金 正 日

敬愛する領袖金日成同志の偉大な功績を輝かしていこう
朝鮮労働党中央委員会の責任幹部への談話 
−1992年4月17日− 


 朝鮮人民は、偉大な領袖金日成同志の誕生80周年を大きな民族的誇りと自負をもって盛大に祝いました。共和国北半部の人民だけでなく、南朝鮮の兄弟、海外の全同胞が金日成同志の誕生80周年を民族の大慶事として意義深く記念しました。

 金日成同志の誕生80周年慶祝行事は、世界の革命的人民の限りない祝福を受けて、前例を見ない国際的な政治大祭典としてとりおこなわれました。革命の首都平壌での金日成同志の誕生80周年慶祝行事には、多くの国家元首および党首クラスの代表団をはじめ、130余カ国から420余の代表団が参加し、金日成同志を熱烈に祝いました。わが国だけでなく、世界の多くの国々でも金日成同志の誕生80周年を記念する多彩な慶祝行事がとりおこなわれました。金日成同志の誕生80周年のように、人類共通の慶事として盛大に祝った政治大祭典は歴史上いまだかつてありませんでした。

 帝国主義者と反動勢力の反社会主義、反共和国策動が悪辣をきわめている時期に金日成同志の誕生日を人類史的な大慶事として迎えたのは、まことに意義深いことです。万民の熱烈な祝福を受けて盛大におこなわれた金日成同志の誕生80周年慶祝行事は、我々がいかに偉大な領袖を戴いており、金日成同志の打ち立てた朝鮮式の社会主義がどんなに優れているかを実証しました。このたびの政治大祭典は、朝鮮人民に偉大な領袖を戴いているという大きな栄光と喜びを与え、世界の革命的人民に社会主義の勝利の信念を抱かせた歴史的な出来事でした。

 人民の最大の幸運は、賢明な領袖を戴くことです。金日成同志の誕生80周年慶祝行事に参加した世界各国の友人はひとしく、偉大な金日成同志を領袖に戴いているのは、朝鮮人民の最大の幸運だと羨望の目を向けていました。

 人民大衆は、みずからの力で自己の運命を開拓する、自己の運命の主人であり、歴史の主体です。しかし、人民大衆は賢明な領袖を戴いてこそ、自己の運命の主人、歴史の主体としての地位を占め、主人としての役割を果たすことができるのです。過去、人民大衆が長い歳月、自己の運命の主人になれなかったのは、彼らが自己の自主的な要求と力を自覚できず、一つの政治勢力として結集されなかったからであり、それは正しい指導を受けられなかったことと関連しています。労働者階級が歴史の舞台に出現するようになって、人民大衆は自主性の実現をめざす闘争を導いてくれる指導階級をもつことになりました。労働者階級も政治的領袖の正しい指導なしには、指導階級としての使命をまっとうすることはできません。社会主義制度が樹立されれば、人民大衆が社会において主人の地位を占め、主人としての役割を果たす社会的・経済的条件は備わりますが、だからといって人民大衆が自己の運命をおのずと開拓していけるものではありません。社会主義社会においても正しい指導がなされなければ、人民大衆は主人としての地位を守ることはできません。

 賢明な領袖の指導があってこそ、人民大衆は自己の運命を成功裏に開拓していけるということを、朝鮮人民の闘争の歴史が明確に実証しています。朝鮮民族は、昔から同じ血筋を引き、同じ領土で燦然たる文化を創造し、生を営んできた英知ある勇敢な人民です。しかし、かつて朝鮮人民は、国と民族を導ける指導者にめぐり合えなかったため、植民地奴隷の境遇に転落して、無残に蔑まれ、虐げられ、民族の優秀さを輝かすことができませんでした。

 その朝鮮人民は、金日成同志を革命の陣頭に仰ぐことによって、自己の運命を自分の手にしっかりとらえ、民族の英知を遺憾なく発揮する偉大な人民となりました。人民の偉大さは、すなわち領袖の偉大さです。人民の偉大さは、領土の広さや人口の多さにあるのではなく、どのような領袖を戴いているのかにあります。領袖は人民のなかから生まれますが、人民が強大でなくては偉大な領袖が生まれないというわけではありません。虐げられ、抑圧されていた弱小民族も偉大な領袖を生むことができます。しかし、偉大な領袖なしには、偉大な人民は出現しません。人民は、偉大な領袖を戴いてこそ偉大な人民となり得るのです。人民の偉大さが代を継いで輝くのも、偉大な領袖の指導が代を継いで受け継がれてこそ可能なのです。

 歴史には数多くの有名な指導者が記録されていますが、金日成同志のような偉大な指導者はいまだかつていませんでした。我々、共産主義者は神を信じませんが、金日成同志は天の賜った偉人と言わざるを得ません。ある国の友人も、自分はいままで神を信じなかったが、金日成主席だけは神のように信じると語っています。金日成同志は、思想的・理論的英知と指導力、徳性においていかなる人物も比肩できない優れた天稟を身につけています。歴史上、並外れた品格と資質によって名をとどろかした偉人は少なくありませんが、金日成同志のように最も優れた品格と資質を兼ね備えた偉人はいませんでした。金日成同志は、偉人としての品格と資質を最も崇高な高さで体現している傑出した偉人です。

 それゆえ、世界の人々は、金日成同志を人類が生んだ偉人のなかの偉人であると声高く称賛しているのです。

 金日成同志は、非凡な思想的・理論的英知を身につけた偉大な思想家・理論家です。人類思想史を見ても、金日成同志のような偉大な思想家・理論家は、いまだかつていませんでした。

 金日成同志は、革命と建設の各分野で提起される理論的・実践的問題について明らかに示しています。金日成同志の思想・理論は文字どおり百科全書的です。このたびのインドでの『金日成百科全書』の発行をはじめ、世界の数多くの国では、金日成同志の著作と思想・理論解説書を出版し、金日成同志の百科全書的な優れた思想・理論を高く称賛しています。金日成同志は、革命と建設で提起されるすべての問題に明快な思想的・理論的解明を与えてくれました。わが国の幹部は金日成同志の教示に接するたびに、その非凡な洞察力と限りなく幅広い識見、深奥かつ該博な知識に感嘆しています。金日成同志の接見を受けた外国の人士たちも、政治家であれ、学者であれ、誰もが金日成同志の輝く英知と幅広い識見に感服し、惜しみない賛辞を送っています。

 金日成同志の思想・理論は、百科全書的であるばかりでなく、独創性で一貫されています。金日成同志は、その思想・理論をすべて独創的に展開しました。金日成同志は、革命の道を踏み出した当初から思想・理論の探求において教条主義を排撃し、自主時代の要求に即して、すべての思想・理論を新しく独創的に解明しました。

 金日成同志の思想・理論の豊かさと深奥さ、独創性は、金日成同志の優れた英知と並外れた探求力、偉大な革命実践を抜きにしては考えられません。金日成同志は、洞察力と分析力に優れているだけでなく、記憶力も抜群です。金日成同志が、幼年時代と初期革命活動期から全生涯にあった数知れない事柄を齢80を迎えたこんにちまで詳細に記憶している事実に、誰もが驚嘆しています。

 金日成同志はまた、傑出した探求力を身につけています。金日成同志は瞬時も思索と探求を中断したことはありません。金日成同志はいまも、世界各国の政治情勢や科学技術に関する資料から、わが国の作家の長編小説に至るまで子細に目を通しています。わたしは、金日成同志の読書の負担があまりにも大きいので、長編小説のようなものは録音して差し上げることにしています。金日成同志がさまざまな資料や書物を読むからといって、その思想・理論は決して書斎から生まれるわけではありません。金日成同志は、実践とかけ離れて、学問上だけで理論を研究しても何の役にも立たないと教えています。理論は実践のためのものでなければならず、実践のなかから生まれ、実践によって検証されなければならない、というのが金日成同志の信条です。金日成同志が一生涯繰り広げた幅の広い偉大な革命実践が、かくも斬新で豊かな思想・理論を生んだ源となったのです。金日成同志はほぼ70年間、革命と建設を指導する過程で最も深奥で豊かな経験と業績を積みあげ、それを一般化してチュチェの思想、理論、方法を全面的に集大成しました。

 金日成同志の思想・理論活動は、徹底した人民性で一貫されています。人民大衆の自主的な要求と利害を正確に反映し、彼らに正しい闘争の方向と方法を示すのは、革命の指導者にとって最も重要な任務です。人民大衆はつきせぬ知恵の所有者ですが、人民大衆の要求と利害は、分析、総合され、体系化されてこそ、時代を代表する思想・理論となるのです。人民大衆の要求と利害を分析、総合し、人民大衆が積んだ闘争の経験を一般化し、革命と建設において指針とすべき科学的な思想・理論を提示する仕事は、卓越した領袖によって遂行されるのです。金日成同志は、常に人民大衆の中に入って思想・理論活動を展開しました。金日成同志は、人民大衆を師とし、人民大衆の志向と願望を反映し、人民大衆の闘争の経験を分析、総合して思想・理論を提示しました。

 金日成同志の思想・理論は、とりもなおさず人民大衆の志向であり意思です。人民の志向と意思をそのとおり反映しているので、金日成同志の思想・理論は限りなく深奥でありながらも、誰にでも容易に理解できる大衆的なものとなっており、人民は金日成同志の思想と理論を自己の信念、意志として受け止めているのです。こんにち、朝鮮人民が金日成同志の革命思想以外には、いかなる思想をも認めないという確たる信念をもって生き、世界の進歩的な人々が金日成同志の革命思想を学んでいるのは、まさに金日成同志の思想・理論が人民大衆の願望と要求を最も正確に反映しているからです。

 金日成同志は、卓越した指導力を身につけている偉大な指導者です。

 金日成同志の指導は、最も賢明で科学的な指導です。歴史を振り返ると、反人民的な統治者は言うまでもなく、人民のための政治を施したという指導者の場合にも、何ら失策もなく政治を行った例はないと思います。金日成同志はほぼ70年の歳月、路線上の誤りや偏向は一度もなく、革命と建設をひたすら勝利の道に導いてきました。金日成同志の指導の賢明さと科学性は、遠い未来を見通す非凡な英知と切り離しては考えられません。金日成同志は、一つの路線や政策でも遠い未来を展望して打ち出しています。世人は、こんにちの複雑な情勢のもとでも微動だにしないわが国の堂々たる気概を見て、早くから自主、自立、自衛の路線を示し、自主的な社会主義強国を建設した金日成同志の先見の明に感服しています。我々は、自国の民族幹部をもって国を立派に建設し、管理・運営している現実を通して、金日成同志が解放直後の複雑で困難な環境のなかでも万景台革命学院と金日成総合大学をはじめ、民族幹部養成基地を真っ先に築いたことがどんなに賢明な処置であったかを、いま一度深く感じているところです。

 革命と建設において、金日成同志の賢明な指導が及んでいない分野は一つもありません。

 金日成同志は、政治と経済、科学と教育、軍事から文学・芸術に至るまであらゆる部門の活動を、深い造詣をもって指導してきました。じつに金日成同志は、文武を兼備した博学多才な偉大な指導者です。朝鮮人民が、政治と経済、科学と教育、文学・芸術をはじめ、各分野で輝かしい成果をおさめることができたのは、金日成同志が卓越した指導芸術と指導的手腕を発揮してすべての部門の活動を正しく指導したからです。

 金日成同志の指導は、鋼鉄の意志と非凡な指導力をもって逆境を順境に、禍を福に変える偉大な指導です。朝鮮革命は、言いようもない困難な道を歩み、試練の峠を数多く越えなければなりませんでした。抗日革命戦争と祖国解放戦争、戦後の復興建設をはじめ、朝鮮革命の前途には幾多の厳しい試練が立ちはだかっていましたが、金日成同志は、天が崩れ落ちてもはいでる隙間はある、という鉄の意志をもって難関に立ち向かい、非凡な指導力を発揮して革命と建設を限りない高揚へと導きました。このような金日成同志の鉄の意志と指導により、朝鮮人民は、困難な試練のなかでも世人を驚嘆させる奇跡を次々と生んで、自己の運命を立派に切り開いてくることができました。

 金日成同志の指導は、すべての問題を人民大衆に依拠し、人民大衆を奮い立たせて解決する人民的な指導です。金日成同志は、革命の道を踏み出したときから長い間、絶え間なく現地指導の道を歩みながら、人民の願望と意思を反映した路線と政策を立て、大衆を奮起させて革命と建設を勝利の道へと導いてきました。わが党がさ細な路線上の誤りや失策もなく、革命と建設をひたすら勝利の道に導くことができたのは、金日成同志が人民のなかにあって、人民の願望と意思を反映した路線と政策を立て、それをあくまで貫徹するよう正しく指導したからです。金日成同志の一生は、絶え間なく人民を訪ねて歩いた現地指導の一生だと言えます。人民のためにその一生をすべてささげ、多大な労苦の道を歩んできた金日成同志は、齢80を迎えたいまも人民を訪ねて現地指導の道を歩み続けています。それゆえに朝鮮人民は、「幸せの揺籃に人民を休ませ、この夜も愛の道をゆく主席」と、感極まって歌っており、金日成同志がわずかな間でも安らかに憩うことを切実に望んでいるのです。

 金日成同志は、人民をこよなく愛する崇高な徳性を備えた人民の真の領袖です。徳望において、金日成同志に比肩する偉人は歴史上存在しません。

 古くから、政治家は仁徳が高くなければならず、国は仁徳によって治めなければならない、と言われています。だが、搾取社会は決して仁徳によって治められる社会ではなく、その統治者は仁徳の体現者にはなり得ません。人間による人間の搾取と抑圧は、人間にたいする愛と決して両立できません。真の仁徳政治は、人民が国の主人となっている社会主義社会でのみ実施されるのです。

 社会主義社会においても、仁徳政治はおのずと実現されるのではなく、人民をこよなく愛する領袖を戴いてこそ実現されるのです。

 金日成同志は、人民にたいする愛を最も崇高な高さで体現している人民の偉大な慈父です。金日成同志は、お金はなくとも生きていけるが、仁徳がなければ生きていけないというのが祖父の代からのわが家系の哲学でもある、と述べています。金日成同志は、祖先伝来の人情味と善良さ、美徳を朝鮮民族の誇りとし、朝鮮人民のために最も立派な仁徳政治を施しました。人民にたいする金日成同志の愛は、人民と生死・苦楽をともにし、人民のためなら、いかなるものをも惜しまない崇高な愛です。人民にたいする金日成同志のこのうえない愛があって、わが国では真の人民の政治が施されているのです。こんにち、わが国で実施されているすべての人民的施策は、人民にたいする金日成同志の崇高な愛に根差しているのです。

 金日成同志が身につけている崇高な仁徳は、同志にたいするこよなき愛にはっきりとあらわれています。同志のためにわが身を投げだすことのできる人であってこそ真の同志を得ることができる、と言った金亨稷先生の言葉を肝に銘じて同志を得ることから革命闘争を始めた金日成同志は、同志のためなら、いかなるものをも惜しまず、同志が多いことを最も大きな富とし、同志から信頼され愛されることをこのうえない幸せとして、革命的同志愛の最も美しい歴史をつづりました。金日成同志の崇高な愛により、わが党の隊伍は数百万に育ち、無敵の革命武力が築かれ、同志的な愛と革命的信義でかたく結ばれた全社会の一心団結が実現したのです。

 人民にたいする金日成同志の愛の懐は、万人を温く抱く限りなく広い懐です。金日成同志は、常に人民大衆を絶対的な存在として推し立て、労働者、農民、勤労インテリをはじめ、勤労人民大衆のためにすべてをささげてきました。金日成同志がおし立てる人民は、単に階級的立場のみを念頭に置いた概念ではありません。金日成同志は、たとえ有産階級の出身であっても、みずからを勤労人民大衆と結びつけ、勤労人民大衆の自主性を擁護してたたかう人であれば、人民の一構成員としておし立て、彼らを革命の同行者として信頼しました。金日成同志は人に接する時は、出身階級や過去の経歴ではなく、現在の思想を基本にして見なければならないとし、各階層の大衆をその愛の懐に抱き、かたく団結させました。

 金日成同志は、かつての反共分子や民族にたいして大罪を犯した人もこれからは人民に奉仕するというならば、寛大に包容しました。

 祖国と民族のために一身をささげるという愛国、愛族の精神を何よりも貴び、かつての反共分子や民族にたいして罪を犯した人もすべて寛大にその懐に抱いた金日成同志の偉大な包容力があったので、シリーズ劇映画『民族と運命』も事実にもとづいて立派に創作されるようになったのです。金日成同志の限りなく広く温かい愛の懐は、北にいようと南にいようと、海外にいようと、思想と政見、党派と信教、政治生活経歴がどうであれ、朝鮮民族のすべての人を、金日成同志を慈父として仰ぎ、統一という聖なる事業に奮い立つようにさせています。こんにち朝鮮人民は、最も崇高な徳性を備えた金日成同志に自己の運命のすべてをゆだね、金日成同志の懐で生きがいのある幸せな生を営んでいます。

 指導者は、誰かによっておし立てられるからではなく、みずからなし遂げた功績によって、おのずと人民から尊敬され信頼されるのです。金日成同志が、このうえない人民の尊敬と信頼を得ているのは、人民大衆の自主偉業のために不滅の功績をなし遂げたからです。

 金日成同志は、13の幼い年で革命の道を踏み出してからいまに至る長い期間、地下革命闘争と二度の革命戦争、二段階の社会革命と2回にわたる復興建設、数段階の社会主義建設事業を輝かしい勝利に導き、偉大な不滅の功績を積みあげました。金日成同志は、弱小民族として抑圧され、踏みにじられてきた朝鮮人民を導き、強大な日・米両帝国主義を打ち負かして民族解放戦争史に前例のない奇跡を生み、かくも短期間に廃墟の上に自主、自立、自衛の社会主義強国を建設して、創造と建設の歴史に輝かしい模範を創造しました。この世紀的な勝利と変革は、金日成同志の賢明な指導を抜きにしては考えられません。金日成同志は、国際共産主義運動の卓越した指導者として、世界人民の自主偉業の達成のためにも不滅の功績を積みあげました。金日成同志の功績はその一つ一つがすべて、世人の賛嘆を呼び起こす輝かしい功績です。金日成同志のように一代にしてかくも偉大な功績を積み上げた指導者は、古今東西に存在しませんでした。金日成同志は抜きん出た功績により、歴史上最も偉大な指導者として、万民の限りない尊敬と称賛を受けています。

 金日成同志は回顧録に「革命家は常に、人民を信頼し人民に依拠すれば百戦百勝するが、人民に見捨てられれば百戦百敗するという真理を生と闘争の座右の銘とすべきである」と記しています。この哲学的名言には、金日成同志が人民のためにかくも偉大な功績を積み上げた秘訣が明らかにされています。歴史的経験は、人民を信じ人民に頼れば、いかに困難な状況のもとでも社会主義偉業を勝利に導くことはできるが、人民に見捨てられれば、社会主義の獲得物を守ることができないことを実証しています。金日成同志の功績は、人民のために人民とともに積みあげた功績であるがゆえに、人民の心のなかに末永く輝く不滅の功績となるのです。

 金日成同志が人民のために積み上げた偉大な功績は、人民大衆に自己の運命を立派に切り開いていく指導思想を与えたことです。

 人民の運命は、正しい思想によって導かれなくては切り開かれません。社会主義社会は、正しい指導思想に導かれてこそ建設することができるのです。金力と権力によって動く資本主義社会とは異なり、集団主義にもとづいている社会主義社会は、正しい指導思想がなければ一歩たりとも動くことはできません。

 金日成同志は、チュチェ思想を創始することによって、人民大衆の運命を立派に開拓していく、最も正しい指導思想をもたらしました。金日成同志は歴史上初めて、人民大衆をすべての思考と実践の中心に据えた社会主義理論を展開しました。金日成同志は、真理は既成理論の命題にあるのではなく、人民の自主的志向と革命闘争の実践のなかにあるということを洞察し、すべての問題を朝鮮人民の願望とわが国の具体的な現実を踏まえて独創的に解決してきました。このように、人民大衆の願望を反映し、彼らの闘争経験を分析、総合して、主体的な社会主義理論を全面的に完成させたのです。

 金日成同志は、社会と自然のあらゆる従属と束縛から抜け出し、自主的に生きようとする人民大衆の要求を推しはかって、人民大衆を世界の主人、自己の運命の主人としておし立て、人民大衆が自己の力で世界を改造し、自己の運命を開拓する無限の力をもっていることを洞察して、人民大衆を世界の改造者、自己の運命の開拓者におし立てました。そうすることで、すべてのものを世界の主人、自己の運命の主人である人民大衆に奉仕させ、すべての問題を世界の改造者、自己の運命の開拓者である人民大衆の創造的エネルギーと知恵に依拠して解決していくべきであるという観点と立場を確立しました。

 金日成同志の創始したチュチェ思想は、人民大衆の自主的要求と創造的能力を正確に反映した最も優れた思想であり、朝鮮式社会主義は、チュチェ思想を具現しているがゆえに偉大な生命力を発揮しているのです。わが党と人民が、こんにちの複雑な情勢のなかでも微動だにせず、社会主義の道を力強く前進しているのは、チュチェ思想をもっているからです。わが党は、これからも変わりなくチュチェ思想の旗を高くかかげ、金日成同志の切り開いたチュチェの革命偉業をあくまで達成することでしょう。

 金日成同志が人民のために積み上げた偉大な功績は、人民大衆の運命を責任をもって見守るチュチェ型の政治組織を築いたことです。

 人民大衆が自己の運命を切り開いていくためには、そのたたかいを組織、指導し、生活を見守ってくれる政治組織がなければなりません。人民大衆は、政治組織を離れて各自がめいめいに行動しては、自己の運命を切り開いていくことはできません。労働者階級をはじめ勤労人民大衆の運命は、領袖の指導のもとに開拓され、領袖は、党と政権機関をはじめ、政治組織を通して社会の全構成員の運命を見守ります。それゆえ、党と政権機関をはじめとする政治組織を人民に奉仕する政治組織に築くことが、人民大衆の運命開拓において最も重要な問題となります。

 社会主義社会の政治組織のなかで、指導的政治組織は労働者階級の党です。社会主義社会において労働者階級の党は、人民の運命を責任をもって導かねばならない使命を担っています。社会主義社会において労働者階級の党が人民の運命を責任をもって導いていくためには、指導的地位を占めなければなりません。人民の運命にたいする労働者階級の党の責任とその指導的地位は、不可分の関係にあります。労働者階級の党がその指導的地位と役割を放棄することは、党自体の自滅行為となるだけでなく、人民の運命にたいする自己の責任をみずから放棄する背信行為となります。

 金日成同志は、わが党が社会の政治的導き手としての地位を占め、それを絶えず強化するよう指導してきました。これは、人民の運命にあくまで責任をもとうとする崇高な愛と気高い責任感のあらわれです。朝鮮人民は、朝鮮労働党を自己の政治的導き手として信頼し、党に自分の運命をすべて託しています。

 社会主義社会において労働者階級の党が、人民大衆の運命を責任をもって導いていく党としての使命を果たすためには、自己の活動において人民の利益を擁護することを最高の原則としなければなりません。労働者階級の党は、党員や労働者階級にのみ支持される党になってはならず、全人民の支持を受ける党となるべきです。そのためには、党が人民大衆の利益をあくまで擁護しなければなりません。

 金日成同志は、労働者階級の党は広範な人民大衆の利益を代表する党になるべきだ、という独創的な党建設思想を示しました。従来、党はただ一定の階級の利益を擁護する、階級の組織化された部隊、階級闘争の武器としてみなされていました。労働者階級の要求は、社会進歩に利害をもつすべての階級と階層の要求と一致するので、労働者階級の党は当然、広範な人民大衆の利益を代表する党とならなければなりません。まして、各階層の人々がすべて社会主義的勤労者になった社会主義社会においては、労働者階級の党が広範な人民大衆の利益を代表する党にならなければならないのは言うまでもありません。

 労働者階級の党が人民大衆の運命を責任をもって導いていく党になるためには、勤労人民大衆を階級的地盤とし、広範な人民大衆のなかに根をおろした大衆的な党とならなければなりません。

 党を大衆的な党にするのは、広範な勤労人民大衆の利益を擁護する労働者階級の党建設本来の要求です。金日成同志は、独創的な大衆的党建設路線を示し、わが党を労働者、農民、勤労インテリの先進分子からなる大衆的な党へと発展するよう正しく導きました。

 社会主義社会で労働者階級の党を広範な人民大衆の利益を代表する党に、大衆的な党にするということは、決してその階級的・革命的性格を弱めたり、否定することを意味するのではありません。労働者階級の党が広範な人民大衆の利益を代表するからといって、労働者階級の階級的要求を放棄してはならず、大衆的な党にするからといって誰かれなく受け入れてもなりません。労働者階級の党は、広範な人民大衆の利益を擁護しながらも、労働者階級の階級的要求を十分具現しなければならず、勤労人民大衆を自己の社会的・階級的地盤としながらも、彼らのなかから先進分子だけを自己の隊伍に受け入れなければなりません。

 金日成同志の賢明な指導のもとにわが党は、労働者階級の党としての階級的・革命的性格を固守しながら、全人民の利益を代表する党に、広範な大衆のなかに根をおろした大衆的な党に発展しました。

 社会主義社会においては、人民大衆の運命を責任をもって見守るうえで、政権機関が重要な役割を果たします。社会主義社会において政権機関は、徹頭徹尾、人民に奉仕する人民の政権機関とならなければなりません。

 金日成同志は、社会主義社会における国家政権は、人民大衆の自主的権利の代表者、創造的能力と活動の組織者にならなければならないとし、人民政権機関が人民大衆の自主的権利をあくまで擁護し、彼らの創造的能力を養い、大衆の底知れぬ創造力を正しく奮い起こすよう導いてきました。従来の理論では、人民大衆を抑え付ける搾取社会の国家政権と、人民の利益のために活動する社会主義社会の国家政権の本質的な差を、主に階級的な性格上の差とみなして、国家政権を一定の階級の支配を実現するための独裁の武器と定義していました。そして、独裁的機能を遂行する国家政権は、無階級社会に至っては凋落するとみなしていました。

 金日成同志は、チュチェ思想にもとづき、国家政権は、社会においては主人の地位を占める階級と社会的集団の利益のために奉仕する武器であることを新たに明らかにしました。搾取社会の国家政権は、支配階級の利益のために勤労人民大衆を統治する武器ですが、社会主義社会の国家政権は、社会の主人である人民大衆の利益のために奉仕する武器です。社会主義社会においては、勤労者各人が政治的権利を行使しますが、全人民の自主的権利は、人民の意思によって選挙される人民政権によって代表されます。人民大衆の創造的能力を養い、彼らの創造力を奮い起こす活動も、人民政権のような威力ある政治組織によってのみ円滑に遂行されるのです。わが国の人民政権機関は、人民大衆自身によって樹立され、人民大衆の自主的権利をあくまで擁護し、人民大衆の創造的能力と活動を巧みに組織する政治組織として絶えず発展してきました。

 金日成同志は、社会主義社会において国家政権は、人民生活に責任をもつ世帯主にならなければならないとし、人民政権機関が世帯主として人民の物質・文化生活を責任をもって見守るよう導いてきました。搾取社会の政権機関は、人民にたいする支配階級の搾取と略奪を保障する武器として奉仕し、人民が飢え死にしようとどうなろうと何ら関心は払いません。しかし、人民が国の主人となった社会主義社会においては、国家政権機関が人民の生活すべてを責任をもって見守ります。金日成同志が人民の生活を絶えず高めることを国家活動の最高原則とし、人民政権機関が人民の生活を責任をもって見守るよう導いたことで、わが国の人民政権機関は、人民の奉仕者としての使命と役割を立派に果たすことができました。

 党と人民政権機関が人民の奉仕者としての使命と役割を果たすためには、幹部が正しい活動方法と作風を身につけていなければなりません。党と人民政権にたいする大衆の支持と信頼も、幹部の活動方法と作風に大きく左右されます。党と政府の路線と政策が正しいものであっても、幹部のあいだで権柄や官僚主義といった古い活動方法と作風が容認されれば、大衆は党と政権機関を信頼しなくなり、はては労働者階級の党と人民政権機関の存在そのものが危機に陥ってしまいます。

 金日成同志は、わが党と人民政権を樹立した当初から権柄と官僚主義に反対し、革命的な活動方法と人民的な活動作風を確立することを重要な問題として提起しました。金日成同志は、社会主義社会において党と人民政権の活動家は、人民の上に君臨する官僚ではなく、人民の忠僕にならなければならないとし、人民に忠実に奉仕するよう導きました。こうして、活動家のあいだに革命的な活動方法と人民的な活動作風が確立され、わが党と人民政権機関は、人民の奉仕者としての使命と役割を立派に果たすようになったのです。金日成同志の創建したわが党と共和国政権が人民の運命を責任をもって導き見守っているので、朝鮮人民は、党と共和国政権を絶対的に支持し信頼しています。我々はこれからも、党と人民政権を人民の奉仕者として強固なものにし、それを武器にして人民の自主偉業をあくまで達成するでしょう。

 金日成同志が人民のために積み上げた不滅の功績は、人民の自由と幸せを守る真の革命武力を建設したことです。

 金日成同志は、早くから日本帝国主義の銃剣のもとで苦しむ同胞の運命を救うためには自己の軍隊がなければならないことを痛感し、父が遺した2挺の拳銃を手にして建軍の偉業をなし遂げる道に立ち、いまから60年前、安図の樹林のなかで反日人民遊撃隊の創建をこの世に宣言しました。

 金日成同志は、「魚が水を離れては生きていけないように、遊撃隊は人民を離れては生きていけない」というスローガンをかかげ、軍隊が人民のために忠実に奉仕し、人民と渾然一体となるよう導きました。人民にたいする軍隊の献身的な奉仕精神と軍民一致、これが我々の革命武力が強大な日・米両帝国主義を打ち負かした力の源です。金日成同志の賢明な指導のもとに我々の革命武力は、人民とともに勝利と栄光に輝く誇りある道を歩み、無敵の革命武力に成長しました。こんにち、アメリカ帝国主義とその手先は、わが共和国を侵略する機会を虎視眈々と狙っていますが、金日成同志によって育てられた「一当百」の革命武力があるがゆえに、朝鮮人民は微動だにせず、社会主義建設を力強く推し進めています。

 金日成同志は、わが革命武力の創建者であり、帝国主義強敵との二度の革命戦争を輝かしい勝利に導いた百戦百勝の鋼鉄の総帥であり、主体的な軍事思想と戦略戦術、戦法を創造した軍事の英才です。このたび、わが党と人民が金日成同志に朝鮮民主主義人民共和国大元帥の称号を授与したのは、金日成同志が軍建設と革命戦争において積み上げた偉大な功績にたいする当然の評価です。

 金日成同志に共和国大元帥の称号を授与したことは、朝鮮人民の大いなる栄光であり誇りでもあります。わが党は、金日成同志の軍建設の偉業を継承して、我々の革命武力をさらなる百戦百勝の無敵の強兵にしていくことでしょう。

 金日成同志が人民のために積み上げた偉大な功績は、朝鮮人民を自主精神の強い革命的人民に育てたことです。

 人民の運命を立派に切り開くためには、その主人である人民大衆を政治的、思想的にしっかりと鍛えなければなりません。思想・意識は、人間の活動において決定的な役割を果たし、人間の品格と価値も思想・意識によって決まります。社会的存在としての人間本来の要求を反映した思想・意識は、自主的な思想・意識です。人民にたいする最大の愛は、人民に自主意識を植えつけ、思想的に自覚させることであり、人民にたいする最大の罪悪は、人民の自主意識を麻痺させ、人民を思想的に堕落させることです。

 金日成同志は、革命の道を踏み出した当初から、朝鮮人民に自主的な革命意識を植えつけるために心血を注ぎました。金日成同志の賢明な指導のもとに朝鮮人民は、自主意識に目覚め、自分の運命を自力で切り開いていく道を進むようになり、自己の尊厳と偉大さを堂々と示してきました。

 朝鮮人民は、強い自主精神をもって党と領袖のまわりにかたく団結することによって、自主性の強い人民、不敗の威力をもった偉大な人民になりました。人民大衆の威力は団結の威力であり、最も強固な団結は、領袖、党、大衆の一心団結です。自己の領袖、自己の党を信じ、そのまわりに団結して革命に参加しようとする強い覚悟と強靭な意志、まさにこれが、朝鮮人民の最も強固な団結の思想的な源なのです。領袖、党、大衆の一心団結、という言葉は、わが国でのみ通用するものです。わが国において、一心団結は偉大な金日成同志を団結の中心に高く戴き、チュチェ思想の旗のもとに革命闘争を繰り広げたときから始まり、わが党の指導のもとに全社会をチュチェ思想化する闘争を通じて高い水準で全面的に強化され、発展しました。領袖、党、大衆の一心団結は、わが国社会主義制度の威力と不敗の源であり、いかなる波風のなかでもびくともせず、我々の社会主義が隆盛一路をたどってこられた基本要因です。このたび、金日成同志の誕生80周年慶祝行事に参加した世界各国の友人たちは、党と領袖のまわりにかたく団結した朝鮮人民の一心団結の威力を見て、この力は原子爆弾よりも威力があるといって、非常にうらやんでいました。朝鮮人民が革命と建設においてなし遂げた輝かしい成果も、自分の運命を自力で切り開いていこうとする朝鮮人民の気高い自主精神によってもたらされたものです。こんにちのように厳しい環境のなかでも、朝鮮人民がいささかの動揺やためらいもなくひたすら革命の道を突き進んでいるのは、まさに金日成同志が、一生涯心血を注いで朝鮮人民を自主精神の強い革命的人民に育て上げてくれたからです。いま全世界は、朝鮮人民が強い自主精神をもってみずから選んだ社会主義の道をたくましく前進しているのを見て驚嘆しています。わが党はこれからも、朝鮮人民の気高い革命精神に依存して、敵のあらゆる妨害策動をしりぞけ、革命をあくまで達成していくでしょう。

 金日成同志が人民のために積み上げた不滅の功績は、人民大衆中心の朝鮮式社会主義を建設したことです。

 金日成同志は、わが国に人民大衆の自主的要求が立派に具現された朝鮮式社会主義を樹立しました。金日成同志は、二段階の社会革命を成功裏に遂行し、社会主義建設を力強く推し進めて、朝鮮人民を搾取と抑圧から解放し、彼らに自主的で創造的な生活を思う存分享受できる条件をすべて整えてくれました。金日成同志が一生涯、苦難に満ちたたたかいを繰り広げてもたらした朝鮮式社会主義は、それこそ朝鮮人民の幸せの懐です。金日成同志が打ち立てた朝鮮式社会主義は、人民大衆があらゆるものの主人となり、すべてが人民大衆のために奉仕する人民大衆中心の社会主義です。

 金日成同志は、社会主義の樹立当初から、人々の食・衣・住の問題から教育と医療の問題に至るすべてを党と国家が責任をもって保障することを基本施策として打ち出しました。こうして朝鮮人民は、生活については何の心配もなく暮らしています。人類社会が生まれて以来、社会の全構成員が生活について何の心配もなく暮らしているのは、わが国の社会主義社会でのみ見られることです。もちろん、いまの人民の生活がすべての面で豊かだとは言えません。我々は、まだ社会主義建設の途上にあるのです。しかし、わが党と共和国政府は、人民に裕福で平等な生活条件を保障することを最も重要な課題として人民の物質・文化生活を絶えず向上させており、生活水準の格差も縮小しています。今回、我々は、勤労者の賃金を引き上げる措置を講じた際にも、低い賃金を大幅に引き上げて生活水準の格差を縮めるようにしました。世界には、わが国のように人民の物質・文化生活での平等が実質的に保障されている国はありません。

 社会制度の優越性は、すべての人が社会の真の主人として、自主的で創造的な生活をいかに享受するかにあります。資本主義社会のように、物質生活における貧富の差が日増しに大きくなり、人々の精神・文化生活がますます貧窮化し、人民大衆の自主的権利と尊厳が無残に踏みにじられている社会は、人民のための社会とは言えません。朝鮮人民は実生活を通じて、腐りきった資本主義の生活に比べ、自分たちが享受している社会主義の生活がいかに誇り高く張り合いのあるものであるかを深く感じています。

 朝鮮式の社会主義社会において、朝鮮人民は、物質・文化生活で何の心配もなく暮らしているだけではなく、すべての人が社会的に尊厳と人格を最大限尊重されて誇らしく暮らしています。社会的に自己の尊厳と人格を尊重されなければ、人間としての価値ある生活を営んでいるとは言えません。搾取社会において、絶対多数の勤労人民の尊厳と人格を侵害する基本的要因は、搾取階級の特権です。社会主義社会においても特権を容認すれば、それは人民の尊厳と人格を侵害することになります。わが国では、社会的に職務上の差はあっても、すべての人が革命の同志として尊厳と人格の上で差別なく等しく尊重されています。朝鮮人民は、等しく主権を行使するだけでなく、党と勤労者団体の組織においても高い人と低い人の区別はなく、同等の権利と義務をもって生活しています。我々の社会において人間の価値は、権力や金銭によってではなく、誰が人民のために有益な仕事を多くするかによって評価されます。人民のためにより多くの仕事をし功労を立てた人が英雄になり、社会的により高く尊敬されるのです。

 真の人民の社会としての我々の社会の実相は、すべての人が身内のように互いに助け、導き合い、むつまじく暮らしているところにも見られます。人々が互いに同志的に協力しむつまじく暮らすところに、互いに嫉視反目し、いがみ合う資本主義の生活とは区別される我々の社会主義生活の本質的特性の一つがあるのです。朝鮮人民のなかむつまじい生活は、領袖と社会構成員のあいだ、社会構成員相互の同志的愛と革命的信義にもとづいており、その源は金日成同志の人民にたいする限りない愛にあります。我々の社会においては、領袖が人民を限りなく愛する仁徳政治を施しているので、領袖と社会構成員のあいだで最も気高い同志的愛と革命的信義の関係が結ばれ、それにもとづいて社会構成員のあいだにも同志的愛と革命的信義の関係が開花しているのです。

 朝鮮人民は、偉大な領袖、偉大な党のまわりにかたく団結し、互いに助け、導き合いながらむつまじく暮らすのを最も誇りある生活としています。わが党は、いかなる狂風のなかでも人民大衆中心の朝鮮式社会主義をあくまで固守し、その優越性をより高く発揮させていくでしょう。

 金日成同志が人民のために積み上げた不滅の功績は、チュチェの革命偉業を代を継いで立派に継承、達成する確固たる保障をもたらしたことです。

 人民大衆の自主性を実現するための革命偉業は、一世代で終わるものではなく、代を継いで続けられていきます。歴史的経験は、指導の継承性が正しく保障されるときには人民大衆の革命偉業は勝利のうちに前進しますが、そうでない場合は革命は紆余曲折を経るようになり、それまでの社会主義の獲得物まで失うようになることを示しています。

 労働者階級の領袖の歴史的使命は、人民大衆の自主偉業を開拓し、前進させるだけでなく、革命の代を継いでいく組織的・思想的基礎と指導体系をしっかり整えるところにあります。金日成同志の最も輝かしい先見の明は、早くから革命偉業継承の歴史的必然性を洞察し、そのための準備を着実におこない、革命偉業を確固として継承、達成していく組織的・思想的基礎と指導体系を強固に打ち立てるようにしたことです。これは、金日成同志が朝鮮人民のために積み上げた最も貴い功績です。

 実に金日成同志は、万代に輝く偉大な功績を積み上げました。

 金日成同志の不滅の功績を一つとしておろそかにせず全面的に継承していくのが、わが党の確固たる意志です。金日成同志の革命業績を継承、発展させていくところに、チュチェの革命偉業を代を継いで立派に達成する確固たる保障があるのです。

 金日成同志を戴いたことは、朝鮮人民の最も大きな栄光であり、幸せでもあります。朝鮮人民は、歴史的体験と実生活を通じて、金日成同志を戴いたことがいかに大きな栄光であり、幸せであるかを胸に深く刻んでいます。過去、帝国主義者に国と民族の自主権を奪われて植民地奴隷の惨めな生活を強いられた朝鮮人民は、数千年の歴史上初めて偉大な金日成同志を戴くことによって、自己の運命を立派に切り開いていく栄光に満ちた尊厳のある人民になることができたのです。朝鮮人民は、こんにちの複雑な情勢に照らしても、金日成同志を戴いたことに限りない栄光と幸せを心の底から感じています。

 我々は、金日成同志を戴いた限りない栄光と幸せを胸に深く秘め、金日成同志を永遠に忠誠と孝心をもって高く仰いでいかなければなりません。

 金日成同志を高く仰ぐことは、朝鮮人民と世界の革命的人民の切たる願望です。今回、わが国を訪れた世界各国の友人たちはいずれもわが国の幹部たちに、金日成同志に忠義を尽くすのは、世界の共産主義者と革命的人民の共通の願いだとして、金日成同志にいっそう忠義を尽くすよう願っていました。世界革命の元老である金日成同志を戴いているからこそ、わが党の権威は高く、わが国の社会主義は光を放つのです。

 金日成同志に忠義を尽くすのは、我々の崇高な民族的義務であるばかりでなく、国際的義務でもあります。我々は、世界が崇敬する金日成同志を戴いた朝鮮共産主義者の使命感を肝に銘じて、金日成同志にいっそう忠義を尽くすべく努力していくべきです。

 我々は、すべての党員と勤労者に金日成同志の偉大さと不滅の功績を深く認識させなければなりません。領袖に忠義を尽くそうとする思想・感情は、領袖の偉大さと功績についての深い認識から湧き出るものです。これまで金日成同志の革命活動史に関する学習資料をはじめ、金日成同志の偉大さと不滅の功績に関する文章や書籍は少なからず出版してきましたが、すべての人が金日成同志の偉大さと功績をすべて認識しているとは言えません。このたび、金日成同志が著わした回顧録を読んだ人々は、金日成同志の偉大さと不滅の功績についてさらに感服しています。回顧録は控えめな筆致で記されていますが、金日成同志の革命活動史があまりにも偉大であるがために、人々はそれを読んで感服せずにはいられないのです。金日成同志の回顧録は、朝鮮革命の万年の財宝であり、このうえない貴い革命の教科書です。回顧録を多く出版し、党員と勤労者はもちろん全民族がそれを深く学習して、そこから革命の原理を学び、革命の原則と方法を習得し、祖国と民族、人民と革命同志を愛する尊い精神を学び取るようにすべきです。回顧録をより多く翻訳、出版して世界の人民のあいだにも広く普及させるべきです。

 金日成同志の偉大さについての教育活動を、さまざまな形式と方法で着実におこなわなければなりません。金日成同志の偉大さと功績に関する教育資料は、一つつくるにしても念には念を入れてつくるべきです。金日成同志の回顧録のように、人々の心の琴線に触れる書籍や文章をもっと多く書きあらわして、さまざまな形式と方法で金日成同志の偉大さと功績についての教育をさらに強化していくべきです。

 金日成同志の偉大さと功績をもって人民を教育するうえで、文学・芸術は重要な役割を果たします。これまで文学・芸術部門は、優れた映画や小説など文学・芸術作品を創作して、金日成同志の偉大さと功績を通して人民を教育することに大きな貢献をしてきました。これからは、文学・芸術部門は金日成同志の回顧録と新しく発掘される資料にもとづいて、立派な文学・芸術作品をより多く創作し普及させていかなければなりません。金日成同志の偉大さに関する伝説のような話も広く紹介、宣伝すべきです。日本帝国主義植民地支配の暗たんたる時代にはこんにちのような多様な宣伝手段はありませんでしたが、人民は金日成同志の偉大さを伝説として伝え聞き、信念と希望を抱いて生きてきました。80星霜にわたる金日成同志の革命活動史は、その1ページ1ページが伝説的な話でつづられており、それは歳月の流れとともにいっそう貴いものとして光り輝くことでしょう。抗日革命闘争の時期から朝鮮人民のあいだに広く伝えられている金日成同志についての伝説的な話を多く発掘して、大いに紹介、宣伝すべきです。

 金日成同志にたいする忠実性の教育をいっそう深めていくべきです。金日成同志への忠実性は時の流れとともにさらに高まらなければならないというのが、党の意志です。金日成同志の指導に従って革命の嵐に耐えてきた人々が抱いた忠実性は、歳月が流れ、世代がかわるにつれて、よりいっそう高まっていかなければなりません。領袖への忠実性が薄らぎ、変質すれば、社会主義が挫折するというのが歴史の教訓です。我々は、忠実性教育を絶えず深め、領袖への忠実性が世々代々純潔に継承され発展していくようにすべきです。

 苦難に満ちた革命の未踏の道をかき分けてきた革命の第1世代と、新しい社会建設の苦しいたたかいを繰り広げてきた革命の第2世代とのあいだで高く発揮された領袖への忠実性を鑑として、それを代を継いで見習っていかなければなりません。革命の新しい世代のあいだで発揮される忠実性の模範も極力探し出して宣伝し、それを広く普及させていくべきです。

 領袖への忠実性が、すべての人の確たる信念と良心、徳義となり、日常生活で高く発揮されるよう、忠実性の教育を革命の実践と密接に結びつけて着実におこなうことが必要です。一部の国で共産主義にたいする信念と領袖への忠実性を絶えず唱えていた人々のあいだに社会主義の背信者があらわれるようになったことは、彼らが忠実性を口先だけで叫び、それを信念化、良心化、道徳化、生活化しなかったことを物語っています。忠実性の教育をさまざまな形式と方法でより実質的におこなって、すべての党員と勤労者が忠誠と孝心をいかなる逆境にあっても変わらぬ確たる革命的信念と良心、徳義とし、それを活動と生活のなかで十分具現できるようにすべきです。

 党員と勤労者にチュチェ思想をしっかりと体得させなければなりません。チュチェ思想を体得し、それをあくまで具現することが、その創始者である金日成同志の偉大さと功績を輝かす道です。

 チュチェ思想は、チュチェ型の共産主義的革命家にとって最も貴い思想的糧となるものです。最も科学的で革命的な世界観であるチュチェ思想は、共産主義的革命家が身につけるべき思想的・精神的風格を全面的に明らかにしています。党員と勤労者のあいだでチュチェ思想の学習を体系的におおこなって、彼らがチュチェ思想を深く体得し、その要求どおり思考し、行動するようにすべきです。

 チュチェ思想をしっかり体得するためには、金日成同志の著作と党の文献の学習に力を入れなければなりません。金日成同志の著作と党の文献は、チュチェ思想の全書です。金日成同志の著作と党の文献には、チュチェ思想の原理とチュチェ思想を具現するうえでの原則的諸問題が全面的に明示されています。党員と勤労者のあいだで金日成同志の著作と党の文献の学習をいっそう強化して、彼らがチュチェ思想を確たる信念として深く体得するようにすべきです。

 党員と勤労者にチュチェ思想をしっかり体得させるためには、チュチェ思想に関する研究を深め、それを深く掘り下げて解説、宣伝する必要があります。

 チュチェ思想は新しい哲学思想であり、わが党のすべての思想・理論はチュチェの哲学的原理にもとづいて展開されています。チュチェ哲学の本質と内容、独創性と優越性を正しく認識してこそ、それにもとづいて展開されたわが党のすべての思想・理論を正確に把握することができるのです。チュチェ哲学は、単なる理論のための哲学ではなく、人民大衆を中心に据え、人民大衆の運命開拓の道を正確に示した哲学です。チュチェ哲学の研究においては、実践的に意義のない問題について空理空論に終始するのではなく、革命と建設に実際に役立つ問題を解決することに注意を向けるべきです。

 チュチェ哲学だけでなく、チュチェの思想・理論に関する研究も深めるべきです。チュチェの思想・理論に関する研究は、社会主義偉業遂行のための革命実践において提起される緊切な理論的・実践的問題の原理的解明に基本を置いておこなう必要があります。特に、人民大衆中心の朝鮮式社会主義を強化し発展させるうえで提起される理論的・実践的問題を深く研究するようにすべきです。

 チュチェ思想を具現して我々が革命と建設で積んだ経験を広く宣伝しなければなりません。我々は、チュチェ思想を革命と建設のなかで具現して世人を驚嘆させる奇跡を生み、大きな功績と経験を積み上げました。世界の革命的人民は、チュチェ思想とともにそれを具現して我々が積んだ経験に大きな関心を示しています。チュチェ思想を具現して積んだわが党と人民の闘争の経験をよく解説、宣伝することで、党員と勤労者を教育し、世界の革命的人民の闘争を鼓舞すべきです。

 チュチェ思想に反するブルジョア思想と修正主義、教条主義、事大主義などあらゆる反革命的思想とのたたかいを強化すべきです。

 こんにち、ブルジョア思想は、主として帝国主義の思想的・文化的浸透によって入ってきます。一部の国で反動的なブルジョア思想により人々が変質し、労働者階級の領袖が開拓した革命偉業が無に帰したのは、帝国主義の思想的・文化的浸透に門戸を開放したからです。我々は、帝国主義のいかなる思想的・文化的浸透をも絶対に許してはなりません。

 修正主義は、労働者階級の革命闘争における領袖の役割を否定し、革命を放棄する反革命的な毒素です。一部の国で労働者階級の領袖を中傷する反革命的犯罪行為がなされたのは、まさに修正主義が台頭したことに起因しています。わが国でも一時、事大主義者たちが修正主義を密輸入しようとしましたが、わが党はそれを徹底的に排撃しました。歴史の教訓は、社会主義国で修正主義が台頭すれば、ブルジョア自由化の風が吹き込んで党が変質し、人々が思想病にかかり、領袖によって開拓された革命偉業が中途で挫折することを示しています。我々は、これからも修正主義を徹底的に排撃して、金日成同志の開拓したチュチェの革命偉業を代を継いで揺るぎなく固守し、立派に継承、発展させていかなければなりません。こんにち、多くの国にまん延しているブルジョア復活主義を徹底的に排撃すべきです。ブルジョア復活主義は、社会主義を資本主義に逆戻りさせようとする反革命的思潮です。現代修正主義は、いまとなっては仮面も脱ぎ捨てて、公然と社会主義を資本主義に逆戻りさせるブルジョア復活主義に転落しました。現実は、社会主義が資本主義に逆戻りすれば、発展と繁栄ではなく、社会的混乱と零落、失業と貧困、犯罪と社会悪がはびこるようになることを如実に示しています。党員と勤労者は、ブルジョア復活主義の反動的本質と弊害を明確に認識し、それにたいして警戒を強めなければなりません。

 人々のあいだで事大主義、教条主義が再びあらわれないように注意を払うべきです。人は、事大主義、教条主義に毒されると、自分の領袖、自分の党に従わずに他人の言いなりになり、そうなれば革命もできず、民族の自主性を守ることもできません。もちろん、わが国で事大主義、教条主義は、思想的潮流としては克服されましたが、その影響はいまだに残っています。事大主義、教条主義のさ細な要素も軽視せず、徹底的に克服すべきです。

 育ちゆく新しい世代をチュチェ型の共産主義的革命家にしっかりと準備させるべきです。領袖の偉業をあくまで達成していくうえで革命の第1世代、第2世代は問題がありませんが、社会主義社会で搾取と圧迫を知らず苦労も知らず幸せに育った第3世代以降は事情が違います。だからといって、育ちゆく新しい世代に搾取と圧迫を受けさせたり、先の世代がなめたような苦労を体験させる必要はありません。育ちゆく新しい世代を領袖の偉業を代々引き継いでいく革命的世代に育てるという問題は、思想教育と鍛練を通して解決すべきです。青少年期の教育と鍛練は、人生に大きな影響を与えます。青少年は感受性が強いので、周囲や環境のよい影響だけでなく、悪い影響も受けやすいものです。それゆえ、帝国主義者と反動派は、青少年学生に自由化の風を吹き込もうと執拗に策動します。いま、わが国の青少年学生の思想・精神状態は非常に健全です。今回、外国の友人たちは、わが国の青少年学生による大マスゲームを見て、青少年学生の教育を怠って亡びている国が多いなか、朝鮮にこれほど立派な青少年学生がいるのは、何とすばらしいことかとうらやんでいました。我々は、健全で革命的な新しい世代をもっていることを誇りに思うべきです。だが、成果に満足することなく、青少年学生にたいする革命的教育と鍛練はいっそう強化していくべきです。青少年学生にたいする教育では、チュチェ思想の原理教育を強化するとともに、革命伝統教育に力を入れることが特に重要です。金日成同志が築いた抗日の革命伝統には、最も困難な闘争のなかで築かれた気高い革命精神と貴い革命功績と経験が全面的に内包されているので、革命の試練を経ていない新しい世代にとっては、このうえなく貴重な革命的糧となるものです。新しい世代のあいだでさまざまな形式と方法で革命伝統教育を着実に実施し、彼らが白頭山で金日成同志に従ってたたかった抗日革命闘士のその精神、その気迫でチュチェ革命偉業の勝利をめざし断固としてたたかっていく共産主義的革命家に育つようにしていくことが大切です。また、新しい世代が祖国防衛の任地と社会主義建設の困難かつ重要な部門に進出して青春の知恵と情熱をささげる実践闘争を通じて自己を絶えず鍛えていくようにしなければなりません。

 幹部と党員と勤労者のあいだで、人民のためにすべてをささげてたたかう革命的気風を高く発揮させるべきです。生涯人民のためにすべてを尽くしてきた金日成同志は、人民のための事業が順調に進み、人民が満足するときにいちばん喜びます。人民のために身をささげて働くことは、とりもなおさず金日成同志に喜びと満足を与え、金日成同志の万年長寿を保つ道です。

 こんにち、わが国において人民のために忠実に働くというのは、ほかならぬ社会主義建設を立派に進めて人民大衆中心の朝鮮式社会主義の優越性を高く発揮させることです。社会主義建設を立派に進めて社会主義の優越性を高く発揮させてこそ、金日成同志の意図どおり一日も早く祖国を統一し、チュチェの革命偉業を達成することができるのです。

 社会主義建設のためのたたかいは、党と領袖が示した路線と政策を貫徹するためのたたかいです。すべての幹部と党員と勤労者は、党の路線と政策をあくまで貫くことで、社会主義建設のすべての部門で絶えず高揚を起こしていかなければなりません。

 こんにち、朝鮮人民は、党と領袖への限りない忠誠心をもって、朝鮮式社会主義の道を力強く前進する確たる信念と燃えるような情熱にあふれています。肝心なのは、幹部が人民の高揚した意気に合わせて組織・指導活動をどのように進めるかということです。

 幹部は、党政策実行のために常に頭を働かせ作戦を練り、党員と勤労者を党政策の実行へと立ち上がらせる組織・政治活動を綿密におこなうべきです。

 人民の高い革命的熱意と創造的積極性を発揮させるには、幹部が正しい活動方法と作風をもって働くことがきわめて重要です。

 幹部は、金日成同志が常日ごろ教えているとおり、常に人民に忠実に奉仕し、人民大衆のなかに入り、彼らに依拠して活動することを鉄則とすべきです。そのためには、幹部のあいだに革命的大衆観を正しく確立させ、人民にたいする奉仕精神を高めていかなければなりません。また、幹部のあいだに見られる権柄や官僚主義などの古い活動方法と作風に反対し、力強くたたかうことが必要です。最近、幹部のあいだで権柄や官僚主義を一掃し、革命的な活動方法と人民的な活動作風を確立するたたかいを力強く繰り広げて少なからぬ成果をおさめましたが、それに満足していてはいけません。人々の頭のなかには古い思想が残っており、革命的に鍛練されていない新しい世代が幹部の隊列に絶えず補充される状況のもとでは、活動方法と作風を改善するたたかいを引き続き繰り広げなければ、権柄と官僚主義が息を吹き返す恐れがあります。

 幹部の古い活動方法と作風をなくすには、党の組織生活を強化し、思想闘争を強化しなければなりません。すべての活動においては教育を基本とすべきですが、人民の利益を侵害する行為にたいしては妥協してはなりません。幹部が職権を悪用して人民の利益を侵害したときには、そのつどそれを問題視して力強くたたかい、その程度によっては党的・法的制裁も加えるべきです。

 革命的な活動方法と人民的な活動作風を確立するために、幹部が大衆のなかに入っていくことを生活化すべきです。大衆のなかに入って彼らの声に耳を傾け、大衆と一体となって活動し生活してこそ、主観主義、官僚主義に走ることもなくなります。わが党は、幹部が日常的に大衆のなかに入っていくようにするための整備された活動体系を打ち立てました。すべての幹部は、党が打ち立てた活動体系の要求どおり、日常的に大衆のなかに入り、彼らと苦楽をともにし、彼らの悩みごとをそのつど解決してあげなければなりません。「人民に奉仕する!」 これが党の一貫したスローガンであり、幹部は大衆と一瞬たりとも離れてはいけないというのが党の要求です。すべての幹部は、常に人民大衆のなかに入り、人民大衆に忠実に奉仕することによって、自己の本分をまっとうすべきです。

 金日成同志を高く仰いだ栄誉を代を継いで輝かしていくのは、幹部と党員と勤労者の気高い義務であり、ここに朝鮮人民の永遠の誇りと幸せがあります。すべての幹部と党員と勤労者は、金日成同志を忠誠と孝心を尽くして高く仰ぎ、朝鮮民族の誇り、チュチェ朝鮮の栄誉をいっそう輝かしていかなければなりません。

 出典:「ネナラ」


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