金 日 成

党細胞の5大任務
全党細胞書記大会の代表に送った祝賀文 
−1994年3月31日− 


 こんにち、全党チュチェ思想化の旗のもとに我が党が新たな高い段階に発展し、全党と全人民が一心団結して1990年代の大進軍運動を力強く展開しているときに、全党細胞書記大会が開催されたのは極めて意義深いことです。我が党の歴史においてはじめての全党細胞書記大会は、細胞の機能と役割を高め、我が党を不敗の党に強化、発展させ、我々の社会主義陣地をいっそう強固にするうえで重要な里程標となるでしょう。

 私は、我が党の指導に忠実に従い、党の強化発展と社会主義偉業の勝利のために献身している大会の代表と全党の細胞書記に熱烈な祝賀を送ります。

 我が党は深い歴史的根源をもつ栄えある党であり、チュチェ思想を指導指針として人民大衆の自主偉業のためにたたかうチュチェの革命的党です。

 我が党の創立と強化発展は、基層党組織、細胞の強化発展と切り離して考えることはできません。党の建設と活動における細胞の位置と役割が極めて重要であるため、我々は党創立準備の時期からこんにちにいたるまで、一貫して細胞をはじめ、基層党組織の強化に深い関心を払ってきました。

 我々は、1930年の歴史的な卡倫会議で示した方針にもとづき、基層党組織を先に結成し、それを拡大する方法で党創立活動を進めました。我が党は創立後、労働者、農民、知識人をはじめ、勤労人民大衆の先進分子で党勢を拡大し、工場、企業所と農村をはじめ、党員と大衆のいるところにはすべて細胞を組織し、革命発展の各段階ごとに現実的要求に即応して細胞の戦闘的機能を強めてきました。細胞がうちかためられ、その機能と役割が高まることによって、我が党はチュチェ思想にもとづく党隊伍の統一と団結を実現し、人民大衆と混然一体となった不敗の党に強化発展することができました。

 全社会のチュチェ思想化を実現すべき歴史的課題が前面に提起された時期に、我が党は革命発展の新たな高い段階の要求に即応して細胞を強化することに大きな力をそそぎました。党中央委員会の発起により1991年に全国党細胞書記講習会がおこなわれて以来、「すべての党細胞を忠誠の細胞にしよう!」というスローガンのもとに、全党的に忠誠の細胞をつくる運動が力強く展開され、細胞の戦闘的機能と役割がかつてなく高まりました。

 こんにち細胞は、我が党をチュチェの革命的党にいっそう強化発展させ、チュチェの革命偉業を継承し、発展させるうえで、その崇高な使命と任務を立派に遂行しています。

 我が党の建設と我が国の革命発展において達成された輝かしい成果には、細胞書記たちの隠れた努力と大きな功績がひそんでいます。細胞書記は、栄えある朝鮮労働党の末端政治活動家としての高い誇りと革命的自覚をもって、名誉も報酬も望まず、ひたすら党と革命のためにすべてをささげてたたかってきました。

 細胞書記は、革命的信念と高い忠誠心を胸に、党を心から支え、党員と勤労者の政治生活を母なる心情であたたかく見守り、社会主義建設のたたかいの先頭に立って党員と勤労者を創造と偉勲へ奮い立たせています。

 私は、細胞書記が、党を強化し、革命と建設にたいする党の指導を実現するのに大きく貢献していることを高く評価し、大会の代表とすべての細胞書記にあつい感謝を送ります。

 こんにち我が党と人民に提起されている最も重要な革命課題は、帝国主義者と反動派の挑戦から人民大衆中心の朝鮮式社会主義を固守し、さらに輝かせていくことです。

 我が党の指導のもとにチュチェ思想を具現して建設した我が国の社会主義は、人民大衆の自主的志向と要求をみたす真の社会主義です。我々が、敵の策動を粉砕してチュチェの社会主義偉業を固守し、最後まで完成するか否かは、革命の参謀部である党をいかに強化し、党の指導的役割をいかに高めていくかにかかっています。

 細胞は、我が党を支えている礎石であり、我が国の社会主義を守る革命の前哨です。細胞は、党員を革命化、労働者階級化する拠点であり、党員を党中央委員会と結びつけ、党と大衆との血縁的連係をはかる拠点であり、党員と勤労者を党の路線と政策の実行に奮起させる拠点です。すべての細胞が強化されてこそ、我が党が強化され、朝鮮革命の主体が不敗の威力を有し、すべての細胞がその機能と役割を十分に果たしてこそ、我が国の社会主義の優越性と生命力を強く発揮していくことができるのです。細胞を強化するところに、我が党と朝鮮革命の主体を強化し、我が国の社会主義をかたく守り、輝かせていく重要な保証があります。

 我が党は、細胞書記たちにこのように重要な革命のポストをまかせています。細胞書記にたいする我が党の信頼と期待は極めて大きく、細胞書記が党と革命にたいして担っている任務はじつに重大なものです。

 すべての細胞書記は、高い責任感と栄誉を胸に、自分の細胞を党に限りなく忠実な忠誠の細胞に、社会主義偉業を固守し輝かすためのたたかいに大衆を奮い立たせる戦闘的な細胞にしなければなりません。
 細胞はなによりもまず、党中央委員会の唯一的指導に忠実に従わなければなりません。

 党内に指導の唯一性を保つのは党活動の基本原則であり、党中央委員会の唯一的指導に忠実に従うのは細胞の第一の生命です。すべての細胞が、党中央委員会の指導に限りなく忠実な忠誠の細胞になってこそ、全党が一心同体となって動く不敗の隊伍になれるのです。

 こんにち、我が党の偉業、チュチェの革命偉業は、人民的指導者の品格と資質を十分にそなえた金正日同志の指導のもとに立派に継承され発展しています。我が党が指導の継承問題を革命発展の要求と人民大衆の念願に即して立派に解決したことは、党建設における最も誇らしい成果であり、これは我が党と朝鮮革命の洋々たる前途と輝かしい勝利を確固と保証しています。

 すべての細胞は、党の唯一的指導体系を確立する活動をひきつづき基本としていくべきです。細胞は、党の路線と政策、党の決定、指示を無条件受けとめ、あくまで実行すべきであり、党員と勤労者を党の指導に限りなく忠実であるように教育し導くべきです。細胞は、党中央委員会を擁護し、党の唯一的指導を妨げるあらゆる行為に反対して積極的にたたかわなければなりません。

 細胞は、党員の党生活の組織と指導を正しくおこなうべきです。

 党生活は、党員を党と革命に忠実な革命家に育てる立派な学校であり、党員の党生活を正しく組織し指導することは細胞の基本的任務です。

 細胞は、党員の組織・思想生活を強化し、すべての党員を党と革命に限りなく忠実で、いかなる逆境にあっても社会主義偉業の勝利のために屈することなくたたかう不屈の革命家に育てなければなりません。また、党員の組織観念を高め、自覚的で革命的な党生活気風をうち立て、すべての党員が党生活規範に従って党生活に誠実に参加するようにしなければなりません。細胞は、党生活総括と党内学習をはじめ、党の組織・思想生活を日常的におこない、党会議を高い政治的・思想的水準で実質的に運営し、党員のレベルに合わせて党の任務を分担し、その遂行を積極的に援助すべきです。また、党員の党生活を革命課題の遂行と密接に結びつけて正しく指導し、党員が革命課題の遂行において常に前衛的で模範的な役割を果たすようにすべきです。

 細胞は、大衆との活動を強化し、広範な大衆を党のまわりにかたく結集すべきです。

 大衆との活動は、人々の思想を改造し啓発する活動であり、党の大衆的基盤をかため、革命の主体を強化する重要な活動です。細胞は、大衆との活動を正しくおこなって、広範な大衆を革命的に教育し、党中央委員会のまわりにかたく結集して、全社会の一心団結の強化に積極的に寄与しなければなりません。

 大衆との活動では、基本大衆との活動に第一義的な力を入れて、党の階級的地盤をかため、革命の中核力量をさらに強化すべきであり、基本大衆が自己の階級的立場を忘れず、党と革命のために断固たたかうようにしなければなりません。細胞は、社会・政治生活の経歴が異なる各階層の大衆との活動をいっそう積極的に展開して、党のまわりにより多くの大衆を結集し、すべての人が我が党を心から信頼し、いかなる試練にさらされようとも動揺することなく、党と運命をともにするようにしなければなりません。

 細胞は、社労青組織をはじめ、勤労者団体組織を積極的に援助し、発奮させ、大衆との活動を対象の特性に合わせて活発におこなうべきです。

 細胞は、思想、技術、文化の3大革命を強力に展開し、社会主義建設にたえまない革新と高揚をもたらすべきです。

 党と革命にたいする党員と勤労者の忠実性は、革命と建設のための実際の闘争にあらわれなければなりません。生産と建設で革新を起こす労働者と農民、科学と技術をもって社会主義建設に貴い寄与をする知識人、青春も生命も投げだして祖国防衛の前哨をかたく守る人民軍軍人、このような人たちがまさに党と革命に忠実な人です。

 細胞は、思想革命を第一義的な革命任務とし、党員と勤労者のチュチェ思想教育を強化すべきです。我々は、すべての党員と勤労者がチュチェ思想を確固たる信念とし、いつどこにあってもチュチェ思想の要求どおりに思考し行動するようにし、いかなる異質的思想や不健全な生活風潮も我々の内部に浸透できないようにしなければなりません。すべての党員と勤労者が、党にたいする限りない忠実性と不屈の革命精神、社会主義にたいするかたい信念と熱烈な愛国心、気高い道徳品性を身につけるようにし、一人はみんなのために、みんなは一人のために互いに助け導き合いながら苦楽をともにする崇高な共産主義的美風が我々の社会により多く発揮されるようにすべきです。

 細胞は、文化革命の遂行に大きな力をそそぎ、すべての党員と勤労者が熱心に学び、たゆまず努力して文化・技術水準をたえず高め、豊かな情操と高い文化的素養を身につけ、社会主義的文化生活を思う存分享受できるようにすべきです。

 細胞は、党員と勤労者が、技術革命を推進し、社会主義経済建設で革新を起こすよう、組織・政治活動を強化すべきです。工業部門の細胞は、人民経済の主導的部門を担当している労働者階級が、自力更生、刻苦奮闘の革命精神を発揮して、人民経済計画を日別、月別、四半期別に確実に遂行し、主体的工業の威力を強めるよう、積極的に後押しすべきです。農業部門の細胞は、農業勤労者が、国の米倉を受け持った主人としての自覚をもち、主体的農法の要求どおり農業を科学技術的に営み、党が示した農業生産の高い目標を必ず達成するように導くべきです。当面、人民経済各部門の細胞は、党員と勤労者を党の革命的経済戦略の貫徹に奮い立たせ、社会主義経済建設に新たな革命的転換がもたらされるようにすべきです。

 科学と教育、文学・芸術、保健医療、出版報道部門の細胞は、知識人との活動を正しくおこない、かれらがチュチェ朝鮮の知識人としての栄誉と誇りをもち、自分の創造的知恵と才能をつくして社会主義文化建設に積極的に寄与できるようにしなければなりません。

 細胞は、祖国の防衛に常に深い関心を払うべきです。

 社会主義を建設するたたかいは、敵との鋭い対決のなかで進められています。こんにち帝国主義者とその手先は、社会主義の砦である我が共和国にたいする軍事的威嚇と挑発策動を日増しに強化しています。

 細胞は、党員と勤労者が、敵の侵略的挑発策動に対処して革命的警戒心を高め、軍事を誠実に学び、祖国の安全と社会主義の獲得物をかたく守れるよう万端の準備態勢をととのえるようにしなければなりません。また、党員と勤労者のあいだで軍民一致の伝統的美風を高く発揮させ、軍隊と人民が一丸となって社会主義祖国をしっかりと守るようにしなければなりません。

 第1に、党中央委員会の唯一的指導に忠実にしたがい、第2に、党生活の組織と指導を正しくおこなってすべての党員をチュチェ型の革命家に育て、第3に、大衆との活動に力を入れて党と大衆の血縁的なつながりを強め、第4に、思想、技術、文化の3大革命を強力に展開して社会主義建設を促進し、第5に、祖国の安全と社会主義の獲得物を固守すること、これが現時点における党細胞の5大任務です。

 すべての細胞書記は、党細胞の5大任務をしっかりとらえ、立派に実行しなければなりません。

 細胞がその機能と役割を十分に果たすか否かは、細胞書記の準備程度と役割にかかっています。細胞書記が党に限りなく忠実であってこそ細胞が忠誠の細胞になり、細胞書記が仕事を手際よく手配し、力強くおし進めてこそ細胞が戦闘力のある細胞になることができるのです。

 細胞書記は、党に限りなく忠実な真の忠臣とならなければなりません。

 細胞書記は、党への忠実性を信念化、体質化すべきです。細胞書記は、我が党の偉大さと党の偉業の正当性を深く体得し、永遠に党と運命をともにする覚悟をかため、いかなる風が吹き荒れようとも動揺せず、生涯変わることなく、党のために、党の偉業の勝利のためにすべてをささげてたたかわなければなりません。また、我が党に忠誠をつくす道では、生きるも光栄であり、死すとも光栄だという鉄の信念をもち、党を政治的、思想的に生命を賭して擁護すべきです。

 細胞書記は、党の路線と政策を擁護し、大衆をその実行へと導く革命の旗手、闘争の旗手とならなければなりません。

 細胞書記は、強い革命性と確固たる党的・階級的原則性を堅持し、すべての活動を党と革命の利益に即しておこない、党政策の実行に大衆を奮い立たせるべきです。また、いつどこにあっても闘争の先頭に立って障害と難関を克服し、突破口を切り開き、率先垂範して大衆を感化させ導くべきです。細胞書記は、党の路線と政策に反し、党と革命の利益を侵す傾向とはいささかも妥協することなく断固たたかうべきです。

 細胞書記は、人民に忠実に奉仕する人民の真の忠僕になるべきです。

 細胞書記は、我々の社会の主人、革命と建設の主人は、人民大衆であるという正しい大衆観点に立ち、人民をこのうえなく愛し尊重すべきであり、人民の利益と幸せのために身も心もささげてたたかわなければなりません。細胞書記は、常に人民の声に耳を傾け、人民と苦楽をともにし、人民の苦しみと要求をそのつど解決しなければなりません。また、権柄をふるったり、特典や特恵を望んだりしてはならず、物欲にとらわれず、常に質素に、健全で清廉潔白に生活しなければなりません。

 細胞書記は、政治・実務水準を高めるため地道に努力すべきです。

 細胞書記が発展する現実の要求に即応して水準をたえず高めなくては、党員の党生活を正しく指導することができず、党員と大衆を党政策の実行へと巧みに奮起させることもできません。細胞書記は、我が党の革命思想、チュチェ思想で武装し、党の路線と政策、方針に精通し、党活動の方法を深く体得すべきです。また、熱心に学習し、地道に努力して、みずからを高い政治・理論水準と実務能力をそなえた活動家にしっかり準備しなければなりません。

 各級党組織は、細胞書記の隊列をうちかため、すべての細胞書記が各自の役割を立派に果たせるよう、かれらを十分に援助し導くべきです。

 私は、全党細胞書記大会の代表と全党の細胞書記が、党の指導に忠実に従い、各自の任務を立派に遂行することにより、党の大きな信頼と期待に必ずこたえるものと確信します。

出典:『金日成著作集』44巻 


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