金日成「朝鮮労働党建設の歴史的経験」


3 党隊列の組織的・思想的強化

 党隊列を組織的、思想的に強化するのは、党建設の基本内容であり、党活動の中心的課題であります。

 党建設とは、一言でいって党を創立し党隊列を組織的、思想的にたえず強化する活動です。革命発展の要求に即応して党隊列を組織的、思想的にたえず強化してこそ、党が指導的役割を円滑に遂行し、自己の歴史的使命をまっとうすることができます。したがって、党活動では、党隊列の組織的・思想的強化に第一義的な力を入れなければなりません。

 我々は、党隊列を組織的、思想的に強化する活動を、常に党活動の中心的課題として力強く展開し、その過程で尊い経験と教訓を得ました。

 党隊列を組織的、思想的に強化するうえで最も重要なのは、全党に唯一思想体系を確立することであります。

 党の唯一思想体系の確立は、党隊列を組織的、思想的に強化する決定的な裏付けであります。党の唯一思想体系を確立することによってのみ、党隊列をしっかりとかため、その思想、意志の統一と団結を確固と実現し、全党に強い組織規律と整然とした組織体系を確立することができます。

 我が党は、創立当初から唯一思想体系の確立を党建設の基本路線とし、その実現のためにたゆみなくたたかってきました。

 我が党が唯一思想体系を確立するためにおこなった主な闘争は、主体性を確立するための闘争でした。

 党の唯一思想体系を確立するためには、全党を一つの思想で一色化しなければなりません。そのためには、なによりも党の唯一思想に反するあらゆる不健全な思想を徹底的に克服しなければなりません。

 主体性を確立するための我が党の闘争は、革命と建設のすべての分野でチュチェ思想を具現する闘争であると同時に、事大主義、教条主義をはじめ、あらゆる不健全な思想を克服し、全党を我が党の革命思想、チュチェ思想で一色化する闘争でした。

 我が国の歴史発展の特殊性と我が国が処していた複雑な環境によって、一時、党内に事大主義的、教条主義的傾向が少なくありませんでした。

 事大主義は大国に仕える奴隷的屈従思想であり、自民族を蔑視する民族虚無主義思想であります。事大主義に毒されると見境なく他国をあがめ、他国に追随し、あたまから自国のものをないがしろにし、他国のものをもちあげるようになります。事大主義者は例外なく教条主義者であります。

 歴史的経験が示しているように、人が事大主義に走れば愚か者になり、民族が事大主義に染まれば国を滅ぼし、党が事大主義に陥れば革命と建設を台無しにしてしまいます。まさに、ここに事大主義の重大な弊害があります。

 事大主義はかつて、我が民族の発展と朝鮮の共産主義運動にはかりしれない弊害を及ぼしました。我が国の歴史をふりかえってみると、かつて国が滅びたのも事大主義のためであり、初期共産主義運動が失敗したのも事大主義のためでした。

 事大主義は、国が解放されたのちにも革命闘争と建設事業を妨害し、党建設に大きな障害をつくりだしました。事大主義、教条主義のとりこになった者は、我が党の路線と政策に依拠しようとせず、他国のものを機械的に模倣しようとし、自己の力を信じることなく他国に依存しようとしました。事大主義、教条主義の弊害は戦時にいっそう甚だしくあらわれ、戦後、社会主義革命と社会主義建設が本格的に進められるにつれて、それ以上がまんのならないものとなりました。事大主義、教条主義を根絶せずには、全党を我が党の革命思想で一色化することができないばかりか、革命闘争と建設事業にたいする党の指導を正しく実現することができませんでした。

 我が党は、革命と建設を指導する当初から事大主義、教条主義に反対し、主体性を確立するためにたゆみなくたたかい、特に、戦後に主体性を確立する断固たる方針をうちだし、その貫徹をめざして力強くたたかいました。我が党は、事大主義、教条主義の小さな表現をも黙過せず、適時に思想闘争をくりひろげて克服しました。我が党は、すべての幹部と党員が我が国の実情を深く研究し、我が党の路線と政策に依拠して活動するよう思想活動を強化し、活動家のあいだですべての問題を自主的立場と創造的立場に立って解決する気風を確立するために努力しました。外国の経験を取り入れる場合にも、それを機械的に真似るのでなく、我が国の具体的実情に即して取り入れるようにしました。

 主体性を確立する闘争を通じて、党の唯一思想体系を確立する活動には一大転換がもたらされました。全党に我が党の革命思想、チュチェ思想がみなぎり、すべての幹部と党員がチュチェ思想の要求どおり思考し、行動しています。こんにち我が党内では、他国に依存したり屈従する傾向は見られません。

 我が党が唯一思想体系を確立するためにおこなった主な闘争はまた、セクト主義をはじめ、あらゆる分派的要素に反対する闘争でした。

 党の唯一思想体系を確立するためには、全党の思想的一色化とともに、組織的団結を実現しなければなりません。党隊列の統一団結は、セクト主義をはじめ、あらゆる分派的要素との闘争を通じてのみ、成功裏に実現されます。

 セクト主義は、党の統一と団結をむしばみ、革命運動を破壊する反党的・反革命的要素であり、それはブルジョア思想、特に、個人英雄主義と功名・出世主義に思想的根源をおいています。そのため、分派分子は功名をとどろかし、出世と地位欲をみたすため、手段と方法を選びません。党内で分派的要素が少しでも許されれば、党隊列の統一団結がはかれず、やがては党の存在そのものも維持できなくなります。

 我が党が最初から反分派闘争を強力に展開せざるをえなかったのは、初期共産主義運動内にあらわれたセクト主義を克服できないまま国の解放を迎えた事情と関連しています。1925年に組織された党が、分派分子の派閥争いと日本帝国主義の外圧によって解散を余儀なくされたのち祖国が解放されるまで、我が国には労働者階級の統一的な党が存在しませんでした。そのため、内外に分散して活動していた共産主義者を系統的に点検することができず、分派分子との闘争を組織的に強く展開することができませんでした。こうしてセクト主義はひきつづき残るようになり、分派分子の策動もさまざまな形で持続してきました。我が国の共産主義運動に大きな弊害を及ぼしてきたセクト主義を克服すべき歴史的課題が、解放後我が党に課されました。

 我が党は、できるかぎり多くの人との団結をはかる目的から、かつて派閥争いに参加したり、その影響下にあった人であっても、自己の過ちを悟り分派的行動をとらないならば、寛大に包容して教育改造する方針を堅持しました。しかし、分派分子は、党のたゆみない教育とたび重なる忠告にもかかわらず、かつての悪習をすてさらず、分派的行動をつづけて党の統一団結を甚だしく妨げました。分派分子は、特に革命に試練と難関が迫るたびに頭をもたげ、党に挑戦してきました。分派分子は、その野望を遂げるため、厳しい祖国解放戦争の時期には敵と結託して反革命の道に踏みこみ、戦後復興建設の困難な時期には党と政府をくつがえす陰謀まで企てました。

 我が党は、反党反革命分派分子の陰険な策動を適時に看破し、党組織と党員を動員して摘発、粉砕し、かれらを組織的に一掃しました。我々は分派分子を組織的に一掃するとともに、分派の思想的毒素を根絶する全党的な思想闘争を力強くくりひろげました。

 我が党は、反分派闘争で主動分子と追随分子とを厳格に区別し、その罪過によって個人別、問題別に処理する原則を堅持しました。主動分子は徹底的にたたき、追随分子は包容し教育しました。

 セクト主義に反対し、党の統一と団結を強化するうえで、祖国解放戦争の時期に開かれた党中央委員会第5回総会と戦後に開かれた1956年8月総会、そして1958年3月党代表者会議は、歴史的意義をもつ会議でありました。我々は、党中央委員会第5回総会を契機に反党反革命スパイ一味を摘発、粛清し、8月総会と党代表者会議を契機に分派の最後の残党を一掃しました。こうして歴史的にひきつがれてきたセクト主義を克服し、党隊列の組織的団結をさらに強化し、朝鮮共産主義運動の統一を確固と実現しました。

 我が党はセクト主義を一掃したのち、反党修正主義分子との闘争を力強く展開し、我が党の統一団結を新たな段階に引き上げました。

 こんにち、我が党の統一団結は、極めて高い水準に達しました。全党が党中央委員会を中心に一枚岩のように団結しており、チュチェ思想にもとづいてかたく結集しています。いかなる力も、チュチェ思想にもとづいて実現された我が党の統一団結を切りくずすことはできません。

 我々のおこなった反分派闘争は、複雑かつ困難をきわめたものでした。率直にいって、我が党のおこなった反分派闘争は内部の敵との闘争でありましたが、それはアメリカ帝国主義に反対する祖国解放戦争に劣らぬ困難な闘争でありました。

 我々が複雑な反分派闘争を成功裏におこなうことのできた主な要因は、我が党の中核がしっかりかためられていたところにあります。長期間の困難な抗日革命闘争で鍛えられたすぐれた共産主義者によって中核がしっかりかためられていたため、我が党は分派分子の策動を成功裏に粉砕することができました。党員と勤労者の政治的自覚を高め、党内における批判と自己批判、特に下部からの批判を強めたことも、我が党隊列の分裂を策した分派分子を適時に摘発、粛清できるようにした主な要因となりました。

 我が党は、唯一思想体系を確立するための長期間の闘争を通じて、全党がチュチェ思想で一色化され、それにもとづいて思想的、意志的にかたく統一団結した強力な党に、党中央の唯一的指導のもとにすべての党組織と党員がひとしく行動する革命的党になりました。

 我々が党の唯一思想体系を確立するうえで大きな成果をおさめたからといって、これに自己満足してはなりません。我々は、これまで内外の情勢が複雑で朝鮮革命が試練に直面したとき、党内に潜伏していた反党反革命分派分子が党を攻撃した事実を、常に忘れてはなりません。我々はまだ革命の途上にあります。朝鮮革命の前進過程には、予測しなかった難関や試練に直面することもあります。今後、朝鮮革命が試練に直面したとき、我が党内に再び裏切者があらわれるようなことはないと誰が断言できるでしょうか。まして我々の内部には、まだ古い思想の影響が残っており、外部からは帝国主義者の思想的・文化的浸透がつづいている状況のもとで、事大主義、教条主義、セクト主義などあらゆる異質的な思想潮流が息を吹き返さないという保証はありません。

 もともと党の唯一思想体系を確立することは、労働者階級の党が存在するかぎりたえまなくつづけるべき恒久的な活動であります。

 党建設の合法則的要求からしても、また我が党建設の実践的経験からしても、党の唯一思想体系を確立する活動をひきつづき深化発展させることは極めて重要であります。我々は党の唯一思想体系を確立する活動を革命の深化発展にともなってさらに強化し、代をついでつづけなくてはなりません。

 党の唯一思想体系を確立するうえで核心をなすのは、幹部と党員が党にたいする忠実性を確固たる信念とするようにさせることです。すべての幹部と党員が党にたいする忠実性を確固たる信念としてこそ、党の唯一思想に反する異質的な思想潮流と断固たたかい、党の統一と団結をひとみのように守り、党にいかなる風波や試練が迫ってきてもあくまで党と運命をともにすることができます。これは、党の唯一思想体系を確立するうえで我々が得た深刻な教訓であり、尊い真理であります。

 我々は、すべての幹部と党員が党にたいする忠実性を革命的信念とし、いかなる複雑な情勢と逆境にあっても党を心から支持し、政治的、思想的に擁護し、党の路線と政策を無条件受け入れてあくまで貫徹するようにさせるべきです。また、すべての幹部と党員がチュチェの世界観で武装し、チュチェ思想にもとづいて実現した我が党の統一団結を断固として守り、党中央の唯一的指導に忠誠をもって従うようにさせなければなりません。

 我が党建設の実践的経験は、党隊列を組織的、思想的に強化するうえで、党の唯一思想体系を確立する活動を基本とし、党隊列を組織的にうちかため、幹部と党員を革命的に教育し、党組織の機能と役割を高める活動を正しくおこなうことが極めて重要であることを示しています。我々は、党建設の実践的経験にてらして党隊列を組織的にうちかため、幹部と党員を思想的に教育し、党組織の機能と役割を高める活動にひきつづき力をそそぐべきです。

 党隊列を組織的に強化することが極めて重要です。

 党は、党員の結集した組織的部隊であります。党隊列をチュチェ型の革命家でしっかりかため、全党を一つの強固な組織的統一体につくりあげてこそ、党は人民大衆を指導する真の政治組織になることができます。

 党隊列を組織的に強化するためには、幹部陣容をしっかりかためなければなりません。

 幹部は党の根幹的力量であり、革命の指揮メンバーであります。党は幹部を中核として組織され、幹部の役割によって党のすべての活動が保障されます。結局、幹部がすべてを決定します。

 幹部事業で重要なのは、幹部の選抜、配置を正しくおこなうことです。

 幹部の第一の表徴は、党と革命にたいする忠実性であります。幹部はチュチェの革命的世界観で武装し、党と運命をともにする高い思想的自覚をいだき、党をゆるぎなく擁護し、チュチェ偉業の完成のためにすべてをつくしてたたかわなければなりません。幹部はまた、豊富な知識と高い技術・実務上の資質、老練な組織的手腕と革命的展開力を有し、人民的な活動作風を身につけていなければなりません。党と革命にたいするかぎりない忠実性、高い実務能力、気高い人民的品性、これが我が党の求める幹部の表徴であります。

 幹部事業では、幹部の表徴に十分かなった人を選抜し、適材適所に配置しなければなりません。幹部の理解と選抜、配置においては、本人を基本にして人を評価する原則を厳守すべきです。そのためには、履歴書などを見て人を評価するのではなく、実際の活動を通じて理解し、点検しなければなりません。そうしてこそ、人の評価を正しくおこない、十分に把握され、点検された人を幹部に登用することができます。

 幹部陣容の質的構成をたえず改善することは、幹部陣容を政治的に、階級的にしっかりかためるうえで重要な意義をもちます。

 幹部陣容をかためるうえで労働者階級出身の幹部の比率を高めることに第一義的な注目を払うべきです。我が党は労働者階級の革命的党であり、したがって階級的土台からみるとき、労働者階級は我が党の部の基本的表徴であります。幹部陣容をかためるうえで労働者階級出身の幹部の比率を系統的に高めてこそ、党は一貫して自己の階級的性格を守り、労働者階級の前衛部隊としての役割を円滑に果たすことができます。我が党は幹部の基本的源泉を労働者階級のなかに求め、労働で鍛えられ点検された労働者、特に基幹工業部門の中核労働者を幹部として多く登用しなければなりません。

 幹部陣容をかためるうえで老幹部と若い幹部を適切に取り合わせることが重要であります。老幹部は経験が豊かで問題の処理が老練であり、若い幹部は新しいものに敏感で活力があり、進取の精神に富んでいます。老幹部と若い幹部を適切に取り合わせて幹部陣容をかためてこそ、我が党を老練かつ洗練された党、覇気と情熱にみちてたたかう活力のある党にたえまなく強化発展させることができます。老幹部と若い幹部を適切に取り合わせて幹部陣容をかためるのは、党建設と革命発展の継承性を保障するためにも切実に必要であります。我々は長いあいだ党と革命のために忠実に奉仕してきた老幹部が、自己の能力を余すところなく発揮してひきつづき仕事を立派におこなうよう積極的に力ぞえする一方、主体的な教育をうけ、実践闘争のなかで鍛えられた若い人をためらうことなく幹部に登用しなければなりません。

 幹部事業で重要なのは、幹部を徹底的に革命化し、かれらの政治的・実務的資質をたえず高めることです。

 幹部を理解し、選抜、配置するのは、幹部事業の第一工程にすぎません。鉄片を大気にさらしたままにしておくと錆がついて使いものにならなくなるのと同じように、人も幹部に登用したのち、ねばり強く教育し鍛えなければ思想的に変質をきたし、しまいには革命隊伍からしりぞかざるをえなくなります。すべての幹部をたえまなく革命化しなければならず、幹部の革命化は大衆の革命化にくらべてさらに高い水準でおこなわなければなりません。我々は幹部の革命化にひきつづき大きな力を入れ、すべての幹部が思想的に老化せず、終始一貫党と革命にたいする高い忠誠心と飽くことなき革命的闘志と情熱をもって忠実に働くようにしなければなりません。

 幹部の政治的・実務的資質を高めるのは、党の指導力を強めるための重要な要求であり、幹部に革命の指揮メンバーとしての本分をまっとうさせる決定的な条件であります。革命と建設が深化するにつれて幹部の資質はよりいっそう重要な問題として堤起されます。

 幹部の政治的・実務的資質を高わるためには、かれらのあいだで学習を強化しなければなりません。幹部は、革命的な学習気風をうち立て、学習を日常化して政治、経済、文化、軍事など各分野の知識を身につけ、本務に精通しなければなりません。特に、責任幹部であるほど学習を多くしなければなりません。党組織は、幹部の学習状況を日ごろから調べ、幹部が学習に励むよう統制を強めるべきです。

 我々は、既に実生活を通じてその優位性が実証された一か月講習システムを正しく運営し、すべての幹部が毎年一度ずつ義務的に正規教育網で学習するようにさせるべきです。これとともに、幹部を計画的に再教育し、方式講習などを広くおこなって幹部の水準をたえず高めるべきです。

 幹部事業で重要なのはまた、幹部養成体系を正しくうち立て、後続幹部を計画的に育てることです。

 後続幹部養成事業を立派におこなってこそ、日を追って増大する幹部の需要を円滑にみたし、幹部陣容の質的構成をたえまなく改善することができます。我々は、実際の活動を通じて後続幹部を理解、掌握し、系統的に育てるとともに、幹部養成機関を充実させ、そこで政治的・実務的能力をそなえた幹部を多く養成すべきです。

 党隊列を組織的に強化するためには、党隊列を精鋭化しなければなりません。

 党隊列を精鋭化するというのは、党隊列を革命の精粋分子の集団にすることを意味します。言いかえれば、すべての党員をチュチェ型の革命家に育てるということです。チュチェ型の革命家は、共産主義的人間のそなえるべき政治的・思想的品格と資質を最も高い水準で体現している真の共産主義者であります。党隊列を精鋭化するのは、我が党建設の根本的要求の一つであります。

 党隊列の精鋭化を実現するうえで重要なのは、すべての党員が党規約上の要求に従って活動し生活するようにさせることです。

 党規約は、党員の生活規範であり、行動準則であります。党員は党規約上の要求どおりに活動し生活すれば、立派な革命家になれます。党員は党規約上の要求どおりに活動し生活することによって、自分自身を真のチュチェ型の革命家、熱烈な共産主義者につくりあげなくてはなりません。

 党隊列の精鋭化を実現するうえで重要なのは、党細胞の中核隊列をしっかりかため、その役割を高めてすべての党員を精粋分子に育てあげることです。

 労働者階級の革命的党は本来、階級の先進分子の集団であります。しかし、党を構成している党員の政治的・思想的レベルがみな同じわけではありません。党内には政治的・思想的レベルの高い党員もおれば、相対的にそれが相対的に低い党員もいます。すべての党員を一度にチュチェ型の革命家、熱烈な共産主義者に育てるというのは、極めてむずかしいことです。それゆえ、まず鍛えられた党員で細胞の中核隊列をかため、その役割を高めて中核隊列をたえまなく拡大する方法ですべての党員を精粋分子に育てるべきです。

 党隊列の精鋭化を実現するうえで重要なのは、党勢拡大を正しくおこなうことです。

 党勢拡大を正しくおこなってこそ、党隊列をチュチェ型の革命家でたえず拡大し、党の戦闘力をひきつづき強めることができます。

 党勢拡大は、党の階級的性格と革命的原則に即しておこなうべきです。我が党には、労働者、農民、兵士、勤労インテリのすぐれた中核分子が加わることができます。党組織は労働者階級をはじめ、勤労者大衆のなかから党員候補を理解、掌握し、系統的に教育し、党員の資格をそなえた人を個別的入党手続きに従って、そのつど入党させなければなりません。特に、チュチェ思想で武装し、革命的闘士と気迫にみちた新しい世代を多く入党させるべきです。

 党勢拡大においては、党隊列を拡大するからといって党の扉を無原則に開放したり、党隊列の純潔を保つからといって党の扉を閉め切るといった左右の偏向があらわれないようにすべきです。党の扉を無原則に開放すれば党隊列の純潔が保障されず、反対に党の扉を完全に閉め切ってしまうならば党隊列の量的成長が保障されないばかりか、党から大衆を離脱させる重大な結果をまねくようになります。党組織は、このような偏向に反対し、党勢拡大を党的・階級的原則に立って正常におこなうことによって、党員の資格をそなえた人が適時に入党できるようにしなければなりません。

 党勢拡大は、革命と建設の各部門、各単位に党勢が均等に配置されるようにする方向でおこなうべきです。そうしてこそ、革命と建設にたいする党の指導を円滑に保障し、党と大衆との血のかよったつながりを強めることができます。

 党隊列を組織的に強化するためには、党内で民主主義を発揚し、革命的規律をうち立てなければなりません。

 党は、同じ思想と目的をもった人たちが自発的に結集した組織であり、党の主人は党員大衆であります。党内では独断と専横は許されず、徹底した民主主義が保障されなければなりません。党内に民主主義が保障されてこそ、党員は高い熱意と創意を発揮して党事業と党活動に主人らしく参加することができます。

 党内の民主主義を高度に発揚するためには、党員の意思を最大限に尊重し、党員が党的権利を正しく行使できるよう条件を保障しなければなりません。各級党指導機関を民主的に選挙し、党員の集団的な意思に従ってすべての問題を討議、決定し、下部からの批判を強めなければなりません。各級党指導機関は、党員大衆の監督と統制のもとで活動し、自己の活動について党員に定期的に報告しなければなりません。

 党は革命のために組織された政治的部隊であり、党の戦闘力は強い組織性と規律性にあります。党内に革命的な規律をうち立ててこそ、党隊列の行動上の統一がとれ、全党の団結した力によって革命と建設を力強くおし進めていくことができます。

 我が党の規律は、すべての党組織と党員を組織的にかたく結束し、党中央委員会の唯一的指導を徹底的に保障するための革命的規律にならなければなりません。我々は、すべての党組織と党員が党の組織原則と規範どおりに活動し、全党が党中央委員会の唯一的指導のもとにひとしく行動する強い組織規律をうち立てなければなりません。

 党の規律は、すべての党員にひとしく適用される一つの規律であります。党内には地位の高い党員と低い党員の区別がありえず、二重規律は許されません。党の規律に服従するのは党員の義務であります。党員は地位や功労にかかわりなく、誰もが一つの党の規律に服従しなければなりません。

 党の規律は、党員大衆の高い自覚にもとづいてのみ保たれ、生命力を発揮することができます。党員は、党の規律を自発的に守り、党の規律を強めるため積極的に努力しなければなりません。

 党員の自覚は強い要求と結合されるとき、いっそう高度に発揮されます。党組織はすべての党員が党の規律を厳守するよう、要求の度合いを強めるべきです。

 党隊列を組織的、思想的に強化するためには、党員の党生活を強化しなければなりません。

 党員の党生活を強化するのは、党活動のキーポイントであり、党隊列を組織的、思想的に強化するための裏付けであります。党生活を強化してこそ、幹部と党員を党に忠実なチュチェ型の共産主義的革命家につくりあげ、党隊列をかためるうえで提起される諸問題を成功裏に解決することができます。

 党生活は、党員の政治生活、組織・思想生活であります。党員となり党生活に参加するのは、社会的存在である人間にとって最も誇らしく価値ある生き方になります。

 我々は党員の党生活を強化し、すべての党員が自分自身を組織的、思想的にしっかりと鍛えるようにさせるべきです。

 党員は党組織を離れては一瞬たりとも生きられず、政治的生命を維持することができません。党員は党組織を母のふところのように思い、尊び、党組織にしっかり依拠して活動し生活し、党組織の指導と統制をうけるため意識的に努力しなければなりません。党員のあいだで組織観念を高め、自発的な党生活気風を確立し、すべての党員が党生活規範に従って党生活に自発的に、積極的に参加するようにさせるべきです。

 党員の党生活はたえまない教育と批判を通じての思想改造過程であり、革命性、党性、労働者階級性、人民性を高めるための組織的・思想的鍛練の過程であります。革命性、党性、労働者階級性、人民性は、党と革命、労働者階級と人民にたいする忠実性、献身的奉仕の精神であり、これは党員が身につけるべき気高い品性であります。党員は党生活を通じて、革命性、党性、労働者階級性、人民性をたえず高めなければなりません。

 党員の党生活を強化するためには、党組織が党生活を正しく組織し、それにたいする指導を正しくおこなわなければなりません。

 党組織は、党生活総括や党学習など党の組織・思想生活を正常に組織し、すべての党員をそこにもれなく参加させ、党会議を高い政治的・思想的水準で実質的に運営すべきです。党の組織・思想生活を組織するうえで、我が党のうち立てた新たな党生活体系を立派に運営することが重要です。党組織は、抗日遊撃隊の党生活気風をこんにちの現実に即して創造的に発展させた新たな党生活体系を実質的に運営して、党員を徹底的に革命化しなければなりません。

 党組織は、党員のレベルに即して党の任務分担を正しくおこない、その実行を積極的に援助し、分担された任務の実行状況を適時に総括し、たえず新たな課題を与えて、すべての党員が、常に活動するようにさせるべきです。特に批判を強め、党員が、常に厳しい批判の雰囲気のなかで党生活をおこなうようにすべきです。批判を強めるためには、批判にたいする誤った態度に反対し、原則的批判の精神で党員を教育しなければなりません。

 党生活を革命課題の遂行と密接に結びつけておこなうようにすべきです。党生活を革命課題の遂行と密接に結びつけるというのは、党員が党の組織・思想生活を革命任務の遂行に中心をおいておこなうようにすることを意味します。革命家としての党員の活動は、革命任務を遂行する過程であり、したがって、党員にとって革命課題の遂行をぬきにした純然たる党生活というものはありえません。党組織は、常に党員に与えられた革命任務を円滑に遂行させることに中心をおいて党生活を組織、指導し、革命課題の遂行状況によって党員の党生活を評価しなければなりません。

 党隊列を組織的、思想的に強化するためには、幹部と党員にたいする思想教育を強化しなければなりません。

 党の思想教育を強化してこそ、幹部と党員を共産主義的に教育改造し、党の思想、意志の統一と団結を強化することができます。また、党の思想教育を強化する基礎のうえでのみ、党隊列を組織的に強化する活動も成功裏に進めることができます。

 党活動では、常に思想活動に第一義的な関心を払い、思想活動を確固と優先させるべきです。

 党の思想活動は、本質において党と革命隊伍を思想的に一色化する活動であり、党員と勤労者を革命闘争と建設事業へと奮い立たせる活動であります。

 我が党の思想活動の基本的任務は、党員と勤労者のあいだで党の唯一思想体系を確立し、かれらを革命化、労働者階級化し、広範な人民大衆の革命的熱意と創造的積極性を呼び起こして、全社会のチュチェ思想化を力強くおし進めることです。

 我々は、党の思想活動の目的と使命にふさわしく党員と勤労者にたいする思想教育を力強くくりひろげるべきです。

 我が党が、思想活動で常に基本としているのは唯一思想教育であります。

 唯一思想教育の真髄は、党員と勤労者が党にかぎりなく忠実であるように教育することです。党にたいする忠実性は、共産主義的革命家の最も気高い品性であります。我々は忠実性教育を強化して、党員と勤労者のあいだで党の唯一思想体系を徹底的にうち立てるべきです。

 我が党の唯一思想は、チュチェ思想であります。党員と勤労者のあいだでチュチェ思想教育を強化し、すべての党員と勤労者がチュチェの革命的世界観を確立し、チュチェの革命理論と指導方法を深く体得するようにさせるべきです。

 チュチェ思想を具現している我が党の路線と政策は、朝鮮革命の正しい戦略・戦術であり、我々のすべての活動の指針であります。党政策教育を強化して、すべての党員と勤労者が党政策の本質とその正しさをはっきりと認識し、党政策を自分自身の確固不動の信念とするようにしなければなりません。

 我が党の輝かしい革命伝統は、人々を党と革命にかぎりなく忠実な革命家に育てるのに必要な思想的・精神的富を全面的に内包しており、チュチェ型の革命家のそなえるべき気高い品性を生き生きとした手本として具現しています。党員と勤労者にたいする革命伝統教育を強化して、かれらが我が党の革命伝統で武装し、それを活動と生活に徹底的に具現するようにしなければなりません。

 革命教育、共産主義教育は、我が党の思想活動の重要な内容をなしています。

 革命教育、共産主義教育を強化してこそ、党員と勤労者を、革命観が確立し共産主義的品性をそなえた革命家に育てあげることができます。我々は革命教育、共産主義教育を強化して、すべての党員と勤労者を真の共産主義者に育てあげなければなりません。

 革命教育、共産主義教育では、階級的教育と集団主義教育、社会主義的愛国主義教育、共産主義道徳教育の強化に力を入れなければなりません。

 労働者階級の階級意識は、共産主義思想の核をなしており、共産主義者の思想的・精神的風格は労働者階級の階級意識にもとづいて形成され強固になります。我々は、党員と勤労者が、確固とした労働者階級的観点に立って労働者階級の革命偉業にあくまで忠実であり、帝国主義と搾取制度を憎み、それに反対して断固たたかうよう教育しなければなりません。特に搾取と抑圧というものを知らず、厳しい革命闘争の試練をへていない新しい世代のあいだで階級的教育を強めるべきです。

 集団主義は、社会主義・共産主義社会生活の基礎であり、共産主義者の活動方式であります。思想的側面からみれば、社会主義・共産主義を建設する過程は、個人主義、利己主義を克服し集団主義を確立する過程であります。党員と勤労者のあいだで集団主義教育を強化して、かれらが個人主義、利己主義に反対し、集団と社会の利益を重んじ、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という集団主義の原則に従って働き、学び、生活するようにしなければなりません。

 社会主義的愛国主義は、社会主義・共産主義を志向する労働者階級と勤労人民大衆の愛国主義であり、それは労働者階級の党と人民政権、社会主義制度をもつ社会主義祖国を愛する精神であります。祖国と自民族を愛さない人は、共産主義的革命家になりえません。共産主義者こそは真の愛国者であります。我々は、社会主義的愛国主義教育を強化して、すべての党員と勤労者が、我が党の指導のもとにチュチェの社会主義祖国で生き、革命に参加する高い民族的誇りと自負をいだき、祖国と人民を熱烈に愛し、民族文化の遺産と伝統を貴び、社会主義祖国と民族の隆盛発展のためにすべてをささげてたたかうようにしなければなりません。党員と勤労者が国家財産と社会財産を愛護し、共同経営を立派に管理運営し、国の経済管理を手際よく営むよう教育しなければなりません。

 社会主義的愛国主義は、プロレタリア国際主義と結びついています。自国の革命に忠実な人であってこそ、国際労働者階級の革命偉業に忠実であり、また真の国際主義者になってこそ真の愛国者になることができます。我々は、党員と勤労者が平和と民主主義、民族の独立と社会主義をめざす世界の進歩的人民の革命闘争を積極的に支持声援し、かれらとの友好・団結を強化し、全世界の自主化を実現し、世界革命の勝利を達成するため積極的にたたかうよう教育しなければなりません。

 党員と勤労者のあいだで共産主義道徳教育を強化して、すべての党員と勤労者が共産主義的信義を重んじ、革命的同志愛を高く発揮し、公衆道徳と社会秩序をよく守り、社会主義的生活様式と生活準則にかなった生活をするようにさせるべきです。

 思想教育は、古い思想に反対する思想闘争と密接に結びつけて進めなければなりません。

 長期にわたって人々の頭にこびりついた古い思想は、極めて保守的で執拗なものです。古い思想は、ねばり強い思想教育とともに、強い思想闘争を通じてのみ成功裏に克服することができます。党員と勤労者のあいだで古い思想に反対する思想闘争を強力にくりひろげ、かれらの頭のなかに残っているあらゆる古い思想を根こそぎにしなければなりません。これとともに、外部から反動的思想毒素が浸透できないよう徹底的に警戒しなければなりません。

 こんにち帝国主義者は、思想的・文化的浸透を通じて他国の民族文化を抹殺し、人民の健全な思想・意識を麻痺させ、人々を腐敗、堕落させようと策動しています。我々は、帝国主義の思想的・文化的浸透に反対する闘争を力強くくりひろげ、帝国主義者の伝播する反動的なブルジョア思想と腐敗した資本主義的生活様式が我々の内部に入りこまないようにしなければなりません。

 党の思想活動を成功裏におこなうためには、思想活動の形式と方法を正しく定め、それにもとづいて思想活動を進めなければなりません。

 我が党の思想活動の基本的形式は、宣伝と扇動であります。宣伝活動は大衆に党の思想と理論、路線と政策を体得させる活動であり、扇動活動は革命課題の遂行をめざす闘争へと大衆を奮起させる活動であります。党の思想活動では、宣伝活動と扇動活動を適切に結びつけ、ともに力強くくりひろげなければなりません。

 宣伝活動は理路整然とリアルに、説得力があってわかりやすくおこない、扇動活動は感動的に気迫をこめて、しかも具体的な状況と契機に応じて機動的におこなわなければなりません。論理的でリアルで大衆的な宣伝と、アピールと戦闘性、機動性のある扇動であってこそ十分な成果をおさめ、所期の目的を達成することができます。

 宣伝活動と扇動活動を成功裏におこなうためには、整然たる宣伝・扇動システムをうち立て、宣伝・扇動陣をしっかりかため、宣伝と扇動のさまざまな方法と手段を広く活用しなければなりません。

 党組織は、教育網と講演宣伝網を合理的に組織して定期的に運営し、扇動システムを確立し、さまざまな形式と方法で扇動活動を強力にくりひろげるべきです。

 マス・メディアと文学・芸術は、大衆を教育し組織動員する有力な手段であります。マス・メディアの政治的・思想的水準を高め、思想性と芸術性の高い文学・芸術作品を多く創作して、それを宣伝活動と扇動活動に効果的に利用すべきです。

 学習講師と講演講師、扇動員、宣伝隊など宣伝活動家の隊伍をかため、その役割を高めなければなりません。宣伝活動家は他人を教育する人であるため、人一倍博識でなければなりません。そうあってこそ、宣伝・扇動活動を大衆向きに、しかも実質的におこなうことができます。宣伝活動家は、豊富で多方面的な知識を身につけ、文化的素養を高めるため積極的に努力すべきです。

 思想活動にたいする党中央委員会の唯一的指導を保障することが極めて重要であります。

 思想活動は人々の思想を扱う活動であるため、党中央委員会が唯一的に掌握し指導しなければなりません。もし、思想活動にたいする党中央委員会の唯一的指導を保障することができないならば、思想活動の純潔を保つことができず、党の思想に反する不健全な思想の浸透を防ぐことができなくなります。これは、我が党がこれまでの党思想活動で得た深刻な教訓であります。

 各級党組織は、党中央委員会の唯一的指導のもとに、すべての思想活動を党の意図と要求に即して進めなければなりません。

 党隊列を組織的、思想的にかためるためには、党組織の機能と役割を高めなければなりません。

 党の唯一思想体系を確立し、党隊列を組織的にかため、幹部と党員を教育する党活動の成果は、もっぱら党組織がその機能と役割をいかに遂行するかにかかっています。各級党組織の機能と役割を高めることなくしては、革命闘争と建設事業をも成功裏におし進めていくことができません。

 党組織の機能と役割を高めるためには、党組織を合理的につくり、その指導機関をしっかりかためなければなりません。

 党は、党組織の有機的な結合体であります。党は、各級党組織がしっかりとかためられ、すべての党組織が一つの有機体のような全一的な体系をなすときにのみ、組織された部隊としての機能を円滑に果たすことができます。

 各級党組織を、党員の党生活を強化し革命闘争と建設事業にたいする党の指導を円滑に実現できるように、行政地域単位と生産および事業単位に合理的に組織すべきです。党組織を合理的につくるうえで、特に重要なのは、基層組織を正しく設けることです。基層党組織を正しく設けてこそ、党員の党生活を強め全党を強化することができるばかりか、党が人民大衆のなかに深く根をおろし、大衆のいるすべてのところに党の血脈が通じるようにすることができます。それゆえ、基層党組織を当該単位の具体的な実情に即して合理的に組織することに、常に深い関心を払わなければなりません。

 革命と建設の深化発展にともなって、新たな生産単位が多く生まれ、一部の行政地域の改編がなされます。発展する現実の要求に即して党組織の改編を機動的におこなうべきです。

 各級党委員会を、有能な活動家でかためるのは、当該単位の参謀部としての党委員会の役割を強化する重要な保証であります。各級党委員会を職責本位で構成する傾向をなくし、党にかぎりなく忠実で指導能力があり、大衆の信望のあつい活動家でかためる原則で、当該分野の活動に精通している各部門の幹部と、生産現場で労働に従事している中核党員を適切に取り合わせて構成すべきです。こうして、各級党委員会の指導的役割を高め、党員大衆の知恵と創意を十分発揮できるようにしなければなりません。

 党中央委員会と道・市・郡党委員会を構成するにあたり、我が党の準委員候補制を正しく実施することが重要です。準委員候補制は、生産労働に直接参加している中核党員を党委員会に網羅する制度であります。準委員候補制は、党委員会が大衆のなかに深く根をおろし、下部の実情を具体的に把握し、大衆の要求を反映して党政策を実行する正しい対策をたてられるようにします。党組織は党委員会を構成するにあたり、生産現場で労働に従事している中核党員を網羅することに深い関心を払うべきです。

 党組織の機能と役割を高めるためには、各級党組織がその位置と任務にかなった活動を円滑におこなうようにしなければなりません。

 党のすべての活動は党組織を通じて実現され、党組織の積極的な活動によってのみ、党の路線と政策が正しく貫徹されるのです。党組織の活動を強化するうえで特に重要なのは、郡党委員会の役割を高めることです。

 郡党委員会は直接、基層党組織を指導し、党政策を実行する党の末端指導単位であり、執行単位であります。郡党委員会は基層党組織をしっかりかため、その活動を日常的に掌握、指導するとともに、郡内の政治、経済、文化、軍事など各分野の活動を統一的に指導しなければなりません。郡党委員会は党員と勤労者のあいだに党政策を浸透させ、かれらを党政策の貫徹に力強く組織動員しなければなりません。

 基層党組織は、党員が所属して生活する党生活の拠点であり、党政策を直接実行する戦闘単位であります。基層党組織の役割を強めてこそ、党員の党生活を強化することができ、党員の前衛的役割を高めて、党に提起されているすべての革命課題を成功裏に遂行することができます。

 周知のように、我が党の末端基層組織は党細胞であります。党細胞の基本的任務は、党員の党生活を組織し指導することです。党細胞は、党員の党生活を党規約上の要求どおり正しく組織し指導することに基本をおいて活動しなければなりません。党細胞は、党生活を通じて党員を革命的に教育し、組織的、思想的に鍛え、かれらが革命課題の遂行で前衛的役割を果たすように導かなければなりません。

 党組織の機能と役割を高めるうえで、党委員会の指導的機能を強めることが重要です。

 集団指導は、党委員会の活動の基本方式であり、党員の知恵と力に依拠する革命的指導方法であります。集団指導は、党委員会の活動において一個人の主観と独断を排し、広範な大衆の創意と才能を高く発揮させることによって、科学的な指導ができるようにします。

 各級党委員会は、党活動と革命課題の遂行で提起される重要な問題を必ず集団的に討議し、それに従ってすべての活動をおこなうことを鉄則としなければなりません。各級党委員会は委員会を定期的に開き、民主主義を十分に発揚して、提起された問題を党と革命の要求と大衆の利益にかなうよう討議、決定し、政治・組織活動を綿密におこなって党委員会の決定が正しく実行されるようにしなければなりません。

 党委員会が集団指導の機能を正しく遂行するためには、党委員会委員の責任感と役割を高めなければなりません。党委員会の委員は党委員会の活動に主人らしく参加し、党の決定と分担された任務を責任をもって遂行しなければなりません。党委員会の責任幹部は、党委員会の活動を正しく手配し、各委員に分担された党の任務の遂行状況を日常的に掌握、指導し、党委員会の決定実行で模範を示さなければなりません。

 党委員会の指導的機能を強めるためには、党委員会の各部署の役割を高めなければなりません。

 党委員会の各部署は、革命的職能に従って活動を正規化し、担当分野の活動を責任をもっておこなわなければなりません。党委員会のすべての部署がその職能を円滑に遂行する基礎のうえで、部署間の提携および協同作戦を綿密におこなうべきです。党委員会の各部署は、部署相互間で活動を日常的に協議し、共同で計画を立て、党委員会に提起される革命課題を遂行するうえで緊密に協力しなければなりません。

 党委員会の各部署の役割を高めるうえで、組織部と宣伝部の役割を高めることが重要であります。組織部は、党員の党生活指導を基本的任務とし、党生活の指導に全力を集中しなければなりません。宣伝部は、宣伝・扇動活動を強化して、党員と勤労者を党と革命に忠実なチュチェ型の共産主義者に教育改造するとともに、広範な大衆を党政策の貫徹へと力強く呼び起こさなければなりません。



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