金 日 成

自主の旗を高くかかげて進む第3世界人民の
革命偉業は必ず勝利するであろう
革命評議会議長であり、アルジェリア民主人民共和国内閣首相である
フアリ・ブーメジエンを歓迎する平壌市大衆集会でおこなった演説
−1974年3月4日−


 尊敬するフアリ・ブーメジエン議長閣下!

 尊敬するアルジェリアの賓客のみなさん!

 親愛な同志と友人のみなさん!

 きょう、平壌(ピョンヤン)市の各階層人民は、遠いアフリカ大陸から来られた友好の使節であるアルジェリアの友人と会う大きな喜びをいだいて、ここに集まりました。

 私はまず、朝鮮労働党中央委員会と朝鮮民主主義人民共和国政府ならびに朝鮮人民の名において、アルジェリア民主人民共和国の革命評議会議長であり、内閣首相であるフアリ・ブーメジエン閣下とその一行の我が国訪問をいま一度熱烈に歓迎します。

 私はまた、あなたがたをつうじて英雄的アルジェリア人民に送る朝鮮人民のあつい兄弟のあいさつを伝えるものであります。

 アルジェリア革命の卓越した指導者であり、第3世界の著名な反帝闘士であり、我々の最も親しい友人であるフアリ・ブーメジエン議長閣下のこのたびの我が国訪問は、朝鮮とアルジェリア両国人民のあいだにかたく結ばれた戦闘的友好と団結を力強く示し、それを新たな高い段階に強化発展させる画期的な出来事であります。

 朝鮮人民は、帝国主義に反対する武力闘争によって民族の解放と独立を達成した過去の闘争の共通性と、独立後ともに自主の道にそって新しい社会の建設をおし進めているこんにちの闘争の共通性からして、アルジェリア人民にたいし格別な友好の情をいだいており、アルジェリア革命の指導者フアリ・ブーメジエン閣下を深く尊敬しています。

 朝鮮とアルジェリア両国人民の友好は、早くから外国帝国主義侵略者に反対する激しい闘争の烈火のなかで結ばれた真の革命的戦友の友好です。またこの友好は、あらゆる形の侵略と従属に反対し、主体的立場と自主権を守るためにたたかうアジア、アフリカの兄弟的人民の戦闘的友好の具現であります。

 朝鮮人民は、地理的にはアルジェリア人民と遠く離れていますが、常に深い関心をもって、新しい生活を創造するアルジェリア人民の闘争を注視しています。

 このたび、我々はアルジェリアの友人に会い、英雄的な武力闘争によって民族の独立をかちとったアルジェリア人民が新しい社会の建設でおさめている立派な成果をさらによく知ることができました。

 帝国主義、植民地主義の鉄鎖を断ち切って国の主人となった人民は、奇跡を生みだすことができます。

 アルジェリア人民は、自己の卓越した指導者フアリ・ブーメジエン議長閣下を首班とする革命評議会の正しい指導のもとに、自力更生の戦闘的なスローガンをかかげて、重要な社会経済的変革をなし遂げました。アルジェリアでは、外国帝国主義独占体の所有であった工場、企業所、会社などが国有化され、自立的民族経済の土台がしっかりきずかれており、農村の姿も根本的に一新され、教育と文化が新たな発展を遂げています。

 独立後、わずか10年余りの短い期間にアルジェリアで起こったすべての変革は、みずからの力と資源を動員して富強な自主独立国家を建設しようとする、アルジェリア人民の確固たる決意と力強い勤労闘争の貴い結実であります。

 我々は、現在アルジェリア人民が進めている工業革命、土地革命、文化革命での大きな成果にたいし感嘆しており、アルジェリア人民の成果を自分の成果のように喜んでいます。

 アルジェリア人民が工業革命、土地革命、文化革命という3つの革命のスローガンをかかげて力強くたたかっているのは、非常に立派なことであり、新しく独立した国の人民として、進歩的な道を切り開く先駆者の役割を果たしていることを示しています。

 現在アルジェリア人民は、今後数年のあいだに社会主義経済にもとづく近代的な国家を建設する段階にはいるという確固たる展望をもち、第2次4か年計画を遂行するためにたたかっています。

 アルジェリア民主人民共和国は、自立的民族経済を発展させる正しい路線を貫くことによって、こんにち国際舞台において、いかなる圧力にも動ずることなく、自己の独自の路線と政策を実施できるようになりました。

 世界の進歩的人民は、アルジェリア民主人民共和国が対外関係の分野において反帝反植民地主義闘争の革命的原則を堅持し、非同盟政策を実施して、第3世界人民の団結をかちとるうえで積極的な役割を果たしていることにたいし高く評価しています。

 アルジェリア政府と人民は、アメリカ帝国主義とその支援をうけるシオニストに反対し、パレスチナ人民の合法的権利の回復とアラブ人民の尊厳のために断固とたたかっています。

 アルジェリア人民はまた、アフリカ人民の民族解放闘争を物心両面から支援しており、世界被抑圧人民の反帝革命運動に大きく貢献しています。

 歴史的経験は、新しく独立をかちとった国ぐにの人民が革命の獲得物を守り、国と民族の繁栄を遂げるためには、古い植民地支配機構を粉砕して新しい進歩的な社会制度を樹立し、外国帝国主義と国内反動勢力の破壊策動をはねかえして、その経済的地盤を奪いとり、自立的民族経済と民族文化を建設しなければならないということを示しています。

 フアリ・ブーメジエン議長閣下のエネルギッシュな活動によってもたらされたアルジェリアの立派な現実は、この真理を立証する好例となります。

 我々は、アフリカ大陸にアルジェリア人民のように勇敢で革命的な戦友をもっていることをたいへんうれしく思っています。

 我々は、反帝・自主の旗をかかげ、社会主義をめざして進む兄弟のアルジェリア人民が、その闘争で今後より大きな成果をおさめるよう心から願うものであります。

 同志と友人のみなさん!

 こんにち、世界の人民が自主の道に進むのは、おしとどめることのできない時代の趨勢であります。

 アジア、アフリカ、ラテンアメリカの数億万の人民が自己の運命をみずからの手にしっかりと握りしめ、聖なる解放闘争に勇敢に立ち上がってたたかっており、既にかちとった民族の独立と革命の獲得物を強化発展させるために自主、自立の道を力強く進んでいます。

 自主性は、個々の民族の権利であり、いかなる民族も他国に従属させられたり、民族の尊厳が踏みにじられるのを許そうとはしません。自主性があってこそ民族の幸福と栄誉があり、自主性をもつ民族であってこそ真の独立と繁栄をとげることができるのです。

 長いあいだ、帝国主義、植民地主義の圧制のもとで苦しんでいた被搾取、被抑圧人民が自由と解放と民族独立のために勇敢にたたかった結果、現代は、帝国主義が落日の運命に陥り、抑圧されさげすまれてきた人民が歴史の舞台の主人公として登場する時代に変わりつつあります。

 昨年、アルジェリアで開かれた歴史的な第4回非同盟諸国首脳会議は、現代の発展のこの根本的な転換を反映しており、こんにちの国際関係の発展に及ぼす第3世界の大きな影響力をはっきりと示しました。

 アメリカをはじめ帝国主義者は、滅びゆく運命からの活路を求めて、ますます狡猾な二面戦術を弄し、大きい国とは関係を改善し、小さい国は一つひとつ攻めとろうとして、アジアではアジア人同士たたかわせ、アフリカではアフリカ人同士たたかわせ、ラテンアメリカではラテンアメリカ人同士たたかわせようと策動しています。

 しかし帝国主義者は、いかなる侵略戦争や武力弾圧をもってしても、また、いかなる二面戦術と新植民地主義政策によっても、けっして死に瀕したその運命から逃れることはできず、世界の人民が自主の道を進むこんにちの趨勢をおしとどめることもできません。

 朝鮮とアルジェリア、ベトナムとキューバをはじめ、アジア、アフリカ、ラテンアメリカのいたるところで、帝国主義者があいついで惨敗をこうむった事実は、これを明白に物語っています。

 昨年10月、中近東戦争のさい、アラブ諸国はいつにもまして団結した力で、アメリカ帝国主義とシオニストに大きな打撃を与えました。

 アラブ諸国は、イスラエル侵略者を支援している帝国主義者にたいし石油輸出を禁止する断固たる措置をとることによって、西側諸国に収拾できない経済的危機を引き起こさせています。

 イスラエル侵略者に反対するパレスチナ人民をはじめ、アラブ人民の正義の闘争は、全世界人民の支持と共鳴をうけています。

 アラブ人民は、占領された領土を完全に解放し、パレスチナ人民の合法的権利を取りもどすときまでひきつづき力強くたたかい、この闘争で必ず最後の勝利をかちとるでありましょう。

 こんにち、第3世界諸国人民のあいだでは、政治的自主権を守るばかりでなく、経済的自立をかちとるために帝国主義独占体の経済的地盤を切り崩し、奪われた自国の天然資源を取りもどす闘争がますます高まっています。

 アフリカ大陸では、アフリカ統一機構の共同決議にそって、植民地主義の残りかすを一掃する闘争が広くくりひろげられており、東南アジア諸国では、アメリカの軍事基地化政策と日本の経済侵略に反対する大衆的な闘争がまき起こっており、ラテンアメリカ諸国では、アメリカの支配と統制に反対し民族の自主権と天然資源、領海権を守る闘争が強まっています。

 最近、フアリ・ブーメジエン閣下が非同盟諸国首脳会議の議長として、燃料および原料問題を含む国際経済関係の問題を解決するための国連特別総会を招集するよう提案したのは、これまで第3世界人民の利益を犠牲にしてきたこの問題を、完全な平等と自主性の原則にもとづいて正しく解決する重要な措置であります。

 このたびパキスタンのラホールで開かれたイスラム諸国首脳会議も、自己の運命をみずからの手に握りしめようとする第3世界人民の確固たる決意をいま一度示しました。

 帝国主義者が第3世界の人民を意のままに抑圧し略奪し、舞台裏でその運命をかけひきの道具にし、それを左右した時代は永遠にすぎさりました。

 帝国主義世界はいま、第2次世界大戦以来、最も深刻な経済変動にあえいでおり、全面的な危機に直面して、ますますもがき苦しんでいます。いまや、世界舞台における発言権は抑圧されていた人民にあります。

 我々は、小さい国、貧しい国をとわず、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国をはじめ、世界のすべての国の人民がかたく団結し、いたるところで帝国主義者に息つくひまを与えず強い打撃と圧力を加えるならば、十分帝国主義を滅亡させ、革命の最終的勝利をかちとることができるものと確信します。

 朝鮮人民は、平和と民主主義、民族独立と社会主義偉業の勝利のために、独立・繁栄の新しいアジア、アフリカ、ラテンアメリカを建設するために、今後もたたかうインドシナ人民、アラブ人民をはじめ、3大陸人民と世界各国人民の反帝革命闘争と民族解放闘争を積極的に支持声援し、かれらとの戦闘的団結をあらゆる面から強化していくでしょう。

 同志と友人のみなさん!

 朝鮮人民は、自己の民族解放の偉業を完成するために、長いあいだたたかってきました。

 我々は、つとに抗日武装闘争の時期から、チュチェ思想を指導指針とし、自主的な路線と政策を実施して、革命と建設を正しい勝利の道に導くことができました。

 解放後、国が南北に分断され、世界反動の元凶であるアメリカ帝国主義と直接対峙する困難な状況のもとでも、人民は朝鮮労働党の指導のもとに主体性を確立し、自力更生した結果、短期間に民主主義革命と社会主義革命、社会主義的工業化の歴史的偉業を立派に遂行し、立ち後れていた我が国を、自立的民族経済のゆるぎない土台をもつ社会主義工業国に変えました。

 こんにち、我が国では、全党、全国、全人民が6か年計画の雄大な課題を繰りあげて遂行し、社会主義の新たな高峰をきわめるための社会主義大建設に総動員しており、全勤労者が思想、技術、文化の三大革命の旗をかかげて、すべての分野でチョンリマ(千里馬)進軍の革命的大高揚を起こしています。

 西側の資本主義諸国がかつてない深刻な経済危機に陥り、激しく揺れているこんにち、我が国で経済がたえまなく速いテンポで発展していることは、我が党の自立的民族経済建設路線の偉大な生命力と我が国の社会主義制度の優位性をいっそうはっきりと証明しています。

 我々は、民族の宿願である祖国統一の実現をめざすたたかいにおいても、常に、外部勢力に依存しようとする試みを断固しりぞけ、自己の民族問題を自分の手で解決しなければならないという自主的立場を一貫して堅持してきました。

 こんにち、朝鮮問題はつまるところ統一か分裂か、一つの朝鮮か二つの朝鮮かという問題に帰結します。

 全朝鮮人民は、一致して国の統一を願っています。

 しかし列強は、我が国の分裂を望んでいます。分裂させて支配するのは、帝国主義の常套手段です。

 アメリカ帝国主義者は南朝鮮を永久に植民地軍事基地にするために、そして日本軍国主義者は南朝鮮を永久にかれらの商品市場として掌握するために、朝鮮の永久分裂を策しています。

 米日反動の干渉策動とその手先の反民族的売国行為によって、7.4南北共同声明が発表されたのちにも、我が国の統一の前途には依然として大きな難関が横たわっています。

 最近、南朝鮮為政者の民族分裂策動と共和国北半部にたいする挑発策動は、いよいよたえがたいものとなっています。

 南朝鮮の為政者は、南朝鮮人民にたいするファッショ的弾圧をかつてなく強化しており、平和統一を要求する南朝鮮の青年学生や良心的な知識人、さらには宗教界の人士まで手当たりしだいに逮捕、投獄し、南朝鮮全域を殺伐とした監獄に変えています。

 南朝鮮の為政者は、こうした犯罪行為をおおいかくし、人民の耳目を他にそらせるため、西海でスパイ船の侵入といった計画的な軍事挑発策動を強行し、これを口実として「南侵の脅威」騒ぎを大々的にくりひろげており、南北間の緊張を故意に激化させています。

 ここで我々が注目せざるをえないのは、アメリカ帝国主義者が南朝鮮の好戦分子らの挑発策動に歩調を合わせて、あいついで共和国北半部に高高度高速偵察機を侵入させてスパイ行為をはたらき、南朝鮮にたいする軍事援助の増強について公言している事実であります。

 我が国にかもしだされている、これらすべてのただならぬ事態は、内外の分裂主義者が事実上南北の関係を南北共同声明発表以前の状態にひきもどし、情勢を戦争の瀬戸際へ追いやっていることを物語っています。

 朝鮮で、果たして誰が「平和」の看板のもとに侵略の刃をといでおり、誰が「統一」の看板にかくれて分裂の永久化を策しているかが、いまになっていっそうあからさまにさらけだされました。

 国と民族を愛する人であれば当然、南朝鮮を永久に植民地化しようとする米日反動の策動を許すべきではなく、南朝鮮からアメリカ軍を撤退させ、日本軍国主義者が入りこめないようにすべきであり、自主的で統一独立した朝鮮を建設するために積極的に立ち上がるべきです。

 もし、朝鮮民族が分裂したまま暮らそうというのであれば、なんのために南北の対話が必要でしょうか。南北の対話は、必ず統一を実現する目的のもとにおこなわれるべきです。

 南朝鮮当局者が心から統一を願うならば、「二つの朝鮮」として国連に加盟するという昨年6月の「特別声明」を取り消し、全民族の利益にそうよう統一のための会談にのぞまなければなりません。

 また、平和にたいするなんの保障もない「不可侵条約」などをもちだすべきではなく、平和協定を結ぼうという我々の提案を受け入れるべきです。

 最近、南朝鮮の当局者がもちだした「不可侵条約」なるものは、統一問題をもって民族を愚弄するものにほかなりません。

 周知のように、南朝鮮で軍隊の統帥権を握っているのは南朝鮮当局者ではなく、「国連軍司令官」を名のるアメリカ軍司令官であり、大砲や銃剣などの各種戦争手段にたいする統制権をもっているのもアメリカ帝国主義者であります。このような状況のもとで、素手しか持たない南朝鮮の支配層が南朝鮮にアメリカ帝国主義侵略軍をひきとめておいたまま、我々と「不可侵条約」を結ぼうというのは、笑止このうえないことであり、論議の価値さえないことです。

 我々は、南朝鮮当局者が分裂策動をつづけていることから推して、かれらが真に統一のために対話の道に踏みだしたと信ずることはできません。

 したがって我々は、国の統一問題を平和的に解決するためには、この問題を南北の当局者間でのみ論議するのではなく、全民族的な討議に付すべきであると認めます。

 我々はこれと関連して、現存の南北調節委員会とは別個に、南北の諸政党、大衆団体の代表と各界の人士の参加する大民族会議もしくは南北政治協商会議を開くことを、いま一度提案するものです。ただ、これのみが朝鮮の統一を実現する道であります。

 朝鮮の紘一問題は、朝鮮人民自身が解決すべきであって、ある強国や他の国に解決してもらうことはできません。

 現情勢は、国の分断を防ぎ、祖国の平和統一を達成するため、分裂主義者に反対するたたかいをいっそう強めることを切実に求めています。この闘争は、救国か売国かを決する闘争であります。

 南朝鮮当局者が、ひきつづき外部勢力への依存政策にしがみついて国の自主的平和統一を拒み、「二つの朝鮮」をつくろうとするならば、かれらは永久にぬぐうことのできない売国奴の恥辱を残したまま、破滅せざるをえないでしょう。

 現在、南朝鮮人民は、支配層の過酷なファッショ的弾圧にも屈することなく、自由と民主主義的権利と祖国の自主的平和統一をめざして勇敢にたたかっています。

 南朝鮮人民の闘争は、国と民族を救い、祖国を統一するための愛国闘争であり、民族の死活の利益と直接結びついている正義の闘争であります。そのため、我が党と共和国政府は、南朝鮮人民の革命闘争を常に全力をつくして積極的に支援するでありましょう。

 我々が南朝鮮人民の革命闘争を支援することは、けっしてある種の「内政干渉」ではなく、民族の内部問題をみずから解決するためのものです。我々は同一民族として、南朝鮮人民の革命闘争を支援することを、自己の当然の義務とみなしています。

 朝鮮の緊張を緩和し、戦争を防止するためには、アメリカ帝国主義者と日本軍国主義者が、ファッショ的弾圧と戦争挑発策動をこととしている現南朝鮮当局者を擁護してはならず、我が国にたいする内政干渉を中止しなければなりません。

 祖国統一をめざす朝鮮人民の闘争は、世界的範囲でくりひろげられている反帝民族解放闘争の重要な一環であり、国際的な支持と同情は日増しに増大しています。

 昨年、アルジェリアで開かれた第4回非同盟諸国首脳会議で、我々の祖国統一の五大方針に全面的に合致する決議を全会一致で採択したことは、祖国の統一をめざす朝鮮人民の闘争が、世界の進歩的人民から全面的な支持をうけていることをはっきり示しました。

 このような世界的趨勢のなかで、昨年の国連総会では、朝鮮の分裂を永久化するためアメリカと南朝鮮当局者が提起した「二つの朝鮮」国連加盟案を排撃し、アメリカ帝国主義の侵略道具である「国連韓国統一復興委員団」を解消する決議を採択しました。これは、朝鮮人民の大きな勝利であり、世界平和愛好人民の共同の勝利であります。

 我々は、社会主義諸国人民とアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国人民をはじめ、世界のすべての進歩的人民が、これからも平和的祖国統一をめざす朝鮮人民の正義の闘争を積極的に支持し、単一民族である我が民族を永久に二つに分裂させようとする帝国主義者の野望と、その手先の反民族的売国行為に共同の打撃を加えるであろうとの確信を表明するものです。

 アルジェリア民主人民共和国は、国際舞台において、常に、我々の偉業を自身の偉業と同様にみなし、朝鮮人民の正義の闘争の勝利のため積極的に努力し、特に非同盟諸国首脳会議と第28回国連総会で、我々に大きな支援を与えてくれました。朝鮮人民は、これをいつまでも忘れないでしょう。

 私はこの機会をかりて、祖国の自主的平和統一のための我が党と共和国政府の方針と、その実現をめざす朝鮮人民の闘争に惜しみない支持と声援を寄せているフアリ・ブーメジエン議長閣下と、アルジェリア政府とアルジェリア人民にいま一度深い感謝の意を表します。

 朝鮮とアルジェリア両国人民の戦闘的団結と兄弟的友好・協力関係は、今後、政治、経済、文化の各分野にわたって全面的に開花発展するでしょう。朝鮮とアルジェリアとの友好と相互協力は、両国の自主独立を守るうえにおいてのみならず、全般的な反帝革命勢力を強化するうえでも重要な意義をもつものです。

 朝鮮人民とアルジェリア人民は、ひとしく栄えある革命伝統をもっており、自主の旗を高くかかげている戦友として、また兄弟として、反帝共同偉業の勝利をめざして永久に肩を組んでともにたたかっていくでしょう。

 朝鮮人民とアルジェリア人民の不敗の戦闘的友好・団結万歳!

 アジア、アフリカ、ラテンアメリカと全世界の進歩的人民の団結万歳!

 フアリ・ブーメジエン議長閣下を首班とするアルジェリア民主人民共和国万歳!

出典:「金日成著作集」29巻


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