金 正 日

演劇芸術について
 文学・芸術部門の幹部との談話
 −1988年4月20日−


 数日前、偉大な領袖金日成同志は、国立演劇団が創作した不朽の名作、革命演劇『慶祝大会』を観覧し、非常にすぐれた作品だと称賛しました。これは、党の演劇革命方針に従って不朽の名作を朝鮮人民の美感に合わせて立派に再現した演劇芸術家にたいする高い評価だといえます。

 我々が、演劇革命を本格的にはじめてから十余年になります。この期間に、演劇芸術家は、党の演劇革命方針を高くかかげ、金日成同志が抗日革命闘争の時期にみずから創作した不朽の名作、革命演劇『城隍堂』『血噴万国会議』『娘からの手紙』『三人一党』『慶祝大会』などを『城隍堂』式演劇として立派に形象化して上演しました。五大革命演劇は、党の演劇革命方針が生んだ貴重な結実であり、党と領袖に限りなく忠実な演劇芸術家の献身的努力によってもたらされた誇らしい結実です。

 我々は、演劇革命を成功裏に遂行することによって従来の古い演劇に終止符を打ち、チュチェの時代に即応した新しい『城隍堂』式演劇を創造しました。『城隍堂』式演劇は、内容と形式においてチュチェの人間学の要求を立派に具現しているばかりでなく、創造システムと方法においてチュチェの創作原理にしっかり依拠した新しい形式の演劇です。

 『城隍堂』式演劇は、その高い思想性と芸術性ゆえに、上演されるやいなや朝鮮人民から絶対的に支持され愛されており、世界諸人民のあいだでも熱烈な共感を呼んでいます。世人にひとしく好まれる『城隍堂』式演劇を創造したことは、朝鮮人民の栄誉であり誇りであります。

 不朽の名作『城隍堂』を再演したときからはじまった演劇革命の過程で、主体的演劇芸術に関する思想と理論が完成し、主体的な演劇創造システムと方法が確立されました。

 主体的演劇理論は、時代の要請と人民の志向にかなった社会主義・共産主義演劇芸術を創造する綱領的指針です。主体的演劇理論が整然と体系づけられたことは、演劇革命における最も重要な成果です。

 我々は、演劇革命の過程で確立された主体的演劇理論を擁護し、創作実践に立派に具現して、既に高い境地に達した朝鮮の演劇芸術をさらに発展させなければなりません。


1 演劇革命
1 演劇革命は、時代と芸術発展の要請
2 朝鮮式の新しい演劇を創造する闘争
3 『城隍堂』式演劇は、新しい形式の演劇
4 抗日革命演劇は、朝鮮の演劇芸術の歴史的根源
2 劇文学
1 戯曲は、演劇の思想的・芸術的基礎
2 ドラマづくりは、劇作術の基本
3 せりふは、戯曲の基本的表現手段
4 スタイルは、劇形象の情緒的ニュアンス
3 演劇の舞台形象
1 演出は、創造と指導の芸術
2 演技は、性格創造の芸術
3 演劇美術は、流れ式立体舞台芸術
4 演劇音楽は、劇形象の重要な手段
出典:金正日選集 9巻


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