金 日 成

農村技術革命の遂行におけるトラクター運転手の課題について
―全国トラクター運転手大会でおこなった演説― 
1971年2月12日 

 私は、これまで農村問題について多くのことを述べており、第5回党大会でも農業の発展方向を明確に示しました。そして、トラクター運転手の任務については、1964年の全国模範トラクター運転手大会で具体的に述べました。したがって、今日は、農村技術革命の遂行におけるトラクター運転手のいくつかの重要な課題についてだけ簡単に話そうと思います。

 社会主義建設で最も重要な問題の一つは、農村問題を正しく解決することであります。農村問題を正しく解決するかどうかは、社会主義・共産主義建設の成果を左右する要の問題であるといえます。ところが、農村問題の最終的解決の方途については、これまでにそれほどの経験も蓄積されておらず、体系立った理論も示されていません。こうした状況のもとで、我々は社会主義農村建設の新しい道を切り開いていかなければなりません。

 各国の具体的な事情が異なっているだけに、農村問題の解決にもいろいろな方途があるでしょう。わが国で農村問題を最終的に解決する最も正しい方途は、『わが国における社会主義農村問題に関するテーゼ』に明示されています。

 周知のようにテーゼは、農村で技術革命、文化革命、思想革命を力強くおし進めることを、農村問題の最終的解決の基本課題として示しました。特に、第5回党大会は、3大技術革命を成功裏に遂行するために、農村で技術革命をひきつづき力強くおし進める課題を提起しました。農村の技術革命を強力に促進すれば、農業労働と工業労働の差を著しくせばめ、農民を骨のおれる労働から解放することができます。

 こんにち、農村技術革命の中心課題は、農業の総合的機械化を実現することです。農業の総合的機械化が実現されれば、農民を骨のおれる労働から解放し、農業生産を速やかに高めることができます。

 農業の総合的機械化を実現するのは、他の部門の機械化よりはるかに困難で複雑な仕事です。ことに、わが国での農業の総合的機械化は、自然地理的特性のために、外国の場合よりいっそう困難で複雑な問題となっています。わが国は、国土の大部分が山地となっているため、傾斜畑や小さな畑が少なくありません。それに、平野部の農地は主に水田からなっています。このような条件のもとで農業の総合的機械化を実現するには、それぞれの地形条件とわが国の営農法に適した各種のトラクターや農業機械が多く必要とされます。

 こんにち我々には、農業の総合的機械化を実現しうる強固な土台があります。植民地半封建社会であった解放前のわが国の工業土台は実に貧弱なものでした。我々はこれまで、重工業を優先的に発展させながら同時に軽工業と農業を発展させる経済建設路線を貫徹して、わが国を強力な社会主義工業国に変えました。もし我々が、機械製作工業を中核とする強力な重工業を建設しなかったならば、3大技術革命の課題を提起することはできず、まして農業の総合的機械化などは全くおぼつかなかったでしょう。

 我々は、すでに築いた重工業の土台を効果的に利用して、トラクターやその他各種の近代的農業機械をもっと多くつくらなければなりません。農業の総合的機械化を実現するには、耕地面積100ヘクタール当たり6、7台のトラクターが必要です。

 わが国で機械化の可能な耕地面積は130万ヘクタールですが、これを全部機械化するには、8万〜9万台のトラクターが必要です。

 したがって、農業の総合的機械化を実現するためには、今後農業部門にさらに6万台以上のトラクターを送らなければなりません。

 努力すれば、むこう数年内にトラクターを6万台以上生産するのは十分に可能です。以前重工業の土台が貧弱で、トラクター製作の経験もなく技術者もいない状況のもとで、我々がはじめてトラクターをつくった当時は、年に数台しかつくれず、その性能もよいものではありませんでした。そのころ、わが国でつくったトラクターは、いくらもたたぬうちに故障を起こし、使えない場合が少なくありませんでした。しかし、こんにち我々は、毎年数千台の各種のトラクターを生産しており、今後年に1万台以上のトラクターを生産できる土台をもっています。そればかりか、現在つくっているトラクターは性能もよく、あらゆる面で発達した国のものに劣りません。

 今後、農業部門にさらに6万台以上のトラクターを送って、農作業をいっさい機械でおこなうようになれば、農民は骨のおれる労働から解放され、トラクターについて歩きながら簡単な仕事でもすればすむようになるでしょう。そうなれば、農業労働はらくな仕事になり、ヘクタール当たりの穀物収穫高もはるかに増大することでしょう。

 わが国で農業の総合的機械化を実現して農業労働と工業労働の差をせばめ、農民を骨のおれる労働から解放することは空想ではなく、現実の問題となっています。

 農業の総合的機械化を順調に実現するためには、誰よりも農村機械化の先兵であるトラクター運転手の役割をいっそう高めなければなりません。農作がうまくいくかどうか、農民の骨のおれる労働を軽減するか否かは、主としてトラクター運転手にかかっています。トラクター運転手の役割がこのように重要であるため、我々は6カ年計画の初年度早々からこのように全国トラクター運転手大会を開いたわけです。この大会で、皆さんは第5回党大会が農業部門に提起した戦闘的課題の遂行方途について十分討議すべきであります。

 農業の総合的機械化を実現するうえで重要な課題は、トラクターの利用度を高めることです。

 トラクターの利用度を高めるためには、トラクターの作業条件が十分にととのっていなければなりません。いくら農村にトラクターが多くても、作業条件がととのわなければ、それを効果的に利用できず、したがって、農業の総合的機械化を成功裏に実現することができません。

 私は、前回の全国模範トラクター運転手大会のとき、トラクターの作業条件をよくととのえるよう再三強調しました。

 しかし、いまもってこの課題はよく実行されていません。

 トラクターの作業条件を十分ととのえるためには、何よりも耕地整理をよくおこなわなければなりません。耕地整理が不十分であれば、トラクターの作業が思うようにはかどりません。

 わが党が農村に多くのトラクターを送るのは、それを十分利用して農村の技術革命を促進し、農民の骨のおれる労働を軽減するためであります。農業部門では、トラクターが田畑で正常に作業できるよう耕地整理を大々的におこなうべきであります。

 トラクターの作業条件をととのえるうえで次に重要なのは、道路をよく補修することです。

 道路が悪いと、トラクターの利用度を高めることができず、その寿命も保てません。トラクターは、牛が引く荷車とは違います。牛車は道がさほどよくなくても通れますが、トラクターの場合はそうはいきません。ですから、トラクターが安全に、そして速く走れるよう農道を十分補修しなければなりません。

 道路工事は、農閑期に農民もトラクター運転手も参加しておこなうべきです。トラクターが頻繁に通る道には石を敷きつめるのがよいでしょう。よい道路をつくろうとすれば、多少田畑にくいこむこともあるでしょうが、それでも道路工事はおこなわなければなりません。道路工事のために田畑が少し削られても、トラクターの利用度が高まり穀物の収量が増えれば、そのほうがはるかに有利です。

 トラクターの利用度を高めるためにはまた、各種の連結農業機械をたくさん生産しなければなりません。

 現在、一部の活動家は技術に対する神秘主義にとらわれて、各種の連結農業機械をつくるため積極的に努力していません。

 千里馬号トラクターなどは、連結農業機械さえあればいろいろな作業のできる万能トラクターです。活動家がもう少し頭を使い努力さえすれば、荷物の積み下ろし、肥料や農薬の散布など、いろいろな作業を機械化することができます。ところがいま、一部の農業部門の活動家は、トラクターで田畑のすき返しや荷運びをすることだけで満足し、機械化が十分可能な作業も機械化しようとしていません。

 トラクターの台数を増やすことばかり考えて、その利用度を高めるため積極的に努力しない誤った現象と強くたたかい、各種の連結農業機械を多く生産するため極力努めなければなりません。

 中央直轄工業部門で連結農業機械の生産を極力おし進めるとともに、すべての郡が自力でトラクター修理基地をよくととのえ、そこでトラクターの修理ができるようにすべきであります。

 それに、各種連結農業機械の考案製作を大衆的な運動として活発に繰り広げるべきです。いま農業科学院で連結農業機械の研究をおこなっていますが、まだ収穫機一つ満足につくりだしていません。連結農業機械の考案製作を科学院だけにまかせるのではなく、トラクター運転手をはじめ、農業部門に従事するすべての人が、これに大胆にとりくむようにすべきです。こうして、収穫機やトラクター起重機、肥料および農薬散布機、除草機などいろいろな連結農業機械をつくりださなければなりません。

 トラクターの利用度を高めるうえで次に重要なのは、トラクターを適時に整備し修理することです。

 現在トラクターの利用度が低いのは、トラクターの修理に必要な資材や部品を国が円滑に供給していないことにも起因しますが、より重要な原因は、運転手がトラクターの修理や整備を適時におこなわないところにあります。トラクター運転手は、トラクターを適時に整備、修理するとともによく管理し、その利用度を最大限に高めなければなりません。

 次に、トラクター運転手の養成事業を強化しなければなりません。

 現在わが国の農村には3万余名のトラクター運転手がおり、6カ年計画の末期には10万名以上に増えるでしょう。農村のトラクター運転手が急激に増えるのはたいへんよいことです。10万名以上のトラクター運転手が農村で働くようになれば、ほとんどすべての農作業を機械化して農民を骨のおれる労働から解放することができ、農民の思想・意識の発達にも大きな影響を及ぼすことでしょう。したがって、農村におけるトラクター運転手の急激な増大は、農村の技術革命と農民の労働者階級化を同時に促進する重要な条件となります。

 トラクター運転手を大々的に養成するためには、何よりもトラクター運転手の養成体系を確立しなければなりません。

 教育部門では、すべての高等農業学校と中学校で生徒にトラクターの運転技術を教える体系を立てるべきです。こうして、高等農業学校出の青年はもとより、9年制技術義務教育をうけた青年は誰でもトラクターの運転ができるようにしなければなりません。

 これとともに、各道、郡にトラクター運転手の養成学校を設け、それぞれの道や郡に必要な運転手を地元で養成すべきです。

 農業委員会は今後、高等農業学校や中学校、トラクター運転手養成所に実習用トラクターを送り、すべての生徒がトラクターの運転実習を十分におこなえるようにすべきです。

 トラクター運転手を新たに多く養成するとともに、すべてのトラクター運転手の技術熟練度をいちだんと高め、いろいろな営農知識を身につけさせることが大切です。トラクター運転手は、極力各自の技術熟練度の向上に努め、近代的営農知識を習得するために粘り強く学ばなければなりません。

 これまでトラクター運転手は、トラクターで田畑をすき返し、荷物の運搬でもすればそれですんだのですが、これからはトラクターで草取りもすれば、農薬や肥料も施し、そのほかいろいろな農作業をおこなわなければなりません。ですから、トラクター運転手は、現在の技術水準に満足してはなりません。だいたい、トラクターの運転は自動車の運転よりもずっと難しいものです。自動車は広い道路を走ればそれでよいのにたいし、トラクターは田畑のすき返しや、肥料、農薬の散布、除草などもおこなわなければなりませんが、この場合トラクター運転手は、作物を傷つけないよううねまを正確に進まなければならず、田畑のへりを回るときも気をつけて運転しなければなりません。

 トラクター運転手がトラクターで田畑をすき返し、草取りをし、肥料や農薬を施すことは、サーカスの綱渡りに劣らぬ一つの芸術です。トラクター運転手は、トラクターでいっさいの農作業を高い水準で巧みにおこなえるよう技術熟練度を高めるためにたゆみなく学び、努力しなければなりません。

 トラクター運転手は、近代的な営農知識も身につけなければなりません。もし、トラクター運転手がトラクターの運転さえうまくできればそれでこと足りると考えるなら、それは間違っています。トラクター運転手は、農村機械化の先兵であり、農村に派遣された労働者階級であります。それだけにトラクター運転手は、すべての農作業を主人として丹念におこなわなければなりません。そのためには、土壌学、化学、生物学など近代的農業の発展に必要ないろいろな知識を習得しなければなりません。言いかえれば、どの肥料はいつどの程度施し、どの農薬はどんな割合で水に割ってどの時期に散布し、どの土地はどれくらいの深さですき返せば穀物の収量を増やすことができるか、などといったことをすべて知っていなければなりません。

 我々が昨年、平安南道安州郡をはじめ、各地に出向いて農民と話しあってみましたが、穀物のヘクタール当たり収穫高が予定量に達しなかった主な原因は、追肥を施しすぎたところにあったということです。もし、トラクター運転手が追肥をやりすぎると穀物の収量が減るということを知っていて、それ以上施さないようにしたなら、穀物の収量は減少しなかったでしょう。

 トラクター運転手は、このことから教訓を学ぶべきであります。トラクター運転手は、農業生産に直接責任を負った労働者階級であるという高度の自覚をもって、土壌学や生物学など農業生産に必要な多面的な知識を身につけるため積極的に努力しなければなりません。

 次に、トラクター運転手の党性、労働者階級性、人民性をさらに高めなければなりません。

 トラクター運転手にとって最も重要な問題は、なんとしてでもトラクターでより多くの仕事をして、農民の骨のおれる仕事を減らそうという考えをもつことです。言いかえれば、トラクター運転手が、農民を骨のおれる労働から解放する党の方針を貫くため献身的にたたかおうという闘争精神をもつことが大切であります。

 わが国のトラクター運転手は、ただ月給をもらうために働く賃金労働者なのではなく、農民を骨のおれる労働から解放するためにたたかう革命戦士であります。トラクター運転手がトラクターで入念にすき返しをすれば、農民がさらに手を加えなくてもすみ、それだけ彼らの仕事がらくになるのです。したがって、トラクター運転手はたとえ1枚の田畑でもきちんとすき返し、あぜなどもこわさず、水田の地ならしもよくしなければなりません。

 党は、農村で技術革命をおこない、農民を骨のおれる労働から解放するため、青年労働者にトラクターを与えて農村に派遣しました。ところがいま、一部のトラクター運転手は、すき返しをおざなりにしては、農民に多くの手間をかけてやりなおさせており、あぜをこわしては農村の女性につくりなおさせています。一部のトラクター運転手が、仕事を丹念におこなわずおざなりにしているのは、彼らに党性、労働者階級性、人民性が欠けているからです。トラクター運転手が、自分は農民を骨のおれる労働から解放するためにたたかう革命戦士だ、自分があぜを一つこわせば、農村の女性がそれを元どおりにするためどんなに苦労するだろう、自分がいい加減にすき返しや田ならしをおこなえば農民がそれをやりなおすのにどんなに苦労するだろう、などといったことをつねに考えていれば、仕事を粗雑にはしないはずです。

 すべてのトラクター運転手は、党性、労働者階級性、人民性を高めるため積極的に努力しなければなりません。

 次に、トラクター運転手に提起されている当面のいくつかの課題について述べたいと思います。

 トラクター運転手は何よりもまず、農業部門の今年度の課題を成功裏に遂行するため積極的にたたかわなければなりません。

 我々は今年、田植えを5月25日までに終えることにしました。穀物増産の大きな潜在力は田植えを5月25日までに終えるところにあります。5月25日以前に田植えをすませた水田では、それよりおくれて田植えをした水田に比べて、籾がヘクタール当たり1トンも多く生産されます。これは、我々が黄海南道の載寧郡や安岳郡をはじめ多くの郡に出かけて農民と話しあって得た結論です。

 わが国の水田の総面積は70万ヘクタールですから、5月25日以前に田植えをすべて終えれば、70万トンの籾を増収できることになります。これはたいへんな量です。もし、70万ヘクタールの水田のうち半分を5月25日以前にすませ、残り半分をその後に田植えをするとすれば35万トンの籾を失うことになります。

 今年は、天水田以外のすべての水田で5月25日以前に田植えを終える計画です。もちろん、北部の山間部は例外です。そういったところは寒冷地なので、それなりに適切におこなうべきです。私がいうのは、黄海南北道、平安南北道のように、稲作の中心地帯にかぎって5月25日までに田植えを終えようということです。これらの地帯でも、気候条件が載寧郡や安岳郡に似たところでだけ5月25日以前に終え、ほかでは5月30日までに終えてもよく、冷湿水田では6月5日までかかってもかまいません。

 今年の田植えを5月25日までに終えるためには、トラクター運転手がその準備をぬかりなくおこない、特に、トラクターの修理をよくおこなわなければなりません。田植えを早くすませるかどうか、田植えを手際よくおこなうかどうかは、主として直接苗を育て、田植えをする農民にかかっていますが、トラクター運転手にも大いに関係があります。トラクター運転手がすき返しとしろかきを適時に手際よくおこなえば、田植えを5月25日までに十分終えることができます。

 さらに、今年は5万ヘクタールの畑に灌漑システムを取り入れ、二毛作をおこなうことを計画しています。そのためには、トラクター運転手が熱心に仕事をしなければなりません。二毛作を実施するうえで何よりも大切なのは、時機を逸することなく、適時にすき返しと取り入れをおこなうことです。適時に春のすき返しをすませて種をまき、表作の穀物が実れば早く取り入れ、そののち、また畑をすき返して裏作の作物を植えなければなりませんが、これは容易なことではありません。本大会で皆さんは、どうすれば麦類の取り入れを早くすませるか、どうすれば一日でも早くすき返しと種まきをして、裏作の生育期間を延ばせるか、といった問題について十分討議するのがよいと思います。

 トラクター運転手は、すき返しや田植えのときばかりでなく、草取り、取り入れ、脱穀のときにも仕事を立派にすべきです。

 いま、一部のトラクター運転手は、すき返しと田植えのときまでは熱心に仕事をしても、そのあとは仕事がずさんになりがちですが、そんなことではいけません。

 トラクター運転手は、収穫の機械化面積を増やし、脱穀も極力機械化して、取り入れと脱穀を時期を逃さずおこなわなければなりません。こうして、ネズミやスズメなどのために穀物の損失をうけないようにすべきです。

 次に、トラクター運転手は、重油とガソリンの節約運動を積極的におこなうべきです。

 皆さんもよく知っているように、わが国ではまだ原油が出ないので、外国からガソリンや重油のような燃料油を輸入して使っていますが、これにたくさんの外貨を要します。皆さんの使っているガソリンや重油の1グラムにしてもすべて金塊と取り替えてきたものです。

 しかしいま、一部のトラクター運転手は、金塊と引きかえに買い入れてきた燃料油を大事にせず、やたらに浪費しています。

 ある運転手は、始動をかけるのが面倒だからといって、トラクターを止めているときでもエンジンをかけっぱなしにしてたくさんの燃料油を浪費しており、トラクターに人を乗せて遠くまで行ったりしてはおびただしい燃料油をむだにするといった例もみられます。一部の協同農場では、トラクターで遠距離輸送をする例も少なくありません。トラクターで遠距離輸送をすれば、多くの燃料油がむだになるばかりでなく、トラクターの利用度を高めることもできないし、長持ちもしません。遠距離輸送は汽車やトラックでおこない、トラクターは近距離の運搬だけにとどめるべきです。

 いま、トラクター運転手が、燃料油を浪費するので燃料油の備蓄を確保することができません。今後トラクター運転手は、ガソリンや重油などの燃料油を節約する運動を強力に進めて、燃料油の備蓄を十分に確保するようにしなければなりません。

 今度の会議で、皆さんはトラクターの技術書をたくさん出版することと、トラクター運転手向きの雑誌をつくることを要望しましたが、これは正しい要望だと思います。今後トラクター運転手のために技術書もたくさん出版し、雑誌も出すようにすべきです。

 私は、トラクター運転手が農村技術革命遂行での自己の課題を立派になし遂げ、党と労働者階級と全人民に忠実な革命戦士となるよう望むものであります。
 出典:サイト「わが民族同士」 参照:『金日成著作集』26巻

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