全人民に幸せな暮らしをさせるのは、わが党の活動の最高原則であり、我々の目的です。わが党が富強な民主主義的自主独立国家を建設するためにたたかっているのも、究極は人民により豊かで文化的な生活をさせるためです。また人民に豊かな暮らしをさせてこそ、わが党は人民の支持を受け、革命闘争で勝利することができるのです。したがって我々は、党事業と党活動のすべての分野で、常に人民の生活向上に第一義的な関心を払わなければなりません。
わが党は解放後、民主改革を実施し、人民経済を計画的に発展させて人民の生活を安定、向上させ、人民の物質的福祉を絶えず増大させる条件と可能性をつくりだしました。
しかし、今党組織と活動家が人民の生活に無関心であるため、向上させられる人民の生活を向上できずにいます。
もちろん、勤労者の物質・文化生活は、人民経済の復興発展と国の経済的基盤の強化に伴って向上するものです。わが国の経済は、まだ人民の生活必需品の需要を満たせる程度に発展しておらず、経済的基盤も弱いのです。
しかし、今の条件でも、人民の生活に責任をもった活動家がいっそう努力して経済管理を立派におこなうならば、勤労者の生活を現在よりはるかに向上させることができます。
生活必需品を例にとってみても、そう言うことができます。
わが国で人民の生活必需品の需要が満たされない現状において、国内で生産できる製品を大量に生産して輸出し、かわりに必要な生活必需品を輸入すれば、多くの問題を解決することができます。ところが、活動家はそのようなことをしていません。
人民の生活に対する無関心さは貿易を無計画に、利益本位におこなっているところにも現れています。商業省の活動家は、勤労者に切実に必要な綿織物は輸入せず、高価な高級服地ばかり輸入しています。これは活動家に、人民の生活に責任をもっているという自覚が足りず、勤労人民のために忠実に奉仕しようという精神が欠けている現れです。
我々の重要な課題は、こんにちの条件のもとで人民の生活向上の問題をいかに解決するかということです。我々は、人民の生活に無関心なすべての誤った傾向を早急に克服し、人民の物質・文化生活をさらに向上させるため積極的に努力しなければなりません。
勤労者の物質・文化生活を向上させるためには、何よりも人民の生活に無関心な活動家の思想観点から改めなければなりません。
各級党組織は、すべての党および国家・経済機関の活動家が、人民に奉仕する人民の忠僕として、勤労者の物質・文化生活に責任をもつことを第一の任務と心得るよう絶えず教育しなければなりません。同時に、勤労者の生活に関心を払わない間違った傾向と強くたたかわなければなりません。
人民の生活向上を図るためには、すべての部門で増産運動を強化して生産を急速に増大させ、生活必需品をより多く生産しなければなりません。生産が増え良質の製品が多く生産されれば、勤労者の生活を向上させることも、貿易を通じて必要な物資を輸入することもできます。
党組織は、各工場およびそれぞれの勤労者が各自に課された生産課題を必ず遂行し、品目を拡大してその品質向上を図るように導かなければなりません。特に、地方産業を発展させ、地元の豊富な原料と資材で各種の生活必需品を多く生産するようにさせるべきです。
商品供給事業の改善は、人民の生活向上にとって大きな意義があります。商業部門では、商店を合理的に配置して商品供給事業をさらに改善し、商品が等しく勤労者に行き渡るようにしなければなりません。特に、労働者の集中している工場、企業の商店に商品を優先的に供給するようにしなければなりません。
労働者の住宅問題を解決すべきです。
今住宅建設がはかどらず、労働者の住宅問題が適時に解決されていないのは、産業省が住宅建設を無計画におこない、職業同盟がこの事業を妨害しているためです。産業省が住宅建設を計画的に進め、職業同盟が労働者をこの事業に積極的に参加させていたならば、すでに住宅問題は解決されているはずです。しかし、そうしなかった結果、冬の寒さが迫り、輸送の緊張した不利な状況のもとで住宅建設をおこなわざるを得なくなりました。産業省の責任幹部は、労働者の住宅を建設しようと口先でばかり唱えないで実行しなければなりません。
労働者の住宅問題を解決するためには、具体的な計画を立て、住宅建設を大衆運動として進めなければなりません。住宅の新築とともに既存住宅の補修も立派におこなわなければなりません。
各級政権機関は、住宅建設資金と補修用資材を流用または死蔵させることなく、適時に正しく供給しなければなりません。
勤労人民に対する文化教育活動を活発に進めなければなりません。
今この活動は正しく進められていません。この活動における主な欠陥は、これが都市に片寄り、工場、企業、農村、漁村では広範におこなわれていないことです。
これまで文化宣伝省の活動家は、いくつかの劇場と民主朝鮮社を運営したほかに、これといった文化教育活動をおこなっていません。劇場と民主朝鮮社の運営においても大きな成果をあげていません。工場、企業と農村で文化教育活動が正しくおこなわれないのは、文化宣伝省の活動家に責任があります。
文化宣伝省は、都市に限らず工場、企業、農村、漁村でも文化教育活動を計画的に進めるようにしなければなりません。工場、鉱山、炭鉱、農村をはじめ、労働者、農民の働いているところならどこでも映画の上映や芸術公演をおこなわなければなりません。
劇場の俳優は都市でばかり公演をしようとせず、勤労者の働いている作業現場を訪ねて巡回公演を多くしなければなりません。
職業同盟組織は、演芸サークル活動、映画の上映、歌の普及など多彩な大衆文化教育活動を活発におこない、大衆スポーツも発展させなければなりません。
職業同盟組織の役割を高めることは、人民の物質・文化生活の向上において重要な意義を有します。
職業同盟は、わが党のベルトとして労働者大衆を党のまわりに固く団結させ、党の路線と決定、指示の実行に彼らを積極的に動員する政治組織です。したがって、職業同盟は労働者を奮い起こして、人民の生活向上を図る党の決定、指示をあくまで実行しなければなりません。
しかし、今一部の職業同盟の活動家は、同盟の任務を正しく認識しておらず、その役割を十分に果たしていません。職業同盟中央委員会の一部の活動家は、人民の生活向上を図る政権機関活動家の活動を援助するのではなく、かえって妨害しています。
実例として、職業同盟の活動家は、国の経済事情にはかかわりなく、むやみに労働者の利益にかこつけて、直ちに解決が不可能な生活必需品まで解決するよう無理な要求を持ち出しています。
そうしながらも、労働者を動員して解決できることまで解決していません。職業同盟は、労働者を奮い起こせば十分建設できる住宅も政権機関で解決するよう要求しています。これは、職業同盟中央委員会の活動家に、人民政権下における職業同盟の任務と役割に対する認識が足りず、彼らの政治的立場がしっかりしていないことを物語っています。
各級党組織は、職業同盟活動家の間で政治教育を強化して、彼らが自己の任務を正しく遂行するようにしなければなりません。
職業同盟中央委員会の活動家を教育するための講習会もおこない、職業同盟の活動に対する検査もおこなわなければなりません。こうして、職業同盟組織が労働者の物質・文化生活を向上させる活動に積極的に寄与するようにすべきです。
