著作「映画芸術論」の構成

生活と文学
文学は、人間学である
種子は、作品の核である
テーマは、政治的に意義づけて解明しなければならない
革命的世界観の確立過程を掘りさげて描くべきである
闘争のなかに生活があり、生活のなかに闘争がある
大作とは、スケールのことか、内容のことか
構成にしっかりと筋金を入れなくてはならない
葛藤は、階級闘争の法則に立脚して解決しなければならない
各シーンには、ドラマがなければならない
小さくはじめて大きく結ぶべきである
意味深くわかりやすいせりふが名せりふである
スタイルを十分に生かすべきである
独創性は、創作の本性である

映画と演出
演出家は、創作団の司令官である
創作では、ねらいどころがなくてはならない
演出では、感情づくりが重要である
俳優の演技は、演出家にかかっている
撮影と美術にたいする要求度を高めるべきである
音楽と音響を効果的に利用すべきである
演出の秘訣は、モンタージュにある
副演出家は、創作家である

性格と俳優
俳優は、映画の顔である
演技では、新しいものを見せるべきである
生活を知って演技すべきである
言葉と行動には、作為があってはならない
演技の成果は、必然的なものとなるべきである

映像と撮影
撮影には、実感がこもらなければならない
ワイドスクリーンの特徴を生かすべきである
画面形象は、高度の撮影技術を必要とする

画面と美術
朝鮮的なものを基調とすべきである
扮装は、高尚な芸術である
衣装と小道具は、時代と性格にふさわしいものでなくてはならない
セットは、時代色が出なければならない

場面と音楽
音楽のない映画は映画とはいえない
聞けば聞くほどすばらしく、印象深いのが名曲である
メロディーには特色がなければならない
歌詞がよくてこそすばらしい曲が生まれる
音楽はシーンにあわなければならない
編曲は創作である

芸術と創作
創作過程を革命化、労働者階級化の過程にすべきである
人間は知識の程度に応じて見聞し、感じとり、うけとめる
党の信頼に忠実にこたえるべきである
速度戦は、革命的文学・芸術創作の基本原則である

創作と指導
革命的創作実践は新しい創作指導体系を求める
創作指導は集団的単一審査の方法でおこなうべきである
創作総括では典型を一般化すべきである


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