金日成「朝鮮労働党第5回大会でおこなった中央委員会の活動報告」

5 党活動を強化するために


 同志のみなさん!

 総括期間に、革命闘争と建設事業で我々のおさめた偉大な勝利と成果は、朝鮮労働党の正しい路線と政策、党の賢明な指導によって達成されたものであります。我が党は、マルクス・レーニン主義を確固たる指導指針として、革命の各時期に我が国の具体的な現実に適する最も正しい路線と政策を示して、その貫徹へすべての党員と勤労者をたくみに奮起させました。

 我が党は、困難かつ複雑な革命の課題を遂行する過程をつうじて、そして、内外の敵との厳しい闘争のなかでいっそう洗練され鍛錬され、不敗の革命的党に強化されました。

 こんにち、我が党内には唯一思想体系が確立し、全党がマルクス・レーニン主義思想、我が党のチュチェ思想にもとづいてかたく統一団結しています。これが、総括期間に党活動でおさめた最も重要な成果であり、我が党の戦闘力をさらに高めた基本要因であります。

 これまで、我が党の活動にとって内外の環境は極めて困難かつ複雑でありました。帝国主義者は、世界のいたるところで、いつにもまして侵略と戦争挑発の策動を強化し、国際共産主義運動では、修正主義が台頭して統一と団結を妨げ、思想的混乱をひきおこしました。特に、アメリカ帝国主義者と直接対峙している我が国の情勢はいっそう複雑で緊張していました。アメリカ帝国主義者とその手先は、ほとんど毎日のように共和国北半部に反対する戦争騒ぎをくりひろげ、社会主義建設に多くの難関をつくりだしました。

 帝国主義者の侵略策動が強まり、外部から修正主義的思想潮流が浸透してくると、党内にひそんでいた修正主義分子は、面従腹背の方法で党の政策を誠実に実行せず、ブルジョア思想と封建的儒教思想を復活させようと陰に陽に策動しました。

 我が党は、党組織と党員大衆に呼びかけて、ブルジョア分子と修正主義分子の陰謀策動を徹底的に暴露、粉砕するとともに、党の路線と政策に反対し、党の統一をむしばんでいた一切の傾向と強くたたかいました。

 我々はまた、かれらのまきちらしたあらゆる反動的および日和見主義的思想毒素を一掃する思想闘争を強力に展開しました。

 我が党は、ブルジョアおよび修正主義分子に反対し、その思想的余毒を一掃するたたかいを強力に展開するとともに、党員と勤労者を党の革命思想で武装させ、かれらのあいだで党の路線と政策を擁護し、貫徹する気風をうちたてるためにねばり強くたたかいました。

 こうしてこんにち、我が党内にはマルクス・レーニン主義思想、我が党の革命思想がみなぎっており、すべての党員と勤労者が、我が党の革命思想以外には他のいかなる思想も受け入れないという確固たる信念で武装し、党の政策を尺度としてすべての問題をみ、それに反する現象にたいしてはいささかも妥協することなく原則的にたたかえるようになりました。全党が、我が党の唯一思想でしっかりと武装することによって、党の統一と戦闘力はさらに強化されました。すべての党組織と党員が、党の唯一思想にもとづいて一心同体となって考え、行動し、党中央委員会のまわりにかたく団結しました。党は、一つの有機体のような、全一的な生きた組織となり、いかなる風波をものりこえていくことのできる革命的で戦闘的な組織となりました。

 こんにち、我が党の統一と団結は、新たな高い水準に達し、最も生命力のある最も強固なものとなりました。我々共産主義者が、あれほど望んでいた党の統一と団結は、こんにちにいたってはじめて唯一のチュチェ思想体系にもとづいて完全に実現されたということができます。これは、我々の長年にわたる闘争の輝かしい結果であり、我が党の建設において歴史的意義をもつ偉大な勝利であります。

 同志のみなさん! 我が党の革命思想、党の唯一思想の真髄をなすのは、マルクス・レーニン主義的なチュチェ思想であり、我が党の唯一思想体系はチュチェの思想体系であります。

 総括期間に党は、唯一思想体系にもとづく党の統一と団結を強化するたたかいを、革命と建設のすべての分野で主体性を確立するたたかいと密接に結びつけて進めることによって、党隊列の統一を実現しただけでなく、チュチェ思想の全面的な勝利をかちとりました。こんにちチュチェ思想は、我が党の確固不動の指導思想に、すべての革命闘争と建設事業の最も正しい指導指針となりました。これがまた、総括期間における我が党活動の最も主たる総括の一つであります。

 主体性を確立するということは、一言でいって自国の革命と建設にたいして主人としての態度をとるということであります。これは、他国への依頼心を捨てて、自分の頭で考え、自分の力を信じ、自力更生の革命精神を発揮して、自分の問題はあくまで自分自身が責任をもって解決していく自主的な立場を堅持することを意味し、また教条主義に反対し、マルクス・レーニン主義の一般的原理と他国の経験を、自国の歴史的条件と民族的特性に即して適用していく創造的な立場を堅持することを意味します。チュチェ思想は、マルクス・レーニン主義の根本原理に全く合致するものであり、国際共産主義運動の新しい発展段階とその必然的な要求を反映して生まれたものであります。

 主体性を確立する問題は、我が国の歴史発展の特殊性と我が国の地理的環境と条件、朝鮮革命の複雑さと困難さのため、我々にとって特に重要な問題として提起されました。

 我が国において、事大主義は長い歴史的な根源をもっています。我が国の一部の人の頭には、久しい前から自分の力を信じようとせず、外国を盲目的に崇拝し追従する卑屈な思想が生まれました。解放後にも、事大主義は依然として革命と建設において、また、党の強化、発展において大きな障害となりました。そのうえ教条主義までかさなったため、その弊害はさらに大きなものとなりました。

 事大主義と教条主義に染まった者たちは、人民が国の主人になり主権と党をもつようになってからも、依然として自分の力を信じようとせず、他国ばかりをあてにしながら、自国の現実は研究せず、外国のものばかり機械的に真似ようとしました。事大主義と教条主義の弊害は、戦争中に甚だしくあらわれ、戦後、社会主義革命と社会主義建設が本格的に進められるにつれて、いよいよ我慢のならないものとなりました。国際共産主義運動に日和見主義的思想潮流が広く台頭するにつれて、事大主義者と教条主義者は、ついには、それを我が国に引き入れるまでにいたりました。事大主義と教条主義を一掃し、主体性を確立することなしには、マルクス・レーニン主義の革命的原則にしっかりと依拠して革命闘争と建設事業を成功裏に進めることはできませんでした。歴史的経験は、人が事大主義に陥れば愚か者になり、民族が事大主義に陥れば国が滅び、党が事大主義に陥れば革命と建設を台無しにしてしまうことを示しています。

 我が党は、革命を指導した当初から、事大主義と教条主義に反対し、主体性を確立するためにねばり強くたたかい、革命と建設が深化、発展するにつれて、その闘争をいっそう強力にくりひろげました。特に総括期間、革命と建設において主体性を確立するための闘争は、日和見主義に反対する闘争と密接に結びついて、いつにもまして幅広く、深く進められました。党は、幹部と党員のあいだで事大主義と教条主義、あらゆる日和見主義に反対する思想闘争を強力にくりひろげる一方、かれらを我が党の輝かしい革命伝統で教育し、特に、我が党の路線と政策でしっかり武装させて、すべての問題を自国の実情に合うように、そして主として自分自身の力で解決していくようにたゆみなく教育しました。

 主体性を確立するためのたたかいをつうじて、党員と勤労者の思想生活と思考方法には根本的な転換がもたらされ、革命闘争と建設事業には偉大な飛躍が起こりました。幹部と党員のあいだでは、自分のものは頭からないがしろにし、他国のものをうのみにする現象がなくなり、民族的自負と自主意識がさらに高まり、自力更生の革命家的気風が確立されるようになりました。こんにち、我が党員と人民のあいだには、思想潮流としての事大主義と民族虚無主義、教条主義は、基本的になくなったと言えます。思想における主体性の確立、これは民族自主意識をむしばんでいた古い思想の束縛から人民を解放した、思想革命の領域における偉大な勝利であります。

 我が党は思想において主体性を確立するとともに、革命と建設のすべての分野においてチュチェ思想を徹底的に具現するためにたたかいました。我が党のすべての路線と政策は、チュチェ思想にもとづいており、チュチェ思想で貫かれています。我が党が一貫して堅持している政治における自主、経済における自立、国防における自衛の原則は、チュチェ思想をすべての分野に具現したものであります。チュチェ思想の革命の旗のもとに、我が国は、完全な政治的自主権と強固な自立的民族経済と強力な自衛力とさん然たる民族文化をもつ社会主義国となりました。主体性を確立することによって、こんにち我々は、国際革命偉業にもいっそう立派に貢献できるようになりました。我々のすべての勝利は、我が党のチュチェ思想の輝かしい勝利であり、我が党の自主路線がもたらした偉大な結実であります。

 総括期間、我が党は、発展する現実の要求に即して活動体系と活動方法を改善するうえでも大きな前進をかちとりました。

 我々は、なによりもまず、党活動を徹底的に対人活動に転換するためにたたかい、すべての党組織に対人活動を基本とする活動体系を確立しました。全党に幹部事業体系と党員の党生活指導体系が整然とうち立てられ、また、大衆を教育して党のまわりに結集させ、かれらを革命課題の遂行へ力強くふるいたたせる活動体系と活動方法が確立されました。

 我々は特に、党活動においてチョンサンリ(青山里)精神とチョンサンリ方法を具現することにひきつづき深い関心を払いました。

 政権党の活動方法と活動作風において常に警戒すべきことは、党の権威をふりかざすことと官僚化の傾向であります。党が政権を掌握すると、マルクス・レーニン主義の世界観でしっかりと武装していない一部の幹部のなかには、尊大ぶり、大衆路線からはずれる危険が大きくなるものです。したがって、党が大衆路線を貫き、革命と建設にたいする指導を正しくおこなうためには、活動方法と活動作風をたえず改善しなければなりません。

 総括期間に党は、幹部のあいだで官僚主義に反対する思想闘争を強化して、かれらの党性、労働者階級性、人民性を高め、党活動のすべての分野でチョンサンリ精神、チョンサンリ方法を貫くためにたゆみなく努力した結果、党の指導作風と活動方法を改善するうえで画期的な転換がもたらされ、党活動がいっそう深められました。チョンサンリ方法を貫くたたかいをつうじて、長いあいだ党活動の発展を妨げていた古い官僚主義的活動作風が基本的に克服されて、すべての幹部が革命的活動作風と活動方法を身につけるようになり、党内民主主義が全面的に発揮されるようになりました。党はまた、チョンサンリ方法の要求どおり、上級機関の活動家が直接下部に行って下部の活動家を具体的に援助する整然たる活動体系をうち立てました。中央は道を援助し、道は郡を援助し、郡機関の活動家は常に里に行き、里の活動家とともに働きながら難問を適時に解決し、下部の活動家の仕事を責任をもって援助するようにしました。党は、幹部が現地に行って、方式講習や模範講習を広くおこない、生きた模範によって下部の活動家に活動方法を教え、移動講習会など新しい形式を利用して党活動の土台をさらに強化し、現地で初級幹部にたいする教育活動を積極的におこなうようにしました。

 政治活動を優先させて人民大衆の政治的自覚をたえず高め、かれらを革命課題の遂行に自発的に参加させるのは、チョンサンリ方法の重要な要求であり、共産主義者の本性に根ざす革命的な活動方法であります。我が党は、すべての活動に政治活動を優先させる原則を厳守し、いかなる革命課題を遂行するにあたっても、それにたいする党の政策をすべての党員と大衆に解説して深く認識させ、かれらが高い革命的熱意をもって、その貫徹のためにたたかうようにしました。政治活動、対人活動をおこなううえで、党は常に、1人が10人を動かし、10人が100人を動かし、100人が1000人を動かし、こうして、全党と全人民を動かす革命的な活動方法を用いました。我々はまず、幹部と中核分子をよく教育して、かれらが党員を教育し援助するようにし、党員の前衛的役割を高め、広範な大衆を教育して革命課題の遂行へふるいたたせるようにしました。

 上部が下部を援助し、上級機関の活動家が現地に行って下部の活動家を教育し、幹部と中核分子が党員と大衆を教育して活動させる活動体系が確立された結果、党活動が対人活動に転換されただけでなく、党中央委員会の意図が速やかに下部に浸透するようになり、上部と下部がいっそう団結し、意思がよく通じあうようになりました。すべての党員が党活動の発展のために創意的な意見を積極的に提起しており、党組織では党員の声に耳をかたむけ、かれらの建設的な意見を謙虚に受け入れる気風がうち立てられました。

 実にこんにち我が党内には、上部が下部を援助し、また、同志のあいだで互いに助けあう共産主義的美風が高く発揮されており、すべての党員が党活動に主人として参加しています。これは、党活動でおさめた極めて貴重な成果であります。

 総括期間に、党員にたいする思想教育がさらに強化され、全党に学習気風が確立されました。

 党の正しい方針によって、全党に整然たる党員教育体系が確立され、その内容と方法がさらに改善されました。すべての部門、すべての単位に教育網が設けられて党中央の唯一的な指導のもとに運営されており、すべての党員がそれに参加し、日常的に政治・思想教育を受けています。

 急速に発展する現実は、幹部と党員の政治・実務水準の向上を切実に要求しました。そこで我が党は、幹部と党員の革命的学習気風を確立するたたかいを力強く展開しました。党は、すべての幹部と党員が毎日2時間以上学習し、土曜日ごとに幹部たちが集団的に学習することを制度化し、定期的に講演活動をおこなうようにしました。党は特に、すべての現職幹部を毎年1か月ずつ各級の政治学校で学習させる大胆な措置をとりました。こんにち、学習は、我が党の最も重要な革命課題となっており、完全に生活化されています。

 全党に革命的な学習気風が確立され、幹部と党員の党性と政治・実務水準が高まるにつれ、党の統一と団結はいっそう意識的で自覚的なものとなり、すべての幹部と党員が高い政治的自覚をもって、党と革命のために立派に奉仕できるようになりました。

 同志のみなさん!

 総括期間、我々は党活動で大きな成果をおさめ、多くの貴い経験と教訓を得ました。

 しかし、我々の成果と経験がいかに大きく豊富なものであっても、それは我が党をさらに強化し、新たな勝利を達成するための土台をきずいたにすぎません。我々はひきつづき党を組織的、思想的に強化し、革命と建設におけるその指導的役割をさらに高めなければなりません。

 党を強化するうえでなによりも重要なのは、全党に唯一思想体系を確立し、それにもとづいて党隊列の統一と団結をひきつづき確固と保障することであります。

 思想、意志の統一は、マルクス・レーニン主義党の生命であり、すべての勝利の決定的な要因であります。もし、党内において党の唯一思想に反する他の思想が少しでも容認されたり、行動上の統一を保つことができないならば、そうした党は事実上一つの党であるということはできません。唯一の指導思想にもとづいて統一団結していない党には、常に分派が生ずるものであり、したがって、そのような党は、大衆を自己のまわりに結集することができず、革命と建設にたいする統一的な指導をおこなうことができないばかりか、自己の存在そのものもまともに維持することはできません。

 我々はマルクス・レーニン主義思想、我が党のチュチェ思想を確固不動の指導思想として、党内に唯一思想体系をいっそう強く確立し、それにもとづいて党隊列の思想、意志の統一を強化する活動を総体的課題として掌握し、党活動をひきつづき深化発展させていかなければなりません。

 党活動の基本は、対人活動であります。言いかえれば、幹部と党員と大衆を一つの思想、意志で武装させて党のまわりにかたく結集し、かれらを党政策の貫徹へと奮起させる、人々にたいする組織・政治活動がまさに党活動なのであります。我々は、党活動を技術実務化しようとするあらゆる偏向に反対し、あくまでも対人活動に基本をおいて党活動をおこなわなければなりません。

 党組織はなによりもまず、幹部にたいする活動に大きな力をそそがなければなりません。

 幹部は、党の基本的な中核力量であり、党の路線と政策の実行を直接組織し指導する革命の指揮メンバーであります。革命と建設にたいする党の指導は結局、幹部をとおしておこなわれ、すべての問題は幹部によって解決されます。

 こんにち、幹部にたいする活動で提起される最も緊急な課題は、幹部の政治的・実務的水準を向上させるために強くたたかうことであります。

 いうまでもなく我々の幹部はすべて堅実な人たちであり、幹部陣容は基本的に党と革命に忠実な人でかためられています。しかし、幹部の準備程度は急速に発展する現実に追いつけず、その資質は党の要求に比べて全般的に低い状態にあります。これは、いまなお幹部のあいだで革命化のためのたたかいが強化されていないところに主な原因があります。少なからぬ幹部が、仕事が忙しいという口実のもとによく学習をせず、党生活も誠実におこなっていません。また、一部の幹部のなかには革命的鍛練を怠って、地位が高くなると格式ばり、いい加減に仕事をし、同志の忠告にも耳をかさず官僚主義的にふるまい高慢になって、自分の地位を生まれながらの官職でもあるかのように考え、権威をふりかざす人さえいます。こうして、ついには思想的に腐敗し変質して、革命の隊伍から脱落するまでにいたっています。

 社会主義建設が高い段階に進み、特に思想革命がさらに深化しつつある我が国の現実は、いつにもまして準備のできた幹部を必要としています。誰よりもまず幹部自身が徹底的に革命化され、政治的、実務的に十分に準備されてはじめて、発達した社会主義社会を正しく運営することができ、思想革命を正しく指導して、社会の革命化、労働者階級化を速やかにおし進めることができ、祖国統一の革命的大事変を成功裏に迎えることができます。幹部の資質を高めること、これは現在、我が国の革命と建設におけるすべての問題を成功裏に解決するための先決条件であります。

 我々は、幹部の教育に第一義的な関心を払い、幹部の革命化とその政治・実務水準の向上のために全党的な闘争を力強くくりひろげるべきであります。

 まず、幹部の党生活を決定的に強化しなければなりません。経験はどのような幹部であれ、党生活を怠り党の統制から離れるときには、例外なく心がゆるみ安逸にながれて高慢になり、自分に課された革命課題を正しく遂行することができなくなることを示しています。幹部が党生活によく参加しようとしない傾向と強くたたかい、すべての幹部が党生活に積極的に参加し、党の組織規律を自発的に守るようにしなければなりません。すべての幹部は、常に党組織に依拠して活動し、生活し、党組織と党員大衆の統制を受けるよう意識的に努力しなければなりません。

 特に、幹部を厳しい批判のなかで鍛えることが重要であります。幹部のあいだで原則的な批判の雰囲気をつくり、かれらにたいする批判を日常的におこなうようにしなければなりません。すべての幹部は、自分の欠陥を適時に自己批判し、党員大衆の批判を謙虚に受け入れる革命家的品性を身につけるために努力しなければなりません。党組織は、幹部にたいする批判をつうじて思想闘争を強め、強い思想闘争のなかで、幹部がたえず革命的に鍛えられるようにしなければなりません。

 幹部の資質を高めるためにはまた、学習を強化しなければなりません。

 革命家にとって、学習は第一の任務であります。誰でも学習をせずには真の革命家になることはできず、革命活動をつづけることができません。

 すべての幹部が、党政策の学習を強化して、我が党の思想でしっかりと武装し、党政策に精通し、いついかなる場合にもそれを尺度として活動するようにしなければなりません。幹部は、政治、経済、文化、軍事をはじめ、あらゆる分野の知識をたゆみなく学び、自分の受け持った仕事に精通しなければなりません。学習は誰もがおこなわなければならないが、特に責任幹部であるほどより多くおこなわなければなりません。党組織は、責任幹部の学習を強く統制し、かれらのあいだで自発的な学習気風を確立することに格別の注意を払わなければなりません。

 実践をとおしてその生命力が実証された1か月講習会制度をひきつづき立派に運営し、すべての幹部が年に一度はそれに義務的に参加して、学習するようにしなければなりません。また、系統的な教育を受けていない活動家のうちで、工場、企業所の支配人や技師長、協同農場の管理委員長など、生産を直接組織し指導する活動家たちからまず幹部養成機関に送って再教育すべきです。これとともに実際の活動過程をとおして幹部をたゆみなく教育し鍛練して、すべての部門で模範をつくりだし、それを一般化する方式講習を広範におこなって幹部の水準をたえず向上させなければなりません。

 個別教育体系を確立するのは、幹部を教育するうえで重要な意義をもっています。各級党組織は、幹部が自分の受け持った幹部を日ごろから理解し、個別教育をたゆみなくおこなうようにすべきです。こうして、上級の幹部が下級の幹部を教育し、教育を受けた幹部がさらに下部の幹部を教育するといった方法で、すべての幹部が常に教育を受けながらほかの人を教育する、整然とした全党的な幹部教育体系を確立しなければなりません。

 党組織は、幹部の資質を高める活動を強化する一方、幹部を正しく選抜し配置することにひきつづき深い関心を払わなければなりません。幹部の選抜においては、人々の政治的基準を主とし、それに実務的基準を正しく結合させる党の一貫した原則を堅持し、実践闘争のなかで点検され鍛練された労働者をはじめ、かつての雇農、貧農などの基本階級の出身を幹部に選抜しなければなりません。党組織は、幹部の選抜において家族関係にのみこだわる誤った傾向を厳しくいましめ、あくまでも本人の政治的・思想的準備程度を基本として幹部を選抜しなければなりません。こうして、幹部陣容を階級的に、政治的にいっそうしっかりとかためなければなりません。

 幹部陣容を強化し、革命と建設のすべての分野に必要な幹部を適時に補充するためには、後続幹部の養成体系を正しく立てなければなりません。党組織は、現職幹部のなかから幹部候補を掌握して立派に養成するとともに、実践闘争のなかで点検され鍛練された中核党員、特に基幹工業部門の工場、企業所の中核労働者を幹部候補として多く選抜し、系統的に養成しなければなりません。

 後続幹部の養成事業を強化するうえで重要なのは、幹部養成機関を充実させ、その役割を高めることであります。各級幹部養成機関の教員陣容を政治的、実務的に準備のできた活動家でしっかりとかため、教授活動を党政策化し、実践活動と密接に結びつけておこない、その科学的・理論的水準をさらに高めなければなりません。

 党組織は、幹部の選抜配置と教育を必ずかれらの党生活にもとづいておこない、党委員会全体の仕事として掌握していかなければなりません。特に幹部陣容を強化するためには、書類だけで幹部を評価する主観主義的な活動態度を決定的に捨てさり、本人の党生活と実際の活動をつうじて幹部を常に点検し、系統的に理解し掌握するようにしなければなりません。

 また、党活動において重要なのは、党員にたいする活動を正しくおこない、特にかれらの党生活を強化することであります。

 党は、党員大衆が結集した政治的組織であります。党が強力で生気あふれる戦闘的な組織となるためには、党を構成しているすべての党員が政治的、思想的に健全でなければならず、すべての党員が党の組織原則に従ってよく活動するようにしなければなりません。党生活は、党員の組織生活、政治生活であり、党員が党規約上の義務を遂行する活動であります。党活動における基本的な環は党員の党生活を正しく指導することにあり、党建設の基礎もほかならぬ党員の党生活を強化することにあります。党生活を強化してこそ、党員の党性が鍛えられ、革命と建設における前衛的な役割が高まり、提起された革命課題を立派に遂行することができます。

 党員の党生活を強めるためには、まず、すべての党員が党生活に自発的に参加するようにしなければなりません。党員にとって、党生活に参加することより大きな栄誉はなく、それ以上に大きな義務はありません。すべての党員は、党組織にしっかりと依拠し、党の組織規範に従って党生活に忠実に参加するよう積極的に努力しなければなりません。党員の党生活において民主主義をさらに発揚させ、批判の武器を高くかざして、党内に革命的な党生活の気風を確立しなければなりません。

 党員の党生活を正しく組織し、立派に指導することは、党生活を強化する重要な保証であります。党組織は、個々の党員にその特性にかなった党の任務分担を明確におこない、その実行状況をそのつど点検し、それを正しく遂行するように積極的に援助し、与えた課題がすべて遂行されたときには総括をおこなって再び新しい課題を与え、すべての党員が党の任務分担を受けてたえまなく活動するようにしなければなりません。党組織は、党員の党生活を強い批判の雰囲気のなかで定期的に総括し、党会議を高い政治的、思想的水準で進めなければなりません。こうして、すべての党員が政治的、思想的に健全で、大衆の先頭に立って党の路線と政策を貫徹するために断固たたかう、熱烈な政治活動家になるようにしなければなりません。

 党員を革命的に教育するとともに、不断に党勢を拡大し、その質的構成をひきつづき改善しなければなりません。こんにち我が国には、解放後、社会主義教育を受けた新しい世代が国の頼もしい主人として登場しており、かれらは革命と建設のすべての分野で重要な役割を果たしています。党組織は、党が育てあげたこれらの新しい世代、特に青年労働者のなかから堅実な人を積極的に党に受け入れなければなりません。こうして、党の質的構成をさらに改善し、党の中核隊列をたえず拡大し、我が党を常に革命的気迫にみちあふれた党に発展させていかなければなりません。

 幹部にたいする活動、党員にたいする活動を強化するためには、党細胞の役割を高めなければなりません。党細胞は、大衆のなかで党の政策を直接実行する戦闘単位であり、すべての党員が所属して党生活をおくる我が党の末端組織であります。党細胞の中核をしっかりとかため、その役割をたえず高めて、すべての党細胞が幹部と党員にたいする活動を立派におこなうようにしなければなりません。

 これとともに、各級党委員会の活動を強化しなければなりません。党委員会は、幹部と党員にたいする活動体系を確立し、かれらの党生活にたいする指導をいっそう実質的におこなわなければなりません。党委員会を生気はつらつと活動する戦闘的な参謀部につくるためには、幹部と中核党員を適切に組み合わせて各級党委員会をかためなければなりません。特に、党中央委員会および道・市・郡党委員会には、生産現場で働いている中核的労働者党員を多くふくめるべきであります。党委員会に中核的労働者を適切に組み合わせて入れれば、我が党の労働者階級的性格が強化されるばかりでなく、党が大衆のなかにより深く根をおろし、下部の実情を具体的に把握して適時に正しい指導対策を立てることができるでしょう。またこうすれば、新しい労働者階級出身の幹部を大量に育てることができ、幹部は党委員会をつうじて労働者階級的観点と労働者階級の革命性と戦闘性を学ぶことができるでしょう。

 幹部にたいする活動、党員にたいする活動を強化するうえで、各級党委員会の組織部の役割を高めることが極めて重要であります。党組織部は、党の隊列を管理し、党員の党生活を直接掌握し指導する部署であります。党組織が立派に動くかどうか、党の隊列をしっかりとかためるかどうかは、主に党組織部の役割にかかっています。党委員会は、組織部の活動をさらに強化して党組織にたいする指導を立派におこない、幹部と党員の党生活を系統的に掌握して、正しく指導し統制しなければなりません。

 幹部と党員の党生活にたいする指導を強化するためには、党委員会の組織部と宣伝扇動部が共同作戦をうまくおこなわなければなりません。幹部と党員の党生活を指導するうえで、組織部が医師の役割を果たすとすれば、宣伝扇動部は薬剤師の役割を果たすといえます。人の病気をなおすためには、医師が病気にたいする正しい診断をくだし、薬剤師がその診断に従って投薬しなければならないのと同じように、幹部と党員の党生活を強化するためには、組織部が党生活を常に掌握し、そこにあらわれた欠陥とその原因を科学的に分析して正しい判断をくだし、宣伝扇動部はそれにもとづいて欠陥を是正するのに適した思想教育をおこなわなければなりません。

 こうして、すべての幹部と党員が党の組織原則に従って活発に動き、すべての党組織がその機能を正しく果たす、生きた戦闘的組織になるようにしなければなりません。

 党組織は、大衆にたいする活動をいっそう強化しなければなりません。

 革命は、人民のためのものであり、人民大衆自身の活動であります。広範な大衆をふるいたたせなければ革命で勝利することはできず、結局、大衆を多く獲得するか否かは、革命と建設の勝利と成果を決する根本的な問題であります。したがって、マルクス・レーニン主義党は、自己の隊列を強化する一方、常に広範な人民大衆を教育改造して党のまわりにかたく結集させるためにたたかわなければなりません。

 大衆にたいする活動で我が党が一貫して堅持している方針は、階級路線と大衆路線を正しく結びつけて、朝鮮革命の階級的基盤を強化し、ごく少数の階級的・反動的敵対分子をのぞくすべての人を教育改造して、党のまわりにかたく結集させることであります。

 勤労大衆は、我が党の依拠している階級的地盤であります。勤労大衆を立派に教育して階級的自覚をたえず高めてこそ、革命の階級的基盤を強固にし、革命の基本部隊をしっかりとかためることができます。党組織は、勤労大衆にたいする活動を強化して、かれらを政治的、思想的に武装させ、社会主義建設のすべての部門でその役割をさらに高めるようにしなければなりません。

 これとともに、社会・政治生活の経歴が複雑な大衆にたいする活動を正しくおこなわなければなりません。本人の現在の動向を基本として各人を評価し、人々を信じて点検し、闘争をつうじて改造するのは、我が党の伝統的な大衆活動の原則であります。党組織は、幹部と党員のあいだに革命的大衆観点を確立し、社会・政治生活の経歴が複雑な各階層大衆にたいする活動を積極的におこなうことによって、階級分解をさらに促進し、反動分子には独裁を実施し、獲得しうる人はすべて教育改造して革命の側にかたく結集させなければなりません。

 大衆にたいする活動を強化するためには、勤労者団体の役割をさらに高めなければなりません。

 勤労者団体をとおして大衆にたいする活動をおこなうのは、大衆指導のマルクス・レーニン主義的原則であります。勤労者団体を積極的に活動させれば、大衆を党のまわりにかたく結集させることができ、かれらを革命と建設に正しく動員することができます。

 党が勤労者団体を指導するうえで提起される重要な課題は、その自立性を強めて勤労者団体が自己の活動を能動的におこなうようにすることであります。勤労者団体にたいする党の指導を強めるというのは、けっして党が勤労者団体の活動を代行することを意味するものではありません。勤労者団体にたいする党の指導の本質は、あくまでも勤労者団体が党の路線と政策にもとづいて自己の活動を自立的に、創造的におこなうように援助することであります。党組織は、活動家のあいだで勤労者団体にたいする正しい観点を確立し、大衆にたいする活動で勤労者団体を前面におしたて、仕事を大胆にまかせるべきであります。勤労者団体に活動の条件を十分に保障し、その特質にかなう活動方向と当面した課題の遂行方途を明確に示し、勤労者団体が大衆にたいする活動を主動的に、巧みに展開するようにしなければなりません。

 勤労者団体の活動を強化するためには、大衆のなかで中核隊列をしっかりとかためなければなりません。党組織は、勤労者団体が中核をたえず拡大し、同盟の基本中核である幹部をしっかりとかためるよう、正しく指導しなければなりません。こうして、すべての勤労者団体が、中核分子を動かして同盟員を積極的に教育し活動させて、自己の基本的任務を正しく遂行するようにしなければなりません。

 こんにち、勤労者団体に提起される最も重要な課題は、勤労者の革命化、労働者階級化を立派に進めることであります。

 勤労者団体は、同盟員にたいする思想教育を強め、特にすべての同盟員を組織生活に積極的に参加させてたゆみなく教育し、鍛えるべきであります。職業同盟、農業勤労者同盟、社会主義労働青年同盟、女性同盟の各組織は、同盟の内部活動をしっかりと掌握することによって、すべての同盟員を党の革命戦士に、不屈の社会主義・共産主義建設者につくりあげ、かれらを党政策の貫徹へと力強く奮起させなければなりません。

 特に、社会主義労働青年同盟の活動を強化することが極めて重要であります。社会主義労働青年同盟は、朝鮮革命の代をつぐ青年の戦闘的組織であって、我が党の頼もしい後続部隊であり、積極的な援助者であります。祖国の将来と革命の前途は、結局、青年をいかに育成するかにかかっており、したがって、社会主義労働青年同盟の役割の強化は、国と民族の将来の運命にかかわる重大な問題であります。

 社会主義労働青年同盟は、青年にたいする思想教育に中心をおき、各階層の青年にたいする活動をいっそう積極的に展開しなければなりません。社会主義労働青年同盟組織は、同盟員のあいだに党の唯一思想体系を確立し、青年の特質にかなうよう活動を多様に組織し、かれらを革命的に教育するために努力しなければなりません。こうして、すべての青年に、革命闘争と社会主義・共産主義建設の偉業、自然と社会を改造する聖なる事業に大きく貢献しているという高い誇りと自負をいだかせ、かれらが未来にたいする革命的楽天主義の精神をもって、常に革命的に生活し、明朗で生気はつらつと活動するようにしなければなりません。社労青の各組織は、特に学生青少年にたいする活動を強化して、かれらを党にかぎりなく忠実な朝鮮革命の継承者に、知・徳・体をかねそなえた全面的に発達した社会主義・共産主義建設者に育てあげなければなりません。青年は、常に我が党の政策を高くかかげ、祖国防衛と経済建設のすべての部門で、困難で骨のおれる仕事の先頭に立って先鋒隊、突撃隊としての栄誉ある任務を立派に遂行するようにしなければなりません。

 党組織に提起される重要な課題の一つは、党の思想活動を強化することであります。

 党の思想活動は、党の組織活動とともに重要な党の内部活動の一つであり、両者を切り離して考えることはできません。党の組織活動と思想活動が適切に結合されてはじめて、党は、組織的、思想的に強化され、党の戦闘力をたえず高めることができます。

 党の思想活動分野における中心的課題は、全党に唯一思想体系を確立する活動をひきつづき着実におし進めることです。党組織は、党政策教育と革命伝統教育を強化して、ブルジョア思想と、修正主義、事大主義、教条主義、セクト主義、地方主義、家族主義などあらゆる不健全な思想に反対する闘争を強め、すべての党員と勤労者を我が党の唯一思想、党のチュチェ思想でしっかりと武装させなければなりません。これと同時に、党員と勤労者をたえず階級的に自覚させ、敵にたいして妥協を知らない闘争精神、社会主義的愛国主義とプロレタリア国際主義の精神でしっかりと武装させなければなりません。

 こんにち、党の思想活動において提起される特に重要な課題は、党員と勤労者のあいだで修正主義に反対する思想教育を強化することであります。

 修正主義は、マルクス・レーニン主義の革命的真髄を骨ぬきにしようとする、反革命的な日和見主義の思想的潮流であります。修正主義の最も大きな弊害は、マルクス・レーニン主義党の指導とプロレタリアートの独裁をこばみ階級闘争に反対し、敵味方間の境界をあいまいにし、アメリカ帝国主義の核脅迫政策に恐れをなしてその前に屈服し、口先では反帝的立場に立つといいながらも帝国主義者に秋波を送り、帝国主義との闘争を放棄してそれと妥協し、戦争にたいする恐怖心とブルジョア的平和主義の思想、帝国主義と反動派にたいする幻想をまきちらして人民を思想的に武装解除させ、被抑圧人民の革命闘争をうとましく思い妨害するところにあります。修正主義の弊害はさらに、革命的組織規律に反対してブルジョア的自由主義を鼓吹し、利己主義を助長して人々を安逸と堕落に走らせ、働くことを嫌うようにさせるところにあります。修正主義は結局、社会主義をむしばみ、資本主義を復活させる危険な思想であります。それゆえ我々は、党員と勤労者のあいだで修正主義に反対する闘争をけっしておろそかにすることはできません。もし、マルクス・レーニン主義党が修正主義に反対してたたかわず、党内に修正主義的思想潮流のあらわれを少しでも許すならば、そのような党はたたかう党、革命をおこなう戦闘的な党とはなりえず、ついには無気力を小ブルジョア的党に変わってしまうでしょう。

 我々は党員と勤労者のあいだで、修正主義に反対する思想活動をひきつづき強化しなければなりません。党員と勤労者をマルクス・レーニン主義の革命思想でしっかり武装させる一方、かれらに修正主義の本質と弊害を明確に認識させ、党内に修正主義の思想的毒素が入りこめないように強くたたかわなければなりません。

 修正主義は、ブルジョア思想を基盤にして発生、成長し、それを媒介として広範にひろがります。また修正主義は、ブルジョア思想を復活させる張本人でもあります。それゆえ、修正主義を克服するためには、ブルジョア思想の余毒を一掃しなければなりません。党員と勤労者のあいだでブルジョア思想と封建的儒教思想をはじめ、あらゆる古い思想の余毒に反対するたたかいをさらに強め、古い思想が息を吹きかえすすきが生じないように、思想教育をひきつづき強化しなければなりません。特に、社会主義的共同労働に誠実に参加せず、国家と社会の財産を侵害するようなあらゆる不健全な現象にたいして強い思想闘争をくりひろげなければなりません。

 我が国は、いまなお分断されており、我々は世界反動の元凶であるアメリカ帝国主義者と直接対峙して社会主義を建設しています。我々には、いささかの自己満足も、安逸も、心のゆるみも許されません。党員と勤労者をひきつづき我が党の革命思想でしっかりと武装させ、朝鮮革命の最終的勝利のためにあくまでたたかう革命的闘争精神がみちあふれるようにしなければなりません。党員と勤労者のあいだで、革命思想と相容れないさまざまな不健全な思想や革命家にふさわしくないあらゆる現象にたいして強力な思想闘争をくりひろげ、すべての分野で革命的な活動気風と革命的な生活気風をさらに強く確立するよう、思想活動を綿密におこなわなければなりません。こうして、すべての党員と勤労者が常に革命的に生活し、すべての革命闘争と建設事業が健全に発展するようにしなければなりません。

 現在、党の思想活動分野に提起されている課題を立派に遂行するためには、思想活動にたいする党組織の組織指導活動をさらに改善しなければなりません。各級党組織は、思想活動を党員の水準と実情に応じて、また、当面の革命課題の遂行と密接に結びつけて着実におこなわなければなりません。宣伝活動と扇動活動を正しく結びつけ、各種の宣伝・扇動手段を適切に組み合わせて思想活動を積極的におこない、その機動性を十分に保障しなければなりません。党組織は、党の思想活動を実情に即して具体的に組織し、その遂行状況を適時に理解し掌握して総括し、また組織するといった方法でたえず深めていくことによって、党の思想活動において形式主義を決定的に一掃しなければなりません。

 党の思想活動を強化するためには、思想活動部門の活動家の陣容をしっかりかため、その役割をさらに強めるべきであり、すべての幹部が自分の仕事と結びつけて党員と勤労者のあいだで政治・思想活動を責任をもっておこなうようにしなければなりません。すべての党活動家と行政・経済機関の活動家が、いくさきざきで講演会や談話、解説などさまざまな形式と方法で、大衆のなかに党の政策を広く宣伝し、政治・思想活動を日常不断におこなうようにしなければなりません。

 同志のみなさん!

 我々は、党を組織的・思想的に強化し、広範な人民大衆を党のまわりにかたく結集する一方、革命と建設にたいする党の指導的役割をさらに強化しなければなりません。

 現段階における我が党の基本的任務は、共和国北半部で社会主義建設を強力におし進め、南朝鮮人民を支援して南朝鮮の革命を完遂し、祖国の統一をなし遂げることであります。我々が、党を組織的、思想的に強化するのも、結局は党の戦闘力を強めて、我々に提起された革命任務を成功裏に遂行することに目的があります。

 我が党は、朝鮮革命の参謀部であり、朝鮮人民の政治的指導者であります。我が党は、我が国の革命と建設、朝鮮人民の運命にたいして全面的に責任をおっており、我が党の指導をぬきにしては、革命闘争と建設事業を一歩たりとも前進させることはできず、人民の明るい未来を期待することもできません。

 経験は党の唯一的な指導のもとでのみ、国家・経済・文化機関と勤労者団体が労働者階級の歴史的偉業を実現するたたかいで行動上の統一を保障することができ、すべての人民大衆を社会主義・共産主義建設のたたかいへと、目的志向性をもってふるいたたせることができることを示しています。我が国内外の環境が複雑で、革命闘争と建設事業がいちだんと深化、発展しているこんにちの現実は、社会主義経済建設と国防建設のすべての分野において、党の指導的役割をさらに強化することを切実に求めています。

 我々は、発展する現実と当面の情勢の要求に即して、革命闘争と建設事業にたいする党の指導を強化しなければなりません。

 なによりもまず、社会主義経済建設にたいする党の指導を強化しなければなりません。

 経済活動の指導において重要なのは、党委員会が舵取りを立派におこなうことです。党が経済活動の舵取りをするというのは、党委員会の集団的討議にもとづいて、党政策の実行方向と方途を決め、正しい決定を採択し、当該部門の党組織と党員を活動させて、それが正しく実行されるように、政治的に保障することを意味します。党委員会は、新しく提起されるすべての重要な問題を集団的に討議して正しい対策を立て、党政策を貫くたたかいに下部の党組織と党員、勤労者団体と大衆をふるいたたせる組織活動をおこない、委員会の分担や決定が正しく貫徹されるよう、点検し総括する活動を制度化しなければなりません。こうしてこそ、経済活動の指導において個人の主観と独断をなくし、省、管理局と経済機関、企業所の活動家の自立的役割と責任感を高め、活動の過程で生じる偏向や欠点を適時に是正していくことができます。

 党委員会は、国家経済機関が我が党によって創造された社会主義経済管理の立派な形態であるテアンの事業体系と新しい農業指導体系の要求に合うよう、経済にたいする指導と管理方法をたえず改善し、人民経済計画の一元化と細部化の方針を貫き、企業管理を正規化することによって、経済をいっそう科学的に、合理的に管理運営していくようにしなければなりません。

 各級人民委員会は、党と人民大衆を結びつける最も包括的なベルトであり、我が党の路線と政策の実行者であり、人民の生活にたいして責任をもつ戸主であります。

 党組織は、階級的立場が確固としており、党にかぎりなく忠実で、人民のあいだで信望のあついすぐれた活動家で各級人民委員会をしっかりとかため、革命と建設においてその機能を強化するためにたたかわなければなりません。党組織は、人民委員会が所轄地域内のすべての機関、企業所および住民にたいして主権を立派に行使できるよう、政治的に援助するとともに、人民委員会が、人民生活を保障し、国家および社会の財産を保護管理し、すべての経済を運営する責任を直接おっている、戸主としての役割を立派に果たすようにしなければなりません。

 人民軍、社会安全機関、司法・検察機関などプロレタリアート独裁の機能を多く行使している機関にたいする党の指導をさらに強化すべきであります。

 軍隊にたいする党の指導を強化するのは、革命武力建設の基本的要求であります。人民軍は、党の指導のもとでのみ不敗の革命武力に強化、発展することができ、その崇高な使命をまっとうすることができます。

 総括期間、我々は、軍隊内で党の指導的役割を弱め、政治活動をおろそかにし、軍事訓練も正しくできなくさせ、軍閥官僚主義をうえつけようとした偏向を適時に克服し、軍隊にたいする党の指導と軍隊内での党の政治活動を強めて、人民軍の戦闘力をいっそう強化させました。

 今後も軍隊内での党委員会の活動を決定的に強め、人民軍のすべての活動が党委員会の指導のもとに組織され、実行されるようにしなければなりません。軍隊内で提起されるすべての軍事的・政治的問題は、それぞれの単位の党委員会で集団的に討議、決定すべきであり、党委員会の決定に従って軍事活動家は軍事活動を、政治活動家は政治活動を、給養部門の活動家は給養活動をおこなう活動体系を確立しなければなりません。軍隊内の党委員会は、特に軍事指揮官が常に党委員会に依拠して活動し、党生活に忠実に参加するよう党の統制を強化しなければなりません。

 党委員会を強化するとともに、人民軍内で党の政治活動を直接組織し実行する政治機関と政治活動家、特に政治委員の役割を強めなければなりません。政治機関と政治活動家は、軍人にたいする政治・思想教育を精力的におこない、戦闘・政治訓練と部隊の戦闘準備の完成を党的に、政治的に十分保障するよう積極的に努力しなければなりません。

 軍隊にたいする党の指導とともに、労農赤衛隊にたいする党の指導を強化しなければなりません。各級党委員会は、労農赤衛隊の隊列をしっかりとかため、労農赤衛隊員の軍事・政治訓練を強化し、戦闘準備と指揮体系を完成するようにしなければなりません。

 社会安全活動と司法・検察活動にたいする党の指導をさらに強化すべきであります。党委員会は、社会安全活動と司法・検察活動について定期的に討議して活動の方向を正し、社会安全機関と司法・検察機関のすべての活動を徹底的に指導し統制しなければなりません。社会安全機関と司法・検察機関は、党の政治的防衛者として、党政策を積極的に擁護し、すべての部門、すべての単位でその実行を監督し、特に我が国家社会制度を侵害しようとするスパイ、破壊・謀略分子を残らず摘発し、徹底的に鎮圧しなければなりません。これとともに国家・社会生活のあらゆる部門で厳格な制度と秩序をうち立て、革命的規律を強化するためにたたかわなければなりません。

 我々は、このように党を組織的、思想的にしっかりとかため、革命と建設において党の指導的役割を強めるため積極的にたたかうことによって、党の戦闘力を全面的に強め、我が党の指導のもとに革命闘争と建設事業をいっそう力強くおし進めなければなりません。


※      ※      ※

 同志のみなさん!

 総括期間に我が党は、人民大衆を指導して、革命と建設において偉大な勝利と成果をかちとりました。

 我が国の社会主義制度はいっそう強固になり、大きな優位性を発揮しています。国の生産力を急速に発展させて勤労者の福祉をたえず増進させ、南朝鮮人民の革命闘争を力強く支援し、祖国統一の大事変を成功裏にむかえることのできる物質的土台が強固にきずかれ、我が国の軍事的威力は比べようもなく強化されました。我々の社会は、さらに高い段階に発展し、我が国はかつてない繁栄期にあります。

 全党と全人民は、党中央委員会のまわりに一つの思想、意志でかたく団結しており、全社会が明るく生気はつらつとした雰囲気につつまれており、すべての人が革命的情熱と革命的楽観にみちあふれています。

 これらすべては、我が党の政策の正しさと不敗の生命力を証明するものであり、党の指導のもとに力強く前進する朝鮮人民のつきることのない力を示すものであります。

 我が党と人民の前進途上には難関も多く、我々は幾多の試練もへてきました。しかし、党の指導のもとに、朝鮮人民は常に自己の偉業の正しさを確信し、不屈の闘争をくりひろげてあらゆる難関と試練にうちかち、社会主義祖国をいっそう立派に建設しました。

 我々の闘争はより力強く希望にみちたものとなり、我々の前にはいっそう広びろとした展望が開かれています。党大会のさし示す雄大な綱領が実現すれば、共和国北半部の社会主義制度はさらに強化され、社会主義・共産主義をめざす朝鮮人民のたたかいには画期的な前進がもたらされるでありましょう。この綱領の実現は、アメリカ帝国主義者とその手先に反対する南朝鮮人民の革命闘争をさらに励まし、勇気づけ、朝鮮革命の全国的勝利を促進するうえで決定的な局面を切り開くでありましょう。我々は、党大会がさし示す課題を完遂するために、ひきつづき緊張した動員態勢をもって力強くたたかい、あらゆる障害と難関をのりこえてより早く前進しなければなりません。

 朝鮮労働党と朝鮮人民の革命偉業は正当であり、勝利は必ず我々のものであります。党の指導のもとに正義の革命偉業をめざしてたたかう朝鮮人民には、常に勝利と栄光があるのみです。いかなる力も、我が党と人民の前進を阻むことはできません。

 ともにマルクス・レーニン主義の旗、我が党のチュチェ思想の偉大な革命の旗を高くかかげ、党中央委員会のまわりにいっそうかたく団結して、社会主義・共産主義の輝かしい未来に向かって力強く前進しましょう。


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