金 日 成

戦傷栄誉軍人は祖国解放戦争で立てた
偉勲と業績を無駄にしてはならない
―新義州戦傷栄誉軍人生産作業所龍川分工場の戦傷栄誉軍人との談話― 
1958年6月23日 

 戦傷栄誉軍人の文化生活条件を十分に保障すべきです。元来、作業所支配人基金のうち50%は戦傷栄誉軍人の文化厚生費に充てるようになっているのですが、現在そうしていません。今後は規定どおりにすべきです。

 戦傷栄誉軍人には映画も欠かさず見せるべきです。そのために、道の映写機のうち1台をこちらに回すべきです。そして、常時映画を見られるようにしなければなりません。また、楽天的な生活ができるよう娯楽道具も解決しなければなりません。

 彼らの仕事に支障を与えないように資材を十分に保障すべきです。いま資材の供給が滞りがちなため、計画の遂行に支障をきたしているとのことです。彼らが国家計画は必ず遂行すべきだという考えをもつだけでもたいへん立派なことです。

 戦傷栄誉軍人の労働は、生産実績をあげることが主な目的ではありません。彼らに労働をさせるのは、労働を通じて身体を鍛え、生活で退屈しないようにするためです。したがって、彼らの家具製品の生産に必要な木材の量はそれほど多いものではないでしょう。それを供給できないはずはありません。水豊貯水池の水が枯渇してイカダが組めないのなら、汽車便ででも運搬してやるべきです。

 戦傷栄誉軍人は仕事ばかりでなく、学習にも励むべきです。みなさんが提起したように、8時間労働がきつければ、6時間働いて残りの2時間は学習すべきです。みなさんは労働者、農民の子弟であり、過去学校にも満足に通えずに軍務に服して除隊しました。いまからでも学習に励んで技術知識を身につけるべきです。

 今後、戦傷栄誉軍人の学習のために工場内に戦傷栄誉軍人学校を設け、専門学校の教員を配置する予定です。道にも商業幹部学校を設け、戦傷栄誉軍人を教育して商店の支配人や店長として配置すべきです。祖国解放戦争当時、英雄的にたたかい祖国の寸土を血潮を流して守りぬいた人が、商店の運営もできないはずはありません。彼らに教育を与えれば、商業流通部門の管理職は十分につとまります。

 戦傷栄誉軍人は、過去の戦闘の偉勲と業績を決して無駄にしてはなりません。ふさぎこんだり、失望して暴飲し、社会秩序を乱すようなことがあっては絶対になりません。祖国解放戦争のとき、前線でヤンキーと勇敢に戦ったように、今日は後方で人民の教育の先頭に立ち、日常生活で模範となるべきです。

 戦傷栄誉軍人はこれまでも党と祖国に忠実でしたが、今後も朝鮮革命の勝利のため、立派に働くべきです。革命的警戒心を高め、党と革命の利益を侵す悪い要素と強くたたかい、常に党に依拠して生活しなければなりません。
                                                
出典:『金日成著作集』12巻 

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