「朝鮮民主主義人民共和国における社会主義建設と南朝鮮革命について」

5 南朝鮮革命について


 南朝鮮革命は、いまなお外国帝国主義の従属下におかれている我が国の領土の半分と、人口の3分の2を解放する革命であり、全朝鮮革命の重要な構成部分をなしている。我が祖国の統一と朝鮮革命打勝利のためには、北半部の社会主義勢力を強化するとともに、南朝鮮の革命勢力を強めなければならず、北半部で社会主義建設を促進すると同時に、南朝鮮で革命をおこなわなければならない。

 アメリカ帝国主義者は南朝鮮を占領した当初から、軍事的侵略政策と植民地従属化政策を実施した。こうして南朝鮮は、アメリカ帝国主義の完全な植民地、軍事基地に変わった。

 南朝鮮の「政権」は、アメリカ帝国主義者の銃剣によってつくりあげられたかいらい政権であり、主人であるアメリカの指示を忠実に実行する道具にすぎない。

 アメリカ帝国主義者は、このかいらい政権をつうじて、また「援助」をえさに、南朝鮮の政治、経済、文化、軍事などすべての部門を手中におさめている。

 かれらは「共同防衛」の名目で、南朝鮮にほぼ6万に達するアメリカ侵略軍を直接投入している。そればかりでなく、アメリカ軍司令官は「国連軍司令官」の名で、南朝鮮軍隊の統帥権を完全に掌握している。

 アメリカ軍は、南朝鮮を占領して、罪のない南朝鮮の人民を野蛮に虐殺し、侮辱している。かれらは、南朝鮮に核およびロケット兵器を持ち込み、南朝鮮をその侵略的な軍事基地につくりあげ、常に朝鮮の平和を脅かしている。

 南朝鮮にたいするアメリカ帝国主義の「援助」は、侵略と略奪の重要な手段となっている。

 アメリカ帝国主義者は1945年から1964年までに、南朝鮮にほぼ120億ドルの「援助」を与えたが、そのうち経済「援助」は36億ドルであり、あとはすべて軍事「援助」である。

 アメリカ帝国主義の軍事「援助」は、60余万にのぼる南朝鮮かいらい軍の維持に必要な軍事費の一部にあてられるものである。南朝鮮の軍隊は、全的にアメリカ帝国主義の侵略政策に奉仕する雇い兵である。ところで、アメリカ帝国主義者にとって、南朝鮮かいらい軍1個師団の維持費は、アメリカ軍1個師団の維持費のわずか25分の1にしかならない。こうしてアメリカ帝国主義者は、南朝鮮の青壮年をかりたてて、その侵略目的に利用し、それによって自国の軍事費支出を大幅に「節約」するとともに、南朝鮮の人民に重い軍事費を負担させている。またかれらは、自国の軍隊の代わりに膨大なかいらい軍を雇うことによって、あたかも南朝鮮の軍隊がなんらかの民族的利益のために奉仕しているかのように装い、自分自身をある種の「援助者」であるかのように見せかけている。

 アメリカ帝国主義の経済「援助」も、南朝鮮経済をアメリカ帝国主義の軍事的侵略と植民地的略奪の目的に服従させる手段にすぎない。アメリカ帝国主義者は、「援助資金」をかいらい政府の予算編成に組み入れて「政府」の予算を完全に握り、この資金を融資する形で南朝鮮の金融機関と企業体を統制している。こうしてかれらは、南朝鮮の財政予算の45〜50%、金融資金の30%を掌握し、原材料供給の70〜80%、輸入貿易の80%を独占している。こんにち、南朝鮮の経済はアメリカに完全に従属しており、南朝鮮の財政・経済機関や企業体はアメリカ帝国主義の「援助」さえ切れれば動きがとれなくなる状態にある。

 これらすべては、南朝鮮の実際上の支配者がアメリカ帝国主義であることを明白に示している。

 アメリカ帝国主義者は南朝鮮を占領した後、その植民地支配により有利な基盤をつくるため、南朝鮮の社会経済的関係を一部再編成した。

 アメリカ帝国主義は、南朝鮮を侵略するにあたって、自国の余剰商品処理の仲買人、アメリカ民間資本浸透の案内者、資源の略奪と一部の軍需品の現地調達者の役割を担う買弁資本の育成に第一義的な意義を付与した。

 アメリカ帝国主義は、日本帝国主義の所有していた財産をほとんど無償で個人資本家や投機業者に払い下げ、あるいはかれらに、アメリカ帝国主義者が南朝鮮に投入する「援助」物資の買付けと販売権を独占させて暴利をむさぼらせるなどの方法で、買弁資本の基盤をきずいた。こうして、日本帝国主義の支配のもとでは、南朝鮮の重要産業構成のなかで買弁資本は6%にすぎなかったが、現在では、500名内外の買弁資本家が南朝鮮の製造工業のほぼ40%、採取工業のほぼ80%、対外貿易の50%以上をしめるようになった。

 アメリカ帝国主義者は、植民地支配と略奪に有利な南朝鮮農村の封建的な搾取体制をそのまま保存した。かれらは南朝鮮で、いわゆる「農地改革」をおこなったが、これは北朝鮮の土地改革に励まされた南朝鮮農民の土地にたいする要求をなだめるための一つの欺瞞策にすぎなかった。「農地改革」がおこなわれた後にも、南朝鮮の農村では依然として封建的な搾取関係が支配し、農民の経営は以前にもましてさらに零細化した。

 現在、南朝鮮では約10万の地主が総耕地面積の40%をしめ、140万戸の農家を搾取している。南朝鮮の農民は、収穫高の50〜60%の小作料をおさめなければならず、大部分が地主や富農の高利負債に縛られている。

 このようにアメリカ帝国主義は、南朝鮮を占領して植民地支配体制をつくりあげ、それにもとづいて南朝鮮人民にたいする前例のない軍事独裁政治をおこなっている。

 南朝鮮では、警察官僚集団だけでも15万5000人以上に達する。現在、南朝鮮人民を相手に37万にのぼる政治特務が暗躍している。

 このような植民地的社会・政治・経済体制は、南朝鮮経済の発展と社会生活の民主化を妨げるくびきとなっている。

 こんにち、南朝鮮の民族経済は全面的に破壊されており、工業生産の水準は解放当時の85%にすぎない。

 南朝鮮の農業も深刻な危機に見舞われている。農業生産高は解放当時に比べて3分の2に減少した。かつては、我が国の穀倉地帯として知られていた南朝鮮が、いまでは毎年80〜100万トンの穀物を輸入しなければならない慢性的な飢饉地帯となった。

 現在、南朝鮮の失業者および半失業者の数は、およそ700万人にのぼり、毎年、春の端境期には100万戸以上の農家が食糧を切らして苦しんでいる。

 民族文化と朝鮮人民固有の良風美俗は跡形もなく踏みにじられ、退廃的で世紀末的なアメリカ的生活様式が社会生活のすべての健全なものをむしばんでいる。

 人民は、政治的に全く無権利状態におかれ、テロと暴圧のもとに生きている。

 南朝鮮のこのような経済的破局と人民の悲惨な社会的境遇は、深刻な社会的・階級的および民族的矛盾を生みだしている。

 現段階における南朝鮮社会の基本的矛盾は、アメリカ帝国主義およびそれと結託している地主、買弁資本家、反動的官僚を一方とし、労働者、農民、都市小ブルジョアおよび民族資本家を他の一方とする両者間の矛盾である。

 したがって、南朝鮮の人民が自由と解放をかちとるためには、アメリカ帝国主義侵略勢力を追い出し、それと結託している地主、買弁資本家、反動的官僚を打倒しなければならない。そのうちでも、アメリカ帝国主義は南朝鮮人民の第一の闘争対象である。

 南朝鮮からアメリカ帝国主義侵略軍を追い出して、その植民地支配を一掃しないかぎり、南朝鮮人民の自由と解放も、南朝鮮社会の進歩もありえず、我が祖国の統一を実現することもできない。

 こうして南朝鮮の革命は、外国帝国主義の侵略勢力に反対する民族解放革命であり、封建勢力に反対する民主主義革命である。

 南朝鮮でこの革命を遂行する原動力は、労働者階級をはじめ、その最も信頼すべき同盟者である農民と、帝国主義および封建勢力に反対する学生、知識人、小ブルジョアジーである。また、民族資本家も反帝反封建闘争に参加することができる。

 我が党は、北朝鮮の社会主義勢力の支援のもとに、南朝鮮におけるすべての愛国的民主勢力を動員して、反帝反封建的民主主義革命を遂行するために一貫して力強くたたかっている。

 南朝鮮革命の前途には多くの困難と障害が立ちはだかっている。

 南朝鮮の革命にかぎらず、全般的な朝鮮革命の複雑さと困難さおよび長期性の根源は、アメリカ帝国主義侵略軍の南朝鮮占領とその侵略政策にある。

 アメリカ帝国主義者にとって南朝鮮は、単に余剰商品の販売市場、あるいは戦略資源の供給基地としてのみ必要なのではない。かれらにとって南朝鮮は、全朝鮮を占領するための兵站基地として、ソ連や中華人民共和国に反対し、アジア大陸を侵略するための橋頭堡として、ひいては世界制覇のための戦略的要衝として必要なのである。

 それゆえアメリカ帝国主義は、こんにち、世界のいたるところで袋小路に追いつめられ、あがきつづけながらも、太平洋陸軍の半数以上を南朝鮮に駐留させているのである。

 このように南朝鮮革命は、最も暴虐で陰険なアメリカ帝国主義という強大な敵を闘争の対象としている。

 南朝鮮は国内反動の集結所であり、巣窟である。

 北朝鮮とは異なり、南朝鮮では解放後、日本帝国主義の残存勢力が粛清されなかった。アメリカ帝国主義は、その植民地支配の基盤をきずくために、日本帝国主義の残存勢力を極力かばい結集した。かつての親日勢力がこんにちでは親米勢力となり、その数はさらに増大した。

 また、北朝鮮で革命闘争が深化し、反革命分子に打撃が加えられるようになると、北朝鮮にいた一部の地主、買弁資本家、日本の手先、民族反逆者、悪質官僚、ファッショ分子が南朝鮮に逃亡し、南朝鮮の反動勢力と合流した。

 それだけでなく、海外に散在していた反動勢力も、少なからず南朝鮮に入りこんだ。

 このように集結した国内の反動勢力は、外国勢力と結託して反革命勢力を形成し、革命勢力と対立するようになった。

 また、南朝鮮には、「反共」思想が根深く植えつけられている。住民構成で小ブルジョア階層が絶対多数をしめ、大衆の文化水準が極めて低いうえに、過去36年間にわたって日本帝国主義が「反共」思想を悪らつに注入し、また解放後はアメリカ帝国主義とその手先が「反共」宣伝をますます強めた。

 祖国解放戦争のときに、人民軍が進撃して解放地域の人民にある程度の思想的な啓蒙をおこなったが、期間が短かったために、その影響力は大きなものではなかった。

 こうしていまだに、南朝鮮の少なからぬ人々は、敵の「反共」宣伝にだまされており、これは南朝鮮革命の発展にとって大きな障害の一つとなっている。

 これらすべての事情から、南朝鮮革命は非常に困難な条件のもとでおこなわれ、幾多の紆余曲折をへなければならなくなった。

 それにもかかわらず、解放後、こんにちにいたるまで、アメリカ帝国主義とその手先の植民地ファッショ支配に反対し、生存の権利と民主主義と祖国の統一をめざす南朝鮮人民の闘争は力強くくりひろげられてきた。

 8.15解放直後に南朝鮮では労働運動が急速に高まり、その影響のもとに各階層人民の闘争も高まった。

 南朝鮮の人民は、北半部の革命の成果に励まされながら、アメリカ帝国主義の植民地従属化政策に反対し、祖国の自主独立と北半部で実施されたような民主改革の実施を要求して激しくたたかった。

 1946年9月に、食糧の保障と賃金引上げ、アメリカ軍政当局によるいっさいの暴圧の即時中止、民主的労働法令の実施を要求しておこなわれた南朝鮮労働者のゼネストは、10月には全人民的な反米抗争へと発展し、これにはおよそ230万の愛国的な人民が参加した。

 その後も、アメリカ帝国主義がでっちあげた「国連臨時朝鮮委員団」の入国に反対しておこなわれた1948年の2.7救国闘争と5.10亡国単独選挙反対闘争をはじめ、南朝鮮人民の反米救国闘争はひきつづき力強くくりひろけられた。

 闘争は、かいらい軍兵士のなかでもおこなわれた。例えば、1948年10月には、麗水(リョス)でアメリカ帝国主義とその手先の人民弾圧と虐殺蛮行に反対する軍隊の暴動が起こり、この地域の人民まで合流して、かいらい政権機関を破壊し、一時は麗水市街を完全に占領するまでにいたった。

 これらの闘争は、南朝鮮人民がアメリカ帝国主義の植民地従属化政策と国内反動の売国行為に強く反対し、祖国の自由独立と民主主義制度の樹立を断固として要求していることを示し、人民大衆の革命性とその威力を大きく示威した。

 しかし南朝鮮人民の闘争は、1948年5月の南朝鮮かいらい単独政権のでっちあげと、その後のアメリカ帝国主義と李承晩一味のファッショ化政策によって一時、退潮期に入った。

 アメリカ帝国主義と李承晩一味は、大衆運動を弾圧するために最新兵器で装備したアメリカ軍部隊を動員し、愛国的な人民を手あたりしだいに検挙、投獄、虐殺するなどの蛮行をはたらいた。

 またアメリカ帝国主義者は、当時、南朝鮮労働党の指導部に潜入していた分派分子とスパイ分子を利用して、革命勢力を内部から分裂させ、切り崩すための凶悪な策動をおこなった。こうして、この時期に南朝鮮の党組織は、全面的に破壊され、革命勢力は分散するようになった。

 南朝鮮人民の闘争は、戦後になってしだいに新たな発展の道を歩みはじめた。

 戦後、南朝鮮人民は、北半部の社会主義建設の成果に励まされ、アメリカ帝国主義とその手先に抗し、民主的自由と権利をめざして力強くたたかいつづけた。

 1960年4月の南朝鮮の学生青年を中心とする大衆的な人民蜂起は、アメリカ帝国主義の子飼いの手先である李承晩かいらい政府をくつがえした。これは南朝鮮人民の闘争における最初の勝利であり、アメリカ帝国主義の植民地支配に大きな打撃を与えた。

 李承晩かいらい政府の破滅は、なによりもまず、そのすべての反人民的な政策と悪名高い「北進」騒ぎの破綻を意味するものであった。

 南朝鮮人民はこの英雄的な闘争をつうじて、朝鮮人民の革命的気概を示し、貴重な経験と教訓をえ、政治的に大きくめざめた。

 4月人民蜂起後、南朝鮮の情勢は急速に革命に有利に発展し、アメリカ帝国主義とその手先に反対し、祖国の自主的平和統一をめざす大衆の闘争気勢が高まった。

 こうして南朝鮮人民のたたかいは、「統一だけが生きる道だ」というスローガンのもとに、南北の障壁をうちこわす闘争に発展しはじめた。

 4月人民蜂起後のこうした南朝鮮の事態に大きな危険を感じたアメリカ帝国主義者は、軍部内のファッショ分子をあやつって軍事クーデターを引き起こした後、第2のかいらい政権である張勉「政権」を朴正煕軍事ファシスト「政権」に交替させるという凶悪な陰謀をめぐらした。

 しかしこれは、アメリカ帝国主義の植民地支配体制の危機をいっそう深める結果をもたらしただけである。

 昨年、南朝鮮では、再び学生青年の大規模な反帝反ファッショ闘争が起こった。

 この闘争は、最初は日本軍国主義の再侵略に反対し、「韓日会談」を粉砕するたたかいとして始まったが、しだいに反「政府」的性格をおび、朴正煕「政権」を打倒する闘争へと発展した。

 3月24日から6月5日までの70日余りにわたる学生青年のこの愛国的で進歩的な闘争は、朴正煕一味とアメリカ帝国主義にいま一度大きな打撃を与えた。

 アメリカ帝国主義と朴正煕「政権」は、こんにち、学生青年と人民大衆の進出をおしつぶすために、対内的には人民にたいするファッショ的暴圧と恐怖政策を強める一方、対外的には日本軍国主義者との結託を急いでおり、ひいては東北アジア「反共」共同防衛体制を確立しようと狂奔している。

 しかし、アメリカ帝国主義と朴正煕「政権」のこのような策動は、日を追って深刻化する植民地支配の危機を決して収拾することはできず、アメリカ帝国主義の植民地支配に反対し、祖国の自由と独立をめざす南朝鮮人民の愛国的な気勢をくじくことはできないであろう。

 こんにち、南朝鮮における民主と反動、愛国的革命勢力と帝国主義侵略勢力との対立はますます先鋭化しており、帝国主義と反動勢力は日増しに孤立し、弱体化している。

 人民のあいだでは民族的および階級的な自覚がしだいに高まっており、反米感情が急速にもりあがり、自主的平和統一にたいする気運は日増しに高まっている。南朝鮮人民は、闘争の過程でたえず鍛えられ、豊富な政治的経験を積み、いっそう組織的に団結しつつある。

 現段階における南朝鮮革命の基本的方針は、敵の弾圧から革命勢力を保存するとともに、それをたえず蓄積し成長させ、きたるべき革命的大事変を迎える準備をととのえることである。

 このためになによりも重要なのは、南朝鮮で革命的な党をしっかりときずき、革命の主力部隊をかためることである。革命の主力部隊をかためるというのは、革命に動員できる基本階級、すなわち労働者、農民を党のまわりに結集させることを意味する。

 いま、南朝鮮ではマルクス・レーニン主義で武装した革命家の中核隊列が育っており、労働者、農民の階級的な自覚が高まり、かれらのなかで革命勢力はひきつづき拡大している。

 革命的な党をきずき、労働者、農民をはじめ、勤労人民をかたく結集し、その基礎のうえに各階層との統一戦線を結成することが重要である。

 南朝鮮の革命家は、労働者、農民の闘争と青年学生、知識人の闘争を結びつけることに特別の関心を払っており、同時に各階層からなる広範な反米救国統一戦線を結成するために努力している。

 革命勢力の成長と強化、反米救国統一戦線の結成と強化は、広範な大衆的闘争がくりひろげられる条件のもとでのみ成功裏に実現できるものである。我が党は、南朝鮮の進歩的で愛国的なあらゆる形態の大衆運動を積極的に支持声援し、励ましている。

 南朝鮮革命は結局、南朝鮮人民の革命勢力の成長と、その決定的な闘争によってのみ勝利をかちとることができる。南朝鮮人民は、闘争のなかでますますめざめ、鍛えられ、ついには不敗の革命勢力に成長するであろう。そして時機が到来すれば、必ずアメリカ帝国主義を追い出し、その手先を打倒して、革命の勝利をかちとらずにはおかないであろう。

 南朝鮮革命がどのような方法で遂行されるにせよ、ただ革命勢力が強化されてこそ、それは勝利をかちとることができる。南朝鮮からアメリカ帝国主義が追い出され、革命が勝利しさえすれば、我が国の統一はもちろん平和的に実現するであろう。

 我が党の任務は、全力をつくして南朝鮮で革命勢力の急速な成長を促し、南朝鮮人民の革命闘争を援助することにある。

 我が祖国の統一、朝鮮革命の全国的な勝利は、結局、3大勢力の準備いかんにかかっているといえる。

 第1に共和国北半部における社会主義建設を立派におこない、我々の革命基地を政治的、経済的、軍事的にますます強化することであり、第2に南朝鮮の人民を政治的にめざめさせ、かたく結集して南朝鮮の革命勢力を強めることであり、第3に朝鮮人民と国際革命勢力との団結を強めることである。

 我が党は、この3つの革命勢力を強化するためにたえずたたかっている。

 朝鮮人民が国際革命勢力との団結を強め、アメリカ帝国主義侵略者を国際的に孤立させ弱めることは、我が国革命の勝利にとって重要な意義をもっている。

 我が党は、社会主義諸国の人民とかたく団結し、帝国主義者の侵略に反対する新興独立諸国と、帝国主義の従属からぬけだすためにたたかうアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国人民を積極的に支持し、かれらとの団結を強める路線を堅持している。我々は、全世界の進歩的な人民との連帯を強めるために努力している。

 ここで、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国人民との団結を強め、特にアジアからアメリカ帝国主義者を追い出すために、全アジアの人民と団結してたたかうことが極めて重要である。

 インドネシアの共産主義者と人民の反帝反植民地主義闘争は、アジア人民のこの共同闘争に寄与している。

 朝鮮人民は、インドネシアの共産主義者、インドネシア人民との連帯と団結を非常に重視し、その革命闘争を積極的に支持している。

 我々両国の共産主義者と人民は、革命の旗を高くかかげて、アメリカをかしらとする帝国主義侵略勢力に反対し、民族独立と社会主義と平和のために、常にかたく団結してたたかうであろう。



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