金 正 日

問答式学習方法を絶えず発展させていくべきである
朝鮮労働党中央委員会宣伝扇動部の責任幹部への談話 
−2001年9月21日− 

 中央文化芸術部門の模範問答式学習コンテストは所期の成果をおさめました。

 党の先軍政治、先軍革命指導に関する問題をもって問答式学習コンテストがおこなわれましたが、題目が正しく設定されました。先軍政治、先軍革命指導は、朝鮮革命の生命です。先軍政治、先軍革命指導を抜きにして、社会主義の運命と前途について考えることはできません。社会主義偉業を固守し達成するためには、すべての党員と勤労者が党の先軍思想で武装し、先軍革命路線をあくまで貫いていかなければなりません。

 問答式学習コンテストの参加者は、先軍政治、先軍革命指導に関する問題を比較的正しく把握し、解答も正確でした。党の先軍政治、先軍革命指導の本質と正当性を正しく解説、論証し、こぞって先軍路線を支持し、擁護、貫徹する決意を表明しましたが、これは、我々にとって大きな励ましとなります。問答式学習コンテストの準備は万全でした。今回の問答式学習コンテストには作家・芸術家が参加しましたが、彼らをしっかり革命化し、わが党の先軍政治の熱烈な支持者、貫徹者にしなければなりません。

 わたしが、はじめて問答式学習コンテストを参観してもう30年近くなります。ほぼ30年ぶりに問答式学習コンテストを参観してみると、この学習方法こそ独創的で、すぐれた方法であることを改めて感じました。

 学習は、革命家にとって第一の任務です。革命家は革命的糧を得るための学習に励んでこそ、革命闘争の目的とその遂行方途を深く体得し、革命を正しく進めることができるのです。

 わが党が、学習を党員と勤労者の組織・思想生活の重要な構成部分、第一の要求として提起し、これに第一の関心を払った結果、全党に整然たる学習システムが確立され、わが国は、全国、全人民が一つの思想で一心団結した思想の強国となりました。これは、わが党がおさめた最も貴重な成果の一つです。

 学習は着実にしてこそ、党の政策をしっかり把握し、それを自分の血とし肉とすることができるのですが、学習で最良の方法の一つは、すでに実践を通じてその優越性が実証された問答式学習方法です。問答式学習は、学習での形式主義を克服し、広範な大衆の学習意欲を高め、学習において集団的統制と同志相互間の支援を強め、学習を実践と結びつけておこなうようにする最も効果的な学習方法です。

 問答式学習コンテストは、参加者の学習に大いに役立つばかりでなく、参観者の教育にも非常に有益です。きょうの問答式学習コンテストは、参加者以外に約3000名が参観しましたが、このように一度に多くの人を党の思想と政策で教育するには、問答式学習コンテストにまさる方法はないでしょう。宣伝扇動部は、今回の問答式学習コンテストの成果と経験を十分に生かし、わが党が示した独特ですぐれた問答式学習コンテストを大いに発展させるべきです。

 問答式学習コンテストが選手本位のものにならないようにすべきです。きょうのコンテストの参加者の大半は若い人たちですが、それは若い人が暗記力にすぐれているからでしょう。学習を暗記する方法でさせてはなりません。命題も暗記させる必要はありません。命題は見て正確に引用するようにすべきです。そうすれば、答える問題に関して適確な命題を引用しているかどうかがわかります。

 問答式学習コンテストを暗記する方法でおこなっているため、年を取った人や古い幹部は参加していませんが、問答式学習コンテストに抜ける人があってはなりません。年齢や地位に関係なく、すべての人を参加させるためには、暗記式の方法を必ずなくさなければなりません。暗記式の方法をとって参加者を制限し、選手本位におこなう傾向を根絶しなければなりません。暗記力にすぐれ、口上手で声のいい人ばかり参加させるのでは意味がありません。

 問答式学習コンテストにおいては、不必要な内容まで述べることがないようにすべきです。例えば、自立的軍需工業の土台を築いたことについて答える際、どの工場はいつ、どこに建設され、何を生産しているということまで話す必要はありません。問題に対する解答はあくまでも、思想的内容を基本とすべきです。問答式学習コンテストでは、必要な内容だけ述べるようにすべきです。

 補充質問をする人が、相手がすでに答えた内容を繰り返し説明するというようなことは不必要です。

 補充することもないのに、補充するというのではなく、正確に答えたと評価すべきです。

 問答式学習コンテストでうたう歌は、数曲しかないようです。革命歌劇の歌謡をはじめ、既存の歌が多くあり、毎年、新しい歌が多く創作されて普及しているのですから、よい歌をいくらでもコンテストの曲目として選ぶことができるはずです。曲目を数曲に絞るのは間違っています。問答式学習コンテストでは、誰もが我々の時代の名曲を多くうたうようにすべきです。

 問答式学習コンテストの方法を絶えず発展させていくべきです。抗日遊撃隊式の学習方法を継承したものだからといって、創造的に発展させることなく機械的に保存したり固守するのは、真の継承とは言えません。我々は、時代の発展とともに、過去のすぐれたものも絶えず発展させていかなければなりません。問答式学習コンテストを凝りかたまった図式のようなものにしてはなりません。内容と形式、進行に至るまで、すべてを教育的意義のあるものにしなければなりません。

 きょうの中央文化芸術部門の問答式学習コンテストは、第1回芸術家問答式学習コンテストの開催後ほぼ30年ぶりに開かれたのですから、順位を決める方法ではなく.みなが1位と評価するのがよいでしょう。そして、新世紀初年度の初の中央の問答式学習コンテストに参加したすべての団体の人たちに、記念となるよう贈り物も与えるべきです。

 宣伝扇動部は、常に、党の路線と政策を忠実に受け止め、理論的にしっかり裏打ちしなければなりません。そうしてこそ、党員と勤労者のあいだに党の思想と政策を正しく浸透させ、それを確固たる信念とならしめることができるのです。宣伝扇動部は、部署の使命にふさわしく党の思想と政策を忠実に受け止め、宣伝・鼓舞活動を清新かつ着実におこない、すべての人を党の思想と政策の熱烈な支持者、擁護者、徹底した貫徹者にしなければなりません。

 人民文化宮殿に来てみると、党の基本スローガンについて考えさせられることがあります。すでに指摘していることですが、「偉大な領袖金日成同志万歳!」というスローガンは、どうしても「偉大な領袖金日成同志の革命思想万歳!」にかえなければなりません。これ以上引き延ばしてはなりません。人民軍では「偉大な領袖金日成同志の革命思想万歳!」のスローガンを会議室や会館の正面の上部に横掛けにし、両側に党と共和国に関する万歳のスローガンを掲げているとのことですが、あれこれの場合を十分考えてみる必要があります。部署では、「偉大な領袖金日成同志の革命思想万歳!」のスローガンを新たに掲げる場合、どの辺りに掲げるべきかを十分協議し、準備を整えて金日成同志の生誕90周年を機に一斉にかえるのがよいと思います。会議室や文化会館をはじめ、いかなる場所も例外になり得ません。

 文化芸術部門が、何事も党の支持どおりにおこない、自由勝手な行動をしないよう、党がしっかり掌握、指導しなければなりません。

 出典:『金正日選集』15巻


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