偉大な歴史の軌跡
三池淵のほとりにたたずむ金日成主席
 
はじめに

 金日成主席によって祖国が解放され、さらに朝鮮労働党が創立されてから早くも40年の歳月が流れた。

 巨大な創造と変革に満ちたその歴史の流れのなかで、かつて亡国の民として迫害と蔑視に苦しんできた私は真の生きがい、人生の幸福を見出し数十年もの間、主席の側近で働く栄誉を担った。そうしたなかで私は、主席の偉大さ、高邁な品性を誰よりもつぶさに知ることができたと思う。

 主席の偉大な品性は、数巻いや数十巻の本をもってしても十分に描きつくすことは困難であろう。

 本書は、主席の70余星霜にかけてつづられた数々のエピソードのうち、ごく一部を断片的に紹介するにとどめたが、主席の偉大さ、高邁な徳性をうかがい知るよすがとなれば幸いである。
                                               
1985年10月  筆者:申商均

 
目  次
1 質素な生活
 かがみ/好まぬ特典/国家の法規を守り/質素な執務室で/休息も忘れて

2 慈愛
 よいものは人民から先に/一つの鉱泉を見ても/幸せな若い世代/温かい思いやり/昼食に関するエピソード

3 愛と信義
 歳月は流れても/信頼/五山徳の麓で/「金正淑郡」の由来
 
4 徳望は海外にも
 高い徳望/慈愛深い教師/海外にすみついた朝鮮のキジ
 
5 労働党時代の国宝を後世に
  高い志/朝鮮の誇り/国宝を末永く伝えるために
 
6 妙香山の新しい伝説
 人民の遊園地に/尋真亭と食品店/民族の文化財にも光を/愛の登山コース
 
7 平日の逸話
 昔話/草笛に聞き入って/雨に身をさらし/早暁の散策
 
8 革命の将来のために
 4月の万景台で/歴史の教訓/主席の念願/凱旋演説の日を回想して
 
出典は、朝鮮民主主義人民共和国・外国文出版社 1987年発刊
 




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