金 日 成

学校建設に力を集中することについて
―朝鮮民主主義人民共和国主席命令第29号― 
1982年8月19日 

 教育は、国と民族の明日の運命を左右する極めて重要な事業である。

 教育事業に力を入れてこそ、育ちゆく新しい世代を共産主義的人間に立派に育てあげ、革命と建設を力強くおし進めることができる。

 朝鮮労働党と共和国政府は、教育事業を他のすべての事業に優先させる方針を示し、教育事業に大きな力をかたむけてきた。

 わが党と共和国政府の正しい教育政策によって、学校教育の物質的・技術的土台が強固になり、教育事業は非常に高い水準に達した。

 しかし、一部の幹部は、教育事業に相応の関心を払わず、学校の建設を遅延させて、今年の新学年度の準備に支障を与えている。

 私は、学校建設にあらわれているこうした欠陥を是正し、各級学校の建設を促進させるため、次のように命令する。

 1 今年度の計画に予定されている各級学校の建設を大衆的運動で力強く推進し、速やかに終えること。

 1) 道、市、郡人民委員会と経済指導機関は、いま進めている劇場、会館、機関庁舎、食堂、旅館などの非生産的建設を中止し、そこに使われることになっている資材を学校建設にまわすこと。これとともに、地元の資材を最大限に動員して学校建設に利用し、不足する資材は政務院が責任をもって保障すること。

 2) 地方では、完成段階にある大学、高等専門学校の校舎と寄宿舎の建設を早めて速やかに終えるようにすること。

 3) すべての機関、企業所と協同農場は、学校建設を力強く支援し、平壌市、南浦市、清津市、平城市をはじめ、学校建設が遅れている道、市、郡では、建設企業所と機関、企業所が学校建設を一つずつ担当して責任をもって完成すること。

 2 道、市、郡人民委員会と経済指導機関は、これから新学年度の準備を毎年、年初から計画的に力強くおし進めて、学校建設と教具・校具、学用品の生産を円滑に保障すること。

 3 政務院をはじめ当該機関では、この命令を実行するための具体的な対策を講じること。
出典:『金日成著作集』37巻 

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