金 正 日

党生活を強化して幹部を徹底的に革命化しよう
 ―朝鮮労働党中央委員会組織指導部および宣伝扇動部の活動家との談話―
1970年12月3日 

 こんにち各党組織の重要な課題の一つは、すべての幹部を徹底的に革命化し、彼らが革命の指揮メンバーとしての責任と役割をまっとうできるようにすることです。

 朝鮮労働党第5回大会は、社会主義建設におけるこれまでの成果にもとづいて社会主義制度を一段と強化発展させ、社会主義の完全な勝利を促進するという綱領的課題を示しました。社会主義の完全な勝利を促進するためには、経済建設と文化建設をはじめ、社会主義建設のすべての部門で新たな革命的高揚を起こさなければなりません。第5回党大会の決定の実行へ党員と勤労者を力強く奮起させ、社会主義建設で革命的高揚を起こせるか否かは、幹部が革命的な闘争精神と活動気風をもって活動するか否かにかかっています。幹部はわが党の中核力量であり、革命の指揮メンバーであります。革命と建設に対する党の指導は幹部を通じて実現します。幹部が任務の重要性を深く自覚し、党と領袖への強い忠誠心とあつい熱情、強靭な意志をもって献身的に活動してこそ、大衆を革命闘争と建設事業に力強く奮起させ、我々に提起されている社会主義建設の困難かつ複雑な課題を成功裏に遂行することができるのです。

 金日成同志は第5回党大会の報告で、社会の全構成員の革命化、労働者階級化を力強くおし進める課題を示しました。社会主義・共産主義の建設で、経済建設を立派におこなって物質的要塞を占領するのも重要ですが、より重要なのは人々を革命化、労働者階級化して思想的要塞を占領することです。すべての勤労者の革命化、労働者階級化を強力に促してこそ、共産主義の思想的要塞はもちろん、物質的要塞をも成功裏に占領することができるのです。全社会を革命化、労働者階級化するためには、幹部から先に革命化しなければなりません。

 我々は、党と革命への忠誠心が強く、活動能力のある人たちで幹部陣容をかためました。しかし、これは初歩的な成果にすぎず、党組織が幹部の革命化に力をいれなくてもよいということを意味するものではありません。幹部陣容をいかに健全な人たちでかためても、彼らを絶えず教育し、革命化しなければ思想的病にかかり、落伍する恐れがあります。鉄も野外に放置すればさびついて使いものにならなくなるように、幹部としての表徴がよく立派に活動していた人でも、革命的に教育し鍛えなければ、ブルジョア思想や修正主義、事大主義などいろいろな悪い思想の影響を受けて変質するようになります。いま、一部の幹部の間に党政策の実行に身をいれず要領本位に活動し、わずかな困難を前にしても動揺し、いたずらに尊大ぶって官僚主義的に行動するといった傾向が少なからずあらわれていますが、これはいずれも革命化されていないところからくる欠点です。幹部の革命化にしっかり取り組まなければ、彼らの活動と生活にはいろいろな否定的傾向が引き続きあらわれ、それがはびこって幹部を腐敗させ、ひいては社会主義建設に支障をきたす恐れがあります。

 我々は第5回党大会の決定に従って、新年度から6カ年計画を遂行する新たなたたかいに入ります。いま、党員と勤労者の政治的熱意と気勢は非常に高まっています。社会主義の完全な勝利を促進するうえで重要な意義を持つ 6 カ年計画の高い目標を達成するたたかいに大衆を力強く奮起させ、人民経済のすべての部門で新たな革新を起こすためには、幹部の活動気風と活動態度に転換がもたらされなければなりません。

 各党組織は、幹部革命化の重要性と意義をはっきり認識し、幹部を革命的に教育し鍛える活動に大きな力をいれなければなりません。

 現在、幹部の革命化で第一に提起される問題は、党と革命への忠実性を信念たらしめることです。

 革命的信念は、革命闘争の過程でいかに大きな難関や試練に出合っても、不屈の闘志を持って勇敢に克服していく思想的源泉です。信念の強い人は、いかに困難で複雑な環境におかれ、難関が立ちはだかろうとも、動揺することなくそれを果敢に乗り越えて革命任務をあくまでもやり遂げます。しかし、信念の弱い人は、わずかな困難を前にしてもおじけ、ためらい、あるいは動揺して、結局は革命家としての志操が守れなくなるのです。

 党と領袖への忠実性は、共産主義的革命家の革命精神の核心をなしています。党と領袖への忠実性を不動の信念とし、党と領袖の指導に心から従う人であってこそ、真の革命家になれるのです。いま、幹部は忠実性について多く語っていますが、実際の活動を見ると、党と領袖への忠実性を信念化しているとは言えません。一部の幹部は、金日成同志の教えと党の政策を唯一の指針として思考し、行動しておらず、党から与えられた革命課題を何かと口実をかまえて最後までやり遂げていません。これは、党と領袖への忠実性が信念化されていないことを意味します。

 金日成同志の賢明な指導があり、その指示どおりにさえすれば常に勝利するというかたい信念を持てば、活動で力と勇気がわき、いかに困難な課題も一気になし遂げることができるのです。このことは、抗日革命闘争の歴史的経験が雄弁に物語っています。抗日革命闘士たちは、金日成同志をいただき、その主体的な革命路線を擁護し貫徹してこそ、祖国を解放し、朝鮮革命の勝利が勝ち取れるという信念を抱いていたがゆえに、金日成同志に従って困難な革命の道を変わりなく歩み、死線を越えるあの苦しい状況のもとでも、ひたすら金日成同志を信頼し、金日成同志から与えられた革命課題の遂行に青春も生命もいさぎよくささげることができたのです。幹部は抗日革命闘士の信念化した忠実性の模範に見習って、瞬時を生きてもひたすら金日成同志のために生き、どこで何をしようとも常に金日成同志に喜びをもたらすというただそれだけを考えて活動し生活しなければなりません。革命家にとっては無意味に過ごした100日や1000日より、党と領袖のため、革命のために情熱をたぎらせて有意義に生きた1日のほうがはるかに貴く光り輝くものです。

 主人としての自覚のもとに革命課題を責任をもって果たすのは、幹部にとって不可欠の革命家的活動気風です。

 人民大衆が国と社会の主人となっている我々の社会では、幹部の活動はすべてが人民の幸福と祖国の繁栄をはかる革命活動です。したがって、党・国家機関、経済・文化機関の幹部は誰もが人民に奉仕する革命家としての自覚を持ち、陰ひなたなく革命任務を責任をもって誠実に遂行しなければなりません。ところがいま、幹部のなかにはみずからの革命課題を主人としての立場で責任をもって遂行せず、他人の顔色をうかがいながら要領本位に活動している人が少なくありません。行政・経済部門の一部の幹部は、活動の過程で欠陥が生じると、その原因を自身に求めて改めようと努力するのでなく、あちこちに責任をなすりつけて言い逃れをし、また、下部の人たちが提起する問題に対しても明確な結論を下さずに、先にのばしたり、適当にやれといって優柔不断な態度をとっています。これは甚だしいことなかれ主義です。党と革命のために一身をささげる覚悟をもって闘争に乗り出した革命家には、ことなかれ主義などあり得ません。任されたことに責任を負う立場で活動を思いきって手配し積極的におし進めるか、それとも保身をはかって活動を消極的に、要領本位に進めるかということは、単なる活動作風上の問題ではなく、革命のために自分を犠牲にする覚悟ができているかどうかという立場の問題です。保身を先に考えて要領本位に活動する人は革命家とは言えません。

 活動の過程では欠陥が生じることもあり、一時的な失敗もあり得ます。幹部は活動の過程で過ちを犯して批判を受け、責任を追及されるようなことがあっても、党から与えられた革命課題を必ずやり遂げるという確固とした立場で活動に献身しなければなりません。こんにちのような平和的状況のもとで自分の活動に責任を負うことを恐れ、保身をはかって他人の機嫌をうかがい、他人の目をあざむこうとするような人は、今後難関や試練に出合えば革命を裏切らないともかぎりません。各党組織は、幹部の間に見られることなかれ主義や要領主義をありうることとしてなおざりにし、見過ごすようなことをせず、そのつど問題視し徹底的に克服しなければなりません。

 自力更生、刻苦奮闘の革命精神と強靭な意志をもって革命課題を最後までやり遂げるのは、革命家の重要な気質です。

 いま一部の幹部は、活動の過程で突きあたる障害や難関を自力で克服するために頭を使い方法を見つけようとするのでなく、条件の不備を云々して、できるだけ安易に仕事をし、楽に過ごそうとしています。第5回党大会をひかえて、7カ年計画と今年度の計画を超過遂行するために全国がわき立っている時、一部の単位では幹部が、資材がない、あれがないと言って、自分たちが立てた生産計画や闘争目標を調節してほしいと提起している事実がそれを物語っています。

 難関が生じた時それに立ち向かおうとせずしりごみするのは敗北主義です。幹部が敗北主義にとらわれて困難の前で動揺し後ずさりしては、革命はできません。革命は苦しいたたかいを伴う困難かつ複雑な事業であり、革命闘争の過程には、常に多くの難関や試練がつきまとうものです。幹部が真の革命家になるためには、いかなる難関を前にしてもしりごみしたり、座りこむことなく、自力で難関と試練を乗り越える自力更生の革命精神と不屈の闘志を持たなければなりません。

 幹部は率先垂範をもって大衆を教育し導くべきです。幹部が率先垂範すれば、それは数百言を費やすよりも大きな感化力とアピールをもって、大衆を偉勲と革新へ奮い立たせるものです。幹部が党の方針を実行するために骨のおれる仕事の先頭に立ち、難問解決のために発奮するならば、いかに困難な革命課題でも成功裏に遂行できるものです。経験は、幹部が大衆の先頭に立って率先垂範するところでは革新が起きるが、そうでないところでは活動が沈滞状態におちいり、足踏みすることを示しています。

 かつて、抗日遊撃隊の指揮官たちは、敵を攻撃する時は隊伍の先頭に立ち、退却する時はしんがりを務め、危険なところへは真っ先に飛び込んだものです。指揮官がそうしたため、抗日遊撃隊員はその模範に習って、敵と戦う時はたぐいない勇敢さと犠牲精神を発揮して百戦百勝したのです。かつて、抗日遊撃隊の指揮官が立ったその位置がまさに、こんにち社会主義建設において我々の幹部が立つべき位置なのです。幹部は事務室に座って指示を下し、自力更生、刻苦奮闘の革命精神を発揮しようと呼びかけるだけでなく、工場や農村、建設現場に出て生産闘争を指揮し、大衆のなかに入って問題点を見つけ、その解決に当たるべきです。

 幹部を革命化するためには、党組織が幹部の党生活指導を決定的に強化しなければなりません。

 人々を革命的に教育し鍛えるにはさまざまな方法があります。労働生活も人々を革命化するうえで重要な作用をします。幹部は工場や建設現場へ出て労働者と一緒に働き生活する過程を通じて、労働者階級の革命性と組織性を学び、難関を克服する強靭な意志を鍛えることができます。しかし、労働生活は幹部を革命化する基本的方途ではありません。人々を革命化する活動は、思想・意識の領域から旧社会の遺物を一掃し、共産主義的革命精神で武装させる思想改造活動です。古い思想の残りかすは極めて保守的であるため、しばらく労働生活をするからといって根絶できるものではありません。それに、幹部をいつも生産現場へ送り出して労働をさせるわけにもいきません。幹部を革命化する最もよい方法は、革命的組織生活を通じて日常的に教育し、鍛えることです。組織生活は、集団主義的本性に合う政治生活様式であり、革命的鍛練の学校であります。幹部は、誰もが党組織に属して日常的に政治生活をし、組織生活を通じて思想教育を受け、政治的に鍛えられるのです。党生活を強化するところに、幹部を絶えず革命化する確固とした保障があります。

 幹部の党生活を強化するうえで何よりも重要なのは、彼らが党組織に対する正しい観念を持って、党生活に自覚的に参加するようにすることです。党組織は党員に政治的生命を与え、それを輝かすよう導き見守る政治的保護者です。誰であれ組織を離れては政治的生命を保つことができず、革命家に成長することもできません。すべての幹部が党組織を政治的生命の母体として心から貴び、党組織にしっかり依拠して活動し、党生活に自覚的に、誠実に参加するようにしなければなりません。

 幹部を革命化するには、思想教育と思想闘争を正しく結合して進めなければなりません。人々の思想・意識は、行政的な命令や強圧的な方法では改造できません。行政的方法で思想・意識を改造しようとするのは、空に向けて大砲を撃つようなものです。思想・意識を改造し人々を革命化する活動は、古い思想の残りかすを一掃し、新しい共産主義的革命精神で武装させる思想教育と思想闘争を通してのみ成功裏に進めることができます。

 幹部の間で学習規律を強化し、革命的学習気風を確立しなければなりません。金日成同志は、つとに抗日革命闘争の時期から、革命家にとって学習は第一の任務であると教えています。革命家は常に学習を第一の任務とし、日常的に学習をしなければなりません。現在、省、中央機関の責任幹部をはじめ、少なからぬ幹部が、何かと口実をかまえて学習をなおざりにしていますが、学習を怠っては革命的世界観を確立することも、高い政治的眼識をそなえることも、革命に忠実であることもできません。幹部がいくら主観的に党に忠実であろうと決心しても、わが党の革命思想と理論で武装せず、党政策にうとければ、党の路線と政策を守り実践することができません。かつて、少なからぬ幹部が金日成同志の革命思想で武装せず、党の路線と政策をはっきり知らなかったため、悪い連中がブルジョア思想、修正主義思想、封建的儒教思想をまきちらしても見破ることができず、それに盲従する重大な過失を犯したのです。

 地位の高低や幹部養成機関または大学卒業者のいかんにかかわりなく、学習は誰もがしなければなりません。幹部だからといってみながみな革命的世界観が確立し、党政策に精通しているとは言えません。朝鮮革命が絶え間なく発展している状況のもとで、幹部が学習に励まなければ、発展する現実に後れをとり、革命の落伍者になりかねません。各党組織は幹部の学習に対する要求の度合を強め、すべての幹部が金日成同志の革命思想と理論を信念化し、共産主義的革命精神を確固と身につけるようにしなければなりません。

 思想教育と同時に思想闘争を力強く展開しなければなりません。幹部の間で思想闘争を力強く繰り広げれば、彼らが政治的に目覚め、鍛えられ、革命家としての思想的・精神的品格を完成させていくことができます。批判の方法で思想闘争をおこない、思想闘争の溶鉱炉の中で鍛えあげるのは、人々の革命化でわが党が一貫して堅持している方針です。批判を通じての強力な思想闘争なしには、古い思想の残りかすをなくすことも、活動と生活にあらわれる欠陥をそのつど是正することもできません。批判と思想闘争のない安穏な無風地帯では、人々が思想的にだらけ、そのすきに乗じて雑多な否定的な要素がはびこるようになります。人々は組織生活に参加して自己批判もすれば批判もし、他人から批判を受けたり他人が批判されるのを見たりするなかで、思想的に修養を積み、鍛えられるのです。幹部と党員にとって批判は思想的病弊を取り除き、政治的生命を輝かせるようにする特効薬です。

 いま、少なからぬ幹部は批判に対する正しい観念を持っておらず、党組織も幹部に対する批判を党の要求に即して原則的におこなっていません。一部の党組織では、幹部の顔を見てはその体面を考えて批判を積極的におこなっておらず、欠陥をそのつど批判せずにいて、それが積もってゆゆしくなってから問題視するといったことがなくなっていません。そのため、一部の幹部は批判を避けたり恐れたりしており、みずからを鍛え革命化するため思想闘争の溶鉱炉の中へ意識的に飛び込もうとしていません。

 幹部に対する批判は別に考慮することなく、そのつど厳しくしなければなりません。幹部に欠陥が生ずれば、そのつど原則的に強く批判してこそ、それをすぐさま是正させることができます。そうすれば、他の人たちにもよい影響を与えます。党生活では、幹部に対する要求の度合と一般党員に対する要求の度合は違ったものでなければなりません。同じ欠陥であっても、幹部であれば、他の党員よりも強く批判しなければならないのです。これは、幹部に対するより大きな信頼と愛情の表示です。

 党内民主主義を高度に発揚して下からの批判を強めることが重要です。地位には高低の差がありますが、党生活では地位の高い党員と低い党員の区別はあり得ません。党員は誰もが同一の規約上の義務を担っており、欠陥に対しては誰でも批判する権利があります。下からの批判は、党員大衆の集団的力によって幹部の欠陥を早く直す立派な方途です。党組織は党生活で二重の規律を許してはならず、党内民主主義を高く発揚して、幹部が党員大衆の同志的援助のもとに自分の欠陥をそのつど是正するようにすべきです。

 幹部の間で、批判されて萎縮したり、批判した人を恨んで仕返しをしたりすることのないようにすべきです。批判された人がどのような態度をとるかによって、彼がどれほど革命的に修養を積み鍛えられているか、欠陥を直す覚悟ができているか、ということがわかります。批判を素直に受けいれ、欠陥を直そうと発奮するのでなく、しょげ込んだり、批判されたことを根に持ったりする人は、欠陥が直せず、みずからを革命化することができません。各党組織は、すべての幹部がまず批判に対し正しい態度をとるよう教育しなければなりません。

 革命実践を通じて鍛えるのは幹部を革命化する重要な方途の一つです。幹部は革命課題を遂行する実践闘争の過程で思想、意志を鍛え、革命家の資質と品格をそなえるようになるのです。

 いま一部の党組織は、幹部と党員の党生活の指導に当たって、組織の規律をどう守り、学習をどう進めているかについては関心を持って見守っていますが、本分としての革命課題の遂行状況にはそれほど関心を向けていません。これは誤りです。党員の党生活は党の委任と分担を実行する過程であり、したがって、党から委任された基本的革命課題の遂行を抜きにして党生活について語ることはできません。幹部と党員の党生活を強化する目的も、彼らが自分を政治的、思想的に鍛え、与えられた革命課題を忠実に遂行できるようにするところにあります。各党組織は幹部の党生活の指導を、革命課題を立派に遂行させることに重点をおいて進め、革命課題を遂行する実践闘争の過程がすなわち革命化の過程、党と革命のためにすべてをささげてたたかう真の革命家に成長する過程になるようにしなければなりません。

 革命実践は、思想改造の立派な方途であるのみならず、人々の思想を検証する尺度となります。幹部がどれほど党に忠実で革命化されているかは、言葉によってではなく、革命課題をどう遂行しているかを基準にして評価しなければなりません。いま一部の人は、党会議や決起集会などで熱烈に発言し、立派な決意を述べていますが、実践の段階ではそれを実行しようと懸命に努力せず、自分の決意が果たせなくても、なんら呵責を覚えず平然としています。決意は仰々しく表明しながらも実践が伴わないのは、革命的な言辞で党組織を適当にあしらい、大衆をあざむく裏表のある行為であって、そういう人は党と革命に忠実であるとは言えません。例え、発言はひかえめで決意の表明は素朴でも、党の意図にそって行動し、党の方針を実行するために努力する人、党の前で誓ったことをどんなことがあっても必ずやりぬく人こそ、真に党性が強く党と革命に忠実な人なのです。言行の一致こそ革命家の美徳であり、基本的品性であると言えます。

 各党組織は、革命課題の遂行を基本にして幹部の党生活を評価すべきであり、批判や思想闘争をおこなう場合も、革命課題の遂行であらわれた欠陥や欠点に重点をおかなければなりません。

 幹部の党生活を強化するためには、基層党組織の機能と役割を高めなければなりません。基層党組織は、党員大衆の基本的政治生活単位です。幹部と党員は、例外なくわが党の基層組織である細胞と初級党に属して組織生活と思想生活をします。したがって、幹部を党生活を通じて革命化できるか否かは結局、基層党組織が幹部の党生活を正しく指導するか否かにかかっています。

 各党組織は幹部にもれなく定期的に党の任務を分担し、適時にそれを総括し、党生活の総括を高い政治的・思想的水準でおこない、幹部が党生活から遊離しないようにし、党規約上の要求に即して党生活に積極的に参加するようにしなければなりません。

 特に、省、中央機関の各党組織は幹部の党生活指導を強化しなければなりません。省、中央機関の幹部は、党の路線と政策の実行を全国的範囲で指揮するのですから、党組織が彼らとの活動に力をいれるのは極めて重要なことです。中央機関の各党組織は、中央機関幹部の党生活指導の強化に力点をおき、それに力をいれなければなりません。

 各党組織は幹部の党生活指導を着実におこない、すべての幹部を革命的世界観の確立した共産主義的革命家、党と領袖のためにすべてをささげてたたかう真の革命家に育てあげなければなりません。
出典:『金正日選集』2巻 


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