『金日成主席革命活動史』

第8節 党の唯一思想体系の確立方針を提示。
全社会を革命化、労働者階級化するためのたたかい


 金日成主席は党代表者会議後、党を組織的、思想的に強め、革命隊列を強化するために力を傾けた。

 ここでは、なによりも党の唯一思想体系の確立に力が注がれた。党の唯一思想体系の確立は、労働者階級の党に恒久的に提起される重大任務である。この活動をなおざりにしては、党の戦闘力と指導力を高めることも、党を永久に領袖の党として領袖が切り開いた革命偉業を代をついで完成することもできない。国際共産主義運動の歴史的経験は、党が唯一思想体系を確立しえないときには、その指導的役割を果たすことができず、革命と建設を挫折に導くことを示している。

 党の唯一思想体系の確立は、当時、党内にひそんでいたブルジョア分子、修正主義分子の激化する策動と関連し、特に緊切な問題として提起された。

 金日成主席は、次のように述べている。

 「帝国主義者の侵略策動が強まり、外部から修正主義的思想潮流が浸透してくると、党内にひそんでいた修正主義分子は、面従腹背の方法で党の政策を誠実に実行せず、ブルジョア思想と封建的儒教思想を復活させようと陰に陽に策動しました」(『朝鮮労働党第5回大会でおこなった中央委員会の活動報告』1970年11月2日)

 主席は、党創立当初から原則的な党内闘争を通じて反党・反革命分派分子の策動を暴露し、党内の思想・意志の統一と団結を強化してきた。しかし、革命と建設の進展にともない、特に、アメリカ帝国主義の侵略と戦争の策動がつのり、外部から修正主義的潮流が浸透するにつれて、党内にひそんでいたブルジョア分子、修正主義分子がまた頭をもたげた。かれらの策動を粉砕し、党の唯一思想体系を確立しなければ、党の統一団結と戦闘力を強め社会主義建設を促すことが不可能であった。

 主席は1967年5月、党中央委員会第4期第15回総会を開き、全党に唯一思想体系を確立する革命的な措置を講じた。

 総会では、党の唯一思想体系にそむくブルジョア分子、修正主義分子の反党・反革命的罪悪が余すところなく暴露された。かれらは、党の路線と政策をゆがめ、党の栄えある革命伝統を中傷し、党員と勤労者の党政策教育と革命伝統教育に反対し、ブルジョア思想、修正主義思想、封建的儒教思想、事大主義思想、セクト主義、地方主義、家族主義などの反党的・反革命的思想を党内にまきちらして、党と人民を思想的に武装解除しようとした。また、革命勢力を分裂させ階級敵と妥協するため党の階級路線と大衆路線を歪曲し、党の階級性をきりくずそうと企み、はてはくつがえされた搾取階級の残存分子をかばってその反革命的策動を助長し、南朝鮮革命と祖国統一についても右翼降伏主義的偏向をおかした。

 かれらはさらに、社会主義経済建設を阻むためチョンリマ運動の発展を抑え、反動的、修正主義的な経済「理論」を流し、党の経済政策をゆがめて実行した。

 かれらの策動は、このように重大なものであったにもかかわらず、一部の党組織と党員はそれを識別できず、断固とした反対闘争をくりひろげることができなかったばかりか、甚だしくは、個別的な幹部に幻想をいだいて迎合し盲従した。これは、全党に唯一思想体系が確立していなかったことに起因していた。

 主席は、総会でブルジョア分子、修正主義分子の反党・反革命的策動を粉砕するとともに、その思想的影響を一掃し、すべての党員を党の革命思想で武装させて党の唯一思想体系を確立する重要課題を示した。

 党中央委員会第4期第15回総会は、主席を中心とする党の統一と団結およびその威力を強化し、主席の革命思想、チュチェ思想で全党と全社会を一色化する一大転機となった。

 主席は総会の結語と総会後の一連の著作で、党の唯一思想体系の確立における原則的な問題を解明した。

 金日成主席は、党の唯一思想体系確立の内容について、次のように述べている。

 「(略)党の唯一思想体系を確立するということは、領袖の革命思想、党の政策で全党を武装させ、すべての党員を領袖と党中央のまわりにかたく団結させて革命事業を進めることを意味します」

 労働者階級の革命闘争と建設で決定的な役割を果たすのは領袖である。領袖は、勤労人民大衆の進路を示す革命の指導思想を創始し、路線と政策、戦略と戦術を作成し、広範な人民大衆を意識化、組織化して強力な主体的革命勢力をととのえ、革命の各時期、各段階における勤労大衆のたたかいを陣頭で勝利に導く。

 領袖によって創立され導かれる労働者階級の党は、領袖の思想と指導を実現する武器である。したがって、労働者階級の党内には、唯一の思想、唯一の団結の中心、唯一の指導があるのみである。もし、党内に領袖の思想に反する反動的な思想が存在し、領袖を中心とする統一と団結が達成されず、セクト主義と分派分子が横行し、領袖の指導が徹底されず、各党組織が勝手に動くならば、そうした党は一つの党とはいえない。

 党の唯一思想体系を確立するということは、領袖の革命思想とその具現である党の路線および政策で全党を武装させ、全党員を領袖のまわりに団結させて領袖の唯一的指導のもとに革命と建設をおし進めることを意味する。

 金日成主席は党の唯一思想体系確立の重要性について、次のように述べている。

 「(略)党の唯一思想体系の確立は、党の組織的・思想的・理論的基礎を強化し、労働者階級の前衛の役割と、その組織された部隊としての役割を十分に果たすために提起されるのであって、それは、マルクス・レーニン主義党建設の基本的原則であり、社会主義革命の勝利と共産主義建設の運命にかかわる重大な問題であります」

 党の唯一思想体系の確立は、党建設と党活動のすべての問題を正しく解決する根本的条件である。

 それは第1に、党の組織的・思想的・理論的基礎の強化を保障する。まず、領袖を唯一中心とする党の統一と団結を強め、領袖の唯一の指導のもとに全党が一体となって動き、あらゆる分派的傾向を克服して党の組織的基礎を強化させる。また、領袖の思想のみが党を支配し、全党員の思想・意志の唯一性を実現し、あらゆる日和見主義的思想潮流を一掃して党の思想的基礎を強化させる。さらに、革命と建設の指導理論を確立し、戦略・戦術的指導を実現し、党員の理論水準を高めて党の理論的基礎を強化させる。

 党の唯一思想体系の確立は、また、党を不敗の戦闘的隊伍にかため、党の大衆的基盤の強化を保障する。そして、全党員を領袖の革命思想で武装させて領袖にあくまで忠実な共産主義者とならせ、同時に思想・理論水準と実務能力を向上させて、その前衛的役割を最高度に高めさせる。また、領袖への忠誠心を強めることによって広範な大衆を党のまわりに結集し、党と大衆との緊密なつながりを強化させる。

 党の唯一思想体系の確立はさらに、党の大衆指導、革命と建設にたいする党の指導を保障する。それはまず、革命と建設にたいする領袖の指導を徹底させて大衆指導の統一性を保障する。また、すべての組織の行動統一を保障して一つの目的実現に向けて大衆の無限の力を引き出し、革命と建設を少しの偏向もなくおし進めていけるようにする。

 これらのことは、党の唯一思想体系の確立が、労働者階級の党建設の基本的原則、革命と建設の成否を決する重大問題であることを示している。

 主席は、党の唯一思想体系を確立する方途についても明らかにした。

 それはまず、チュチェ思想教育と党政策教育、革命伝統教育の強化によって、すべての党員と勤労者が、党の思想と路線、政策を正しく把握して党の革命思想以外の思想はいっさい受けつけないという信念をかためるようにすることであり、同時に、党の唯一思想に反するブルジョア思想、修正主義思想、封建的儒教思想、事大主義、教条主義、地方主義、家族主義などいっさいの反党的・反革命的思潮とのたたかいを強化しそれを克服することであり、また、党の路線と政策を擁護し貫徹する革命的気風とともに全党、全国、全軍が党中央の唯一の指導のもとに一糸乱れず動く組織規律を確立することである。

 党の唯一思想体系の確立にかんする主席の思想は、労働者階級の党建設理論を画期的に発展させたすぐれた思想であり、党の統一と団結を強化し革命と建設にたいする党の指導を保障するうえで労働者階級の党が堅持すべき強力な思想的・理論的武器である。

 主席は、党の唯一思想体系を確立する闘争に心血を注いだ。

 まず、ブルジョア分子と修正主義分子の思想的影響を一掃する闘争が全党的に進められた。このたたかいは、行政的な方法を排して思想教育と思想闘争によって展開され、過ちをおかした党員であっても反党分子と組織的な結託のなかった者は教育し改造する原則が堅持された結果少しの偏向もなく進み、全党員が主席のまわりに、さらにかたく団結した。

 次に、党の唯一思想体系を確立するための諸般の措置が講じられた。

 ここでは、なによりも唯一思想教育に全力が傾けられ、党の革命思想、チュチェ思想を身につけ党に限りなく忠実であるよう党員と勤労者を教育することに思想教育活動の重点がおかれ、学習要綱の改編、党および勤労者団体教育網の再整備、幹部養成機関の事業の改善、在職幹部の1か月講習、唯一思想教育の拠点づくり、各種革命的出版物の刊行などが進められた。この過程で、主席の輝かしい革命活動と闘争の業績をとどめる革命戦跡地と革命史跡地、党の唯一思想教育の拠点である「金日成同志革命活動史研究室」「金日成同志革命事績館」が整備され、主席の著作や革命活動関係の図書、革命伝統教育資料が数多く出版されて唯一思想教育が促された。

 主席は、党の唯一思想体系の確立を、党員の党生活、革命実践と結びつけておし進めるようにした。こうして、すべての党員が、活動と生活のすべての面で党組織に依拠し、党生活を実務的にでなく政治的、思想的に総括するようになり、また、党の唯一思想体系の確立が幹部の活動方法の改善および革命課題の実践闘争と結びついて進められるようになった。同時に、この活動で形式主義的傾向が克服され、恒常的に着実に進められていった。

 この結果、ブルジョア分子や修正主義分子の反党的・反革命的思想の影響が一掃されて全党が主席の革命思想で完全武装し、主席の方針と党の路線および政策を無条件実行する革命的気風がみなぎるようになった。党は、主席を唯一中心とする全一的な生きた組織、いかなる試練も乗りこえていく革命的で戦闘的な組織となった。また、党の唯一思想体系の確立闘争が、革命と建設をチュチェ思想にもとづいて進める革命実践と結びついて進められた結果、党と人民大衆の統一と団結が強まり、チュチェ思想の全面的勝利が確保された。

 主席は、革命隊列の強化をはかって、全社会の革命化、労働者階級化活動をおし進めた。

 ここではまず、労働者階級の革命化を優先させながら、社会のすべての階層を革命化、労働者階級化することに力が傾けられた。

 主席は、労働者階級の唯一思想教育と共産主義教育および組織生活を強め、革命実践のなかで鍛えてその隊列を組織的、思想的に強化し、社会生活の全分野で労働者階級の指導的役割と革命的作用を強めるようにした。

 また1967年2月、全国農業活動者大会で、農民の革命化、労働者階級化の課題と方途を再び明らかにし、農村の思想・技術・文化革命を強化し、組織生活と社会主義的な共同労働を通じて農民を鍛え、かれらの思想的・精神的風貌と社会経済的状態を労働者階級のそれに接近させていった。

 さらに、1967年6月咸興市の大学教員におこなった演説と、翌年6月咸鏡北道のインテリにおこなった演説では、インテリ革命化の方途を明らかにし、思想教育と組織生活を強めてインテリを鍛える一方、事大主義、教条主義的傾向を克服して、主体性を確立し、個人主義、利己主義など古い思想の影響を根絶する思想闘争を展開して、すべてのインテリを党と労働者階級と人民に忠実な革命家に育成していった。

 主席は、社会の各階層の革命化、労働者階級化を促すため、幹部の革命化に力を注いだ。1966年10月、党中央委員会組織指導部、宣伝扇動部の活動家におこなった『党活動における形式主義と官僚主義をなくし、活動家を革命化することについて』と題する演説では、幹部革命化の原則的な問題を明らかにして、幹部の革命化を強力におし進めた。そして、党中央委員会第4期第21回拡大総会を契機に幹部の革命化がいっそう促され、かれらが先頭に立って社会全構成員の教育、改造をおし進めた結果、全社会の革命化、労働者階級化は大きく進展した。

 主席は、全社会の革命化、労働者階級化を促す諸対策を講じ、まず、この活動を大衆自身のものとして進めるようにした。

 金日成主席は、次のように述べている。

 「(略)我が党は、全社会の革命化、労働者階級化を成功裏に遂行するカギを大衆の自覚的な参加に求め、すべての勤労者が自分自身を革命的に鍛練するため意識的に努力するよう、組織・政治活動を強めました」(『朝鮮労働党第5回大会でおこなった中央委員会の活動報告』1970年11月2日)

 全社会の革命化、労働者階級化を大衆自身の活動とする主席の措置によって、人間改造がチョンリマ作業班運動の中心的課題となって、広範な大衆がこれに参加し、勤労者団体が思想教育団体としての役割を高めて勤労者を教育、改造していった。これとともに、家庭や人民班、分組、作業班、職場、居住地区、工場、協同農場の革命化が進んで革命化、労働者階級化の活動が、各部門、各単位のすべてを含む全社会的な運動となった。

 主席は、全社会を革命化、労働者階級化するうえで、学校教育の役割に注目し、その改善をはかった。社会主義社会で共産主義的人間を育成する最初の工程は、学校教育である。特に朝鮮では、すべての青少年が義務的に学校教育を受け、その過程で革命的世界観の基礎をつくって社会に進出するだけに、全社会の革命化、労働者階級化において学校教育は実に重要な位置を占めている。

 主席は、1968年3月教育部門の幹部におこなった演説をはじめ多くの著作で、教育機関の役割を高め学校教育で社会主義教育学の基本原理を具現する方途を示し、党中央委員会第4期第20回拡大総会ではそれを全面的に具現する積極的な対策を講じた。

 社会主義教育学の基本原理を学校教育に具現する過程で、政治・思想教育を軽視する傾向が克服され、党の唯一思想体系と主体性、労働者階級的線が確立していった。こうして、学校教育機関が、党と領袖、社会と人民のためにたたかう共産主義者を育成し、全社会の革命化、労働者階級化に貢献する思想教育の武器となった。

 主席は、全社会を革命化、労働者階級化するために文学・芸術の役割を高めることに大きな関心を払った。

 金日成主席は、次のように述べている。

 「(略)文学・芸術部門の働き手は、我が人民の栄えある抗日武装闘争と、それを受け継いだ現在の我が人民の壮大なたたかいの姿と躍動する現実を描いた革命的な作品を数多く創作し、全社会の労働者階級化、革命化により立派に貢献しなければなりません」(『国家活動のすべての分野で自主、自立、自衛の革命精神をいっそう徹底的に具現しよう』1967年12月16日)

 主席は、全社会の革命化、労働者階級化に役立つ革命的作品の創作をはかって、文学・芸術分野で主体性を確立し、帝国主義の文化的浸透を防ぎ、復古主義的傾向を克服する問題、テーマを正しくつかみ、世界観形成の過程を生活を通じて深く掘りさげて描く問題、典型の創造において党の階級路線と大衆路線を具現し、労働者階級的線を立てる問題など、創作上の原則的な方向と方途を示した。

 そして、文学・芸術にたいする党の指導を強めて党の文芸方針を貫く創作指導体系を確立し、革命的な文芸作品を創作するよう作家、芸術家を指導した。特に1966年初めには、多忙な時間をさいて数日間も作家たちと会い、抗日革命闘争期を回顧して貴重な助言を与え、1968年10月には朝鮮劇映画撮影所を訪ねて、映画創作にかんする諸問題を明らかにした。こうして、朝鮮の文学・芸術は、急速な発達を遂げ、勤労者の革命化、労働者階級化に貢献した。

 主席の正しい指導によって、全社会の革命化、労働者階級化が推進された結果、朝鮮人民の思想的・精神的風貌には根本的な変化が生じ、革命隊列の強化によって革命と建設は力強く前進していった。





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