金 正 日

党細胞の基本任務は党員を革命課題の
遂行に奮起させることである
白頭山創作団の党細胞活動家との談話 
−1969年6月5日−  


 白頭山創作団党細胞の活動をもりたてるべきです。

 金日成同志が映画芸術部門の活動がうまくいっていないといつも心配しているので、私は、党中央委員会政治委員会で映画芸術部門の活動を責任をもってもりたてることにしました。

 私は映画芸術部門の活動をもりたてるため、まず白頭山創作団をモデルケースにすることにし、白頭山創作団党細胞の活動の強化に大きな力を入れました。しかし、まだ白頭山創作団党細胞の活動には、これといった前進がありません。

 きのう、白頭山創作団の党細胞会議の進行状況についての資料を見たのですが、この党細胞の活動には重大な欠陥があらわれています。

 白頭山創作団党細胞の活動にあらわれている基本的な欠陥は、党活動を映画創作に服従させていないことです。いま白頭山創作団の党細胞では、細胞の活動を創作団の基本革命課題である映画創作に服従させず、党生活総括会議や学習などの正規生活に誰が何回参加したかといったことを掌握することで活動にかえています。そのため、党細胞は党細胞で、行政幹部は行政幹部で別々に活動しています。これは、たいへんな間違いです。もちろん、党生活総括会議や学習などの正規生活は党員を教育し鍛える重要な手段であるため、党細胞は、党員が正規生活に欠かさず誠実に参加するよう統制し、条件も保障すべきです。しかし、党細胞が創作団の基本革命課題である映画創作に背を向けて、党員の正規生活ばかり掌握、統制するといった活動の仕方をしてはいけません。

 白頭山創作団党細胞の基本任務は、創作団内の党員と芸術家を金日成同志からまかされた映画創作に積極的に奮起させることです。白頭山創作団では、党員の党生活の評価も、基本革命課題である映画創作でいかに忠実性を発揮しているかということをもっておこなうべきです。かりにある党員が、映画創作で創造的積極性を発揮して役づくりを高い水準で果たしたとすれば、党生活を正しくしたものと評価すべきであり、反対に、役づくりを満足に果たせなかったなら、党生活を正しくしなかったものと見るべきです。

 このたび、金日成同志から立派な作品を創作したと高く評価された創作家を、たいした問題でもないことを会議でとりあげ、批判したのは間違っています。かれらが立派な作品を創作して金日成同志から高く評価されたのなら、党生活を正しくしたとみなすべきあって、少々の欠点があるからといって、党生活を正しくしていないと批判してはいけません。たいしたことでもない問題で創作家をたびたび批判しては、かれらが憂うつになり、創作活動で創造的知恵と高い熱情を発揮できなくなります。

 党生活総括を革命課題の遂行状況でなく、臨時に分担された任務の遂行状況だけをもっておこなうのも誤っています。党生活総括会議で臨時に分担された任務の遂行状況だけを総括しては、党生活をきちんと総括したとは言えません。党生活を総括するとき、臨時に分担された任務の遂行状況も総括すべきですが、主としては、固定任務である革命課題の遂行状況を思想的に分析、総括しなければなりません。

 党細胞書記は、党生活総括会議で固定任務の遂行状況を総括する過程をつうじて、党員の革命課題の遂行状況を指導、統制すべきです。党細胞書記が党員の革命課題の遂行状況にたいする指導と統制を正しくおこなうためには、党活動を映画創作に接近させ、かれらの革命課題の遂行状況をくわしく知っていなければなりません。

 白頭山創作団の党組織は、映画創作をつうじて金日成同志への忠誠心を発揮しなければならないことを肝に銘じて、組織・政治活動を綿密におこない、すべての党員が党から課された創作課題を期日内に立派に遂行するようにさせるべきです。

 党細胞書記は、党員と創作家のあいだに欠陥があらわれたあとで批判するのでなく、かれらを日常的に十分援助して、欠陥があらわれないようにすべきです。そして、創作の最中にたいしたことでもないことを問題視して、創作家に精神的苦痛を与えたりすることのないようにし、かれらがすべての精力を創作にそそげるよう、党の立場で十分にバックアップすべきです。

 党細胞書記が、党の権威を乱用するのは正しくありません。党活動家は党の権威をもって威張ろうとせず、母親のような心情で党員と創作家の活動と生活を十分に見守るべきです。党員から選挙された党活動家が、党員の母にならず、権威を乱用するのは党員の信頼にそむく行為です。我が党は母なる党なのですから、党活動家は当然、党員の母となってかれらに常に関心を払うべきです。

 劇映画撮影所の党細胞にも、白頭山創作団党細胞にあらわれた傾向と同じ欠陥がみられます。

 劇映画撮影所と白頭山創作団の党組織は、これまでの活動にあらわれた欠陥をせん滅戦の方法で一つひとつ改めていかなければなりません。

 劇映画撮影所初級党委員会の活動総括総会は、明日おこなうのがよいでしょう。

 初級党委員会の活動総括総会では、白頭山創作団の党細胞書記が最初の発言をしたあとで細胞副書記が発言することにすべきです。最初の発言では、劇映画撮影所のすべての党組織が映画創作に基本をおいて活動する問題と、党活動家が権威をふりかざす傾向を一掃する問題を中心にして、今後の党活動の進め方について討論すべきです。そして、劇映画撮影所の活動家と芸術家の白頭山創作団創作家にたいする認識を改めるようにすべきです。

 白頭山創作団の党細胞副書記は、これまでの党細胞の活動上の誤りを分析し、初級党委員会の活動にあらわれた欠陥を批判して、これまでの劇映画撮影所初級党委員会の活動上の欠陥がなんであるかを党員に理解させるべきです。

 初級党書記は、白頭山創作団党細胞の党生活総括会議で提起された問題と、劇映画撮影所初級党委員会の活動総括総会で提起される問題について、自己批判的な立場で解明すべきです。

 出典:『チュチェの革命偉業の完成のために−1』


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