金 正 日

 特別感謝文
熙川発電所の建設において、
先軍朝鮮の気概をとどろかせているすべての建設者に
-2010年1月7日-


 私は、熙川(ヒチョン)発電所の建設において大革新、大飛躍を起こし、先軍朝鮮の気概を万邦にとどろかせているすべての建設者に心から謝意を表し、特別感謝を贈ります。

 熙川発電所の建設は、偉大な領袖金日成同志の遺訓を貫徹するための聖なる闘争であり、強盛大国の大門を開くうえで重要な意義を有する壮大な大自然改造事業です。

 私は金日成同志の遺訓を貫徹し、国の動力基地を強化するため、金日成同志の生誕100周年にあたる2012年までに熙川発電所を建設せよとの命令をくだし、全党、全軍、全人民が総がかりで発電所の建設を強力に推進するための革命的な措置を講じました。

 最高司令官の命令を血潮たぎる胸に刻み、熙川発電所の建設現場に駆けつけた軍人建設者をはじめとするすべての建設者は、革命的軍人精神、刻苦奮闘の革命精神を発揮し、以前であれば10年以上かかる大規模の熙川発電所の建設を2~3年内に終えることのできる確固たる展望を開きました。

 安辺(アンビョン)青年発電所、寧遠(ニョンウォン)発電所の建設やムジゲ(虹)トンネルの補修工事など重要プロジェクトを受け持ってやり遂げた誇るべき伝統を有する朝鮮人民軍と朝鮮人民警備隊の将兵は、狼林(ランリム)山脈の険峻な山並みや建設現場で「150日間戦闘」と「100日間戦闘」を果敢に展開し、ダムの掘削やコンクリート打ち込み工事、水路トンネル工事を強力に推し進めてかっかくたる成果をあげました。

 軍人建設者は先進的な工法を積極的に取り入れ、重装備を動員して立体戦の方法で工事のピッチを最大限に上げながら、工事の質を最高の水準で保障しました。

 頼もしい軍人建設者は大規模の発電所を建設しながらも、自然環境を少しも破壊せずにより美しくすることによって、祖国の守護者、人民の幸福の創造者としての我が軍隊の崇高な愛国主義の精神を余すところなく発揮しました。

 軍人建設者の革命的軍人精神と闘争気風、仕事ぶりに限りなく励まされた省、中央機関の旅団や各道の旅団、送電線建設旅団、発電機室の建設工事を受け持った単位の戦闘員は、水路トンネルの工事現場と送電線鉄塔や発電機室の基礎掘削の工事現場などで日ごとに世界を驚嘆させる奇跡と革新を起こしました。

 関連部門の幹部と勤労者は、熙川発電所建設の重要性と意義を深く自覚し、必要な資材や設備を適時に責任をもって生産、供給し、工事を早めるのに大きく寄与しました。

 今、軍人家族が家族生産激励隊や家族労働支援隊を組織して建設現場で生産鼓舞活動と労働支援を活発に行い、全党、全国、全人民が総がかりで熙川発電所の建設を物心両面にわたって強力に支援していることは非常によいことであり、まさにここに我が党の威力があり、朝鮮式社会主義の優越性があるのです。

 今日、熙川発電所の建設現場に流れている分秒はそのまま飛躍であり革新であり、熙川発電所の建設速度はまさに革命的軍人精神に根ざした先軍時代の新たなチョンリマ速度、「熙川速度」です。

 「熙川速度」は、最高司令官旗を翻し、いかなる「難攻不落」の要塞をも電撃的に強行突破する英雄的朝鮮人民軍の突撃速度、一当百の速度であり、千万軍民が革命の首脳部の強行軍の道に心臓の搏動と前進の歩幅を合わせていく一心団結の速度、軍民一致の速度であり、世紀を先取りし、強盛大国へと疾風のごとく突き進む先軍朝鮮の大進軍速度、大飛躍速度です。

 私は、熙川発電所が強盛大国の大門を開くうえで基本戦線となるので、昨年の3月25日に初めて建設現場を訪ね、次いで9月17日に熙川発電所の建設現場への現地指導によって「150日間戦闘」を締めくくり、新年に入ってからも訪ねるべき所が多いが、最初に熙川発電所の建設現場を訪ねました。

 熙川への吹雪の中をついての強行軍の道は険しい道でしたが、最高司令官を切に慕い、激戦を繰り広げている愛する我が兵士と人民を訪ねていくのだと思うと、心が軽くなりました。

 党創立65周年を勝利者の大祝典として輝かそうという党の呼びかけにこたえ、零下30℃の酷寒の中で献身的に働いている建設者の姿を見て私は深い感動を受け、“始めは半ば”という言葉があるように、今の気勢で引き続き突き進むなら、熙川発電所を所定の期日に十分建設できるという確信を深めました。

 零下30℃の酷寒と困難な条件を克服し、露天で工事を行うというのは、だれにもできることではなく、自分の最高司令官、自分の指導者に限りなく忠実な我が軍隊と人民のみがなし得ることです。

 革命の首脳部と渾然一体をなす軍隊と人民がいるがゆえに、我が国では熙川発電所の建設のような世紀の大自然改造事業も思いどおりなし遂げることができるのです。

 熙川発電所の建設現場にきてみれば、だれもが我が人民の思想の力、精神力がいかに偉大であるかをはっきり知ることができるでしょう。

 私がこのたび、新年の最初の現地指導として人民軍軍人が戦闘を繰り広げている熙川発電所の建設現場を現地指導したのは、最高司令官としての前線視察と同じであると言えます。

 私は熙川発電所の建設現場で英雄的朝鮮人民軍の気概、朝鮮の気概を今一度目の当たりにし、このような革命的気概を持つ軍隊と人民がいる限り、強盛大国建設大戦の勝利は確定的であるという信念を強めました。

 熙川発電所の建設者こそは、党と領袖への崇高な忠誠心を持ち、口先ではなく肉弾となって革命の首脳部を決死擁護する第一線の勇士であり、強盛大国勝利の新時代を先頭に立って切り開いていく大高揚時代の第一旗手です。

 最高司令官の命令を決死貫徹するという一念に燃え、愛する両親、妻子のもとを遠く離れて北方の寒風の中で自分のすべてをささげて大規模の熙川発電所を建設しているみなさんの比類ない英雄主義と犠牲的精神は強盛大国建設史に燦然と記され、とわに光を放つことでしょう。

 私は、熙川発電所の建設に参加したすべての軍人と建設者が、党と革命への限りない忠誠心と熱烈な祖国愛を抱き、強盛大国建設大戦の前列で新たなチョンリマ速度、「熙川速度」で突き進み、全党、全軍、全人民を大高揚へと奮い立たせていることに大いに満足しており、みなさんの英雄的偉勲を高く評価します。

 偉大な領袖金日成同志の生誕100周年にあたる2012年までに熙川発電所の建設を必ず終えるというのは、我が党の確固不動の決心であり意志であります。

 大規模の熙川発電所の建設を2~3年内に終えるというのは極めて困難かつ膨大な課題ではありますが、党のまわりに一心団結した軍隊と人民の底知れない力があり、主体的工業の強固な土台がある限り、全党、全軍、全人民が総がかりで一大攻勢をかけるならば、所定の期日に十分なし遂げることができます。

 熙川発電所の建設に参加した軍人をはじめ、すべての建設者は、革命的軍人精神、刻苦奮闘の革命精神をより強く発揮し、新たなチョンリマ速度、「熙川速度」で世紀を先取りし、疾風のごとく突き進むことによって、新年の共同社説に提示された戦闘的課題を決死貫徹するための人民あげての進軍を力強く先導していかなければなりません。

 熙川発電所の建設者は「党が決心すれば、我々は実行する!」というスローガンを高く掲げ、ダム工事や水路トンネル工事、送電線建設工事など工事全般を立体戦の方法で最大限に早めるべきです。

 今、熙川ダムと龍林(リョンリム)ダムを受け持った軍人建設者とすべての建設者は「千年の責任、万年の保証!」というスローガンを心の叫びとし、建造物の質を保障するために奮闘していますが、今後も引き続き建設において工法の要求をきちんと守り、熙川発電所を遠い将来にも遜色のない万年大計の創造物として最高の質で建設しなければなりません。

 熙川発電所建設の連合指揮部と現場指揮部、各単位の党および勤労者団体組織と幹部は、戦闘員の高まった熱意にあわせて組織・政治活動をより積極的に行うとともに、工事全般の作戦と掌握、指揮を責任をもって綿密に行い、発電所の建設者がいささかの不便も感じないように宿泊や給食などの生活条件を十分に整えることに深い関心を払うべきです。

 祥原(サンウォン)セメント連合企業所、順川(スンチョン)セメント連合企業所、大安(テアン)重機連合企業所をはじめすべての関連単位では、熙川発電所の建設現場にセメントや鋼材などの建設資材と機材、発電設備を適時に、最優先的に、最高の質で生産、供給し、全国が総がかりで熙川発電所の建設を物心両面にわたって引き続き力強く支援すべきです。

 すべての党員と人民軍の将兵、人民は、熙川の気概、「熙川速度」で強盛大国勝利の決勝の走路を疾風のごとく駆けることによって、党創立65周年を迎えることしを、祖国の歴史に記される大変革の年、人民の幸福と理想が全面的に実現する繁栄の年としなければなりません。

 私は、熙川発電所の建設に参加したすべての将兵と建設者が、2012年までに熙川発電所の建設を完了せよとの最高司令官の命令を決死貫徹することによって、強盛大国の大門を真っ先に開くものと確信しています。

金  正  日
チュチェ99(2010)年1月7日
出典:ネナラニュース

(注)対応する日本のことわざ=“始めが肝心(大事)” 何事も最初にとった方法、態度が結果を決定するので慎重にしなければいけない、ということ。(「朝鮮と日本のことわざ選 1」 発行:朝鮮青年社)

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