金 正 日

青年組織の特性に即して社労青の幹部陣容を
若い青年でかためることについて
−朝鮮社会主義労働青年同盟中央委員会の副委員長との談話− 
1970年11月15日 

  青年は朝鮮革命の継承者です。青年をいかに育てるかは、朝鮮革命の明日の運命にかかわる極めて重要な問題です。青年を正しく教育し、しっかり鍛えて、金日成同志が切り開いた革命偉業をあくまでなし遂げるというのは、我々の信念であり意志です。

 朝鮮革命の未来である青年をしっかり鍛えるうえで、社労青(朝鮮社会主義労働青年同盟)の位置と役割が極めて重要です。わが国ではすべての人が社労青生活を経て、その間に世界観を確立します。社労青生活期間に青年を正しく教育し鍛えてこそ、彼らを革命的世界観を身につけた革命の真の継承者にすることができるのです。

 青年が進むべき革命の道は遠くて険しいものです。その途上には高い山もあれば深い海もあり、激しい雨風が吹き荒れることもあるでしょう。青年が革命の道を止まらずに最後まで歩み続けるためには、覇気と情熱をもって、立ちはだかる障害と難関を乗り越えて勇敢に前進しなければなりません。力と勇気が湧き上がる青年時代に、覇気と情熱を失って無気力に陥ると、遠くて険しい革命の道を力強く歩んでいくことはできません。社労青では、青年の特性に即して社労青組織をしっかりかため、青年との活動を着実におこなって、彼らが旺盛な精力と覇気を持って、革命の遠い道を力強く歩んでいくようにしなければなりません。

 金日成同志は、いつも青年組織を青年の特性に即してしっかりかためるよう導いており、最近は社労青組織を活力のある戦闘的な組織につくりあげるよう強調しました。金日成同志が社労青組織を活力のある戦闘的な組織につくりあげるよう強調した後、社労青組織の活動は目に見えて変わりました。社労青組織は、青年を党の路線と政策を貫徹するためのたたかいに立ち上がらせ、大きな成果をおさめています。しかし、社労青の活動は、まだ党が要求する高い水準でおこなわれていません。今、社労青の活動における最大の欠陥は、活動を青年の特性に即して力強くおこなっていないことです。

 私は、社労青が年寄り臭さを払拭できず、旧態依然たる方法で活動しているので、社労青を活力のある戦闘的な組織にするための積極的な対策を立てなければならないと考えました。

 社労青組組織を活力のある戦闘的な組織にするためには、社労青の幹部を若い人でかためなければなりません。

 社労青の幹部を若い人でかためるのは青年組織建設の原則です。社会主義労働青年同盟の同盟員は、祖国の未来を代表する純真でフレッシュな新しい世代です。生気と情熱にあふれる新しい世代との活動は、彼らのこうした特性に即しておこなわなければならず、そのためには社労青の幹部を思い切って若い人でかためなければなりません。社労青の幹部を若い人でかためてこそ、社労青の活動に見られる年寄り臭さをなくし、社労青組織を活発に動く戦闘的な組織につくりあげることができるのです。

 代を継いで革命を続けるためにも、若い人を幹部に登用して育てなければなりません。労働者階級の革命偉業は一世代に終わるものではなく、代を継いで続く長期的な事業です。社労青が党と国家の幹部候補を立派に育ててこそ、彼らが代を継いで革命を前進させていくことができるのです。

 今、社労青中央委員会の活動家は年をとっており、道と郡の社労青活動家も年をとっています。社労青の活動が青年の特性に即しておこなわれていない主な原因はここにあると言えます。社労青は、青年組織としてのみずからの特性に即して幹部陣容を思い切って若い青年でかためるべきなのに、まだ年をとった幹部をそのまま使っています。社労青の幹部を若い人でかため、社労青組織を活発に動く戦闘的な組織にしなければなりません。

 社労青の幹部を若い人でかためるとともに、彼らが青年との活動を着実におこなうよう正しく導く必要があります。

 社労青の幹部陣容を若い人でかためたからといって、社労青の活動がひとりでにうまく行くわけではありません。社労青の幹部を若い青年でかためても、彼らが青年との活動を年をとった大人との活動のようなやり方でおこなったのでは、青年たちが嫌がり、彼らの熱意を呼び起こすことはできないでしょう。青年は進取的で勇敢であり、覇気とロマンあふれる世代です。青年を正しく教育し、彼らの革命的熱意と創造的積極性を呼び起こすためには、青年との活動を彼らのこうした特性に即しておこなわなければなりません。社労青の幹部陣容に活動経験が浅い若い人たちが加わることになるので、最初から彼らに活動方法をきちんと教える必要があります。

 社労青の幹部陣容に新しく加わる人たちに活動方法を教える対策を立てるべきです。活動方法は実際の活動の過程を通じて教えるべきです。活動経験に富む人が活動経験の浅い人を連れて歩きながら活動方法を教えることもできるし、若い人に思い切って仕事を任せ、その成果と欠陥を総括して教訓をくみ取らせる方法で教えることもできます。社労青は、若い活動家にさまざまな方法で活動方法をよく教え、彼らが青年との活動を巧みにおこなうようにすべきです。

 社労青の活動を新しいものに敏感で勇敢な青年の心理に合わせて構想し推進するべきです。社労青員の間で組織観念を高め組織生活を強化する問題も、青年の心理に合ったさまざまな活動を通じて解決していくべきです。社労青員の組織生活の指導を党員を指導するようにおこなってはいけません。

 青年が社会主義建設で突撃隊の役割を果たすようにすべきです。社労青は、青年の無限の創造的エネルギーを党の路線と政策を貫徹するために発揮させるべきです。青年が限りない希望と抱負を持ち、学びに学んでわが国の科学技術の発展に大いに寄与するようにすべきです。

 社労青はわが党の指導に忠実でなければなりません。わが党の後続隊である社労青は、党の指導を抜きにしては革命について考えることができません。党の指導に忠実に従うのが革命の道、勝利の道であり、金日成同志の偉業を達成する道なのです。

 社労青は、いかなる環境にあってもわが党をしっかり守らなければなりません。偉大な金日成同志を首班とするわが党を政治的、思想的に、生命を賭して守ることは社労青の活動の基本とならなければなりません。社労青組織は、わが党のためなら青春も生命も惜しみなくささげてたたかうよう青年を教育すべきです。また、青年が金日成同志によって創立されたわが党を絶対的に信頼し、常に党の思想と意志どおりに思考し行動するようにすべきです。社労青を党と運命をともにする忠誠の隊伍として、絶えず強化発展させなければなりません。
出典:『金正日選集』(増補版)3巻


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