金正日総書記革命活動史

第4章 全社会の金日成主義化を実現するために

第2節 全党を金日成主義化し、党の基礎をかためるために

 金正日総書記は、朝鮮で革命偉業継承の問題が解決され、全社会の金日成主義化が前面に押し出された革命発展の要求に即応して、全党を金日成主義化し、党の基礎をかためるために心血を注いだ。

 1974年8月2日、全国党組織活動家講習会での結語『党活動を根本的に改善し、全社会の金日成主義化を力強く推し進めよう』で、全党を金日成主義化するという党建設の方針を打ち出し、全党金日成主義化の革命的本質と根本原理、基本的方途を示した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「全党を金日成主義化するということは、すべての党員を金日成主義の精鋭分子にし、党建設と党活動をあくまで金日成同志の思想と理論、方法にもとづいておこなうことを意味します。これは、わが党の創立とともに始まった党の金日成主義化を全面的に完成することであり、わが党を完全無欠な金日成主義党にすることです」

 全党を金日成主義化するための党建設の根本原則は、党内に唯一思想体系と唯一的指導体制を確立することであり、その基本的方途は、全党を幹部化し、党の活動体系と活動方法において新たな転換をもたらすことである。

 金正日総書記は、全党の金日成主義化を賢明に導いた。

 まず、党の唯一思想体系を確立する活動をさらに深化発展させることに大きな力を傾けた。

 全党と全社会の金日成主義化の要求に即応して党の唯一思想体系を確立する活動を党活動の基本としてとらえ、さらに深化させるため、総書記は1974年4月14日におこなった演説『全党と全社会に唯一思想体系をいっそうしっかり確立しよう』で、党の唯一思想体系を確立する活動の総体的課題と、それを実現するうえで提起される原則的問題を明らかにした。

 また、全党幹部化の方針を打ち出し、それを貫徹して党の隊伍を質的にさらに強化するよう導いた。そのために、幹部と党員を政治的、思想的にしっかり鍛えることに第一の関心を払い、学習と党生活、実践を密接に結びつけ、思想教育を強化して彼らを革命的世界観で武装させるとともに、党内に革命的な党生活気風と規律を確立するようにした。同時に、党勢拡大において党の原則を守って党隊伍の純潔性を保障するようにした。そして、党員の技術・文化水準と実務的資質を高め、特に、組織能力を養うことに大きな関心を払った。

 総書記は、党の活動体系と活動方法において新たな転換をもたらすよう導いた。党の活動体系を改善するうえで、各級党委員会が党活動において党規約の要求を厳しく守り、特に、職能を合理的に作成し、それにもとづいて活動を正規化、正常化するようにした。

 総書記は、全党に整然とした下部指導体系を確立するため、党活動家が下部に出向く体系を確立し、一定の期間下部で活動した後、戻って再武装、再作戦することを制度化するようにした。

 総書記は、各部署間、各課間の提携作戦と共同作戦を強化するようにした。

 新たな党活動体系を確立した後、総書記は咸鏡南北道をはじめ、地方の党組織の活動を現地で指導し、この体系が大きな生命力を発揮するよう導いた。そうして、短期間に全党金日成主義化の要求に即応して整然とした党活動体系が確立され、党中央の意図と方針が即時に下部の党組織に伝達され、正確に貫徹されるようになった。

 総書記は、党の活動方法と作風を根本的に改善するよう導いた。

 1976年1月1日におこなった演説『今年の党活動でとらえていくべきいくつかの中心的課題について』で、すべての活動家が、金日成主義指導理論で武装し、金日成主席が創造した活動方法、金日成的活動方法を積極的に見習い具現することを党の活動方法と作風を正す基本的方途として提示し、チョンサンリ精神、チョンサンリ方法の要求を具現するようにした。これとともに、党活動家の政治・実務水準を高めるための活動も力強く繰り広げるようにした。

 金正日総書記は、チュチェ偉業の継承のための党の基礎をかためることに心血を注いだ。

 総書記はすでに、党中央委員会で活動を始めた1960年代の中ごろから1970年代の前半にかけて、党の基礎をかためる準備を進めた。

 1969年8月15日、党中央委員会の活動家への談話『党の組織的・思想的基礎をかためるために』で、党の基礎構築の重要性を明らかにし、文学・芸術部門と人民軍の活動を指導しながら、これらの部門で党の基礎構築のモデルを創造した。また、1974年2月1日と1976年10月9日、1977年3月1日をはじめ、多くの機会に、党の基礎を強固に築くという方針を示した。

 総書記は、党の基礎を強固に築くためには、党員と勤労者の間で忠誠心を培う教育を強化し、党の中核を育成し、党内に一糸乱れず行動する革命的規律を確立しなければならないと述べた。

 党の基礎を強固に築くために、総書記は、まず幹部陣容をしっかりとかためるようにした。そのために、幹部の選抜と配置において主席と党にたいする忠誠心を基本的表徴とし、これに実務的表徴を結びつける原則を堅持させるとともに、幹部陣容を絶えず強化し、老、壮、青を組み合わせる原則を守り、特に、若くて清新な人を登用するようにした。一方、整然とした幹部教育システムを確立し、党組織が幹部の教育を綿密におこない、党幹部養成機関を通じて幹部を将来を見通して育成するようにした。

 総書記はまた、主席の革命思想、チュチェ思想で全党を武装させるための唯一思想教育を強力に繰り広げるようにした。1978年12月6日の党中央委員会責任幹部協議会での演説『発展する現実の要求に即応して党の宣伝・鼓舞活動を改善、強化するために』で、何よりもチュチェ思想の原理で武装させるための教育活動を強化すべきであると述べた。そして、すべての幹部と党員、勤労者をチュチェ思想の原理で武装させるための思想教育を、主席と党の著作と文献を基本教材にしておこなうようにした。

 総書記は、党活動において唯一的指導体制を確立するための活動を精力的に指導した。

 党活動で提起されるすべての原則的で重要な問題を党中央に集中させ、党中央の唯一的結論によって処理する強い規律を確立するとともに、全党に党の路線と方針をあくまで貫徹する革命的気風を打ち立てるよう導いた。また、1975年6月の党中央委員会責任幹部会議で、党の唯一的指導体制を確立するための活動を具体的な方法論にもとづいて段階別に着実に展開すべきであると指摘した。

 一方、総書記は、各級党組織の機能と役割を全面的に高め、革命と建設の各分野で党の唯一的指導を強化するよう導いた。1979年4月28日の党中央委員会責任幹部協議会で党の指導体系を確立するという方針を示し、幹部と党員の党組織観念を高め、党生活を強化して、革命と建設全般に対する党の指導をしっかり保障するためのたたかいを力強く推し進めるようにした。

 そうして、1970年代のチュチェ偉業の継承のための党の基礎構築では大きな成果がもたらされ、党はいつにもまして組織的、思想的に強化され、その指導的役割が高まるようになり、これは全社会を金日成主義化するための確固たる保証となった。





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