金 日 成

郡協同農場経営委員会をいっそう強化発展させるために
 平安南道内の党および農業部門の活動家協議会でおこなった演説
−1962年11月13日− 


 今度の会議では、粛川(スチョン)郡協同農場経営委員会の活動報告と多くの人の発言を聞きました。

 粛川郡協同農場経営委員会の1年間の活動経験は、郡協同農場経営委員会が適切な時期に組織され、これが社会主義農業の管理体系として非常にすぐれていることをはっきりと示しました。

 郡協同農場経営委員会の優位性は、第1に経営委員会が農業を企業的方法で指導するという点にあります。

 これまで人民委員会は、農業を主として行政的方法で指導しました。個人農の時期には、このような方法で指導することもできました。

 しかし、集団化された社会主義農業を行政的方法で指導することはできません。まして、協同農場の規模が拡大されて、それぞれの農場が平均300戸以上の農家と500余ヘクタールの耕地をもつ大規模な社会主義経営となり、農業技術が急速に発展している条件のもとで、かつてのような行政的方法では、とても農業を円滑に指導することができませんでした。規模が大きく、新しい技術で装備された社会主義農業は、必ず企業的方法で指導しなければなりません。

 資本主義諸国でも機械を取り入れている大規模な農場は、すべて企業的方法で経営しています。これは、資本主義経営と社会主義経営とが根本的に異なる経営形態であるとはいえ、いずれにしろ技術的に発展した大規模の農業は、企業的方法によってのみ管理、運営できることを示しています。

 企業的方法とはなんでしょうか。それは、計画の作成から生産の組織、技術の発展、資材の供給、労働力の配置と組織、企業所の財政活動など、いっさいの企業活動を直接掌握して組織し、具体的に指導することを意味します。

 企業的方法による指導の基本は、生産にたいする技術的指導であります。

 農業生産も工業生産と同じく、一つの技術工程であります。機械を使わず手労働に頼って農業を営んでいたときは、農業での技術の役割がそれほど大きいものには見えませんでしたが、農業の技術的改造が進むにつれて、農業生産も必ず技術的な工程をへなければならないということが、ますますはっきりしてきました。

 こんにち、我が国の農村には、発展した潅漑システムが確立されているばかりでなく、多くのトラクターやその他の農業機械が使用され、しだいに化学化が進められています。企業的方法、技術的指導でなくては、このような農業を指導することはとうていできません。

 農業生産を技術的に指導するためには、機械と設備を適切に配置し、設備の補修や補強を適時におこない、生産者の技術熟練度を高め、すべての機械設備を合理的に利用する対策を立てなければなりません。また水利化をひきつづきおこない、潅漑施設を立派に管理、運営しなければなりません。水の管理にしても決して簡単なものではありません。たえず揚水機を点検補修し、潅水や排水も計画的におこなわなければなりません。水の管理も一つの技術工程です。このほかにも電化と化学化をおこない、耕地整理や土壌改良、育種事業などすべての営農技術を速やかに発展させなければなりません。

 現在、我々は、技術を度外視しては農業を立派に営むこともできず、技術を知らずしては農業を指導することもできない状態におかれています。

 そればかりでなく、我々には、農村の技術革命を促進して、農業生産力を急速に発展させるべき重大な課題が提起されています。技術を知らずしては、技術革命を指導することも、それを積極的に促進することもできません。

 協同農場の規模が大きくなり、その技術装備が急速に強化され、農村技術革命が当面の緊急な課題となっている状況のもとで、以前の農業にたいする行政的管理体系を改め、企業的方法による新しい管理体系を創設したのは是非とも必要なことでありました。

 ところで、ここで問題となるのは、どれほどの規模を単位として農業を企業的方法で指導するかということであります。

 協同農場は、あまりにも規模が小さすぎます。協同農場は管理幹部や技術幹部が少ないだけでなく、農業の総合的機械化を実現できる経済的土台ももっていません。これに反して道はその規模があまり大きすぎます。

 そこで我々は、郡を基本単位として選定しました。郡には、技術幹部や管理幹部も少なくないし、農業機械作業所、農業機械修理工場、潅漑管理所など、農業に奉仕する国営企業所がほとんどそろっており、また耕地も1万ヘクタール内外です。それゆえ、郡を単位とすることは、農業を企業的方法で指導するのに適しており、すべての技術設備を総合的に利用するうえでも便利であります。

 粛川郡協同農場経営委員会は、企業的方法で郡内の各協同農場を指導し、農業生産で大きな成果をおさめました。我々の経験は、郡を単位として企業的方法で協同農場を指導することが、我が国の実情において最も合理的であることを示しています。

 次に、郡協同農場経営委員会の優位性は、それが全人民的所有と協同的所有を有機的に結びつけ、協同経営にたいする国家の指導と援助を強化するという点にあります。

 これまで多くの社会主義国では、協同経営と全人民的国家経営とを結びつける重要な拠点がトラクターステーションでありました。国家では、トラクターステーションをつうじて協同経営に技術的援助を与え、農村における技術革命をおし進めました。しかし、トラクターステーションは、農民に技術的な援助は与えましたが、協同経営の生産活動を総合的に直接指導することはできませんでした。

 我が国における農村の技術革命は、国家の強力な支援のもとに、国家が所有している農業に必要なすべての技術設備を総合的に利用しないことには、成功裏に実現することができません。そのため、我々は、農業機械作業所、潅漑管理所をはじめ、直接農業に奉仕する国営企業所をたえず拡大し強化して、これを拠点として農村の技術革命をおし進める方針を堅持してきました。

 ところが、これまで農業を直接指導していた郡人民委員会は、協同農場を援助しうる物質的・技術的手段をもっていなかったため、農業にたいする技術的指導をおこなうことができませんでした。そのうえ、郡には農業に奉仕する各国営企業所を統一的に掌握する機関がなかったため、これらの企業所は農業の発展に効果的に奉仕することができませんでした。

 我々は、郡協同農場経営委員会を創設し、それが、農業機械作業所、農機具工場、潅漑管理所、家畜防疫所など農業部門における国家所有のすべての企業所、技術設備、技術陣を統一的に掌握して、企業的方法で協同農場を指導するようにし、これによって国家的所有と協同的所有の有機的な結びつきを実現し、協同経営にたいする国家の技術的・経済的援助を決定的に強めました。

 こうして、国家が派遣した技術者集団と国家所有の技術設備は、協同農場によりよく奉仕するようになり、技術設備をたえず補充、整備できる有利な条件がつくられ、農村の技術革命をいっそう力強くおし進めることができるようになりました。

 我が国では稲作をしているので機械化が非常に困難だといわれてきましたが、経営委員会が創設され、協同農場および国家の技術陣と農業機械作業所が有機的なつながりをもち、問題を解決するため積極的に努力した結果、農業生産を機械化する明確な方針を見いだしました。

 郡協同農場経営委員会の創設によって、協同経営は、物質的、技術的に強まったばかりでなく、組織的、経済的にもいちだんと強化されました。

 もちろん協同経営は、小規模に分散し自然発生的に発展する個人農経営とは異なり、集団化され計画的に発展する社会主義的経営であります。しかし、協同経営も全人民的所有の国家経営に比べれば散漫で組織性が弱いのです。

 我々は、協同経営をさらに一段階高い経営形態である国家経営と有機的に結びつけることにより、協同農場にあった散漫性と自然成長性の残りかすを一掃し、これをいっそう組織的、統一的で強力な経営につくりあげました。

 実際上、以前には、各協同農場が全郡的に統一的なつながりをもたず、散漫な活動をしていたといえます。それゆえ、おのおのの協同農場は、生産計画を立てるにおいても水、機械、電力、その他の資材がどれだけ割り当てられるのか正確に見積もることができず、したがって、計画が十分かみあいませんでした。

 しかしいまでは、郡協同農場経営委員会が組織されたので、協同農場は、郡の範囲内で緊密な結びつきをもつようになり、生産計画も機械設備や資材などいっさいの条件を正確に見積もったうえで立てられるようになりました。すなわち協同農場は、これまでよりもいっそう組織的に、計画的に発展できるようになりました。

 国家的所有と協同的所有の有機的な結びつきはまた、協同農場それ自体の管理・運営活動をも決定的に改善できるようにしました。以前は、管理委員会が自力だけに頼っていたため、300戸ほどの農家を擁する大規模な協同農場を立派に管理、運営することができませんでした。協同農場の管理幹部は、計画の作成はもとより、労働行政、農場の財政および財産の管理、蓄積と消費の正しい比率の設定など、複雑な問題を正しく処理することができませんでした。しかし郡協同農場経営委員会は、国家経営のすぐれた管理・運営方式にしたがって、これらすべての問題を正しく処理するよう協同農場の管理幹部に適切な援助を与えることができ、したがって、協同農場をより立派に管理、運営することができます。

 新しい農業管理体系は、社会主義的協同経営の将来の発展展望とも完全に合致するものです。

 今後、農業の技術的改造が実現し、農業においても工業と同じように機械が人間の手労働にとってかわり、すべての人が仕事を楽にし豊かに暮らせるようになれば、協同経営は全人民的所有に移行するでしょう。

 一部の人は、協同経営をそのまま残しておいても共産主義社会にまで進むことができると主張し、甚だしくは個人経営を残しておいても共産主義へ進むことができるとまで言っていますが、これはいずれも間違った考えです。

 もちろん、私はここで、社会主義経営がどんな段階をへて共産主義へ移行するかについて述べようとは思いません。しかしいずれにしても、共産主義へ進むためには国の経済が単一の全人民的所有形態にならなければならず、したがって協同的所有が、全人民的所有に移行しなければならないのは間違いないことだといえます。

 郡協同農場経営委員会の組織は、協同的所有にたいする国家的所有の指導的役割を強め、この2つの所有形態のつながりをいっそう密接にすることによって、協同的所有を全人民的所有にたえず接近させる最も合理的な方途であります。

 いまは協同経営と国家経営との区別がはっきりしていますが、今後、機械化と化学化がいっそう進み、農業労働と工業労働との差がほとんどなくなるようになれば、農村でも8時間労働制を実施し、賃金制に移行することができるでしょう。

 今後、さらに数年間やってみてうまくいけば、郡協同農場経営委員会を独立採算制に切り替えようと思います。国家では、トラクター運転手や経営委員会の活動家に最低限度の賃金を支給し、かれらの収入の多くの部分は生産の結果によって定めるようにすることができます。こうなれば、国営企業所の活動家も、協同農場の農民と同じように生産にたいする刺激を受けるようになるでしょう。

 我々は、郡単位の独立採算制を実施した経験があります。雄基(ウンギ)農場と龍淵(リョンヨン)農場で試してみましたが、悪くはありませんでした。以前に、我が国の国営農場が赤字を出したのは、機械化の水準が低く、経営方法に欠陥があったからです。機械化の水準を高め、作業班独立採算制を実施した結果、国営農場の収益性が高まり、国家に利益をもたらすようになりました。

 今後、郡単位の独立採算制を実施するとしても、ひきつづき協同的所有は維持しなければならないでしょう。また、郡協同農場経営委員会の独立採算制を実施する場合でも、それを一律におこなう必要はありません。機械化が比較的に進んでいる郡から先に実施すべきであります。昌城(チャンソン)郡のように手労働に多く頼っているところでは、もっと後になってからでないと実施できないでしょう。

 このように、郡単位の独立採算制が実施され農村技術革命がいちだんと進めば、労農同盟はますます強固になり、農民は労働者階級の思想的影響をより多く受けるようになるでしょう。そして、機械化が十分に実現すれば、工業生産力と農業生産力の差はいっそう狭まり、農民の物質生活と文化水準はさらに高まり、都市と農村の差がますます縮まるでしょう。こうなれば、我々は、協同経営をいっそう高い段階へ発展させる可能性をもつようになるでしょう。

 しかし、あまり急いで協同的所有を全人民的所有に変えようとしてはなりません。
 我が国ではまだ、農業労働と工業労働のあいだに大きな差があります。農業では、いまなお機械化が十分でなく、手労働が大きな比重を占めています。

 それゆえ、労働の組織も難しく、作業日の評価も容易ではありません。規定どおりに肥料をほどこして種まきをしたのか、草取りはしたのかを一株ずつ点検するわけにもいかないし、また仕事を正しくおこなったのが、それとも大勢のなかでぶらぶらして時間をつぶしたのかを見分けるのも難しいことです。そればかりでなく農業の場合は、工業のように労働の結果が直ちにあらわれるのではなく、春にまきつけたものを数々の労働過程をへて秋になって取り入れるようになり、それも気候条件など多くの自然的要因の影響を受けます。それゆえ、労働の結果によって労働を評価するのも難しいことです。

 このようないろいろな事情から、農民は一般に意識の発展が労働者より遅れており、個人主義・利己主義思想を多くもっています。

 工業労働と農業労働の差を無視して、協同経営を性急に国有化したり、農民に時間払い賃金制を適用したりするのは、重大な誤りだといわなければなりません。

 いま協同的所有と全人民的所有を有機的に結びつけるのは、決して協同的所有を弱めたり直ちになくしてしまうためではなく、むしろ、それを強化するためであります。

 現在の実情では、国家的所有と協同的所有との会計をはっきり分けておかなければなりません。農民もそれを望んでいます。

 こんにち重要なのは、協同経営にたいして国家の指導と援助をひきつづき与え、協同経営の物質的・技術的土台をさらに強化し、農民の生産意欲を高め、その生活を速やかに向上させることであります。

 協同的所有を全人民的所有に変えるためには、まず農業の機械化を全面的に実施して、すべての作業を基本的に機械がおこない、人はただ機械につきそって手助けをする程度までもっていき、農民にたいする共産主義教育を強化し、その意識を改造しなければなりません。

 このようにしてこそ、協同的所有を全人民的所有に変える問題を順調に解決し、農民を共産主義にまで導いていくことができます。今後、我々の活動が発展する過程でさらに多くの問題が明らかになるでしょうが、これまで積みかさねた経験と、今年1年間の経験にてらして、こんにち我々の進んでいる道が共産主義への正しい道であると確信することができます。

 次に、郡協同農場経営委員会がなすべき重要な課題について述べようと思います。

 我々は、この1年間の実際の活動をつうじて、我が党の創設した郡協同農場経営委員会の大きな優位性をはっきり体験しました。我々は今後、農村問題を解決するうえで非常に有利な道を開いたということができます。

 しかし1年間の経験だけでは、まだ新しい管理体系の長所や欠点を十分に把握したとはいえません。我々は実践のなかで、より多くの長所と欠点を見つけだし、新しい管理体系をいっそう強化し発展させるためにひきつづき努力しなければなりません。

 まず、郡協同農場経営委員会を組織的に、技術的に強化することが重要です。農業経営の経験をもち、知識のある人たちで経営委員会の幹部陣容をかため、かれらの実務水準を早急に高め、特に技術者の数を増やさなければなりません。農業生産で重要な役割を担っているトラクター運転手を増やし、かれらの技術水準を高める活動を力強くくりひろげなければなりません。トラクター小隊と中隊をいっそう強化し、農業機械作業所と潅漑管理所の働き手の技術熟練度を決定的に向上させなければなりません。そして、農村の技術者を大々的に増やして、協同農場の各作業班に技師もしくは技手を配置し、協同農場でも技師長制を導入できるようにしなければなりません。

 このように、郡協同農場経営委員会を組織的にも技術的にもいちだんと強化して、経営委員会のすべての部署とその指導下にあるすべての国営企業所がその任務を十分遂行できるようにしなければなりません。

 郡協同農場経営委員会の活動を強化するうえで重要なのは、活動家の活動方法を改善することであります。

 現在の経営委員会委員長のほとんどは、以前、人民委員会委員長を勤めた人たちです。かれらは古い行政的な活動作風をもったまま経営委員会に移ってきました。

 しかりつけたり命令したりする官僚主義的な活動作風は、以前の人民委員会のときにも有害でしたが、いまの経営委員会ではなおさら許されないことです。

 経営委員会は、生産を直接組織し指導しなければなりません。事務室に座って号令をかけたり指示を与えたりするだけでは、絶対に問題が解決されません。古い官僚主義的・行政的活動作風を一掃し、必ず政治活動を優先させ、対人活動を第一義的なものとみなさなければなりません。技術者との活動、協同農場の管理委員長および作業班長との活動、農民との活動を立派におこなわなければなりません。経営委員会の活動家は、命令し指示する人になるのではなく、人民の忠僕にならなければなりません。

 地主や資本家に仕えたり権勢のある人にへつらって、その忠僕となるのは恥ずべきことですが、人民の忠僕となるのは栄誉あることです。経営委員会の活動家は、協同農場と農民の利益のために忠実に奉仕する人となるべきです。

 人民の忠僕となるためには、すべての活動でチョンサンリ(青山里)方法を徹底的に貫かなければなりません。チョンサンリ方法とは、下部の人に官僚主義的に押しつけるのではなく、下部に行って助けてやり、ゆきづまっている問題を解決してやる方法であります。農民のなかに入って意見を交わし、かれらに親切に教え、実情を深く研究して、下部の人々が十分納得のいくように具体的に指導し援助しなければなりません。

 生産の指導と企業の管理では、テアン(大安)の事業体系を取り入れなければなりません。生産指導体系を確立し、計画化水準を高め、資材、肥料、農薬などは、必ず上部が供給しなければなりません。

 郡協同農場経営委員会が、その活動でテアンの企業管理方法とチョンサンリ方法を正しく結びつけるならば、新しい農業管理体系の優位性は全面的に発揮され、農業の発展でひきつづき革新が起こるでしょう。

 次に重要な課題は、設備利用度を高めることです。

 現在、郡協同農場経営委員会がもっている設備は少なくありません。粛川郡には、262台の揚水機と400キロメートルにおよぶ長い用水路をもつ大きな潅漑施設があり、200余台のトラクターをはじめ、トラック、各種の農業機械、変圧器、電動機、ポンプなど多くの設備があります。これは、一級の工業企業所にひけをとらない大所帯であるといえます。

 ところが、設備の利用度は極めて低いのが現状です。

 今年は水の管理で指令システムを確立して努力した結果、水の利用率が昨年よりいくぶん高まりましたが、いまだに多量の水を浪費しています。

 以前から粛川郡に住んでいる人たちは、おそらく潅漑施設のなかった当時の農民の生活がどれほどみじめであったかをよく知っていると思います。そのころは、ちょっとした日照りに見舞われても、みなが乞食になり、家を捨てて物乞いをしてさまよわざるをえませんでした。それで我々は、戦後の困難な時期にあらゆる難関をのりこえ、それこそ悪戦苦闘して潅漑施設を建設しました。いまでは、自力で揚水機をいくらでもつくりだしていますが、停戦後の何年間は揚水機を外国から買い入れるためにだいぶ苦労しました。

 このように、苦労して建設した潅漑施設を十分に利用しなかったり、多くの電力と金を使って数100里の遠方から引いてきた水をよく利用せずに浪費するというのは、非常に重大な問題です。一滴の水も無駄にしないで全部田畑をうるおすようにし、排水もみな利用しなければなりません。

 電気を引かなければ、揚水機が動かせないかのように考えるのは間違っています。何十ヘクタールかの田畑に水を引くため、たくさんの電線をのばして遠くから電気を引いてくるのは、大砲で雀を撃つようなものです。これは電力と資材の莫大な浪費であり採算が合いません。

 電力を使わない発動機を広範に利用すべきです。そして、道でもできるだけ揚水機をたくさんつくるのがよいと思います。そして、トラクターの後ろに小さな揚水機をとりつけて、方々で揚水できるようにしなければなりません。

 次に、トラクターの利用度を決定的に高めなければなりません。トラクターは非常に広範囲に利用できます。しかしいま農村では、大抵トラクターは畑を耕すか、運搬手段として利用されているにすぎません。

 温泉(オンチョン)郡などにも多くのトラクターを送りましたが、それをうまく利用しとうとしていません。100〜200台のトラクターを持っていれば多くの仕事ができるはずですが、畑を耕すぐらいで、あとはみな遊ばせています。これはもちろん、省や道が電力を利用する機械だけをつくり、トラクターの動力を利用できる機械をつくらなかったことにも責任があります。

 みなさんの発言にもありましたが、トラクターさえあれば、すきおこしだけでなく、草取りや取り入れもできるし、また、どこへでも持っていって揚水にも利用できます。トラクターに起重機やブルドーザーの押板をつければ、どんな作業でもやってのけることができます。それにもかかわらず、トラクターを遊ばせておき、いまなお農民に担ぎ仕事をさせています。これは非常に正しくないことです。

 農業の機械化を実現する問題は、トラクターを有効に利用するかどうかにかかっています。経営委員会の重要な任務は農業の機械化を実現することであるにもかかわらず、トラクターを十分に利用しないで遊ばせておくのは重大な問題です。

 経営委員会は農業の機械化を促進するために、トラクターをよく整備し、これを多角的に利用することに大きな関心を払わなければなりません。

 また、農業の総合的機械化を実現するためには、各種の農業機械を生産しなければなりません。

 トラクターだけでなく、我が国の農業に適した農業機械を考案し製作して、すべての農作業を機械化するようにしなければなりません。トラクターにしてもチョンリマ号一つだけでなく、大小さまざまな型のものをつくる必要があります。

 骨の折れる労働から解放されることに反対する農民は一人もいません。機械化における保守主義は、農民のなかにあるのではなく、農村の幹部の頭にあるのです。

 特に最近、活動家のあいだで機械化にたいする関心がうすれています。その主な原因は、国家が作業動員を十分保障しているところにあります。道や郡ではこの作業動員に味をしめ、機械化に積極的に取り組んでいません。

 こんにち我が国では、農民だけが農業をおこなっているのではなく、国全体が農業に取り組んでいます。これは正常なこととはいえません。

 他の社会主義諸国では、農業を機械化して多くの農村労働力を引き抜き、それを工業建設にふり向けています。ところが我が国では、農村から労働力を引き抜いてくるどころか、ひきつづき農村に労働力の支援を与えなければならない状態にあります。我が国の農業は集約農業であるので、機械化をしてもなお農村に相当な労働力が必要であります。事実、間混作などは機械化するのも困難であります。そして、田植えや冷床苗代の管理をはじめ、いまなお機械化しにくい作業がたくさん残っています。

 それゆえ我が党は、工業の機械化、自動化を極力おし進めて工業部門における労働力の不足を解決するようにし、農村からはこれ以上労働力を引き抜かない方針をとっています。

 国家が農村の労働力を引き抜かない方針をとっているだけに、農民も労働力を増やしてもらうことなく自力で農業を営むべきです。そのためには、機械化を早くおし進めなければなりません。

 粛川郡での経験によると、トラクターやその他の農業機械を十分利用して総合的な機械化を実施するならば、現在の農村労働力をもってしても国の要求どおりに農業を営み、農民を骨の折れる労働から解放することができます。骨の折れる仕事は、機械でおこない、農民も労働者のように、毎日8〜9時間ぐらい働くだけで農業を立派に営めるようになるならば、農村の技術革命を基本的に実現したといえます。こうなれば、農民は学習をする時間の余裕もでき、冬には自由に休むこともできるでしょう。まず、この程度の技術革命を実現するために努力しなければなりません。

 我が国には、農業の機械化に必要な技術的土台が十分ととのっています。我が国でつくれるすべての農業機械をより多様に大量に生産し、畜力機械ももっと多くつくって、これらを効果的に利用するならば、農業の総合的機械化を十分実現することができます。

 農村にはまだ、自動化を実現するだけの条件がととのっていないので、機械化をあまり大々的に進めることばかり考える必要はありません。農民の労働を楽にし、労働力を節約するのに役立つことなら、どんな方法でもすべて取り入れるべきです。

 畜力による機械化でもよく、単純な農機具を改良して人力で動かせる簡単な機械もたくさんつくるのがよいでしょう。どうして荷車などをつくらないのかわかりません。農村では、道路が悪いので三輪車などが軽便でよいかもしれません。こういったものをつくって利用すれば、農民がものを背負って運ばなくても速く運搬できるはずです。

 機械化を進めるうえで、すべての郡でそれを一律におこなう必要はありません。トラクターなどは、まず平野部へ集中的に供給し、山間部にはそこに適した農業機械をつくって送るのがよいでしょう。

 こんにち、農業の発展において我が党が堅持している方針は、農村で機械化をおこなって農民を骨の折れる労働から解放し、現在の農村労働力だけで農業生産を保障することであります。それゆえ経営委員会は、この党の方針を貫くために全力をつくして農業の機械化をおし進めなければなりません。

 次に、経営委員会は土地の利用度を高めるために力強くたたかわなければなりません。農業で最も重要な元手は土地であります。機械も労働力も重要ですが、土地がなければどれも役に立ちません。したがって、耕地整理、土壌改良をよくやって、土地の利用度を最大限に高めなければなりません。

 現在、我が国の水田にはあぜがあまり多すぎます。坪刈りによって計算した予想収穫高よりも、秋の実収高がおちる主な理由もあぜが多いことにあります。建設部門で使っているブルドーザーも動員し、チョンリマ号トラクターにブルドーザーの押板をつけて耕地整理を大々的におこない、多くの水田のあぜをなくさなければなりません。そして、畑のへりや道路の両側など、利用できるすべてのところに一株の穀物でも多く植えるようにすべきです。

 我が国には酸性化した土地が少なくないし、鉄分をはじめ、微量要素や石灰質など、植物に必要な成分の足りない土地も少なくありません。

 我々には耕地が少なく輪作もできない状態にあるので、土壌改良を系統的に進めなければなりません。客土作業を大々的に進め、酸性化した土地には消石灰をまき、やせ地には化学肥料や鉱滓などを大量に施して土壌を改良しなければなりません。

 また、土地の保護を手ぬかりなく進めなければなりません。このことはすでに何度も強調しましたが、いまだに積極的にやっていません。河川の整理や堤防の管理もよくおこなって、土地を積極的に保護しなければなりません。

 次に、種子の改良に力を入れなければなりません。種子を改良して、今年、ヘクタール当たりの収量を1トン以上も高めたところが少なくありません。品種をたえず改良し、優良種子を適地に植えるようにしなければなりません。そして、科学的な施肥方式を確立し、堆肥の生産を計画的におこなって、肥料を大量に施すようにすべきです。

 このような技術上の問題を解決するとともに、計画化事業を正しくおこなうことが非常に重要であります。協同農場管理委員会の力だけでは計画化事業はうまくいきません。その重要な理由の一つは、管理委員会が、用水や農業機械、肥料その他の資材の供給をどれくらい受けられるかを正確に見積もれないところにあると思います。そのため、協同農場で計算を重ねて十分に練ったという計画も、現実に合わないようになるのです。

 郡協同農場経営委員会を組織した目的の一つは、農業の計画化を正しくおこなうことにあります。それゆえ、経営委員会は、計画化事業を直接担当し、これを決定的に改善しなければなりません。

 計画化事業の基本はなんでしょうか。それは、このたびの大安電機工場の1年間の活動総括で得た経験が示しているように、大衆と協議して計画を作成することです。大衆と協議せずに作成した計画は幾人かの主観にすぎず、それは計画とはいえません。生産者との協議にもとづいて作成した計画であってこそ、現実に即した正しい計画となるのです。

 大衆との協議をへて、いったん計画を立てた後は、計画を実行する生産者大衆にそれをすべて知らせなければなりません。計画数字と闘争の目標、計画遂行の方法などを大衆に知らせてこそ、大衆は計画遂行で創意と積極性を発揮することができます。計画を正確に立て、その実行を正しく指導するのは、郡協同農場経営委員会の最も重要な任務であります。

 次に、労働行政を改善すべきであります。こんにち、我が国で最もうまくいっていないのが労働行政であります。特に、農業部門のそれは非常に立ち後れた状態にあります。

 なによりもまず、労働の組織が正しくなされていません。多くの協同農場で農民が長時間働くようになるのは、労働の組織が下手なところにも重要な原因があります。実際上、労働の組織さえ合理的におこなえば、農民はいまよりも働く時間をはるかに少なくしても満足に農業ができるでしょう。

 次に、農村労働力の他への流出を防ぎ、労働力を農村に定着させなければなりません。政治活動と組織活動を正しくおこなって農村の労働力を定着させるべきです。

 これとともに、労働力の配置を正しくおこなうことです。年寄りでも十分できる仕事に若者をふり向けるような不合理な労働力の配置はやめなければなりません。若い人には若者のなすべき仕事を与え、年寄りには、かれらにもできる仕事を任せなければなりません。いま多くの場合、青壮年の人は、なんとかの長や、なにかの技術労働などといってカバンを抱えて歩き回るだけで、働いているのは女性だけです。こうしたことは、速やかに一掃しなければなりません。できるだけ楽な仕事を女性に任せ、骨の折れる仕事は男性が引き受けるようにすべきです。できることなら、統計とか簿記など文書を扱う仕事は女性に任せ、男性はすべて野良に出て働くようにしなければなりません。なんのために楽な仕事は男性がやって、骨の折れる仕事を女性にさせるのでしょうか。これは、すべて労働行政上の不手際に原因があります。

 作業班間の労働力配置でも、一方では労働力が余り、他方では不足しているにもかかわらず、地方主義の観念からそれを調整しないようなことも少なくありません。こうしたことも、すべてよく解説して改めなければなりません。

 労働行政で最も重要な問題の一つは、労働基準量を正確に定めることです。工業の場合と異なり、農村で労働基準量を正しく定めるのは非常に複雑で難しいことです。したがって、労働基準量を正確に定め作業の質と量を正しく評価しなければなりません。このようにすれば、社会主義的分配の原則を正しく適用し、労働にたいする刺激を強めて生産をいっそう増大させることができます。

 次に、協同農場の財政活動にたいする指導と監督を正しくおこない、協同農場の財産にたいする徹底した管理制度を確立しなければなりません。特に、協同農場の消費と蓄積を正しく調整すべきであります。あるところでは消費が多すぎる反面、共同蓄積はわずかしかとっておかず、またあるところでは共同蓄積を多くとりすぎて、農民の生活をかえりみないといった事実が見うけられます。農民の当面の生活にも関心を払い、適当な共同蓄積もおこなって、蓄積と消費のつりあいがとれるようにすべきであります。

 次に、農民にたいする技術教育を強化し、技術幹部の養成を立派におこなわなければなりません。すべての人に農村技術革命に必要な技術を身につけさせなければなりません。農民に電気や機械の知識も教えるべきであり、水の原理や生物学の知識なども教えなければなりません。土壌、植物と動物、気候などの知識をすべて身につけるよう勉強させなければなりません。農村での科学・技術の普及と技術幹部の養成に大きな関心を払わなければなりません。

 農民の思想教育は、郡党委員会の活動で最も重要なものであります。郡党委員会は、農民の思想・意識水準を高めるたたかいを力強くおし進めなければなりません。

 以上が、郡党委員会と郡協同農場経営委員会の当面の課題であります。

 来年度の経済課題は、すでに党が示したように、今後、数年のあいだに全人民が白米を常食とすることができるよう努力を傾けることであります。すべてをこれに服従させなければなりません。今後、数年のうちに300万トンの米と20万トンの食肉を生産し、食用油は一日一人当たり10グラムずつゆきわたるようにしなければなりません。

 このような課題を遂行するためには、水田の面積を拡張し、米のヘクタール当たりの収量を高めなければなりません。水田でヘクタール当たりの収量を1トンずつ高めれば結構です。今後、水田の面積を60万ヘクタールに拡張する予定ですが、ここからヘクタール当たり平均4.5〜5トンの収量をあげなければなりません。もっと多くとれるところでは6トン生産し、条件の悪いところではそれより落ちることがあっても、全国的には平均4.5〜5トン生産しなければなりません。我々は、これを目標にして努力すべきです。そのためには、水田を3回以上耕し、草取りもよくおこない、種子もよいものを選んでまき、田植えも適時におこなわなければなりません。

 次に、畑作では二毛作を大いにおこなうべきです。大麦の裏作に陸稲か粟を植えれば、畑でもヘクタール当たり4〜5トンの収量をあげるのは問題ありません。

 畜産業では、みなさんも発言したように、無畜農家をなくし、協同農場で優良種畜を確保することが重要です。そして、飼料は家畜の特性にあうものを適切に配合して与えるようにしなければなりません。

 食用油や豆腐を供給するためには、油脂作物である大豆、エゴマ、大麻などをたくさん植えなければなりません。特に、大豆を多く植える必要があります。だいたい以上のような問題を基準にして、営農計画を立てるのがよいと思います。

 機械化のために、トラックはなるべく山間部に送り、トラクターは平野部に先に送る方針をとる必要があります。咸鏡(ハムギョン)道や江原(カンウォン)道のようなところでは、運搬問題が緊張しているのでトラックを先に送ってやるべきです。トラクターの作業条件が限られている山間部では、当分のあいだ畜力による機械化を進め、トラクターは連結農業機械とともに、なるべくその利用度の高い平野部へ先に供給すべきです。いまのところ、トラクターは平安南道と平安北道、黄海南道と黄海北道に集中的に配置すべきです。平安北道でも昌城のような山間部には、トラクターを送る必要がありません。そういうところにはトラックを供給するのがよいでしょう。

 最後に、道農業経営委員会と中央農業委員会の任務について述べようと思います。

 これまで農業省は管理局の役割を果たしてきましたが、このような方法では、はっきりした見通しのもとに農業を発展させることはできません。それゆえ、生産指導は道農業経営委員会が受け持つのがよいと思います。道農業経営委員会は、これまで農業省がしていた仕事をおこなえばよいのです。これは、管理局とも省ともいえません。道農業経営委員会は、管理局でありながらも同時に省の役割を果たすものというべきでしょう。いわば道と直轄市が13ですから、これまで一人の農業相が指導していた全国の農業を13人の農業相が指導するようなものです。

 道農業経営委員会は、郡協同農場経営委員会を助けて生産計画を立て、郡における計画の実行状況を監督し、直接、生産の指導に当たらなければなりません。そして、郡に農業機械および部品、肥料、農薬など、いろいろな資材を保障しなければなりません。今後、道農業経営委員会は、農業機械工場や農業機械修理工場などもすべてととのえて、道内の農業機械はその道で修理するようにすべきです。

 次に、道農業経営委員会は、作物の配置や種子の選定、施肥方式の確立、播種期日の遵守、労働力の調整など、技術的指導をおこなわなければなりません。

 道農業経営委員会は、生産で隘路となっている問題を中央農業委員会と内閣に同時に報告しなければなりません。計画も作成して内閣と中央農業委員会に同時に提出すべきです。

 中央農業委員会の第一の重要な任務は、我が国の農業技術を発展させる対策を研究することであります。

 いま農業機械の研究については、責任をもって課題を与え督促する人もおらず、自然発生的におこなわれています。農業委員会は、研究所を設け、農業機械にかんする研究活動を直接掌握し、具体的に指導しなければなりません。

 そして、種子の改良にかんする研究と育種事業を系統的におこなうべきであり、土壌改良の対策やその方法、自然改造にかんする展望的な対策、肥料と土壌など重要な問題にたいする研究活動を組織し、指導しなければなりません。また、種畜の改良をはじめ、畜産業の発展対策、農村における副業の発展対策などの研究活動も進めなければなりません。

 このように農業委員会は、農業の発展にかんするすべての問題についての研究活動を責任をもって組織、指導し、その研究の成果を適時に生産に取り入れるようにしなければなりません。

 農業委員会は、各種の研究室、研究所、農事試験場、試験工場などを各地に設置し、その研究活動を成功裏におこなうためのいっさいの条件をととのえなければなりません。

 次に、資材や農業機械の供給対策を立てることが農業委員会の任務であります。

 そして、計画作成にかんする最終案を提出し、現行計画の実行状況を監督しなければなりません。

 これとともに、農業の展望計画にたいする意見を党中央委員会と内閣に提出すべきです。

 中央農業委員会はまた、大規模の自然改造事業を指導しなければなりません。すなわち、水の利用、防風林の造成、海面干拓、山の整理、経済林の造成問題など自然改造事業にたいする指導をおこなわなければなりません。

 最後にふれておきたいことは、幹部養成事業であります。農業委員会は、技術者、科学者の養成事業をおこなわなければなりません。

 中央農業委員会の任務は、以上のように定めるのがよいと思います。道は、生産指導を直接受け持ち、道単位の計画を作成し、郡の戦闘計画を一緒に立ててやり、割り当てられた資材をすべて配分しなければなりません。農業委員会が資材の供給までおこなうのではなく、道が割り当てられたものをすべて配分すべきであります。

 農業委員会は国家計画委員会との協議のもとに、どの道にはトラクターを何台、どの道には肥料をどれくらい供給するのが適切かという意見だけを与え、道農業経営委員会が直接受け取って配分するのがよいでしょう。

 農業委員会がこのような実務にとらわれて、研究活動も科学者たちにたいする指導もなに一つおこなわないならば、しまいには将来をはっきり見通す人がいなくなってしまうでしょう。

 農業委員会の役割を高め、我が国の農業の展望をもっと具体的に見通せるようにしなければなりません。

 このたび粛川郡協同農場経営委員会の活動報告を聞いて、党中央委員会は非常に満足に思っています。

 もちろん、少々批判された点もありますが、粛川郡協同農場経営委員会の働き手たちは多くの仕事をなし遂げました。まだ機械化を完遂できなかったのは、郡協同農場経営委員会の働き手だけに責任があるのではありません。これは、道や中央の関係部門にも責任があります。

 郡協同農場経営委員会は発足して1年しかたっていませんが、その優位性をはっきりと示しました。これには、みなさんの並々ならぬ努力がひそんでいます。

 また、平安南道は、今年度の500万トンの穀物生産目標を達成するうえで大きな役割を果たしました。

 私はこの機会に、粛川郡協同農場経営委員会の活動家と平安南道党委員会および道内の郡党委員会の活動家、道農業経営委員会および各郡協同農場経営委員会の活動家、すべての協同農場の農民に、党中央委員会の名で感謝の意を表します。                          

 出典:『金日成著作集』16巻


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