金 日 成

北朝鮮労働党綱領
−1946年8月29日− 
 
 朝鮮の勤労者大衆の利益を代表し擁護する労働党は、富強な民主主義自主独立国家の建設を目的とし、次のような任務を果たすためにたたかう。

 1 民主主義朝鮮自主独立国家を建設すること。

 2 民主主義人民共和国の建設のために、朝鮮全域で権力を人民の政権である人民委員会に移管すること。

 3 日本人、民族反逆者および地主の所有地を没収して土地のない農民と土地の少ない農民に無償で分配し、北朝鮮の土地改革の成果をさらに固め、朝鮮全域で土地改革を実施すること。

 4 日本国家、日本人団体、日本人個人の所有および民族反逆者の所有となっている工場、鉱山、鉄道運輸、逓信機関その他の企業、文化機関を国有化すること。

 5 一切の銀行とその他の金融機関を国有化すること。

 6 労働者、事務員に8時間労働制を実施し、社会保険を保障し、女子に男子と同等の賃金を支払うこと。

 7 財産の多少、知識の有無、信教と性別のいかんを問わず、満20歳以上の朝鮮人民に同等の選挙権と被選挙権を与えること。

 8 全朝鮮人民に言論、出版、集会、演説会、示威、党組織、同盟組織および信教の自由を保障すること。

 9 女子に政治的、経済的、法律的に男子と同等の権利を保障し、家族・風習関係での封建的残りかすを一掃し、母親と子どもを国家的に保護すること。

 10 人民教育の改革を実施し、各種学校における教育から日本教育制度の残りかすを一掃し、財産の所有程度、信教、性別のいかんを問わず、全朝鮮人民に学ぶ権利を保障するとともに、朝鮮の民族文化・芸術および科学の正常な発展をはかること。

 11 勤労者大衆の生活を脅かした日本帝国主義の租税制度の残りかすをなくし、新しい公正な税金制度を実施すること。

 12 民族軍隊を組織し、義務的軍事徴兵制を実施すること。

 13 世界平和のためにたたかう隣邦と平和を愛する各国、各民族と強固な親善をはかること。
出典:『金日成著作集』2巻 

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