金正日総書記革命活動史

第3章 党の唯一思想体系確立のための活動を指導、
先軍政治の開始

第6節 金日成主席の誕生60周年を
民族最大の祝日として迎えるために

 金正日総書記は金日成主席の誕生60周年を民族最大の祝日として迎え、これを契機に全人民が主席への忠誠心を深く刻みつけ、チュチェの革命偉業、先軍革命偉業を代々継承し完成するためにすべてをささげていく決意と覚悟をさらに強くかためるよう導いた。

 金日成主席の誕生60周年を民族最大の祝日として意義深く迎えることは、全朝鮮人民の切なる願いであり、全世界の進歩的人民の一致した念願でもあった。

 金正日総書記は、金日成主席の誕生60周年を契機に、すべての党員と勤労者に主席の開拓したチュチェの革命偉業、先軍革命偉業を代々継承し完成させていく崇高な使命感を抱かせることに大きな力を注いだ。

 1971年8月、革命の聖山白頭山に登って述べた言葉と1972年4月、主席の誕生60周年慶祝行事に参加した代表たちへの談話、1972年4月22日、朝鮮人民軍総政治局の責任幹部への談話『新しい世代の人民軍指揮メンバーを朝鮮革命の血統をしっかり継いでいけるように準備させなければならない』をはじめ多くの機会に、主席が開拓したチュチェの革命偉業、先軍革命偉業を代々継承し完成させていくことについて強調した。

 総書記は、主席が切り開いたチュチェの革命偉業、先軍革命偉業を代々継承し完成させていくのは、時代にたいし担っている朝鮮人民の崇高な使命であるとし、その使命を全うするためには、主席の革命思想を断固擁護し、あくまで貫徹し、主席が築いたチュチェの革命伝統と革命業績を永久に固守し、立派に継承、発展させていかなければならないと強調した。

 金正日総書記は、金日成主席の誕生60周年を民族最大の祝日として最も意義深く盛大に迎えるための活動に力を注いだ。

 1971年10月29日、党中央委員会の活動家への談話『金日成同志の誕生60周年を民族最大の祝日として迎えるために』で、主席の誕生60周年を最も慶ばしい最大の民族的祝日として迎えるための課題を示した。そして、主席の誕生60周年を意義深く盛大に迎えるための準備にしっかり取り組んで、党員と勤労者にたいする政治・思想活動を活発に展開し、彼らを新たな革命的高揚へと立ち上がらせなければならないと語った。

 また、主席の偉大な革命業績を末永く伝え輝かせるための活動に力を入れ、全党と全人民を主席のまわりにかたく団結させるための思想教育活動をいっそう積極的に繰り広げ、党員と勤労者を社会主義経済建設に奮い立たせるための宣伝・鼓舞活動を活発に展開し、60周年慶祝行事が円滑に行われるようぬかりなく準備することを再三強調した。

 金正日総書記は、金日成主席の偉大さと不滅の革命業績を末永く伝え、輝かせるための活動に第一義的に力を入れた。金日成主席の誕生60周年を迎えて、平壌の万寿台の丘に主席の銅像を丁重に建立し、白頭山で戦った偉人たちの革命事績が集大成されている朝鮮革命博物館を新設するようにし、これが党員と勤労者の高い忠誠心によって進められるようにした。

 また、1971年9月には、両江道内の革命戦跡を見て回りながら、革命戦跡と革命史跡を万年大計の構図で整備する課題を示した後、全国の革命戦跡と革命史跡を真心をこめて整備し、革命事績碑を立てるようにし、各道に「金日成同志の革命事績館」を新たに開館するようにした。

 こうして、金日成主席の誕生60周年を契機にして、1971年と1972年上半期の間に、主席の銅像を建立した万寿台の大記念碑と茂山地区戦闘勝利記念塔をはじめ、数多くの革命戦跡、革命史跡が立派に整備された。

 また、主席の誕生60周年を契機に、金日成勲章と金日成賞、金日成青年栄誉賞、金日成少年栄誉賞、それに、主席の尊名入りの時計表彰制が制定され、主席誕生60周年行事に参加した代表たちにその時計が授与された。これとともに、主席の肖像バッジがすべての人民に授与された。

 総書記は1970年9月、主席の健康を祈る頌歌を創作することを発起し、この創作を熱心に指導し、頌歌『金日成主席の万年長寿を祈ります』が完成されると、それを広く普及させた。そして、主席の誕生60周年に際して世界各国の党および国家首班をはじめ、各界の人士から寄せられた贈り物を貴重な国宝として保存し、末永く伝えるための贈物陳列館を立派に建てるようにした。

 金正日総書記は、金日成主席の誕生60周年を迎え、全党と全人民を主席のまわりに強く団結させるための活動にいっそう力を入れた。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「党思想活動部門が立派に活動して、全党と全人民を金日成同志のまわりにさらに強く団結させるならば、それは金日成同志の誕生60周年を迎えて金日成同志にささげる最大の贈り物となるでしょう」

 総書記は、党員と勤労者にたいする思想教育が、主席の思想と指導、徳性の偉大さを深く体得して主席に忠誠を尽くすようにすることに重点を置いておこなわれるよう指導した。

 また、主席の革命思想の偉大さ、指導の賢明さと不滅の業績、高邁な徳性を解説または著述した出版物を多く発行することに大きな意義を付与した。

 ことに、1971年10月に主席の略伝編纂委員会を設け、略伝編纂の全過程を細かく指導した。こうして、主席の栄えある革命活動史を収録した『金日成同志の略伝』『人民の自由と解放のために』(年代順)をはじめ、革命歴史図書や革命的文学・芸術作品が数多く出版されて広く普及された。

 総書記は1972年4月、主席の革命思想、チュチェ思想を広く解説、宣伝するための全国社会科学者大会と部門別科学討論会、記念講演会を盛大に開催させると同時に、主席の対外活動を収録した記録映画を制作して上映させるようにした。

 金正日総書記は、金日成主席の誕生60周年を意義深く迎えるため、社会主義経済建設で新たな高揚を起こすための闘争を強力に展開するよう指導した。

 人民経済のすべての部門、すべての単位で6カ年計画の2年分の課題が繰り上げて遂行されるようにするため、党員と勤労者にたいする政治活動を活発に展開し、技術革命の遂行で新たな革新を起こすようにした。

 とりわけ、6カ年計画遂行のキーポイントである工作機械の生産で高揚を起こし、主席の誕生60周年以前に3万台の工作機械生産目標を達成し、炭鉱、水産部門をはじめ、人民経済の主要部門で革新を起こすようにするための生産鼓舞活動に力を集中させた。この措置によって、工作機械工場、炭鉱、水産部門に芸能人が派遣され、強力な生産鼓舞活動は勤労者の生産熱意を高めた。

 金正日総書記は、金日成主席の誕生60周年慶祝行事が高い政治的・思想的水準で大政治祝典としておこなわれるよう賢明に指導した。

 この慶祝行事が、主席の革命業績をさらに輝かし、主席のまわりにかたく団結した党と人民の統一団結を示威することに中心を置いておこなわれるようにした。主席の誕生60周年を迎え、全国芸術祭と全国の部門別芸術サークル総合公演が盛大におこなわれるようにした。そして、全国体育祭を盛大に催し、5万の学生青少年が出演するマスゲーム『労働党の旗のもと』を高い水準で創作するよう具体的に指導した。

 こうして、金日成主席の誕生60周年慶祝行事は、かつてない大きな規模でおこなわれた。

 世界の革命的人民も主席の誕生60周年を祝って数多くの祝賀メッセージや祝電、祝旗、贈り物を寄せ、多彩な慶祝行事を催した。

 その後、金正日総書記は、金日成主席の誕生日を民族最大の祝日として慶祝することを伝統化するようにした。





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