

 総書記は、生産も学習も生活も抗日遊撃隊式に行う方途を示した。

 それは、勤労者にたいする革命伝統教育を強化し、すべての活動を抗日遊撃隊員のようにおこなう全社会的気風を確立することであるとした。

 金正日総書記は、「生産も、学習も、生活も抗日遊撃隊式に!」というスローガンのもとに革命伝統を全面的に継承し発展させるための活動を精力的に指導した。

 総書記は、党員と勤労者を党の革命伝統で武装させることに力を入れた。

 まず、すべての勤労者が、革命伝統にたいする正しい立場と態度をもち、それを堅持するよう教育することに深い関心を払った。

 総書記は、1976年10月22日、党中央委員会責任幹部会議でおこなった演説『党の政治的・思想的統一と純潔性を代を継いで固守しよう』で、革命伝統にどうたいするかは、党と革命にたいする態度に関する根本問題であるとし、党の革命伝統を断固擁護し、継承し発展させていくよう正しく教育すべきであると指摘した。

 次に、革命事績事業に根本的な転換をもたらした。

 総書記は、わが国で革命事績事業は、党が直接指導した時から転換がもたらされ、1970年代に革命戦跡と革命史跡を発掘、考証して整備する活動を大々的におこなったが、あの時に全国的規模で多くの革命戦跡と革命史跡を建設したと述べている。

 総書記は、革命事績資料の収集に力を入れた。

 1974年3月、関係部門の活動家に主席の革命事績資料を収集、整理する事業を深化させるべきだと述べ、1974年と1975年に咸鏡北道を現地指導した際、革命事績資料の発掘と収集において堅持すべき原則的問題を明示した。そして、1976年に革命事績資料を収集、整理する整然としたシステムを打ち立て、1977年には革命事績資料を永久保存するためのさまざまな措置を講じた。また、主席の革命事績を全面的に発掘、収集、整理する事業を全党的・全国家的事業として強力に推し進めるようにした。そうして、革命事績の発掘、収集では、大きな成果がもたらされ、革命伝統教育をさらに深化、発展させるための強固な土台が築かれた。

 総書記は、革命事績資料の収集とともに、革命戦跡と革命史跡、革命博物館、革命事績館をより立派に整備する活動も積極的に推進した。党中央委員会第4期第15回総会後、総書記は、革命戦跡と革命史跡を整備する事業を直接担当し、1970年代からこの事業をいっそう強力に推し進めた。

 総書記は、主席の革命活動を示す革命事績を基本にして原状を復元することを革命戦跡・革命史跡建設の基本原則とし、建設を積極的に推し進めた。そして、党創立30周年を迎えて、王在山、君子里、金亨稷郡の革命史跡建設を精力的に指導し、特に、王在山革命史跡地の建設を大々的に推し進めた。

 総書記は、王在山革命史跡地の建設で基本をなす大記念碑の形成をはじめ、史跡地建設の正しい方向と方途を示し、具体的な対策を講じるとともに、1974年5月と1975年3月、10月の3度にわたって建設を現地で指導して、工事における難問を解決し、建設者の生活に深い関心を払った。そうして、王在山革命史跡地は1年4カ月の間に立派に建設された。

 ついで、総書記は三池淵革命戦跡地の建設を精力的に指導した。

 早くから三池淵一帯を革命伝統教育の拠点として立派に整備する構想を練ってきた総書記は、茂山地区戦闘勝利40周年を迎えて三池淵革命戦跡地を整備することを提唱し、数度にわたって指示を与えた。

 特に1976年7月の初めに、現地で三池淵に建てる主席の銅像をはじめ、大記念碑の形成に関する指示を与え、1977年4月29日には三池淵大記念碑の形成図案を再度検討し、三池淵大記念碑を思想的・芸術的内容だけでなく、規模においても世界的な大記念碑にするための問題を明示した。そうして、わずか2年余りの間に大規模な三池淵革命戦跡地が建設された。

 総書記は、革命戦跡、革命史跡の建設とともに、以前から推進してきた革命博物館と革命事績館の建設を引き続き力強く推し進め、各道の革命事績館をそれぞれの道に秘められている事績を基本として、地方の特性に応じて建設するようにした。

 総書記は、革命伝統教育の体系と方法を発展する現実の要求に即して改善することに大きな力を注いだ。

 まず、全党に整然とした革命伝統学習体系を確立し、革命伝統教育をさまざまな形式と方法で掘り下げて行うようにした。そして、全国各地にある「金日成同志革命思想研究室」の管理・運営を改善するためのさまざまな措置を講じた。1974年5月には咸鏡北道先峰郡内の各研究室を見て回り、研究室の運営体系と方法を合理的なものにし、研究室を通じた革命伝統教育を強化するための具体的な方途を示した。

 総書記は、出版・報道手段と文学・芸術作品を通じた革命伝統教育を強化することに深い関心を払った。

 革命伝統を内容とする図書と教育資料を出版するための積極的な対策を講じ、特に、主席の革命活動史を全面的に収録した総合回想記をはじめ、各種の回想記、抗日武装闘争の時期の経験資料を多く出版するようにした。そして、新聞、放送などあらゆる宣伝手段を利用して抗日武装闘争の時期の革命業績を幅広く深く解説、宣伝する活動を力強く推し進め、革命伝統をテーマにした革命映画や小説、歌などの文芸作品をより多く創作、普及するようにした。

 総書記は、革命戦跡と革命史跡、革命博物館と革命事績館の踏査および参観を通じた革命伝統教育を強化することに大きな力を注いだ。革命伝統教育の一形式として「革命の千里の道」踏査行軍を提唱し、青少年が「学びの千里の道」「解放の千里の道」踏査行軍を定期的におこなうようにした。

 「革命の千里の道」踏査行軍は、金日成主席が幼少の身で強い向学の念と祖国解放の大志を抱いて踏破した不滅の道程に沿っておこなわれる葡坪─万景台間の踏査行軍である。

 総書記は、1974年に初の「学びの千里の道」踏査行軍を組織し、主席が「解放の千里の道」を歩んでから50周年に当たる1975年には1万人余の規模で「解放の千里の道」踏査行軍をおこなうようにした。そして、1975年8月から「革命の千里の道」の国家定期踏査を組織し、全国の青少年・学生を「革命の千里の道」踏査行軍に計画的に参加させるようにした。

 金正日総書記は、「生産も、学習も、生活も抗日遊撃隊式に!」というスローガンをすべての勤労者が活動と生活に具現するよう導いた。

 総書記は、全党と全社会に抗日遊撃隊式活動気風、生活気風を打ち立てるための宣伝・鼓舞活動を強力に繰り広げ、勤労者が「生産も、学習も、生活も抗日遊撃隊式に!」という党のスローガンを心に受け止め、それを活動と生活に具現していくようにした。そして、抗日遊撃隊の革命的活動気風と方法を具現するよう導いた。

 総書記は、『党政策の貫徹において革命的気風を確立するために』(1977年11月8日)、『党の政策を無条件にあくまで貫徹するために』(1978年5月25日)と題する著作で、すべての党員と勤労者は、金日成主席の命令、指示を無条件にあくまで実行した抗日遊撃隊員に見習い、主席の指示と党の政策を無条件に貫徹する革命的気風を発揮しなければならないと強調した。そして、すべての党員と勤労者が、社会主義建設において自力更生、刻苦奮闘の革命精神を発揮し、すべての仕事を大規模に展開し、積極的かつ大胆に推し進めて、与えられた革命課題を短期間に立派に遂行するようにした。

 総書記は、抗日遊撃隊式の学習気風と方法を具現するため、抗日革命闘争の時期に創出されて大きな生命力を発揮した抗日遊撃隊式学習方法を積極的に取り入れ、この学習方法を今日の社会主義の現実に即して発展させた問答式学習コンテストを1975年から全社会に一般化させた。また、「全党が学習しよう!」という党のスローガンをかかげ、すべての党員と勤労者が、戦闘と行軍が続く困難な状況のもとでも学習を中断せずに生活化した抗日遊撃隊員の学習気風を見習い、学習を生活化、習性化し、いつどこにあっても学習する革命家となるよう導いた。

 総書記は、抗日遊撃隊式生活気風を確立することに深い関心を払い、1975年5月の党中央委員会書記、部長、副部長協議会をはじめ、多くの機会に、全社会に革命的生活気風を打ち立てる活動を力強く推し進めるべきであると指摘した。

 特に、党員と勤労者が組織生活を強化して政治的生命を輝かせ、国の経済管理をよりいっそうきちょうめんにおこなう主人らしい生活気風を確立し、生活を文化的かつ質素に営み、いつも革命的に働き生活するようにした。

 こうして、全社会に抗日遊撃隊の革命精神と気迫がみなぎり、革命と建設のすべての分野で革命伝統が全面的に継承され発展するようになった。





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