金正日総書記革命活動史

第4章 全社会の金日成主義化を実現するために

第3節 全軍を金日成主義化するために

 金正日総書記は、全社会を金日成主義化するうえで全軍を金日成主義化することに大きな意義を付与し、それを実現するために心血を注いだ。

 1975年1月1日、朝鮮人民軍総政治局の責任幹部への談話『全軍を金日成主義化しよう』で、全軍の金日成主義化を軍建設の総体的任務と宣言し、それを実現するための課題と方途を示した。

 総書記は、全軍を金日成主義化するということは、すべての軍人を党と領袖に限りなく忠実な真の金日成主義者にし、軍建設と軍事活動をあくまで金日成主義にもとづいておこなうことにより、人民軍を完全無欠な領袖の軍隊、党の軍隊にすることを意味すると述べた。

 総書記は、全軍を金日成主義化するための課題と方途を示した。

 全軍を金日成主義化するためには、そのための党の政治活動を力強く推し進め、人民軍にたいする党の指導体系を確立しなければならないと述べた。また、人民軍の幹部陣容をしっかりとかため、全軍を金日成主義化するための活動を段階と目標を正しく定めて、将来を見通して推し進めなければならないと指摘した。

 金正日総書記は、「全軍を金日成主義化しよう!」というスローガンのもとに人民軍を不敗の革命武力にするために精力を傾けた。

 全軍を金日成主義化するため、総書記はまず、人民軍にたいする党の指導体系を確立することに力を入れた。

 1977年8月29日、朝鮮人民軍総政治局の責任幹部への談話『現段階において人民軍の党政治活動で提起されるいくつかの問題』で、人民軍の党政治活動で基本は、党の指導体系を確立することであると述べた。そして同年8月には、総政治局にたいする党中央委員会の指導をおこない、全般的な党政治活動体系を整備し、すべての活動を党の唯一的指導のもとにおこなうようにした。また、人民軍の幹部陣容を党と領袖にたいする忠誠心が強く、能力があり、軍人としての気質を備えた人でかためるようにするとともに、幹部にたいする教育に力を入れて、彼らが一生変わることなく党と領袖を銃剣をもって支えていくようにした。特に、人民軍の指揮メンバーのための党講習を契機に指揮メンバーの党性をさらに鍛え、全軍に党の指導に従う革命的気風を確立するようにした。

 総書記は、人民軍の後続幹部の育成にも深い関心を払い、チュチェの軍建設の偉業を代を継いでなし遂げていくことのできる新しい世代の若い幹部を多数育成するようにした。

 総書記はまた、人民軍党委員会第6期第20回拡大総会を契機に党の指導体系を確立する活動をさらに深化させるようにした。

 全軍を金日成主義化するため、総書記は、軍人にたいする政治・思想教育を強化することに大きな力を入れるよう導いた。

 総書記は、人民軍軍人の間で忠誠心を培う教育を強化するようにした。1976年1月1日の党中央委員会、朝鮮人民軍総政治局の幹部への談話で、人民軍に「金日成同志のために一命を賭して戦おう!」というスローガンを提示し、忠誠心を培う教育を原理化、通俗化して、このスローガンが軍人の確固たる信念、意志となるようにした。

 総書記は、抗日革命烈士と祖国解放戦争(朝鮮戦争)の時期の英雄戦士の忠誠心の模範を見習うための教育を深化させるようにした。

 1979年12月、人民軍の指揮メンバーの間で抗日革命闘士の呉仲洽同志に見習う運動を活発に繰り広げることについて述べた。

 総書記は、呉仲洽同志が示した司令官の金日成同志の命令にたいする絶対性と無条件性、鉄の規律性と強い組織性、きちょうめんな部隊管理は、すべての人が見習うべき模範であるとして、呉仲洽同志に見習う運動を党の活動としてとらえていくようにした。また、1976年10月2日の朝鮮人民軍総政治局長との談話『人民軍で英雄李寿福に見習う運動を力強く展開するために』で、英雄李寿福の党と領袖にたいする忠誠心、熱烈な愛国心、比類ない犠牲的精神と英雄主義を大いに見習うべきだと指摘した。

 総書記は、映画を通じて忠誠心を培うことにも大きな意義を付与した。

 総書記は、人民軍内で革命伝統教育を強化することに深い関心を払い、「訓練も、学習も、生活も抗日遊撃隊式に!」というスローガンのもとに、人民軍がチュチェの革命伝統を全面的に継承し発展させるようにした。

 総書記は、最初の革命武力が創建された1932年4月25日を人民軍創建日として慶祝するよう指示する一方、すべての人民軍将兵が4.25革命精神を大いに見習うようにした。これとともに、軍人の間で革命戦跡と革命史跡の踏査を通じた教育を強化するようにした。

 総書記は、革命教育、階級的教育、社会主義的愛国主義教育を強化し、人民軍軍人が、高い革命意識と階級意識、社会主義祖国への熱烈な愛情とそれを鉄壁のように守るという強い自覚をもつようにした。

 総書記は、人民軍内の政治・思想活動の方法を改善し、すべての宣伝・鼓舞手段を適切に利用するよう導いた。

 1977年1月9日の朝鮮人民軍総政治局の責任幹部への談話『抗日遊撃隊式政治活動方法を具現するために』で、人民軍で抗日遊撃隊式政治活動方法を具現すべきであると指摘した。そして、同年11月の朝鮮人民軍第7回扇動員大会が人民軍内の政治・思想教育活動を一段と盛り立てる契機となるようにし、1979年2月には、朝鮮人民軍軍団(軍種、兵種)、師(旅)団政治部宣伝扇動部長会議および講習会の参加者に『人民軍内の宣伝・鼓舞活動を改善、強化するために』と題する書簡を送り、政治・思想活動の古い枠を徹底的に克服するようにした。また、人民軍内のすべての党組織と宣伝活動家が、抗日遊撃隊式方法を具現し、宣伝・鼓舞活動をいっそう力強く、斬新かつ着実におこなうようにし、特に、人民軍内のすべての宣伝・鼓舞活動を火線での宣伝、鼓舞活動に切り換えるようにした。

 総書記は、全軍に軍人教育のための整然とした放送システムを確立し、人民軍の放送が党と領袖にたいする忠誠心を培う有力な手段となるようにするとともに、人民軍内の出版・報道活動と人民軍協奏団の活動を精力的に指導し、全軍の金日成主義化を推し進めるうえで大きな威力を発揮するようにした。また、教育、講演、鼓舞をはじめ、人民軍内の宣伝・鼓舞システムを党の意図どおりに軍人の心の琴線に触れ、実効があらわれるように運営して、思想活動に新たな改善をもたらすようにした。

 金正日総書記は、全軍の金日成主義化の要求に即応して人民軍を軍事技術的に強化するために精力を傾けた。

 人民軍の指揮官の指揮能力を高めるため、彼らが抗日武装闘争と祖国解放戦争の経験を深く研究、体得する一方、外国の戦争経験も主体的な観点に立って研究するようにした。また、彼らの軍事的識見を広めるのに必要な設備や映画資料を送った。

 総書記は、人民軍の軍事組織体系と作戦指揮体系を国の実情と現代戦の要求に即応して改編し、部隊の指揮・管理の水準を高める一方、1979年12月に各級参謀部の役割を強めるための対策を講じて人民軍の指揮体系全般を強化した。のみならず、指揮の迅速さと正確さを保障できるように指揮通信手段を近代化するという課題を示し、それを実現するためのあらゆる措置を講じた。

 総書記は、人民軍軍人の軍事技術的資質を高めることに大きな力を入れるよう導いた。

 軍事訓練が、すべての軍人を金日成主席が創造したチュチェの戦法と百発百中の射撃術、豊かな軍事技術知識と屈強な体力の所有者に育て上げる方向で行われるよう、その方向と内容を明示した。また、現代戦の要求に即応して部隊の機動能力を高めることに特別な関心を払い、各部隊と区分隊の機動演習を発案し、その準備と進行の全過程を精力的に指導した。

 総書記は、人民軍の武力装備をさらに近代化することにも心血を注いだ。1979年9月10日、軍需工業を発展させて人民軍の武力装備を改善するうえでの原則的問題を明示し、それを実現するためのたたかいを力強く繰り広げるようにした。

 そして、チュチェの戦法の要求と国の実情に即して武力装備を絶えず改善、完成し、戦闘技術機材の近代化をさらに推進するようにした。特に、軍人の体質と国の地形条件に合った、軽くて簡便かつ実用的で威力のある高性能の近代的な武器をつくることに深い関心を払った。また、軍需工場を現地で指導し、武器の生産で提起される問題を一つ一つ解決した。

 金正日総書記は、全軍の金日成主義化の要求に即応して人民軍内で大衆運動を力強く繰り広げるようにした。

 1975年12月21日の朝鮮人民軍総政治局長との談話『人民軍で3大革命赤旗獲得運動を力強く繰り広げるために』で、全軍に3大革命赤旗獲得運動の火を点じて活発に繰り広げるようにし、1979年5月の初めには、人民軍は3大革命赤旗獲得運動を綿密に手配して力強く繰り広げるべきだと指摘し、そのための具体的な対策を講じた。

 総書記は、人民軍が3大革命赤旗獲得運動を他のあらゆる形態の大衆運動と密接に結びつけて進めるよう導いた。人民軍が3大革命赤旗獲得運動を以前から展開していた赤旗中隊獲得運動と結びつけ、絶えず深化させるようにした。また、呉仲洽同志に見習う運動、隠れた英雄の模範を見習う運動など、さまざまな大衆運動を3大革命赤旗獲得運動と密接に結びつけて力強く推し進めるようにした。





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