『金日成主席革命活動史』

第3節 人民軍を政治的、思想的、軍事技術的に
強化するためのたたかい、金正日同志の軍指揮体系の確立


 金日成主席は朝鮮労働党第6回大会の後、全社会のチュチェ思想化の要求に即して全軍チュチェ思想化のスローガンを提示し、人民軍を政治的、思想的、軍事技術的にいっそう強化するためのたたかいを指導した。

 アメリカ帝国主義が、1976年から毎年エスカレートさせてきた「チーム・スピリット」合同軍事演習は、この時期に至って、かつてない規模で繰り広げられ、戦争の瀬戸際へと突き進んでいた国の軍事・政治情勢は、アメリカ帝国主義の侵略策動を粉砕し、チュチェの革命偉業を武力をもって保障するため、人民軍を政治的、思想的、軍事技術的にいっそう強化することを求めていた。

 主席は、朝鮮革命の発展と革命武力建設の合法則的要請を反映して、1982年4月25日、朝鮮人民軍創建50周年祝賀宴での演説『チュチェの革命偉業を武力をもってしっかり保障しよう』で、全社会のチュチェ思想化の要請に即して、全軍のチュチェ思想化を軍建設の総体的任務として提示し、人民軍を政治的、思想的、軍事技術的にいっそう強化するための課題と方法を明示した。

 そして、人民軍軍人に対するチュチェ思想教育、党政策教育、革命伝統教育を強め、人民軍は党の指導に限りなく忠実でなければならないと強調した。また、軍人の戦闘・政治訓練を強化し、近代戦の要求に即して人民軍の技術装備をたえず改善しなければならない、と指摘した。

 主席は、人民軍の政治的・思想的威力を強めることに第一義的な力を注いだ。

 主席は、戦争勝利の基本的要因は、武器ではなく、その担い手である軍人の政治的・思想的優越性であるとみなし、終始一貫して軍人に対する政治・思想教育を優先させた。

 そして多くの機会に、人民軍内で党の唯一思想体系と金正日同志の指導体系を確立する教育を強化するよう強調した。

 主席は、軍人を朝鮮労働党の革命思想、チュチェ思想でしっかり武装させ、党政策教育と革命伝統教育を強めて、すべての軍人が、党の路線と政策を断固擁護、あくまで貫徹し、抗日革命烈士の領袖への限りない忠誠心と不屈の闘争精神を見習うようにした。そして、軍人の間で階級的教育をいっそう強化して、彼らが階級意識で武装し、労働者階級的観点と立場を堅持し、搾取制度と帝国主義、階級の敵を憎み、それに反対して断固たたかうようにした。

 主席は特に、軍人の間で社会主義的愛国主義教育を強化することに深い関心を払った。

 1987年9月、人民軍の一区分隊の指揮官を呼んだ主席は、祖国の一本の木、わずかな土地、一株の作物でも大事にし愛する人であってこそ、真に祖国と人民を愛し、領袖を欽慕し守ることができると述べた。

 主席は、人民軍の軍事技術的威力を強化するよう導いた。

 主席は、朝鮮人の体質と国の実情に適した軽量で取り扱いやすく威力のある兵器、戦闘技術機材で装備することに基本をおいて人民軍の近代化を進めるようにした。

 そして、武力装備を高度に機械化、自動化して、その機動力と打撃力を高めるようにし、特に砲兵の機動力を高めることに大きな力を入れた。

 1982年11月中旬、朝鮮人民軍砲兵大会に列席した主席は、党の主体的な砲兵武力建設方針を貫徹して砲兵の戦闘力を各面から強めることを強調し、新しい近代的な火砲を多く開発しなければならないと指摘した。

 主席は、指揮の近代化と自動化、電子戦の準備にも深い関心を払った。

 こうして、人民軍の各軍種・兵種の装備は、さらに近代化され、朝鮮人民軍はいかなる強敵が襲いかかってきても一撃のもとに撃滅できる強力な軍事的抑止力を持つようになった。

 主席は、全軍に金正日同志の指揮体系を全面的に確立するよう導いた。

 主席は1982年6月12日、白頭山麓の由緒深い三池淵(サムジヨン)で開かれた朝鮮労働党中央軍事委員会で、人民軍に提起される最も重要な課題は、金正日同志の指導に忠実に従うよう指揮体系を確立することである、いま、金正日同志は人民軍を党の立場で指導しているが、軍事的にも直接指導するようにしなければならない、現時代は抗日武装闘争を繰り広げた1930年代や、アメリカ帝国主義とたたかった1950年代とは違って軍事科学技術が高度に発達した時代であるため、時代の発展趨勢と軍事に精通し、無比の胆力と天才的な英知、優れた用兵術を備えた金正日同志の軍指揮体系を新たな高い段階で確立することは至極当然なことである、と述べた。

 主席は会議後、金正日同志の軍指揮体系を全面的に確立するため、すべての指揮官と軍人が金正日同志に忠実に従うよう導いた。

 特に、人民軍内の責任幹部が金正日同志に忠実に従うようにした。1988年2月下旬、朝鮮人民軍総参謀長に任命された抗日革命闘士の崔光(チェグァン)と席をともにした主席は、我々が白頭の密林で切り開いたチュチェの革命偉業を達成するには金正日同志の指導体系を確立し、全党、全軍、全人民を金正日同志のまわりにかたく結集させなければならない、人民軍で提起されるすべての問題を金正日同志に報告し、その結論に従って処理しなければならない、と強調した。

 主席は、すべての軍事活動を金正日同志の唯一的指導のもとにおこなっていくよう格別の関心を払った。

 1983年の初め、全軍あげての軍事訓練を金正日同志の指導のもとに実施するようにし、訓練が高い水準でおこなわれるようにした。

 すべての人民軍将兵は、金正日同志を武力をもって決死擁護し、金正日同志の命令・指示を決死貫徹する鉄の信念をもって金正日同志の軍指揮体系を確立していった。こうして、全軍が、金正日同志の命令・指示に絶対服従し、一糸乱れず行動する革命的な軍指揮体系が全面的に確立された。



 


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