金正日総書記革命活動史

第1章 誕生と生い立ち、学生青少年を金日成主席の真の息子・娘として準備させるために
 
第3節 学生青少年を社会主義建設者として準備させるために

 

 金正日総書記は、学生青少年の間で主体性を確立し、組織生活と実践活動を強化して、彼らを知識のある有能な社会主義建設者に準備させていった。

 総書記は、学生青少年の間で事大主義と教条主義に反対し、主体性を確立するための活動を強力に推し進めた。

 金日成主席は1955年12月、党の宣伝扇動活動家におこなった歴史的な演説で、革命と建設のすべての分野で事大主義と教条主義に反対し、主体性を確立するための綱領的課題を提示した。

 総書記は、校内青少年の間で金日成主席が示した課題を実行するための活動を積極的に展開した。

 1956年9月と12月をはじめ、機会あるたびに、朝鮮で事大主義と教条主義が生じた歴史的経緯を説明し、事大主義と教条主義の思想的毒素が一掃されていない原因とその克服方途を明らかにした。そして、金日成主席の独創的な思想と理論を既成理論と外国の経験の枠に当てはめて解釈しようとする傾向を正し、自国のものにたいする誇りと自負心をもって朝鮮の具体的現実をよく知るための教育活動を強化するようにした。

 総書記は、校内の生徒が学習において主体性を確立するよう導いた。

 1957年9月13日、平壌第1中学校の民青初級団体の総会での結語『青年学生の間に革命的世界観を確立しよう』で、学習において主体性を確立するための闘争を強力に展開するよう強調した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「我々は、『我々のものをもっとよく学び、輝かそう!』というスローガンを高く掲げ、学習において主体性を確立するための闘争を強く繰り広げなければなりません」

 総書記は、学習において主体性を確立するため、金日成主席が指導した抗日革命闘争史を深く研究、体得し、朝鮮の歴史と文化、自然と地理、良風美俗など自国のものを熱心に学び、正しい学習観点と姿勢をもって朝鮮革命と建設に活用できる生きた知識を学ぶよう学生青少年を導いた。

 総書記は、課外活動において主体性を確立するようにした。学校の芸能サークルと美術サークルの活動を指導しながら、事大主義的観点と態度を捨てて朝鮮人の感情に合う歌をうたい、踊りをおどり、朝鮮画の技法に習熟するよう強調し、植物サークルの運営においても主体性を確立するよう導いた。

 総書記は、学校民青の活動を新たに発展させるための活動に積極的に取り組んだ。

 1956年12月12日、朝鮮民主青年同盟に加盟した後、民青初級団体委員長を経て学校民青副委員長(委員長は教員)を務めながら、学校民青の活動を新たに発展させるための積極的な活動を通じて青少年を知識のある有能な社会主義建設者として準備させていった。

 総書記は、学校民青委員会の機能と役割を強めるようにした。

 1957年2月6日、平壌第1中学校民青委員会でおこなった演説『学校民青組織の任務について』で学校民青委員会の任務と課題を提示した。

 金正日総書記は、次のように述べている。

 「すべての民青員を党と領袖にあくまで忠実な革命家に、知識のある有能な頼もしい社会主義建設者に育てること、これが、まさに学校民青委員会の任務だと言えます」

 そして、民青員を党と領袖のまわりにかたく団結させ、学習に励むようにし、同盟生活に対する指導を強化し、少年団の活動を正しく指導することが学校民青委員会の課題であるとした。

 総書記は、学校の民青活動に新たな転換がもたらされるようにした。当時、学校民青組織が生徒の学力向上に深い関心を払っていない実態を把握し、生徒が学習に励むようにすることを学校民青委員会の重要な課題、同盟生活指導の基本的内容としてとらえていくようにした。

 1957年3月には、民青の初級幹部たちに革命的な学習観点と気風を打ち立てるよう教え、学習において新たな転換をもたらすための模範に学ぶ集いを反復して開き、革命的な学習観点と気風を打ち立てるよう導いた。そして、学科コンテスト、教科別討論会、読書発表会などを活発に開催して、生徒の学習熱意を高め、学んだ知識を強固なものにしていくようにした。また、課外読書運動を広範に繰り広げ、生徒が幅広く深い知識を得ることに努めるようにし、みずから実践的模範を示して彼らを導いた。

 総書記は、科目別の教材のほかに金日成主席の著作とマルクス・レーニン主義の図書を体系的に研究し、機械工学や農学、畜産学などの自然科学技術書、社会科学と文学・芸術分野の書籍を精力的に耽読した。

 一方、民青組織が課外サークル活動を生徒の特性に合わせておこなうようにし、彼らが実用的な生きた知識を身につけるように導いた。

 すべての生徒が参加できるように、数学サークル、音楽サークル、美術サークル、体育サークルなどの課外サークルを組織するようにし、学校民青委員会がその活動を指導する新たな体系を打ち立て、弁論の集い、詩朗誦の集い、音楽鑑賞会、創作および考案品展示会など多様な課外活動を活発に展開するようにした。

 総書記は、学校民青委員会が民青員の自覚的な組織生活気風の確立に力を入れるよう指導した。民青組織が、学生青年の間で民青員の栄誉を担って同盟生活に自覚的に参加するようにする教育活動を強化し、彼らが同盟生活手帳を作って利用しながら、組織の決定と分担された任務をきちんと遂行することを助けるようにした。そして、同盟員の間に組織にたいする正しい観点と革命的組織規律を確立するようにした。

 総書記は、少年団の活動に深い関心を向け、民青が少年団の活動を責任をもって指導するようにした。1957年の冬休みの間、民青員を少年団の各分団に派遣して、少年団員の学習と課外生活に対する優れた指導経験を生み出すようにし、同年2月には、上級学年の有能な民青員で分団指導員(教員)の活動を助けて少年団の分団を指導する補助分団指導員制を設けるようにした。そして、少年団の活動にたいする学校民青委員会の指導体系を確立し、補助分団指導員の政治・実務水準と役割を強めるための措置を講じた。

 総書記は、学生青年を社会主義建設に大いに参加させるための活動を積極的に繰り広げた。

 金日成主席は1958年3月の全国青年社会主義建設者大会で、青年は革命闘争において党の最も頼もしい担い手、真の社会主義建設者になるべきだとし、すべての青年が情熱と知恵と能力を社会主義建設にささげることを呼びかけた。総書記は1958年5月5日、内閣決定第17号を支持する平壌第1中学校教職員・生徒決起大会でおこなった演説『青年は、社会主義建設闘争にすべての力をささげよう』をはじめ、その他の演説で、青年が社会主義建設に直接参加し、物質的にも支援するよう強調した。

 総書記は学生青年を首都建設支援運動に奮い立たせた。1958年5月3日に開かれた学校民青委員会拡大会議をはじめ数回の会議で、首都建設支援運動の目的と意義を明らかにし、金日成主席の遠大な首都建設構想を実現するための闘争で学生青年が先鋒隊、突撃隊の役割を果たすよう呼びかけた。そして、1958年5月初旬から6月中旬まで、学友たちとともに2万世帯の住宅建設のための部材生産に参加し、生徒が実践のなかで鍛えられ、立派な思想的・精神的風格を備え、学校で学んだ知識を強固にし、技術を絶えず革新していくよう導いた。

 その後にも、平壌学生少年宮殿の建設や大同江の護岸工事などに参加して巧みな組織・政治活動とみずからの実践的模範によって学生青年を勤労の偉勲を立てるようリードした。

 総書記は、学生青少年の間で社会主義建設に役立つさまざまな活動をおこなうようにした。社会主義建設に役立つよいことをする運動と、勤労者の生産闘争を鼓舞する宣伝活動を活発に展開し、学友たちをこれに積極的に参加させた。

 総書記は、青年学生の間で戦争にたいする主体的観点を確立するための活動に力を注いだ。

 戦後、人民軍各部隊にたいする金日成主席の現地指導に随行しながら、銃剣重視、軍事重視の必要性をさらに深く実感した総書記は、高級中学校のころ、ノートに「朝鮮人民の不倶戴天の敵アメリカ帝国主義侵略者を徹底的に掃滅し祖国を統一しよう!」というスローガンを書き入れて軍事問題の研究を深め、金日成主席の軍事思想を深く研究、体得した。また、さまざまな軍事関連書籍を耽読する過程で、正規軍の軍種、兵種、専門兵の使命と任務をはじめ、軍事知識の幅を広げていった。

 総書記は1959年9月23日をはじめ機会あるたびに、平壌南山高級中学校(当時)の生徒に、戦争と平和にたいする党の原則的立場を正しく認識して戦争恐怖症と厭戦思想を徹底的に排撃すべきだと強調した。

 このように、金正日総書記は、学生青年を政治的、思想的に、軍事的にしっかり準備させるための精力的な活動を通じて金日成主席の革命思想を深く体得し、自然と社会にたいする幅広い知識と豊富な軍事知識を兼備し、組織と大衆を導く巧みな手腕と指導能力など、偉大な革命家、卓越した先軍指導者としての風格と資質を立派に備えていった。





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