金 正 日

知識人は党と社会主義偉業に忠実な闘士になろう
朝鮮知識人大会の報告 
−1992年12月9日− 

 同志のみなさん!

 きょう、我々は全国のすべての人民が党の指導のもとに、人民大衆中心の朝鮮式社会主義を輝かすための90年代の大進軍運動を強力に展開し、祖国の自主的統一を早めるために力強くたたかっている環境のなかで、朝鮮知識人大会を開くことになります。

 社会主義とわが共和国に反対する帝国主義者と反動派の策動がいつにもまして強化されているなかにあっても、朝鮮革命がひきつづき勝利の道を歩んでおり、その前途にさらに明るい展望が開かれている時期に、朝鮮知識人大会が催されるのは非常に意義深いことです。

 党中央委員会は、朝鮮知識人大会に祝賀文を送り、すべての大会参加者と全国の知識人を熱烈に祝い、現段階において知識人に提起される戦闘的課題を明示しました。これは、すべての大会参加者と全国の知識人にとって大きな光栄であります。

 朝鮮知識人大会は、革命闘争と建設事業における知識人の役割に、常に大きな意義を付与し、知識人問題を立派に解決しているわが党によってもたらされた意義深い大会です。

 わが党は、革命発展の新たな要求と現情勢にかんがみ、革命と建設における知識人の役割をさらに高め、かれらが党と革命、祖国と人民に対して担っている栄えある使命と任務を立派に遂行できるようにするために、朝鮮知識人大会を招集しました。

 わが国では、これまで科学・文化部門の各種の大会が開かれましたが、朝鮮知識人大会のように、全国の思想・文化部門と科学技術部門のすべての知識人の代表が一堂に会する大会が催されるのはこれがはじめてです。

 朝鮮知識人大会は、労働者、農民とともに知識人の先進分子を結集している偉大なチュチェの党である朝鮮労働党のマークに象徴されている筆を代表する朝鮮の知識人の歴史的な大会合として、わが党の建設と朝鮮人民の社会主義建設史に輝かしく記録されるでしょう。

 全党と全人民の大きな関心と期待のうちに開かれた朝鮮知識人大会は、わが党のインテリ政策の正当さと生命力を力強く誇示し、複雑な現情勢のもとでも、いささかの動揺もなく社会主義の道を力強く進む朝鮮知識人の革命的気概と気高い品格を示すとともに、党の指導に従って人民大衆中心の朝鮮式社会主義を擁護、固守し、さらに輝かすたたかいに全国の知識人を奮い立たせる画期的な契機となるでしょう。

 いまからわたしは、朝鮮労働党中央委員会政治局の委任により、朝鮮知識人大会の報告を提起することにします。


 1 わが党のインテリ政策の輝かしい勝利

 同志のみなさん!

 わが党の歴史が根をおろし、朝鮮革命の起源が開かれてから長い歳月が流れました。チュチェ思想の旗のもとに朝鮮革命が切り開かれ発展してきた全路程は、民族の自主権と国の繁栄をめざすたたかいで偉大な勝利と世紀的変革がなし遂げられた栄えある路程であると同時に、わが国の知識人の境遇に根本的な転換がもたらされ、かれらの運命が立派に切り開かれてきた誇りにみちた行路であります。朝鮮の知識人は、自主、独立、社会主義をめざす朝鮮革命の全行程にわたって、偉大な領袖金日成同志の指導のもとに、朝鮮労働党の旗のもとに実に誇らしく聖なる闘争の道を歩んできました。

 朝鮮革命の道は平坦なものではなく、その途上には数多くの試練と難関が横たわっていました。朝鮮革命は、はじめから暴虐な帝国主義侵略勢力を相手にし、日本帝国主義を打倒して祖国を解放したあとは、民族分裂の新たな災難に見舞われ、世界帝国主義の元凶であるアメリカ帝国主義と直接対峙する状態のもとで新社会建設の道を開いていかなければなりませんでした。アメリカをはじめとする帝国主義反動派は、朝鮮革命の草創期から朝鮮民族の自主的発展を阻み、朝鮮革命を抹殺するため、あらゆる犯罪的策動をおこないました。しかし、朝鮮人民はいかなる敵も恐れず、いかなる難関や試練にも屈しませんでした。朝鮮の知識人は、偉大な領袖がおり、偉大な党があり、党と領袖のまわりにかたく団結した朝鮮革命の不抜の隊伍があるかぎり恐れるべきものはないという確信をもって、党の指導に従い、英雄的な人民とともに、革命の途上におり重なるきびしい試練と難関を勇敢にのりこえ、朝鮮革命の頼もしい主力部隊の一つに、社会主義偉業の断固たる守護者、徹底した貫徹者に育ちました。

 自主性をめざす労働者階級と勤労人民大衆の革命闘争が示しているように、知識人は、労働者、農民とともに革命の担い手として、社会的・歴史的運動、革命運動において重要な位置を占め、大きな役割を果たします。しかし、これは、知識人がおのずと革命の自主的な主体となり、自己の責任と役割を果たせるということを意味するのではありません。

 知識人は、労働者階級の党と領袖の正しい指導のもとでのみ、革命の自主的な主体の構成部分となり、革命闘争と建設事業で自己の役割を十分に果たすことができるのです。かつて信じられるものも、よりどころとするものもない植民地の知識人として、あらゆる屈辱を強いられた朝鮮の知識人は、不世出の愛国者である敬愛する金日成同志を偉大な領袖として仰ぐことによって、ついに受難の人生行路に終止符を打ち、自己の運命の主人、国と社会のれっきとした働き手になることができました。わが国における知識人隊伍の形成と成長、発展の過程は、金日成同志とわが党の非凡で洗練された領導史と直接つながっており、朝鮮革命の勝利の路程と綻びついています。

 革命闘争と新社会建設における知識人の役割とかれらの運命問題は、ひとえに労働者階級の党が知識人に対してどのような政策を立て、貫徹するかによって左右されます。

 わが党は、革命と建設における知識人の地位と役割を科学的に分析し、それにもとづいて独創的なインテリ政策を立て、立派に貫徹してきました。

 金日成同志は、次のように述べています。

 「我々は新しい社会建設ゐ当初から、インテリを革命力量の基本的構成部分の一つとみなして革命的に教育し、かれらの創造的熱意と才能を余すところなく発揮させる正確なインテリ政策を実施しており、社会主義建設において全社会を革命化、労働者階級化するたたかいとともに、全社会のインテリ化を実現するたたかいを力強くくりひろげてきました」

 わが党のインテリ政策は、知識人を労働者、農民とともに革命の原動力、労働者階級の党の構成成分とみなして、革命的に教育し、党と革命、祖国と人民のために献身するようにさせ、知識人の隊伍をたえず拡大し、社会の全構成員の文化・技術知識水準を知識人の水準に高めて知識人問題を最終的に解決することです。

 金日成同志が明らかにしたわが党のインテリ政策は、わが党のマークに労働者、農民を象徴するハンマーと鎌とともに、知識人を象徴する筆が描かれているところに明白にあらわれています。わが党が創立されるとき、知識人に対する既成理論の観点にとらわれていた一部の人は、労働者階級の聖なる党旗に筆が描かれるのは共産主義運動の歴史にいまだかつてなかったといって、それに反対しました。しかし、金日成同志は確固たる主体的立場に立ち、既成の理論や経験にこだわることなく、わが党のマークにハンマーと鎌とともに筆を描くようにする類例のない歴史的な措置を講じました。この措置には、広範な人民大衆が自己の運命の主人として登場した現代の歴史的条件にふさわしく、革命と建設における知識人の地位と役割を新たに解明し、労働者階級の党を勤労するすべての階級、階層の先進分子を結集する大衆的党として建設する新たな道を開いた金日成同志の指導の偉大さが明白に反映されています。

 知識人を基本的革命力量の一つ、党の構成成分とみなして、革命の側に結集し、熱烈な共産主義的革命家に育成するというわが党の政策は、人民大衆を革命と建設の主人として押し立て、その力に依拠するというチュチェの原理を具現している人間中心の最も科学的で革命的な政策であります。以前は、社会発展の過程を生産様式を中心にして考察してきたので、社会の階級関係も客観的な経済的関係によって規制され、それを反映したものとみなされてきました。そのため、さまざまな階級の出身からなる社会階層として、一つの独自な階級を構成できない知識人は、自分の専門知識と技術によってさまざまな階級に奉仕する中間層とみなされてきました。もちろん、社会発展の一定の段階においでは、知識人を支配階級と被支配階級のあいだで動揺する中間層とみなすことのできる条件がありました。しかし、こうみなすだけでは、歴史的現実に即して知識人の本質を正しく究明し、かれらを革命の側に結集して革命と建設に立派に参加させることができず、社会主義・共産主義の道に導くこともできません。

 知識人が革命の側に立ってたたかえるかどうかは、社会的・階級的立場によってではなく、その思想によって決まるのです。人間の思考と行動は、すべて思想によって規定されます。有産階級出身の知識人であっても、正義と真理に目覚め、それに共感を覚える場合は、古くて反動的なものに反対し、新しい進歩的なものを志向し、革命の側に立ってたたかうようになります。特に、植民地国の知識人は過酷な民族的蔑視と抑圧を受けるので、帝国主義者とその手先に抗する反帝的かつ民主的な革命性をもつようになります。

 知識人は、政治的特権や経済的特権によって人びとを搾取し抑圧する資本主義社会の支配階級とは異なり、知識と技術によって精神労働をすることで社会に奉仕する勤労者であります。労働者、農民が、社会的生産の各分野でおこなう肉体労働と、知識人が、科学、教育、保健医療、文学・芸術、言論出版をはじめ、一定の専門分野でおこなう精神労働は、労働の形態においては違いがあっても、社会の発展に寄与する有益な労働であるという点では違いがありません。社会の発展に寄与する労働は、それが精神労働であるか肉体労働であるかにかかわりなく、すべて歴史の主体として人民大衆が担当すべき尊い創造的労働であります。人民大衆は歴史の主体であるため、自然を改造して物質的富を創造する活動だけでなく、社会と人間を改造し、人類の精神的・文化的財貨を創造する活動にもともに責任をもつべきであり、社会生活の各分野でおこなわれるあらゆる形態の社会的労働をすべて受け持たなければなりません。これは、肉体労働に従事する勤労者だけでなく、精神労働に従事する勤労者も、ともに歴史の主体、革命の主体の構成部分をなすことを示しています。

 他人を搾取し抑圧せず、自分の誠実な労働によって社会に奉仕する知識人は、自主的に生きようとする要求と志向においても、労働者、農民と違いがありません。

 知識人を革命の主体の構成部分とみなし、かれらを積極的に教育改造して熱烈な共産主義的革命家に育成するという政策は、歴史の主体は、人民大衆であり、革命家は常に人民を信じ、その力に依拠すべきであるという深遠な哲学的真理を解明し、それを最も崇高な政治理念としている金日成同志だけがうちだせる偉大な政策であります。歴史上はじめて人間中心の社会・歴史原理にもとづいて知識人の本質を科学的に解明し、革命と建設における知識人の地位と役割をたえず強めることのできる道を明示したところに、わが党のインテリ政策の独創性と偉大さがあるのです。

 金日成同志が示したインテリ政策は、革命発展の各段階で立派に具現され、偉大な結実をもたらしました。

 知識人を革命の主体の構成部分とみなし、かれらの革命的で積極的な役割を高めるという金日成同志の偉大な思想は、つとにチュチェの革命偉業が切り開かれた当初から大きな威力を発揮しました。

 金日成同志は革命闘争をはじめたときに、植民地の知識人の境遇と特性を深く洞察し、知識人を朝鮮革命の基本的力量の一つとみなして、愛国的な青年学生と進歩的な知識人を革命隊伍にかたく結集しました。金日成同志は、わが国における最初の真の共産主義的革命組織である「トゥ・ドゥ(打倒帝国主義同盟)」を結成し、それを継承した朝鮮共産主義青年同盟と最初の党組織である建設同志社を結成したときも、労働者、農民出身の熱血青年とともに、愛国的な青年学生と進歩的な知識人をその最初の隊伍に立たせ、かれらを根幹にして朝鮮革命の主体的力力量を拡大強化していきました。朝鮮革命の最初のチュチェの隊伍をととのえた困難な時期に、革命への誓いを永遠に忘れないようにという意味深い文を青年共産主義者に残し、また重病におちいったある知歳入のことが気にかかり、一身の危険をかえりみず遠く険しい道を歩み、かれをいたわり励ました金日成同志の人間に対する大いなる信頼、あのような崇高な同志愛と信義があったかゆえに、朝鮮革命はその開拓期から労働者、農民の先進闘士とともに、数多くの進歩的知識人をその隊伍にかたく結集し、険しい未踏の革命の道を切り開いていくことができたのです。まさに、この闘争の日びに、わが国では、領袖と戦士、指導者と知識人のあいだの断ち切ることのできない血縁的なきずなにもとづいた一心団結の伝統が深く根をおろすようになりました。

 金日成同志は、苦難にみちた抗日革命闘争の時期に青年共産主義者を結集して朝鮮革命の強力な主体をつくりあげた貴い業績と経験にもとづき、解放後、知識人問題を解決するためのわが党の闘争を賢明に導きました。

 新社会建設の当初に、知識人問題を解決するうえで労働者階級の党に提起される課題は、何よりもまず旧社会に奉仕した古くからの知識人の問題を正しく解決することです。

 金日成同志は解放直後、力のある人は力を出し、知識のある人は知識を出し、金のある人は金を出して、新しい祖国の建設に寄与するよう訴え、各地に分散していた古くからの知識人をみずから一人ひとり探しだし、かれらがみな自分の知識と技術を国と人民のためにささげるよう導きました。

 金日成同志は、新社会建設の困難な時期、知識人を党から遊離させて革命力量を弱化させようとした反党反革命分派分子の策動を断固粉砕し、独創的なインテリ政策を固守、貫徹し、わが党を労働者、農民、知識人が一心同体となってかたく団結した不抜の革命隊伍に強化発展させました。かつて、他の国ぐにでは、革命が勝利したあと、旧社会に奉仕した有産階級出身の古くからの知識人が祖国と人民に背を向けて海外に亡命し、あるいは反革命の道に進みました。しかし、わが国では、金日成同志の非凡な包容力と独創的な政策があったかゆえに、古くからの知識人はためらうことなく自己の運命をわが党に託し、党に従って人民大衆とかたく団結してたたかい、南朝鮮からも多くの知識人が敵のあらゆる威嚇と恐喝、懐柔に屈せず、死線を越えて金日成同志のもとに馳せ参じてきました。党と領袖の絶対的かつ無限な信頼と格別な配慮があったかゆえに、わが国の古くからの知識人は解放後、あらゆるものが不足し、困難をきわめた状況にあったにもかかわらず、いささかも動揺することなく党に従い、労働者、農民と苦楽をともにして新しい祖国の建設のためにたたかい、土地改革をはじめ、民主諸改革の遂行に立ちあがり、民主主義自主独立国家建設の基礎構築に大きく寄与しました。

 わが党は、古くからの知識人を包容して積極的に教育改造する一方、勤労人民出身の新しい知識人を大々的に育成することに大きな力をそそぎました。

 労働者階級の党は、政権を握ったあと新社会建設の要求に即応して、全力をつくして勤労人民出身の新しい知識人を大々的に育成しなければなりません。特に、かつて、日本帝国主義の愚民策動のため知識人がほとんどいなかったわが国において、勤労人民出身の知識人集団を育てあげるのは非常に切実な問題でした。

 金日成同志は解放後、民族幹部の養成と次代の教育を国の興亡と民族の盛衰を左右するかなめの問題とみなし、万難を排して勤労人民出身の新しい知識人を育成する活動を他のすべての活動に優先させるよう、賢明に導きました。

 わが国で、勤労人民出身の新しい知識人を育成するための民族史的な偉業は、人民の最初の総合大学を建設することからはじまりました。国が解放されてまもない建国の初期に、ゼロにひとしい状態で人民の最初の総合大学を建て、民族幹部を養成するというのは、実に困難で力に余るたたかいでした。

 金日成同志は、大学の設立において切実な教員の問題を解決するため、北半部の学者を総動員する一方、活動家を南朝鮮にまで派遣して科学者、教育者を連れてくる措置を講じ、国情が困難をきわめていたにもかかわらず、農民が真心をこめて献納した愛国米を元手にして万景台革命学院と人民の最初の総合大学を建て、わが国で勤労人民出身の新しい知識人を育成するという崇高な偉業の幕を開きました。わが党は、金日成同志によって創立されたこの最初の総合大学を母体としてその後、全国各地に次代の教育と民族幹部養成のための教育機関をたえず増設し、民族幹部を大量に養成しました。

 金日成同志は、国の運命を決する祖国解放戦争の時期にも、大学をはじめ、教育機関と科学研究機関を安全な地帯に移し、前線から多くの青年を呼びもどして科学者、技術者に養成するようにはからう一方、みずから砲煙をつき、遠い山村に疎開していた総合大学をはじめ、科学・教育機関を訪れ、前線から帰ってきた教員や科学者、大学生に会い、戦勝の後日を構想して学習と生活で指針とすべき綱領的な演説をおこないました。苛烈をきわめた戦争の炎の中で民族幹部の養成と次代の教育をいっときも中断することなく、強力に発展させできた驚異的な事実は、いつに祖国の未来と革命の前途を見通し、人民大衆の自主性と創造性をたえず高めて革命と建設におけるすべての問題を解決していく金日成同志の賢明な指導があったかゆえに実現することのできた現代の歴史的奇跡であります。

 人びとの思想的・精神的準備程度が徹底的に検証されるきびしい戦争の試練のなかで、わが党のインテリ政策の正当さと生命力は余すところなく誇示されました。解放後はじめて祖国のふところで新社会建設の担い手となり、革命的知性人の誇らしい生活と幸せを体験したわが国の知識人は、自分たちを国の主人として押し立て、人民のためにあらゆる才能と知恵を存分に発揮できる活動舞台をつくってくれた金日成同志の恩徳に一命をささげて報いるのか当然の道理であることを胸に刻み、侵略者に抗する全人民的聖戦にこぞって立ちあがりました。苛烈な戦争の日び、多くの知識人がペンを銃に取ってかえ、志願して勇躍戦場に馳せ参じて英雄的に戦い、勇敢な人民軍隊伍とともに犠牲をかえりみず遠い洛東江界線まで進出し、強力な政治活動と積極的な宣伝・芸術活動を展開し、戦略的な一時的後退の時期には、あらゆる艱難辛苦を克服して敵の包囲網を突破し、敵中千里、剣山峻嶺を越えて党中央を訪ねてきたその思想的・精神的根源には、領袖と祖国に対する知識人の確固たる信念と忠実性があったのです。

 わが党は、戦後、社会主義革命と社会主義建設の困難な時期にも、民族知識人の大集団をつくりあげ、その役割を高める活動にひきつづき大きな力をそそぎました。戦争によってすべてが破壊され不足していた戦後の困難な状況のもとでも、わが党は困苦欠乏にたえて廃墟のうえに学校から先に建設し、民族幹部の養成と次代の教育を強力に推し進めると同時に、国の科学技術と民族文化の発展のために莫大な資金と必要な設備、資材などを惜しみなくふり向けました。党と領袖の呼びかけに常に忠実であり、党政策の貫徹にちゅうちょを知らぬわが国の知識人は、戦後復興建設と社会主義革命、社会主義建設の困難な時期、党の戦闘的な呼びかけを心からうけとめ、すべての分野で教条主義と事大主義に反対し主体性を確立するたたかいに積極的に参加し、自力更生、刻苦奮闘の革命精神を強く発揮して、この地に自主、自立、自衛の社会主義強国をうち立てるうえで輝かしい偉勲を立てました。国際的に修正主義が台頭して共産主義運動が大きな試練に直面し、アメリカ帝国主義者とその手先の「北進」騒ぎが強化され、それに便乗して反党反革命分派分子が党に挑戦したきびしい情勢のもとでも、革命的節操を屈せず、金日成同志を首班とする党中央委員会を政治的、思想的に生命を賭して断固と擁護し、わが党の主体的な革命路線と政策を高くかかげて、社会主義革命の勝利と祖国の隆盛発展のために知恵と精力をつくした知識人のあつい忠誠心と闘争業績は、朝鮮人民の革命史に輝かしく記録され、誇り高く伝えられています。

 金日成同志は、わが国で社会主義革命が勝利し、社会主義制度が樹立された新たな歴史的環境のもとで、すべての知識人を革命化、労働者階級化し、社会の全構成員をインテリ化するという方針をうちだし、それを実現するたたかいを賢明に導きました。

 社会主義制度が樹立され、社会主義建設が深化するにともない、知識人問題はそれまでとは異なった問題として提起されます。社会主義・共産主義建設において知識人問題は、本質において知識人を共産主義的に改造してかれらを社会の真の主人にし、社会の全構成員の文化・技術知識水準を知識人の水準に到達させることによって、知識人という社会階層をなくす問題であります。

 知識人を革命化、労働者階級化するのは、かれらの頭に残っているあらゆる古い思想を一掃し、労働者階級の知識人としての使命を全うさせる上で第一義的に解決すべき問題です。

 社会主義制度の樹立によって、古い反動的な思想が発生しうる社会的・経済的根源はなくなりますが、社会主義制度の樹立そのものが直ちに人びとの思想・意識の変化をもたらすのではありません。人間の要求と利害関係を反映した思想・意識は相対的な強固さをもち、したがって、社会主義制度が樹立されたからといって、人びとの頭に残っている古い思想がすぐになくなるものではなく、人びとがおのずと共産主義的人間に改造されるわけでもありません。社会主義制度が樹立されれば、人びとがおのずと社会主義思想をもつようになると考え、思想改造をおろそかにするなら、社会主義社会においても古い思想が息を吹きかえすようになります。まして知識人は、その生活経緯と職業上の特性からして、他の人びとに比べて革命的に鍛えられる機会が少なく、古い思想の影響を多分に受けやすいので、人一倍思想改造に励み、革命化、労働者階級化するために努力しなければなりません。

 金日成同志の賢明な指導のもとに、わが党は、知識人を革命化、労働者階級化するため、かれらのあいだで思想教育と組織生活を強化し、革命実践を通じてたえず鍛えるようにしました。

 革命と建設において筆を認め、知識人を尊重し、かれらを熱烈な共産主義的革命家に育てあげるというわが党の政策は、党中央委員会の正しい指導のもとに、全社会をチュチェ思想化する誇らしい闘争の過程でいっそう立派に具現されています。

 わが党は、朝鮮革命が全社会をチュチェ思想で一色化する高い段階に入った現実発展の要求に即応して、知識人問題にかんするチュチェの革命理論をさらに発展させ、豊富にし、全一的に集大成しました。そして、社会が発展し、勤労者の文化・技術水準が高まり、知識人の隊伍が拡大するにともない、知識人との活動を強化し、革命と建設におけるかれらの役割をいちだんと高めるという革命的な方針を示しました。

 わが党は、社会主義社会における知識人は精神労働に従事する労働者階級であると新たに規定づけ、かれらを思想、技術、文化の3大革命遂行の先導者、前衛として押し立て、すべての知識人が党の永遠なる同行者、忠実な援助者、立派な助言者、党政策の熱烈な擁護者、徹底した貫徹者として、党の指導に従ってあくまで忠実にたたかうように導きました。

 社会主義社会の知識人を精神労働に従事する労働者階級、3大革命の先導者、前衛として規定づけ、党の永遠なる同行者、忠実な援助者、立派な助言者、党政策の熱烈な擁護者、徹底した貫徹者になるように導くという方針は、つとに金日成同志が知識人を労働者、農民とともに革命の主体、党の構成成分として規定づけ、革命の道に導いた主体的な政策を、社会主義建設が深化発展し、知識人の革命化、労働者階級化が推進されて、かれらの思想的・精神的品格に根本的な転換がもたらされた新たな歴史的環境に即してさらに深化発展させた卓越した方針であります。この方針は、社会的労働における技術労働と精神労働の比重が高まり、労働者階級と知識人の思想的・精神的品格と文化・技術水準がますます接近する社会主義社会発展の合法則性を反映しており、社会主義下での継続革命の基本的内容をなす思想・技術・文化革命の遂行において日ごとに高まる知識人の役割に対する深い分析にもとづいているものです。この方針には、また、党と領袖の賢明な指導のもとに、試練にみちた革命の茨の道を動揺することなくかきわけて進む過程で党の真の戦士に育ち、これからも党の偉業の勝利のために知恵と精力をつくしてたたかおうとするわが国の知識人に対する、わが党の強い信頼とあつい愛情がこもっています。

 祖国と革命に対する限りない忠実性をもち、いかに困難かつ複雑な環境のもとでも主体的なインテリ政策を断固として固守し貫徹してきたわが党は、このように社会主義建設の新たな高い段階への発展に即応して知識人の地位と役割を新たに規定し、かれらが思想、技術、文化の3大革命を推し進め、全社会のチュチェ思想化偉業を実現するうえで革命的熱意と創造的積極性を高く発揮するよう、賢明に導きました。

 わが党は、特に、社会主義社会発展の要求に即応して知識人の地位と役割を高めるには、かれらをいっそう徹底的に革命化、労働者階級化しなければならないということから、知識人に対する思想教育を強化し、かれらが革命的組織生活を着実におこない、革命課題の遂行過程がすなわち革命化の過程になるよう、精力的に導きました。同時にわが党は、社会主義制度のもとで、搾取と抑圧を知らず、苦労もせずに育った新しい世代の知識人育成の重要性を深く洞察し、それにもとづいて大学をはじめとする高等教育機関を思想革命の拠点、革命化の本拠地として強固に築き、大学教育で政治・思想教育を基本としてとらえ、教育と革命実践、学校教育と社会教育を密接に結びつけるようにしました。

 社会の全構成員を教育改造して熱烈な革命家に育てあげるのは、人民大衆の自主性を擁護し、完全に実現して共産主義社会を建設すべき労働者階級の党の歴史的使命から提起される第一義的な任務であります。労働者階級の党が人びとの運命を責任をもって見守るうえで何よりも重要なのは、かれらをたえず革命的に教育し、革命の道でひきつづき花を咲かせるようにすることです。人民に対する労働者階級の党の最大の愛情は、人民を革命的に教育して革命の道をゆるぎなく進むように導くことであり、人民に対する最大の罪悪は、人民を思想的に弛緩させ、病変をきたして堕落させることです。これまで社会主義を建設していた一部の国で、知識人が祖国と人民を裏切って海外に亡命したり、帝国主義者と反動派の反社会主義策動に利用されて恥ずべき道を歩むようになったのは、労働者階級の党が知識人の地位と役割を正しく認識せず、かれらの運命に対し最後まで責任をもつ立場に立たなかったため、知識人に対する革命的教育をおろそかにしたところに、その主な原因があります。

 わが党は、知識人の地位と役割をたえず高め、かれらの運命に最後まで責任をもつ立場に立って、常に知識人を革命的に教育し、労働者階級と運命をともにする熱烈な革命家に育てるのに大きな力をそそぎました。わが党は、知識人が革命任務の遂行過程で一時的な過ちを犯したときにも、かれらを排斥するのでなく、革命実践を通じて是正するようにねばり強く教育し、革命発展の要求に即応して思想修養と革命的鍛練をたえず強化して、党の永遠なる同行者、忠実な援助者、立派な助言者としての栄誉をかたく守らせるようにしました。

 わが党は、チュチェ思想と革命的大衆路線を具現した偉大な包容力をもって知識人をあたたかく抱き、積極的に教育して、永遠に党と運命をともにする熱烈な共産主義的革命家に育てるのに大きな力を傾けることによって、すべての知識人を党のまわりにかたく結集し、全社会の一心団結を盤石のようにかためていけるようにしました。知識人すべてを労働者、農民と同じ革命隊伍に立たせ、苦難も試練もともにのりこえ、革命を最後までともにする革命同志として信じ導くわが党の信頼心が限りなくあつく真実なものであるがゆえに、わが国の知識人は、いつ、どこにあっても党の信頼と愛情に胸をあつくし、党の差しのべる手を真の生、闘争の生命線とみなし、党の近衛隊、決死隊として永遠に生き、たたかう決意のもとに忠誠の道を前進しているのです。

 まさに、チュチェ思想にもとづく革命的なインテリ政策を示し、立派に具現していくわが党の指導があるがゆえに、わが国のすべての知識人は人民大衆の自主性を実現する聖なる闘争の道で自己の運命を立派に切り開いており、誇りにみちた創造的活動をくりひろげているのです。

 こんにち、わが国で党と領袖のあつい信頼と大きな期待のもとに、党および国家経済機関で活動し、科学・文化機関と工場、企業所、協同農場を立派に管理運営している民族幹部の大集団はみな、金日成同志とわが党が革命の初期からその一人ひとりをあつく包容し、格別な信頼と愛情をそそぎ、大事に育ててきた国の頼もしい柱であり、朝鮮革命の強固な元手であります。党の正しい政策によって、わが国ではすでに160万の知識人の大集団が育ち、党と領袖のまわりに一つの思想、一つの意志で一心同体となり、祖国の富強発展と社会主義偉業の勝利のためにすべての知恵と才能をつくしています。解放後、全くゼロにひとしい状態から民族知識人の隊伍をととのえはじめたわが国で、こんにち、党と革命に限りなく忠実で、チュチェ思想で武装した有能な革命的知識人の大集団を擁するようになったのは、前人未踏の社会主義の道を切り開き、チュチェの革命偉業を完成するうえで、わが党がおさめた最も偉大な成果の一つであります。

 こんにち、わが国の知識人の思想的・精神的品格は非常に立派であります。

 わが国の知識人の思想的・精神的特質で核をなしているのは、朝鮮革命の偉大な導き手であるわが党と、その偉業に対する限りない忠実性であります。

 かつて、真の革命精神をもつことができず、蔑まれ、抑圧され、辱められた知識人に、かけがえのない最も高貴な政治的生命とチュチェの精神を与え、かれらをすべて包容して革命のれっきとした主力部隊、時代の英雄に育てあげ、人間としての真の尊厳と栄光を担えるように導く敬愛する領袖金日成同志とわが党を永遠に高く仰ぎ、チュチェの革命偉業の勝利をめざしすべてをつくしてたたかうこと、まさにこれが、こんにちわが国のすべての知識人の思想・精神世界を支配している基本的品性であります。偉大な母なる党と一つの生命有機体としてかたく結合し、永遠に運命をともにしようとする知識人のこの忠誠の赤心は、何ものによっても崩すことができず、打ち破ることもできない生の基底をなしています。

 朝鮮革命の栄光に輝くきょうも、より明るい明日も、わが党によって保障されているというかたい信頼の念と、自己の運命のすべてを全的に党に託そうとする透徹した立場、党と領袖を断固として擁護し、党と領袖のまわりに一心同体となってかたく団結し、党の導く革命の道で一生を輝かせていこうとする革命的覚悟は、知識人の胸に脈打っている高潔な思想・感情であり、いかなる歳月の流れのなかでも揺らぐことのない確固不動のものであります。それがゆえに、わが国の知識人は、革命の前途に試練が重なり、困難かつ複雑な環境が生じるほど、党と領袖を心の柱とし決死の覚悟で擁護し、党の偉業の勝利のためにいっそう奮然と立ち上がっているのです。国際的に反社会主義の狂風がかつてなくはげしく吹き荒れ、一部の国で社会主義が崩壊し、帝国主義者と反動派が歓声をあげ、わが国の情勢を極度に緊張させているとき、朝鮮中央通信社5局2細胞の党員と朝鮮文学創作社の詩人をはじめ、数多くの知識人が革命の指導者への限りない信頼をこめた手紙を送って党への忠誠を誓い、党中央があるかぎり我々は必ず勝利するという確固たる意志と、わが社会の一心団結の姿を誇らしく示威したことは、ほかならぬ党に永遠に自己の運命を託し、栄光の道も試練の道もともに歩み、あくまで党に従おうとする知識人のゆるぎない革命的信念の明白なあらわれでありました。

 知識人は、党の路線と政策、党の意図と構想を最も正当なものとして受けとめ、その実現のため献身的にたたかう党政策の熱烈な擁護者であり、徹底した貫徹者であります。わが国の知識人は、歴史的に党が示した路線と政策に対する立場と観点が透徹しており、党の意図と構想を実現する闘争において水火をいといませんでした。革命と建設の各時期、党の新しい路線と政策が提示されるたびに、知識人はそれを偉大な現実に変えるためあらゆる知恵と精力をそそぎ、党政策の貫徹を科学と技術をもってしっかりと裏打ちしました。こんにち、知識人のあいだでは「党が決心すれば我々は実行する!」という確固たる立場と革命任務に対する主人としての態度で、党の構想と意図の実現に全力をつくす美風がいっそう強く発揚されています。数十年ものあいだ陰ひなたなく、いかなる名誉や報酬も望まず、あくなき探究と血のにじむ努力により、国の威力の伸張と、祖国の安全と人民の安泰のために党から与えられた革命の持ち場をしっかりと守っている科学部門の英知ある戦士、勤労者を骨のおれる労働から解放し、国の物質的・技術的土台を強固にし、祖国の富を増やすために夜を目について奮闘している生産部門の知識人をはじめ、祖国と人民のための創造的活動に献身している知識人の立派な奮闘ぶりは、社会主義建設の各分野で見いだすことができます。こんにち、科学、教育、文学・芸術、出版・報道、保健医療、スポーツ部門の従事者をはじめ、知識人のなかからは、党の路線と政策の貫徹を生の第一の要求として献身奮闘している隠れた英雄、隠れた功労者が続々と輩出しており、党の呼びかけであれば峻嶺も激浪もためらいなくのりこえでいくかれらの闘争偉勲と活動気風は、わが国の知識人の気高い精神世界を如実に示しています。

 知識人は、社会主義に対する信念が確固とした社会主義の烈々たる闘士であります。帝国主義者とその追随者の狡猾な策動と背信行為によって、こんにち社会主義偉業は大きな試練と挑戦に直面していますが、わが国の知識人の社会主義に対する信念には寸毫の動揺もありません。

 社会主義に対するわが国の知識人の信念は、自己の実生活を通じて、チュチェ思想が具現された人民大衆中心の朝鮮式社会主義の比べようもない優位性と生命力を深く体験し、このありがたいチュチェの社会主義をもたらしてくれた党とあくまで運命をともにしようとする確固とした立場に根ざす最も純潔でゆるぎない思想・感情であります。いま帝国主義者と革命のあらゆる敵は、いわゆる「民主主義」の見栄えのよいベールをまとい、社会主義諸国にブルジョア自由化の風を吹きこみ、これらの国の知識人の隊伍を切り崩そうと執拗に策動していますが、かれらのいかなる策動も、懐柔と甘言も、党と領袖のまわりに一心団結して社会主義偉業の最終的勝利のためにすべてをつくしてたたかうわが国の知識人には絶対に効を奏しません。

 わが国の知識人は、私利と功名を欲せず、祖国と人民、社会と集団のためのたたかいに生きがいと幸福を見いだす愛国的で革命的な知識人であります。一個人の名誉と栄達のために、自分の知識と技術を利用したり、無為徒食や奢侈、享楽のみを追求するのは、わが国の知識人の品格とは何のゆかりもありません。党から与えられた革命任務を何らかの義務感からではなく、生の要求、最も大きな栄誉と幸せとしで受けとめ、人民大衆の自主性を実現するための聖なるたたかいに身も心もささげることを自主的人間の最も大きな誇りとしているわが国の知識人は、幸せを享受するよりもそれを創造することにささげる生を尊び、すべての分野で革命的に働き、質素に生活しています。

 わが国の知識人は、崇高な思想的・精神的品格とともに、高い水準の科学知識と技術を身につけた社会主義建設の旗手であります。

 こんにち、わが国の知識人は、思想、技術、文化の3大革命の旗のもとに、社会主義建設を新たな高い段階に発展させ、すべての分野で人民大衆中心の朝鮮式社会主義の優位性をいっそうきわだたせ、民族の英知と尊厳を誇示するため強くたたかっています。かつて、現代技術の文明から遠く取り残されたうえ、アメリカ帝国主義によって強いられた戦争によりすべてが灰塵に帰したわが国が、戦後ごく短期間内に自分の力と技術、資源で近代的な都市と農村を建設し、自立的民族経済の強固な土台を築き、チョンリマ(千里馬)に速度戦をプラスした勢いで社会主義建設を力強く推し進め、輝かしい勝利をおさめているのは、党と革命に限りなく忠実で、祖国と人民のためにすべてをささげる知識人の創造的活動と献身的闘争をぬきにしては考えることができません。

 党と領袖は、知識人をかたく信頼し、その運命を最後まで責任をもって見守り、知識人は党と領袖に運命のすべてを全的に託し、忠誠と孝心をつくしていくのは、領袖、党、大衆が革命的道義と同志愛によってかたく結合しているわが国でのみ見られる姿であり、ここにわが党の不敗の威力とわが国の知識人の底知れない創造力の源があるのです。

 実に、こんにちわが国では、知識人がわが党の絶対的な信頼を受け、全人民に愛され尊敬される国の貴重な宝に、誇りになっており、このように忠実で頼もしい知識人の隊伍をもっているがゆえに、わが党が強く、人民が強く、チュチェの祖国が限りなく繁栄しているのです。

 これまで、わが国の知識人が困難で試練にみちた革命の道をたくましく歩み、朝鮮革命の強力な主力部隊の一つに育ち、社会改造と自然征服の壮大な闘争において自己の創造的威力を大いに発揮できるようになったのは、敬愛する金日成同志を首班とする朝鮮労働党の賢明な指導のたまものであります。

 敬愛する領袖金日成同志は、不滅のチュチェ思想を創始して自主時代の指導思想をもたらし、人類に典の光明の道、革命の道をさし示し、すべての知識人を包容して朝鮮革命の有力な担い手に、闘士に育ててくれた偉大な教師、偉大な恩人、慈愛深い父であります。

 朝鮮革命の偉大な導き手である栄えある朝鮮労働党は、非凡な英知と卓越した指導によって人民の革命偉業、チュチェの社会主義偉業を勝利の道に導き、全人民を一つの強固な社会的政治的生命体に結合し、知識人を党の永遠なる同行者、チュチェ偉業の烈々たる守護者、前衛的闘士に育て、押し立ててくれる老練で洗練された百戦百勝の党であります。

 こんにち、朝鮮人民と知識人が享受しているすべての栄誉と幸福、誇りは、ほかならぬ偉大な領袖金日成同志を陣頭に仰ぎ、必勝不敗の朝鮮労働党の旗のもとに進むことによってもたらされた栄誉であり幸福であり、誇りであります。

 偉大なチュチェ思想にもとづく独創的なインテリ政策をうちだし、それを具現して、党に限りなく忠実で、祖国と人民に献身的に奉仕する有能かつ強力な知識人の隊伍をととのえ、知識人問題解決の最も正しい道を開いたわが党の業績は、朝鮮の革命偉業の完成のためのこのうえなく貴重な財産であり、時代と革命の前進とともに末永く輝くでしょう。

 朝鮮知識人大会のこの意義深い席をかりて、すべての大会参加者と全国の知識人のあつい欽慕とつきない忠誠心をこめ、知識人を誇らしい革命の道、社会主義の道に賢明に導き、国の知識人大集団を育て、我々全員に最も高貴な生と栄誉を与えてくれた、わが党と人民の偉大な領袖金日成同志に最大の栄誉と最もあつい感謝をささげます。


 2 社会主義を断固と守り輝かしていくのは、知識人の栄誉ある任務

 同志のみなさん!

 こんにち、我々には現情勢と革命発展の要求に即応して社会主義建設を力強く推し進めて、わが国に建設された人民大衆中心の朝鮮式社会主義を固守し、いっそう輝かしていくべき栄誉ある重大な任務が提起されています。

 金日成同志は、次のように述べています。

 「現段階において社会主義建設を立派に進めるのは、朝鮮人民が時代と歴史に対して担っている栄誉ある任務です」

 近年、帝国主義者と反動派の反社会主義策動によって、国際舞台では社会主義と帝国主義、進歩と反動間の対立と闘争がいっそう先鋭化しています。

 いま帝国主義者と反動派は、一部の国で社会主義が挫折し、東西間の力の均衡が崩れたことを奇貨に、社会主義を完全に抹殺し、植民地主義体制を復活させて、帝国主義の世界的支配を実現しようと患かな妄想をし、こんにちの複雑な情勢下にも微動だにせず、革命の旗を高くかかけて前進している朝鮮人民の社会主義建設と祖国統一偉業を妨げ、わが国を孤立、封鎖し侵略するため、いつにもまして悪辣に策動しています。しかし、帝国主義者と反動派のいかなる圧力と挑戦、威嚇と封鎖も、党と領袖のまわりに一心同体となってかたく団結し、人類の理想であり未来である社会主義の赤旗をしっかり守っていく朝鮮人民を決しておどろかすことができず、我々の前進を阻むこともできません。

 朝鮮革命の陣頭には、ほぼ70年ものあいだ比類ない苦難と試練をのりこえ、朝鮮人民の反帝自主偉業、社会主義偉業を勝利一路に導いてきた金日成同志が立っており、老練で洗練された百戦百勝の朝鮮労働党が革命の方向舵をしっかり握っています。

 朝鮮人民は、実生活を通じて社会主義のみが人民大衆の自主的理想を実現し、人民に真の自由と平等、幸せではりあいある生活を保障できることを信念として体得した人民であり、社会主義偉業の世界史的勝利をはっきり見通している革命的な人民であります。

 近年、一部の国で社会主義政権党が崩壊し、社会主義が資本主義に逆戻りしたのは、人類史発展の全般的な流れからすれば、正常な軌道からはずれた一時的な現象にすぎません。人民の自主偉業を抹殺するために策動する反動勢力が存在するかぎり、それに反対して人民がたたかうのは必然的であり、それによって社会主義偉業が勝利するのは歴史発展の法則です。

 帝国主義者は、一部の国で社会主義が崩壊した事態に対し、いわゆる資本主義の「勝利」と喧伝し、虚勢をはっていますが、帝国主義はいま内外から深刻な危機に直面しています。大独占の強化にともなって現代帝国主義の反動性、反人民性はますます露呈しており、腐りきった資本主義社会に対する勤労人民大衆の不満は日を追って高まっています。帝国主義者と反動派の犯罪的策動によって、資本主義が復活した諸国でも、破局的な危機が生じています。いま、これらの国が直面している危機は、社会主義の危機ではなく、復活した資本主義の危機です。深刻な災難の渦中で、資本主義こそ、黄金の拳で人間の美しく高貴なあらゆるものを容赦なく破壊する不義と悪徳の権化であることを骨身にしみて体験したこれらの国の広範な勤労者大衆は、資本主義の復活によって徹底的に無視され踏みにじられた人間の尊厳と現在の境遇を慨嘆しており、かつての幸せであった社会主義時代を懐かしみ、ブルジョア復活主義に反対し、社会主義の再生をめざす新たな闘争に立ち上がっています。世界の進歩的人民のあいだで、自主的な新世界を建設しようとする志向は日を追って強烈になり、社会主義は依然として革命的党と人民の闘争目標、進歩的人類の理想となっています。狂風が過ぎされば光明がさすように、帝国主義者のこんにちの挑戦にうちかった明日の社会主義は、人民大衆の自主的志向と要求に即応していっそう大きな牽引力をもって歴史の前進運動を推進するでしょう。

 この4月、平壌で採択された、社会主義偉業を擁護し前進させるという世界の革命的党の共同宣言は、社会主義偉業の真理性と正当性、その勝利の必然性を力強く確認しました。すでに世界の150余の共産党、労働者党と進歩的政党が平壌宣言に署名し、世界の革命的人民が宣言に熱烈な共鳴を示している事実は、いかなる力も社会主義へ進もうとする人民の志向を阻むことができないことを明白に示しています。

 世界はいよいよ新たな基礎のうえで社会主義をめざす革命勢力が再編され、社会主義運動が再建される歴史的時代を迎えており、この世界史的過程は進歩的人類のあつい信頼と期待のもとに社会主義のとりでをかたく守っているわが党と人民に重大かつ栄誉ある任務を課しています。こんにち、我々が革命闘争と建設事業を力強く前進させて社会主義を断固と守り、その不敗の生命力を高く発揮させていくのは、朝鮮革命偉業の完成を早める闘争であると同時に、世界社会主義偉業の明るい前途を切り開く聖なる闘争であります。

 歴史的に社会主義偉業に忠実であり、時代と人類に対する使命感を深く自覚しているわが党と人民は、これまでと同様、今後とも革命の旗を高くかかげ、あらゆる試練を勇敢に克服し、社会主義の道をゆるぎなぐなく前進しつづけるでしょう。情勢がきびしく、難関がおり重なるほど、自己の偉業の正当性と革命勝利の確信をいっそうかため、つきあたる試練に勇敢に立ち向かって、逆境を順境に、禍を福に変え、勝利の前進をつづけるのは、英雄的朝鮮人民に固有な気質であり、伝統的な闘争気風であります。党の指導のもとに、全人民とともに献身的な闘争によって社会主義偉業を忠実に支えてきたわが国の知識人は、時代の先頭に立って人類の明るい未来を切り開いていくチュチェ朝鮮の革命的知識人としての高い誇りと自負、重大な責任感を深く感じ、この地に深く根をおろした朝鮮式社会主義をいっそう強固にし、輝かすために全力をつくすべきです。

 知識人が、社会主義偉業を指導するわが党に従い、時代と革命に対する使命と役割を果たすためには、党の信頼すべき協力者としての栄誉を輝かしていかなければなりません。

 知識人は、党の永遠なる同行者、忠実な援助者、立派な助言者、党政策の熱烈な擁護者、徹底した貫徹者になろう、これがいま、わが国の知識人が高くかかけていくべき革命的スローガンです。これは、社会主義をめざす革命の道で党に永遠に忠誠をつくそうとする朝鮮知識人の信念のスローガンであり、かれらが恒久的に堅持していくべき戦闘的旗印であります。

 知識人が党の永遠なる同行者として社会主義偉業の遂行に真に寄与するためには、党が示した革命的原則を断固と守り、社会主義建設の総路線を立派に貫徹しなければなりません。

 現在、社会主義建設で革命的原則を堅持するのは、朝鮮革命と全般的社会主義偉業の運命にかかわる死活の問題です。一部の国で社会主義が挫折し、資本主義が復活したのは、革命的原則、社会主義の原則を譲歩したことからはじまりました。革命的原則からの一歩の譲歩と後退は10歩、100の譲歩と後退をまねき、結局は労働者階級の党が崩壊し、その偉業が破滅する羽目になりました。革命的原則を堅持すれば社会主義が勝利し、放棄すれば破滅するというのは、社会主義運動の歴史と現実が示している真理です。

 革命の旗、社会主義の旗をひきつづき高くかかげ、革命的立場にしっかり立ち、社会主義偉業を成功裏に前進させるためには、わが党の社会主義建設の総路線を堅持し、すべての分野で思想、技術、文化の3大革命を力強く推し進めなければなりません。思想、技術、文化の3大革命路線は、自然と人間と社会関係をチュチェ思想の要求どおり改造して社会主義偉業を完成し、人民大衆の自主性を完全に実現する道を明らかにした、最も科学的で革命的な路線です。全社会のチュチェ思想化の旗のもとに、思想、技術、文化の3大革命が全面的に推進されているわが国の現実は、知識人が3大革命の遂行で各自にまかされた栄えある使命と本分を全うすることを求めています。

 思想・文化分野は、人びとを教育改造して革命の主体を強化し、共産主義の思想的要塞を占領するための社会主義・共産主義建設の基本的分野であり、現在、帝国主義との対決で最もするどい戦線もほかならぬ思想・文化の分野です。いま、アメリカをはじめとする帝国主義反動派は、反社会主義戦略の実現において、思想的・文化的攻勢の強化に矛先を向けており、こうすることによって、人民の心から社会主義の信念を切り崩し、革命隊伍を政治的、思想的に瓦解させようと策動しています。

 帝国主義の思想的・文化的浸透を徹底的にくい止め、思想・文化戦線をかたく守るためには、人びとを自主的な思想・意識で武装させる思想革命をすべての活動に先行させ、社会主義思想の純潔を固守しなければなりません。

 物質万能の原理が作用する資本主義社会では金(かね)が生命であるなら、人民大衆が主人となっている社会主義社会では思想が生命であるといえます。

 人民大衆が、社会主義思想で武装し、それにもとづいて一つに団結すれば、社会主義は勝利し、人民大衆が思想的に病変をきたせば、社会主義は滅びます。

 歴史的経験は、思想が変質すれば、労働者階級の党も、社会主義制度も変質し、自己の存在を終えるようになることを深刻に示しています。

 知識人は、何よりも党の思想革命の方針を高くかかげ、その貫徹の先頭に立ち、旗手としての役割を遂行しなければなりません。

 社会科学と出版・報道、文学・芸術部門など思想・文化分野に従事している知識人は、わが党の思想・文化戦線の先兵としての栄誉と責任感をいだき、各自の部門の特性に即して、わが党の革命思想、チュチェ思想と党の偉大さ、朝鮮式社会主義の優位性を広く解説、宣伝する積極的な思想教育者、宣伝者となり、大衆を党政策の貫徹に力強く呼び起こす組織者、動員者となるべきです。これとともに、人びとをわが党の革命伝統で武装させ、かれらに社会主義偉業の正当性とその勝利の確信をいだかせで、大衆がいかなる逆境にあってもチュチェの革命偉業を代を継いで純潔に守り、最後まで立派に完成していけるようにするための科学研究活動と出版・報道活動、文学・芸術創作および普及活動を活発におこなうべきです。

 知識人は、人民に対する宣伝・教育者、組織・動員者になるばかりでなく、帝国主義者との思想的対決で社会主義を擁護、固守し、資本主義思想に対する社会主義思想の勝利を保障するための闘士になるべきです。思想・文化戦線のすべての知識人は、ブルジョア思想と修正主義、教条主義、事大主義などあらゆる古くて反動的な思想に反対して断固たたかい、そのさ細な要素も我々の内部に浸透できないようにすべきです。特に「多元主義」の美名のもとに思想における「自由化」と政治における「複数政党制」、所有における「多様化」を説く帝国主義者と現代修正主義者の反革命的策動を徹底的に反対、排撃し、社会主義の原則を具現している朝鮮式の政治体制と経済体制、文化体制を固守し、発展させるため積極的に努力しなければなりません。

 帝国主義者との思想的対決は、社会主義と資本主義間の勝敗を決する深刻な闘争であり、銃声をひびかせない戦争です。我々は、帝国主義の狂気じみた思想的攻勢に思想的な一大反撃を主動的に加え、社会主義理念の真理性、社会主義偉業の不敗性を力強く実証すべきです。思想・理論部門と出版・報道部門の知識人は、こんにち、チュチェ朝鮮の知識人が時代と歴史に対して担っている格別に重大な責任を深く自覚し、わが党がチュチェ思想にもとづいて全面的に明らかにした社会主義に対する独創的な思想と理論の純潔を固守し、主体的な社会主義学説を解説、宣伝する活動をいっそう広範に深く、精力的に展開することによって、世界社会主義運動を再建し、その健全な発展をはかるための人類共同の偉業に積極的に寄与しなければなりません。

 党の文化革命の方針を高くかかげ、社会主義文化建設を推し進めるのは、わが国の知識人の遂行すべき革命的本分です。社会の全構成員の文化・技術水準を高め、帝国主義の思想的・文化的浸透に主体的な社会主義文化で対抗するためには、旧社会が文化分野に残した後進性のなごりを完全になくし、勤労人民大衆のための労働者階級の新しい文化を創造しなければならず、このたたかいで知識人は当然、前衛的役割を高めなければなりません。

 文化革命の遂行において重要な戦略的目標は、全社会のインテリ化を実現することです。教育部門の知識人は、党の指導のもとに次代の教育と民族幹部養成で達成したこれまでの成果を強固にし、わが党の社会主義教育にかんするテーゼを立派に貫徹することにより、わが国における社会主義教育制度の優位性をさらに高く発揮させ、これから全人民高等教育化を実現して、すべての社会構成員に高等教育を受けさせ、肉体労働と精神労働の差をなくすのに積極的な寄与をすべきです。これとともに、文学と芸術、保健医療、スポーツなど各分野に従事している知識人は、わが党の社会主義文化建設路線を高くかかげ、それを貫くため積極的に努力して、革命的で労働者階級的な社会主義文化を創造し、勤労者の文化・情操生活を向上させ、人間中心のわが国の社会主義制度の優位性をいっそう高く発揮させるのに力強く寄与すべきです。

 わが国の知識人は、党の技術革命の方針を高くかかげ、国の経済と科学技術を発展させるたたかいの先頭に立つ先駆者となるべきです。経済と科学技術分野は、国の物質的・技術的土台を強固に築き、社会主義・共産主義の物質的要塞を占領するための重要な分野であり、社会主義と帝国主義との対決でいま一つの熾烈な戦線となっています。資本主義に対する社会主義の決定的勝利は、強力な経済力と発達した科学技術によって裏打ちされなければならず、社会主義制度は経済発展と科学技術の進歩を遂げるうえでも資本主義制度に比べて決定的にすぐれていることを示さなければなりません。知識人は、経済と科学技術分野で資本主義を打ち破り、社会主義の勝利を達成すべき重大な責任が自分に負わされていることを肝に銘じ、いっそう奮起して経済を発展させ、科学技術の進歩を遂げるため積極的に努力しなければなりません。経済と科学技術部門の知識人は、わが党の社会主義の自立的民族経済建設路線を堅持し、人民経済の主体化、現代化、科学化を実現するための科学技術上の問題の解決に全力を集中しなければなりません。科学者、技術者は、わが国の人民経済発展で切実に提起される科学技術上の問題と、発達した諸国に比べ立ち後れている部門を速やかにもりたてるために提起される科学技術上の問題を解決し、発達した諸国の科学技術の成果をわが国の実情に即して取り入れ、国の科学技術を一日も早く世界の先進水準に引き上げるための科学研究活動にこぞって立ち上がり、すでにわが党が示した2000年までの科学技術発展展望目標の達成に大いに寄与しなければなりません。

 同志のみなさん!

 こんにち、わが党は、党のふところで育ち、高い思想・意識と現代科学技術、多方面にわたる才能を身につけた知識人集団を大いに信頼しており、知識人がチュチェの社会主義偉業の有力な担い手としてさらにしっかりと準備するなら、いかに困難で膨大な課題をもゆうに遂行できると確信しています。

 知識人が党の信頼と期待どおり社会主義を擁護、固守し、その勝利をめざして献身する前衛闘士としての役割を果すためには、人一倍社会主義に対する確固たる信念をもたなければなりません。社会の正義と進歩を志向してたたかい、搾取階級の階級的支配と従属に反対し、自主的な生活と発展を求める知識人にとって、社会主義はとりもなおさず自分自身の運命であり未来であります。こんにち、資本主義が復活している国ぐにの現実は、社会主義の挫折がとりもなおさず知識人の破滅を意味することを示しています。深刻な経済的破局と世紀末的な社会風潮は、知識人から真の創造的活動と幸せな生活の基盤を奪い、かれらを極端な精神的・道徳的零落ときびしい生活難に追い込みました。資本主義が人間の知性を商品化し、知識人を資本の奴隷にする野獣じみた非文明の世界であるなら、社会主義は人間の知性を最も貴び、知識人を社会のれっきとした主人に押し立てる真の文明世界です。社会的人間たる人間は、豊かな物質生活を営みながら肉体的に健康に暮らし発展することを求めるだけでなく、豊かな精神生活を享受し、精神的、文化的に発展することを求めます。社会的人間本来のこの要求は、社会主義社会でのみ開花することができます。

 知識人が社会主義への確固たる信念をいだき、わが党の偉業、チュチェの社会主義偉業にあくまで忠実な闘士になるためには、自分自身を不断に革命化、労働者階級化しなければなりません。知識人が自分を育ててくれた党と領袖の信頼と愛情を胸に、労働者階級の党と永遠に運命をともにする熱烈な共産主義的革命家になる最も正しい道は、きょうも明日も自分自身をたえまなく革命化、労働者階級化するところにあります。

 党と領袖への忠実性は、チュチェ型の共産主義的革命家の第一の生命であり、革命化、労働者階級化された知識人の第一の表徴です。知識人は、誰よりも透徹した革命的領袖観をもち、それを人生観化するとき、真の共産主義的革命家になれます。

 党と領袖への忠実性は、党と革命隊伍の一心団結の堅固さと威力の源であります。領袖を中心とする党と革命隊伍の一心団結は、党と領袖を信念と道義によって高く仰いでいくとき、なし遂げられ強固になります。知識人は、領袖、党、大衆が、運命をともにする強固な社会的政治的生命体をなしているわが社会の血縁的つながりこそは、朝鮮革命の永遠な生命力を保障する血脈であることを肝に銘じ、党と領袖への忠実性を信念化、良心化、道徳化、生活化しなければなりません。すべての知識人は、一点の汚れもない純潔な良心と道義をもって党と領袖を心から高く仰ぎ慕い、一つの思想、意志でかたく結集し、党と領袖を政治的、思想的に、生命を賭して断固と擁護、防衛するとりでとなり、盾となるべきです。これとともに、党の路線と政策を立派に貫徹して、党の思想と意図を最も忠実に実行することを生活と闘争の目的とし、自己のすべての力と知恵をつくしていくべきです。

 わが党の革命思想、チュチェ思想は、知識人がチュチェ偉業に忠実な革命家としていかに生き、たたかうべきかを全面的に示す指針であり、世界観であります。知識人は、チュチェ思想で武装し、チュチェの革命的世界観を確固とうち立ててこそ、革命化、労働者階級化された国の革命家としての精神的・道徳的品格をしっかり身につけ、自己に課された革命任務を遂行するために献身することができます。すべての知識人は、チュチェ思想をゆるぎない信念とし、いつ、どこにあってもチュチェ思想の要求どおりに思考し行動し、「我々の方式で生きよう!」という党のスローガンどおりに革命と建設でチュチェの原則、自力更生、刻苦奮闘の革命的原則を立派に具現し、与えられた革命任務を主人としての立場で自分が責任をもってあくまでなし遂げる闘争気風を高く発揮していくべきです。

 革命的組織生活と革命的実践は、知識人を革命化、労働者階級化する最も効果的な方途です。生産労働から遊離して精神労働にたずさわり、多くの場合、個々に活動している知識人は、革命的組織生活と革命的実践を通じて自分自身をたえず鍛えていくときにのみ、強い革命性と組織性、規律性をつちかい、党と革命、社会と集団のために立派に寄与することができます。すべての知識人は、正しい組織観念をもって党および勤労者団体の組織生活に自発的に誠実に参加し、革命課題の遂行を通じて自分自身をたえず革命的に鍛えるべきです。これとともに、常に生産現場と生産者大衆のなかに深く入り、労働者、農民から強い革命性と組織性、強靭な意志と戦闘的気迫を見習い、躍動する社会主義建設の実践のなかで自己の革命家的気質を強固なものにしていくべきです。

 知識人が、革命化、労働者階級化された真の共産主義者になるためには、集団主義的生命観を確立しなければなりません。人びとを革命化するうえで主な障害となるのは、個人主義、利己主義であり、真の革命家、共産主義者は、個人の利益より集団の利益を貴び、社会と集団のために自分を犠牲にする集団主義精神の持ち主です。社会主義社会における集団主義的生命観は、社会の全構成員が確立すべきですが、個々に活動する場合が多い知識人はいっそう強く確立すべきです。

 知識人は、かつて抗日革命烈士が想像を絶する最悪の逆境のなかにあっても、草根木皮で飢えをしのぎ、露を枕に野宿しなからひたすら革命のために一身をささげてたたかったように、いつ、どこにあっても個人の安楽と栄達を望まず、党と革命、社会と集団のために一身をささげる真の集団主義的生命観を身につけ、一生を有益に誉れ高く生きるべきです。個人の安楽と栄達のためではなく、党と革命、社会と集団のために、抗日遊撃隊の宣伝員や地下工作員のように生きてたたかおう、これが、こんにち知識人の生活の信条、座右の銘とならなければなりません。

 真の共産主義的革命家は、すなわち愛国者であり、知識人が、党の知識人、労働者階級と人民のために献身する知識人となるためには、熱烈な愛国者にならなければなりません。科学には国境がありませんが、知識人には祖国があり、わが国の知識人はチュチェの社会主義祖国と同じ運命で結ばれています。党と領袖の賢明な指導のもとに、朝鮮人民が血と汗によって守り開花させたチュチェの社会主義祖国があって、我々のこんにちの誇らしい生と幸せ、希望にみちた未来があるのです。朝鮮民族第一主義は、朝鮮民族の偉大さに対する限りない誇りと自負であり、愛する祖国をさらに輝かそうとする高い自覚と覚悟であります。朝鮮民族第一主義精神は、知識人が朝鮮の知識人として社会主義祖国に対して担った聖なる使命を果たせるようにする思想的・精神的基底をなしています。知識人は、偉大な領袖、偉大な党の指導を受け、不滅のチュチェ思想をもって人間中心の最もすぐれた社会主義制度が確立したチュチェの祖国で生き革命をおこなう大きな誇りと誉れを胸に、我々の社会主義制度と自立的民族経済、社会主義民族文化が開花する社会主義祖国をさらに輝かすため献身しなければなりません。

 現段階において、知識人が時代と革命に対して担っている使命と任務を立派に果たすためには、自分の実力をたえず高めなければなりません。知識人の元手は、知識と技術であり、知識人の役割は主に科学技術上の資質によって決まります。こんにち科学と技術は驚くべき速さで発展しており、諸国間では科学技術と文化分野で先に立つための熾烈な競争がくりひろげられています。帝国主義者は、人類共同の富である科学技術を独占し、社会主義諸国の科学技術と民族文化の発展を抑制しようと執拗に策動しています。

 知識人は、かつて、現代文明からはるかに取り残され、世界の後進隊列で光を失っていたわが民族の恥辱の歴史を常に忘れてはならず、わが祖国の明日の発展と朝鮮式社会主義の勝利の前進が全国の知識人の実力に大きくかかっていることを肝に銘じ、自分の実力を高めるためにねばり強く努力しなければなりません。

 社会主義社会で安定した生活に慣れて血のにじむ努力をせず、その日その日を無為に過ごすのは、知性人にとって一時も許されないことです。知識人は、時代と革命に対する重大な責任を肝に銘じ、奮い立って高い目標を立て、寸秒を惜しみ強靭な意志をもって学習に励み、世界的意義のあるすぐれた科学技術の成果と文化的創造物によって社会主義朝鮮の威力とひいでた文明を広く誇示できるよう、自分自身をしっかりとみがきあげるべきです。

 知識人を党と革命に忠実な熱烈なチュチェ型の共産主義的革命家、社会主義的科学技術・文化の有能な創造者にするためには、党組織と活動家が知識人との活動を正しくおこなわなければなりません。知識人は、わが党と人民が大事にしている国の貴い人材です。党組織は、知識人との活動を立派におこない、かれらがいかなる逆境にあっても動揺せず、党とともに革命の道をしっかり歩み、知識と技術をもって党の偉業にあくまで忠実であるようにしなければなりません。党組織と活動家は、知識人の政治・思想生活に深い関心を払い、かれらが革命任務の遂行で高い熱意を発揮できるようにし、かれらの研究成果を公正に評価し、それが生産に積極的に導入されるように後押しをし、研究過程で一時的に失敗することがあってもともに責任を負う立場で自信と勇気をもりたててやるべきです。そして、知識人の活動条件と生活条件をととのえることに相応の関心を払い、かれらに研究室と実験室、執筆条件を立派にととのえでやり、必要な設備と手段をそのつど十分に解決してやるべきです。

 党組織と活動家は、特に、革命の3世、4世の知識人との活動に力をそそぐべきです。新しい世代の知識人は、我々の思想・文化部門と科学技術部門の交代者であり、前世代が成就できなかった科学技術上の問題を解決し、国の科学技術と文化を世界的水準に発展させるべき新しい科学技術と文化の開拓者、創造者であります。党組織は、新しい世代の知識人をチュチェの革命的世界観で武装させ、前世代の知識人のように党と革命、祖国と人民のために才能と知恵のすべてをささげ、国の科学技術および文化の発展とチュチェ革命偉業の完成をめざして断固たたかうようにしなければなりません。

 同志のみなさん!

 党と領袖の賢明な指導のもとに朝鮮人民と知識人は、長期かつ苦難にみちた革命の道を勝利のうちに前進して、この地に人民大衆中心の最もすぐれた朝鮮式社会主義を建設し、こんにちも必勝の信念と不屈の闘争精神をもって社会主義の前途を立派に切り開き、祖国統一偉業を早めるため力強くたたかっています。

 祖国の南半部を占領し、ほぼ半世紀ものあいだ、朝鮮人民に民族分裂の悲劇を強要しており、朝鮮半島に核戦争の暗雲を巻き起こしているアメリカ帝国主義侵略者を撤去させ、祖国の統一を実現するのは民族至上の課題であり、全同胞の一致した熱望です。

 いま、この時刻にも南朝鮮の青年学生と良心的な知識人は、アメリカ帝国主義の軍事的占領に反対し、民主的自由と権利のために、国の自主的平和統一のために犠牲をものともせず正義のたたかいを果敢にくりひろげでおり、海外の朝鮮知識人も熱烈な愛国愛族の心をもって、社会主義祖国の隆盛発展と国の統一のために愛国的な科学・文化活動をくりひろげています。

 共和国北半部のすべての知識人は、反米自主化、反ファッショ民主化、祖国統一をめざして勇敢にたたかっている南朝鮮の青年学生をはじめ、進歩的な知識人と、海外で国の自主的統一と社会主義祖国の富強発展のために愛国的情熱と創造的知恵のかぎりをつくしている朝鮮知識人とかたく団結し、自主、平和統一、民族大団結の3大原則のもとに祖国統一偉業を一日も早く成就するためいっそう力強くたたかっていくでしょう。

 人民大衆の自主偉業、社会主義偉業は、民族的偉業であると同時に、人類共同の偉業であり、人民大衆の自主偉業の遂行で国際主義的団結と連帯を強化することは、その勝利の重要な要因となっています。

 いま、世界の進歩的人民は、複雑な情勢のもとでも微動だにせず、革命の旗、社会主義の旗を高くかかけて進んでいるわが国に、なおいっそう関心を寄せており、チュチェの祖国の社会主義偉業が上昇一路をたどっていくよう願っています。

 わが党と人民は、これまでと同様、今後とも自主、平和、親善の理念のもとに、自主性を擁護する世界の諸人民とかたく団結し、社会主義共同偉業の勝利のために強くたたかって、時代と革命に対する自己の義務を全うするでしょう。

 社会主義を固守し輝かすたたかいにおいて、知識人に対する党の信頼と期待は大きく、変わりありません。わが党は、すべての知識人が時代の要請と党の信頼を肝に銘じ、筆をもって党の偉業、社会主義偉業を擁護、固守し、立派に完成するのに積極的に寄与することによって、朝鮮知識人の気概と威容を誇示し、わが祖国の歴史に新たな輝かしい偉勲のページを書きとめるものと確信しています。

 人類の自主偉業、社会主義偉業は、必勝不敗であり社会主義の道を力強く前進するわが党と人民の未来はかぎりなく洋々としています。

 ともに敬愛する金日成同志を首班とする党中央委員会のまわりにかたく団結し、革命の旗、チュチェ思想の旗を高くかかげ、立ちはだかる障害と難関を勇敢にのりこえ、祖国の統一と社会主義偉業の勝利のために、チュチェ革命偉業の完成のためにさらに力強くたたかいましょう。

出典:冊子「知識人は党と社会主義偉業に忠実な闘士になろう」 1992 平壌 外国文出版社


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