同志のみなさん！

　総括期間に、我々は対外関係の分野でも大きな成果をおさめました。

　朝鮮人民の英雄的なたたかいによって、さらに我が党と政府が、移りかわる国際情勢を正確に評価して正しい対外政策を実施した結果、我が国の国際的地位はかつてなく高まりました。

　これまで、全般的な国際情勢は、祖国の平和的統一と社会主義をめざす朝鮮人民のたたかいにいっそう有利に進展しました。

　こんにち社会主義勢力は、世界の舞台において決定的に帝国主義勢力を圧倒しています。社会主義世界体制は、たえず高揚と開花の一路を歩んでおり、その威力は日増しに増大しています。

　ソ連人民は、共産主義社会の全面的な建設を成功裏に進めています。

　ソ連の工業と農業は、最新技術にもとづいて速いテンポで発展しており、ソ連人民の物質的・文化的福祉はたえず向上しています。

　ソ連は、科学と技術の発展でアメリカをふくむ資本主義諸国を遠く引き離し、世界の最高峰に達しています。ソ連人民による宇宙飛行の実現は、ソ連の科学と技術のめざましい発展を証明するものであり、資本主義制度にたいする社会主義制度の優位性と社会主義陣営の不敗の威力を示すものであります。

　ソ連における共産主義の成功的な建設は、社会主義陣営全体の威力を強め、全世界の人民に社会主義と共産主義の勝利にたいする信念をいっそうかためさせています。

　人民中国の社会主義革命はすでに勝利をおさめ、その社会主義建設は成功裏に進められています。中華人民共和国の政治的・経済的威力はますます増大しており、これは社会主義陣営の威力を強め、極東と世界の平和を強固にする重要な要因となっています。

　ヨーロッパとアジアのすべての社会主義諸国が、社会主義建設で大きな成果をおさめています。これら諸国の人民経済は、資本主義諸国ではみられない速いテンポで発展しており、人民の生活水準はひきつづき向上しています。

　こんにち、社会主義世界体制は、人類史発展の決定的な要因となっており、世界革命の発展にますます大きな影響を及ぼしています。

　社会主義勢力の成長とならんで、植民地民族解放運動の空前の高まりと、それによる帝国主義植民地体制の最後的な崩壊過程は、現時代の重要な特徴をなしています。

　アジアでは、すでに植民地がほとんどなくなっており、アジアの情勢は根本的に変わりました。朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国、ベトナム民主共和国、モンゴル人民共和国の人民は、アジアと世界の被抑圧人民に大きな革命的影響を及ぼしながら、確信にみちて社会主義の道を進んでいます。幾世紀にもわたって抑圧され、さげすまれてきた数億のアジア人民が民族の独立をかちとり、帝国主義と植民地主義に反対してたたかっています。

　アメリカ帝国主義者は、アジアにたいするその支配を回復し維持しようと妄想しつつ、ひきつづきアジア諸国にたいする侵略政策を強行しており、これらの国の内政に横暴に干渉しています。しかし、アメリカ帝国主義侵略者は、南朝鮮でも、南ベトナムでも、日本でも、ラオスでも、かれらが足を踏み入れているいたるところで、人民の強力な抗争にぶつかっています。

　こんにち、民族解放闘争の燃えさかる炎は、アフリカ大陸をおおっており、ラテンアメリカに燃えひろがっています。いまアフリカでは、その総面積の３分の２と、人口の４分の３を占める28か国に独立の旗がひるがえっています。いまなお、植民地主義のくびきから解放されていないアフリカ人民は、植民地体制の最後の牙城を粉砕するために力強くたたかっています。

　キューバ人民革命の勝利は、ラテンアメリカに民族解放の新しい時代が到来していることを示しています。いま、ラテンアメリカのほとんどすべての国で、アメリカ帝国主義者の植民地従属化政策とその手先の独裁政治に反対する人民のたたかいが力強くくりひろげられています。

　アメリカをはじめとする帝国主義者は、いかなる策動をもってしても植民地制度の最終的な崩壊を食い止めることはできません。社会主義諸国の積極的な支持と声援を受けている世界のすべての植民地従属国の人民は、必ずみずからの解放闘争によって帝国主義侵略勢力を打ち破り、完全な自由と独立をかちとらずにはおかないでしょう。

　社会主義陣営の威力の増大と植民地体制の崩壊によって帝国主義勢力は決定的に弱体化しました。帝国主義は、すでに世界の大部分にたいするかつての支配権を失いました。

　資本主義世界内部の政治的・経済的矛盾は日増しに激化しており、市場と勢力圏の争奪をめぐる帝国主義列強間の矛盾はいっそう鋭くなっています。

　資本の抑圧と搾取に反対する労働者階級の革命闘争はいちだんと強まっています。資本主義世界において労働運動がよりいっそう力強く展開されていることは、資本主義の内部矛盾を激化させ、それを根底からゆさぶる強力な要因となっています。

　帝国主義諸国では、労働者階級とともに広範な人民大衆が独占資本の専横に反対し、生活上の権利と民主主義と社会の進歩のためにいっそう力強くたたかっています。

　帝国主義に反対する世界各国人民の闘争の隊列はますます拡大しており、その力はたえず成長しています。帝国主義は滅亡しつつあり、崩壊しつつあります。

　現実は、社会主義が全世界的な範囲で最終的に勝利をおさめ、資本主義は必ず滅亡するという歴史の発展法則をいっそうはっきりと証明しています。

　国際舞台における力関係の根本的な変化は、新しい世界大戦を防ぎ、平和を維持し強化することのできる現実的な可能性をつくりだしています。こんにちでは、平和と社会主義の強大な勢力が帝国主義の戦争勢力の前途に立ちはだかっています。帝国主義が意のままに戦争を引き起こすことのできた時代はすでに過ぎきりました。

　しかし、これは決して戦争の危険がもはやなくなったことを意味するものではありません。帝国主義が存在する限り戦争の根源はなくなりません。

　アメリカをかしらとする帝国主義者は、滅びゆくその運命から逃れる道を国際緊張の激化と軍備競争の強化と新たな戦争の挑発に求めようとしています。

　現在アメリカ帝国主義者は、世界のいたるところで他国の内政に干渉し侵略を強行し、新たな戦争の準備に狂奔しています。

　アメリカの侵略的階層とその追随分子は、社会主義諸国を攻撃するため、その周辺に数多くの軍事基地を設け、侵略的な北大西洋条約機構の軍事力をひきつづき強化しています。アメリカ帝国主義者は西ドイツの報復主義者を再武装させて、ヨーロッパの中心部に危険な戦争の策源地をつくっており、西ベルリンで社会主義諸国にたいする挑発と破壊行為を強行しています。現在アメリカ帝国主義者は、対独講和条約の締結問題をめぐって国際情勢を極度に緊張させており、露骨に世界平和を脅かしています。かれらは、戦争準備を騒々しくあおりたて、核戦争挑発の冒険をあえておこなおうと狂奔しています。

　アジアにおいて、アメリカ帝国主義者はひきつづき我が祖国の南半部を占領し、南朝鮮をかれらの軍事基地に変えました。かれらは、南朝鮮でアメリカ帝国主義侵略軍とかいらい軍の兵力をますます増強し、原子兵器や誘導兵器など各種の新兵器を南朝鮮にもちこみ、軍事境界線付近でたえまなく軍事演習を強行しています。

　最近、アメリカ帝国主義侵略者は、朝鮮でいちだんと緊張を激化させ、新たな戦争騒動を引き起こしています。かれらは、特別に訓練した新しい部隊をアメリカ本土から南朝鮮に投入しており、軍事基地と施設を大々的に拡張し、さらに多くの青壮年をかいらい軍に強制徴集して侵略態勢を強化しています。

　アメリカ帝国主義者はまた、中国の領土である台湾を占領して中華人民共和国にたいする敵対行為をつづけており、南ベトナムとラオスにたいして侵略と干渉を強行しています。

　特に、アメリカ帝国主義者は、アジアにおける戦争の根源である日本軍国主義を復活させて、極東侵略の「突撃隊」に仕立てようとしています。アメリカ帝国主義者は、日本の反動支配層と日米軍事条約を結んでおり、侵略的な「東北アジア条約機構」を結成しようと狂奔しています。アメリカ帝国主義の積極的な支援のもとに日本の軍隊は増強され、新兵器で装備されています。アメリカ帝国主義の庇護のもとに再びアジア征服を夢みている日本帝国主義者は、現在その軍隊の「海外派兵」を公然と主張し、再び侵略への道を踏みだしています。

　これらの事実は、アメリカ帝国主義が侵略と戦争の主な勢力であり、人類の最も凶悪な敵であることを示しています。アメリカの現政府は、政権の座について以来半年余りのあいだ、破産した「力の政策」をひきつづき執拗に追求しており、「反共」のスローガンのもとにますます軍備競争と戦争準備を強化しています。「平和」「進歩」「援助」などの数多くの聞こえのよいスローガンをかかげている当のアメリカの現統治者が、アメリカ史上最大の軍事費の支出を要求し、直接キューバ人民にたいする武力侵略を組織し、こんにちでは人類を核戦争の惨禍に巻きこもうと狂奔しているのであります。

　全世界の平和愛好人民には、アメリカをはじめ、帝国主義者たちがつくりだしている戦争の危険にたいして最大の警戒心を高め、平和を守るためにいっそう積極的にたたかうことが求められています。平和はひとりでにおとずれるものではなく、人民のねばりづよい闘争によってたたかいとらなければなりません。こんにち、社会主義諸国と全世界の平和愛好勢力の決定的な闘争によって、アメリカ帝国主義者の侵略と戦争政策は失敗に失敗をかさねています。

　偉大な社会主義陣営、世界の労働者階級、被抑圧人民の解放運動、全世界の平和愛好諸国と人民、これらすべての平和勢力をたえず強化し、さらに強く団結させ、あらゆる闘争方法を組み合わせて帝国主義者の戦争挑発の陰謀に反対する強力な闘争をひきつづき展開するならば、新たな世界大戦を防止することができ、世界の平和は維持され強化されるでしょう。もし、狂気の帝国主義者が無分別な冒険をあえておこなうならば、諸国人民は帝国主義を一掃し最終的に葬りさるでありましょう。

　社会主義諸国は、その社会制度の本質そのものからして平和を志向し、平和愛好的対外政策を実施しています。

　朝鮮労働党と朝鮮民主主義人民共和国政府は、終始一貫、朝鮮問題を平和的に解決するために努力しており、極東と世界の平和を守るためにたたかっています。

　アメリカ帝国主義の南朝鮮占領とその侵略政策は、朝鮮問題の平和的解決を妨げているだけでなく、極東の平和にとっても重大な脅威となっています。

　アメリカ帝国主義者には、アメリカ本土から数千里もはなれた南朝鮮に自国の軍隊を駐留させるなんの根拠も口実もありえません。アメリカ帝国主義侵略軍は、いっさいの殺りく兵器を取りはらって南朝鮮から直ちに撤退すべきであります。

　我々はまた、中国領土の切り離せない一部である台湾を占領し「二つの中国」をつくりあげようとしているアメリカ帝国主義者の悪らつな策動に断固反対し、台湾を解放しようとする中国人民の正義の闘争を全面的に支持します。我々は、南ベトナム、ラオス、その他の地域でアメリカ帝国主義者が強行している侵略と干渉を強く糾弾します。

　朝鮮人民は、日本帝国主義が再び顔をもたげ、公然とアジア侵略の野望をさらけだしているのを黙って見すごすことはできません。特に、日本軍国主義者は、アメリカ帝国主義のあとおしのもとに南朝鮮にたいする経済的侵略の策動をおこなう一方、南朝鮮を引き入れて侵略的な軍事同盟を結成しようと企んでいます。朝鮮人民は、南朝鮮にたいする日本軍国主義の再侵略の企みと、それを積極的にあおりたてているアメリカ帝国主義者の犯罪的な行為を断固糾弾します。日本軍国主義の再武装は必ず阻止されなければならず、アメリカ帝国主義と日本軍国主義勢力のあいだに結ばれた日米軍事条約は直ちに破棄されなければなりません。

　アメリカ帝国主義は、南朝鮮、台湾、日本、南ベトナム、ラオスその他アジアの全地域から撤退しなければならず、その侵略ブロックと軍事基地は撤廃されなければなりません。朝鮮人民は、アメリカ帝国主義侵略者をアジアの全地域から追いだし、極東の平和を守るために、アジア諸国人民とかたく団結してたたかうでありましょう。

　朝鮮人民は、帝国主義者の侵略と戦争政策を阻止するためのソ連の努力と合理的な提案を支持します。

　現在、ソ連政府は、対独講和条約を結び、それにもとづいて西ベルリンの情勢を正常化することを提案しており、その実現のためにたたかっています。さらに、ソ連はアメリカをはじめ、帝国主義者たちの戦争挑発策動にそなえて、国防力をいっそう強化するための一連の措置をとり、核実験再開の決定を採択しました。これは、帝国主義者の戦争冒険を抑え、ソ連をはじめ社会主義諸国の安全と世界平和を守るための正当な措置であります。我々は、対独講和条約の締結についてのソ連の正しい立場と、核実験再開にかんするソ連政府の決定を支持します。

　我が党と人民は今後も、全世界の平和愛好人民とともに、アメリカ帝国主義者の戦争挑発政策に反対し、極東と世界の平和を守るために力強くたたかうでしょう。我々は、常に緊張した態勢を堅持し、国防力を極力強化することによって、敵のいかなる不意の攻撃をも徹底的に粉砕し、我々の社会主義の獲得物をしっかり防衛し、社会主義陣営の東方の砦をかたく守りとおすでありましょう。

　同志のみなさん！

　社会主義陣営の統一を強め、すべての社会主義国との相互協力と親善関係をたえず発展させることは、我が国の対外政策のゆるぎない基礎であります。

　こんにち、社会主義諸国は、マルクス・レーニン主義とプロレタリア国際主義の旗のもとに一つの大家庭にかたく結集しており、互いに支持し、緊密に協力しあっています。社会主義陣営の統一とこの陣営諸国のあいだの友好・協力関係の発展は、それぞれの国の民族独立をかため、これらの国々における社会主義建設を容易にする重要な要因であります。

　我が党と人民は、プロレタリア国際主義の原則にたって、すべての社会主義国との親善と団結を強め、これらの国々との相互協力を発展させるためにあらゆる面で努力してきました。

　特に、我々にとってソ連人民および中国人民との親善は極めて大切であります。

　ソ連人民は、朝鮮人民の最も親しい友であります。朝鮮人民が、祖国の自由と独立を守り、新しい生活をきずく闘争で困難や試練にであうたびに、ソ連人民は我々にあたたかい援助の手をさしのべ、我々のたたかいを励ましてくれました。ソ連は、祖国の平和的統一をめざす朝鮮人民のたたかいを積極的に支持し、我が国の社会主義建設にひきつづき援助を与えています。解放をめざす闘争の炎のなかでかたく結ばれ、偉大なレーニンが示した同じ道を進む途上で強化、発展した朝ソ両国人民の親善と団結はゆるぎないものであり、それは永久不滅でありましょう。

　中国人民は、長期の革命闘争で我々と生死と苦楽をともにしてきた戦友であります。中国人民は、アメリカ帝国主義の武力侵略に反対する朝鮮人民の祖国解放戦争の時期に、血潮をもって我々を援助してくれました。共通の敵にたいする共同闘争を通じてかたく結ばれた朝中両国人民の戦闘的友情と団結はいっそうかためられています。

　先ごろ、朝鮮とソ連、朝鮮と中国とのあいだに友好・協力および相互援助条約が結ばれたことは、朝ソ親善と朝中親善を新たな高い段階に発展させる画期的な出来事であり、朝鮮人民の正義の大業にたいするソ連、中国両国人民の一致した支持のあらわれであります。

　朝ソ両国間の友好・協力および相互援助条約と朝中両国間の友好・協力および相互援助条約は、あくまで平和的で防衛的な性格をおびた条約であり、なによりもまず帝国主義の侵略から朝鮮人民の安全を守るためのものであります。これらの条約は、我が国の平和的統一の大業に抵触しないばかりか、むしろ、アメリカ帝国主義者の侵略的な企図を抑えることによって、我が国の平和的統一を促進するでありましょう。

　これらの条約は、全面的に朝鮮人民の利益に合致するものであり、ひいては、社会主義陣営の統一を強め、極東と世界の平和をかためるうえに大きく寄与するでしょう。

　朝鮮人民と他の社会主義諸国人民との親善と団結も日増しに強まっており、我が国とこれらの国との経済的・文化的協力関係はますます発展しています。兄弟諸国の人民は、我が国の社会主義建設を支援して多くの経済・技術援助を与えたし、いまも与えています。

　ソ連、中華人民共和国、ドイツ民主共和国、ルーマニア、モンゴル、ブルガリア、アルバニア、ベトナム民主共和国、ハンガリー、チェコスロバキア、ポーランドなどの諸国人民の支持と援助は、我が国の社会主義建設を促進するうえで大きな役割を果たし、祖国の平和的統一をめざす朝鮮人民のたたかいを励ましています。

　我が国と兄弟諸国とのあいだに結ばれた親善と団結、相互協力は、気高いプロレタリア国際主義の原則を具現しており、これは朝鮮人民のすべての勝利の重要な保障となっています。

　朝鮮人民は今後も、社会主義陣営の威力とその不敗の統一を強め、社会主義諸国人民との友好・協力関係を発展させるために全力を尽くすでありましょう。

　我が党と共和国政府は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの民族独立国家と友好関係を結び、それを発展させることを対外政策の重要な一環とみなしています。

　我々は、朝鮮人民の自由と独立を尊重し、我が国と平等な立場で正常な国家関係を結ぶことを望むすべての国と外交関係を結ぶ用意があり、その実現のために努力してきました。

　これまでに我が国は、キューバ共和国、ギニア共和国、マリ共和国など一連の国々と新たに外交関係を結びました。インド、インドネシア、ビルマ、アラブ連合共和国、イラクなど多くのアジア、アフリカ諸国と我が国との国家関係もたえず高い段階へと発展しています。最近、朝鮮民主主義人民共和国政府代表団は、東南アジアおよびアフリカ諸国を訪問しましたが、これはこれらの国々と我が国との関係を発展させる重要な契機となりました。

　我々は今後とも、民族の独立と社会の進歩のためにたたかっているアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国との国家関係をいっそう拡大強化し、さらに多くの国々と外交関係を結び、それを発展させるために努力するでありましょう。

　これまでに経済・文化交流の分野でも、我が国の対外関係は大いに拡大し発展しました。我が国は、多くの国々と通商および文化的な連係を結んでいます。世界の多くの国々の人民と朝鮮人民との交流も日増しに活発になり、その親善的な連係が強まっています。

　アジア、アフリカ、ラテンアメリカの平和愛好諸国と我が国との日増しに強まっているこのような友好・協力関係は、双方にひとしく有益であり、平和の大業に寄与するものであります。我々は今後ともいっそう多くの国々と平等、互恵の原則にもとづいて対外貿易を発展させ、文化の交流と親善的な協力関係を発展させるために努力するでありましょう。

　我々は、我が国と親善関係を結ぶことを望む他の資本主義諸国とも正常な関係をうちたて、経済・文化交流を発展させることを願っています。

　日本は、地理的に我が国と近い距離にある国です。朝日両国の関係を正常化することは、両国の人民にとってひとしく有益なことです。しかし、共和国政府の真剣な努力にもかかわらず、我が国と日本とのあいだには、いまなお正常な関係が樹立されていません。

　日本政府は、我が国にたいしてひきつづき極めて非友好的な政策をとっています。日本政府のこのような政策は、アジアの平和と安全に有害であり、日本人民の利益と念願にも全く相反するものであります。

　日本政府は、我が国を敵視する態度を捨てて、必ず朝日両国人民の利益に合致する現実的な立場に立つべきであります。

　国際関係において、我が党が終始一貫堅持してきた原則の一つは、被抑圧人民の民族解放闘争にたいする確固たる支持であります。かつて長いあいだ、帝国主義の植民地的抑圧を受け、いまもなお国土の半分をアメリカ帝国主義者に占領されている朝鮮人民は、あらゆる形の植民地主義と民族的抑圧に断固反対し、すべての被抑圧人民の解放闘争を熱烈に支持声援しています。

　我々は、アメリカ帝国主義とその手先の侵略策動に反対し、民主的な基礎のうえで国の統−を達成しようとするベトナム人民のたたかいを全面的に支持し、民族独立と中立をめざすラオス人民の闘争を支持します。我々はまた、自国の完全な独立と民主的発展、中立をめざす日本人民のたたかいを積極的に支持し、日本人民との親善的な連係を強めるためにいっそう努力するでしょう。

　我々は、アメリカ帝国主義者とその傭兵の武力侵略を英雄的に撃退して革命の獲得物を守りぬいたキューバ人民の勝利を熱烈に祝い、今後もかれらの正義の闘争にあらゆる支持と声援を惜しまないでありましょう。

　我々は、正義の解放戦争に立ち上がって勇敢な闘争を展開しているアルジェリア人民に熱烈な声援を送り、民族の独立を守るためのチュニジア人民の闘争とアンゴラ人民、その他すべてのアフリカ人民の民族解放闘争を積極的に支持します。

　朝鮮労働党と朝鮮人民は、常に自由と民族独立のためにたたかうアジア、アフリカ、ラテンアメリカのすべての国の人民の側にしっかりと立ち、ひきつづきかれらの解放闘争を積極的に支持し、かれらとの連帯をたえず強めるために努力するでしょう。

　我々はまた、生活上の権利と民主主義、社会主義のためにたたかっている資本主義諸国の労働者階級と勤労者にかたい連帯を示し、かれらのたたかいに熱烈な声援を送ります。

　同志のみなさん！

　国際共産主義運動は、現時代の最も有力な政治勢力となり、社会進歩の最も重要な要因となっています。

　これまでに各国の共産党、労働者党は、社会主義建設と革命闘争を通じて組織的、思想的に強化され鍛えられ、その隊列はいちだんと成長しました。現在、世界の87か国で共産党、労働者党が活動しており、その隊列には3600余万人が結集しています。

  1960年にモスクワで開かれた共産党・労働者党代表者会議は、国際共産主義運動の発展において歴史的な意義をもつ出来事でありました。モスクワ会議は、社会主義陣営の統一と国際共産主義運動の団結を示威し、マルクス・レーニン主義とプロレタリア国際主義の偉大な勝利を示しました。
 
 すべての兄弟党代表者の集団的な努力によって作成されたモスクワ会議の声明は、共産党、労働者党の共同の闘争綱領であり、行動の指針であります。

　我が党は、その作成に我が党の代表も参加したモスクワ会議声明の諸原則を全面的に支持し、今後もそれをかたく守りとおすでしょう。

　国際共産主義運動は、帝国主義反動勢力との激しいたたかいを通じて鍛えられ、またこの運動内のあらゆる日和見主義的潮流との闘争を通じて強化されました。

　ブルジョア思想の反映である修正主義は、依然として国際共産主義運動の主な危険となっています。現代修正主義者は、マルクス・レーニン主義の革命的精神を骨ぬきにし、労働者階級の革命的な闘志を麻痺させ、社会主義陣営と国際共産主義運動を内部から切り崩そうと企んでおり、帝国主義とその反動政策を庇護しています。

　修正主義とともに教条主義もやはり革命活動に有害なものであり、個々の党のあれこれの発展段階では主な危険となりうるものです。教条主義とセクト主義は、マルクス・レーニン主義を具体的な状況に応じて創造的に適用できなくさせ、大衆から党を浮き上がらせます。

　修正主義と教条主義に反対する断固たる闘争なしには、個々の共産党、労働者党と国際共産主義運動全体の発展およびその隊列の統一と団結を保障することはできず、したがって、平和と民族独立、社会主義をめざすたたかいを成功裏に進めることはできません。

　我が党は今後も、修正主義と教条主義に反対する２つの戦線での闘争を力強くくりひろげるでありましょう。

　国際共産主義運動の不敗の力の源泉は、なによりもまずその隊列の統一にあります。社会主義陣営の統一と国際共産主義運動の団結は、平和、民族独立、民主主義および社会主義をめざす人民の闘争において、最も重要な勝利の保障であります。

　帝国主義者とその手先である修正主義者は、社会主義陣営の統一を破壊し、国際共産主義運動を分裂させようと悪らつに策動しています。しかし、このような策動は無益であり、これまでと同様に今後も失敗をまぬがれないでしょう。社会主義諸国とすべての兄弟党は、敵の分裂策動をはねのけて社会主義陣営の統一と国際共産主義運動の団結をかたく守っており、その統一と団結をいっそう強めています。

　マルクス・レーニン主義とプロレタリア国際主義の原則は、社会主義諸国間と共産党、労働者党間の相互関係の基礎をなしています。

　すべての兄弟党は、共通のマルクス・レーニン主義思想と同一の闘争目的によってかたく結ばれており、互いに緊密に協力し支持声援しています。同時に兄弟党間の相互関係は、完全な平等と相互尊重の原則にもとづいています。

　共産党および労働者党は、マルクス・レーニン主義の原則と自国の具体的な実情にもとづいて独自に政策を規定し、共同の関心事となる問題については集団的に討議し、協議の方法で統一的な見解に到達し、合意をみた結果を一致して守っています。

　経験は、兄弟党のあいだにつくられた、このような相互関係の生命力をはっきりと証明しています。

　我が党は、すべての兄弟党との相互関係で、常にマルクス・レーニン主義とプロレタリア国際主義の原則をかたく守ってきました。朝鮮の共産主義者は、長期にわたる苦難にみちた闘争経験を通じて、我々の共同の大業にとって国際共産主義運動の統一と団結がいかに大切であるかをよく知っています。

　我々は社会主義陣営の統一と国際共産主義運動の団結をたえず強化することが、共産党、労働者党の神聖な国際主義的義務であり、すべてをこの偉大な統一と団結の利益に従わせるべきであると考えています。

　それゆえ、我が党はいつ、いかなる環境のもとでも、プロレタリア国際主義の旗を高くかかげて、社会主義陣営の統一を守り、国際共産主義運動の団結を強めるために全力を尽くしてきたし、いまも尽くしています。

　朝鮮労働党と朝鮮人民は、今後ともすべての社会主義国の人民、すべての兄弟党との団結と協力をたえず強化するために努力し、全力をあげて我が国において社会主義を成功裏に建設し、祖国の平和的統一をなし遂げることによって、社会主義陣営の威力の強化と国際労働者階級の大業の勝利に貢献するでありましょう。