金 日 成

科学院開院式を熱烈に祝う
 ―科学院開院式に際し、科学院院士、院士候補および科学者に送った祝賀文―
1952年12月1日 

 親愛な科学院院士、院士候補の皆さん!

 私は、わが国で初めての朝鮮民主主義人民共和国科学院開院式に際し、朝鮮労働党中央委員会と共和国政府と私自身の名において、親愛な科学院院士、院士候補の皆さんとすべての科学者に熱烈な祝賀を送ります。

 長い歴史と輝かしい文化を誇る朝鮮民族は、昔から科学的創造と発明によって人類文化の宝庫を豊かにするうえに大きく寄与した立派な伝統を有しています。

 しかし、封建的搾取制度と悪どい日本帝国主義植民地支配のため、朝鮮人民は科学研究の自由と創造的活動の可能性が極度に抑制され、ふさがれていました。

 朝鮮人民は、日本帝国主義植民地支配から祖国が解放された後、労働党と人民政権の正しい施策によってはじめて、その科学的才能と創造的能力を遺憾なく発揮できるようになりました。

 解放後、祖国の民主的発展をめざす平和的建設の時期と、米英帝国主義武力侵略者に抗する祖国解放戦争の時期に、科学者は全人民とともに、あらゆる障害と難関を勇敢に乗り越え、科学・教育分野でかなりの成果をおさめました。しかし、解放後こんにちまで築きあげた科学・教育分野の業績は、輝かしい祖国の未来のための第一歩にすぎません。

 祖国のきわみない繁栄と輝かしい未来のためには、科学研究をさらに強化し、人類がなし遂げた最新の科学的成果を極力取り入れなければなりません。そのためには、科学研究の組織的・総合的指導機関が必要であります。朝鮮民主主義人民共和国科学院は、こうした必要から創立されたのであります。

 科学院は、科学活動を通じて、朝鮮人民のくめども尽きない力を強化し、人民経済計画を成功裏に遂行するよう勤労者を各方面から援助して、米英帝国主義侵略者に抗する正義の祖国解放戦争の最終的勝利の達成に大きく寄与するでありましょう。

 今日の歴史的な科学院開院式に際し、祖国と人民は科学院に大きな期待と希望を寄せています。

 私は、わが国の科学分野のすぐれた学者で組織された科学院が栄えある課題を成功裏に遂行するものと確信し、親愛な院士、院士候補とすべての科学者が科学研究において立派な成果を達成することを望みます。
出典:サイト「わが民族同士」 参照:『金日成著作集』7巻 

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